戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
松永紅龍を打ち倒してから世の中は急激な変化が起きていた。まず、私の対応である。この度は神側で戦い抜いたおかげで殺されることはなかったがその代わりに幽閉に近い処罰にされたのであった。それは私がもともと悪側の存在と言う理由だけで幽閉したのである。
もちろん歌夜に雛の二人は反対してくれたがその二人も危ないと上は思い同じように幽閉に近い処罰をしたのであった。幸いなことに同じ場所にいることだけが救いである。
もちろん恩賞をもらっている人もいるが私と同じくこのような境遇に置かれている者も少なくはないと言ったところであった。それがついに最悪な形で姿を現したのである。
それは魔族最大勢力を思っていた魔王でもあり、人間であるヨイちゃんが反旗を翻したのであった。それと同調したのがアイギスを国教としている国の王子軍も数多くの同志と共に立ち上がった。
もちろんこの事に上は大変怒り討伐隊を編成した。だが時間が経つにつれてヨイ側の者たちが増えて行き、しまいには王子軍と関係を思っていた恋姫の蜀、呉までも向こう側について更に俺たちの立場は悪くなると予想されていた。
恋姫たちも向こうに着いたものが出てくればもちろん北郷一刀の義理の息子である剣丞も処罰の対象だ、ここで剣丞の仲間も同罪にされる可能性がある。だと考えると私は間違いなく危ない立場になる。
しかし、待っていたのは解放であった。その理由として敵の数が余りにも多く手が足りなくなり解放の代わりに戦えと言うことになった。それは私と一緒に捕まっていたと言っていい歌夜に雛も同様でさらにほかの戦国恋姫の人物たちも同じ境遇であった。
だから私は上に対して一つのお願いをしたのであった。それは・・・
この戦いに勝ったら共に戦った恋姫たちと自分の解放を要求した。上はそれを承諾してくれた、嘘ではないように契約書も書いて誓ったのである。それは上に余裕がないことも証明にもなった。
こうして集められた兵は五千ほどしかいなかったが将は戦国恋姫のほとんどの者たちが私と共に立ち上がった、理由として当たり前であった。恋姫たちはこの道しかないのだからヨイは正直に言って死んだ紅龍のことが好きでいた。
ヨイは少し変わった男が好きでいた、それは四十台から五十代後半までの男が好みで性格も含めると紅龍はまさしくヨイの理想人物だったかもしれない。
そのためにそれを死に追いやった者たち特に恋姫たちを許してはおかない。なぜなら戦国恋姫たちは美空・秋子・柘榴・愛菜以外のの人物に多額の賞金首をつけられた上に討ち取ったものには昇進もさせる約束もしているほどであり戦国の恋姫たちに残された道は戦いに勝つしかなくそれは私も同じであり、明日を生きたいと言う思いで集まった者たちである。
「皆さん、状況はかなり悪いと言っていいほど劣勢な状況でありますがここで私に提案があります。この場所よりもとある城で迎え撃ちませんか、兵糧も十数年分あり、武具も数えきれないほどあります。少し違う展開になりましたが私は大軍を迎え撃つことを前から考えていました」
「本当なの、そんなことを考えていたなんて雛は知らなかったよ。でもそこはどんな場所なの」
「そこはあなたたちの世界にかなり近い場所であり、もしほかの世界の住民があなたたちの世界に向かうためには必ず通らなければならない場所に城があります。ここを守っていれば日ノ本が危険になることはありません。それにそこは上の者たちにとっても絶対に守備をしたい城でもあり移動しても怒られる心配はありません」
そうして私の説得でみんな賛同してくれて移動を開始した。ここでほかの戦場で負けた敗残兵も合流して城に入城してすぐにこの城のただ唯一の弱点である東に巨大な出丸を築いた。ほかは方面はと言うと自然の要塞や結界などがあり安心だが東だけは地の利もなく結界が生み出しにくいこともあり防備が弱かった所を出丸で補ったと言うべきであった。
その完成度の高さにみんな驚きながらも私について聞いてきたのである。
「なるほど・・・これほどの出丸は聞いたこともないぞ。お主は築城の技術も心得ておるのか」
「いいや、これは・・前世に作り出した出丸をさらに改良したまでこれよりかは劣るかもしれないが大規模なら前世から作っていた」
「前世・・・大規模な出丸・・・・!!もしかしてオロチさんって前世も人でしたか。ならば俺に心当たりがあります」
「本当ですかお頭、その人物はどんな人なのですか」
「それは戦国時代の最期の戦いでその名を轟かせた人物であり後世まで語りつかれている伝説の武将と言える・・・真田幸村さんなのですか」
「剣丞、それは誠か。野望シリーズでもかなり強いあの幸村であるか」
「そういえばオロチさんの武器は十文字槍だったよね、雛は知っているからね。だからそれは本当なの、オロチさん」
「・・・剣丞殿、皆さんにそれはご想像に任せますよ。さて、皆さんたちにはこれから作戦を伝えますね」
それから私と恋姫たちで作戦を考え、数日後には敵の大軍が迫ってきたのである。それもヨイが率いる本隊が来たのである。これはかなりの大物が釣れたと思い戦う前にみんなに対して
「良いか、皆の者。これから我々が戦う相手は敵側最強のヨイが率いる精鋭部隊だ。しかし、こちらにはそれに劣らない日ノ本の兵たちがそろっている。ここに集まっているのは精鋭中の精鋭、武士の中の武士たち、我々の意地・・・日ノ本の意地をすべての者たちに見せつけて見せろ、日ノ本の兵たちよー」
私がそう言い終えて武器を天に向かって掲げると一斉に天まで貫くほどの闘志ともに声が上がった。それが合図ように敵が一斉に攻撃を始めた。私は作戦を成功させるためにまずは囮となり出丸から出て敵兵に向かって
「我こそは島袋雅也!連合軍の方々、死地に参るが良い!」
私は迫りくる敵に向かって咆哮し終えると戦いを始めた。敵は確かに強かったがそれでも多くの敵を倒した後疲れたと見せかけて後退すると敵兵が何も知らないで追撃してきた。
「今だ、オロチが後退したぞ。後は出丸ぐらいだけだ押しつぶせ」
そうして出丸の中に多くの敵が入り込んできたがここで出丸内で隠し扉を作っておりそこから伏兵みたいに出丸に入ってきた敵を倒していった。これを見た私はすぐに
「多くの勝ち戦のせいで兵士たちはみな雑魚ばかりであるか、ヨイとその配下は戦の仕方でも忘れたのか」
そういうと武将らしきものがこちらの挑発に乗って出丸内部に入ってきて攻め落とそうとしたがここで第二の伏兵で一葉と幽に出てもらって
「今だ、幽共に参ろうか」
「そうですな、共に参ります」
そうして二人は共に戦場に姿を現して敵武将をまずは幽がお家流で足止めしてその間に一葉のお家流、三千世界で敵を討ち取ったのである。そしてそのことを雛と和奏、犬子の三人が大声で
「「「敵武将、一葉さんと幽さんが討ち取ったぞー」」」
それを聞いて敵兵士たちに動揺が広がっていたがそれでもなんとか立て直そうとしていたがここで先ほどの三若の言葉が合図のように出丸の外で隠れていた者たちが城攻めしている者たちに不意打ちをさせたのである。特に雑賀衆の働きは凄かった。まだ子供たちだよなと考えながらもその攻撃に敵の先鋒隊は総崩れとなり初戦はこちらは勝利した。
できることならできに予想もできない方法で奇襲して敵総大将とはいかなくても重要な幹部ぐらいは打ち倒しておきたいところだがうまくいくかと天を見て考えていると私は一つの策を思いついたのである。
それは奇襲である、ただ普通に奇襲しても必ず負ける。普通では考えられない奇襲でしないと必ず負ける。ここは普通の人間では絶対にできない方法で奇襲するしかないと思い私は戦後、再びみんなを集めて軍議を開いたのであった。
「先ほどの戦いはお疲れ様でした、本当ならこれでゆっくりと休みたいところなのですがここでさらに攻勢に出て敵の中核を倒したいと思っています。ここで倒しておけば我々は味方からも敵からも有利な立場になる。そのためにこの一大決戦に挑まなければならないのですがよろしいですか」
「ふむ、戦いで疲れてはいるが確かにここで攻勢でもしておけば有利になるか・・・なら聞こう、雅也。この度はどのように戦うつもりであるか」
「久遠殿、それは奇襲攻撃でございます。でも普通の奇襲ではありません、前みたいに森に隠れるとか城の中に隠れているとかでは騙せません。敵総大将、ヨイは実力はとても恐ろしいほど強いですが頭脳は正直に言って馬鹿と言ってもよいほどの人物です。私の能力など知らないで戦いをしているに違いありません」
「でも雅也さんの能力は確か水を操ることでしたよね。それに何の関係性があるのですか、ここではこの前みたいな水攻め攻撃は出来ないことは承知のはずです。ですが何かいい方法でもあるのですか」
「歌夜、皆さんに教えたいことがあります。私はこの辺の地形と天候に詳しいのですがこの後、信じられないほどの大雨が降ってこの一帯は深い霧に包まれます。それも周りが見えなくなるぐらいにね、さらにここで私の力である水の力、私は水中の中でも呼吸ができるのですが・・・三千で十二時間が限界ですが水中でも呼吸ができるようにすることができますと言ったらもうわかりますよね、皆さん」
「本当ですか、それならばこの辺りに大きな河がありました。そこに身を隠せます、その上に敵本隊だけを攻撃することもできます。更に大雨で地面は沼みたいになり大軍の利が無くなります。」
「そうです、相手は兵法も知らない者で河を後ろにして陣を作っているのです。こちらが策とかなければありかもしれませんが私はそのようなことはありません。相手陣営に兵法を知っているのは誰もいないのでしょう。ですから援軍とかで兵法を知っている者たちが来る前に叩き潰すチャンスが今しかないのです」
「なるほどね、ここで敵の主力を倒しておけば後後、楽になって雛もうれしいかも」
「ですので私と共に三千の兵で城外に出て敵の中核を打ち破って名を広めたい人はいますか。これに勝てばヨイはしばらくはこちらに攻撃はしてこないはずだ。それと結菜さんには特別にしてもらいことがあります。そしてその結菜の手伝いをしてくれる人も募集します。」
そうして私と共に城外に出て戦うと決めたのは私、歌夜、雛、一葉、幽、和奏、鞠、小夜叉と三千の兵に決まり残りは少なくなったことを気づかれないように出丸で布陣してもらうと言うことに決まり、その日の夜には出撃して敵にばれないように河に入り敵が油断している瞬間を待つのであった。
その日の朝、私たちが隠れている河の横で行軍している部隊を見つけたのである。それも部隊はヨイの一番の家臣でありヨイの右腕と呼べる人物でありまさに好機到来であった。流石にここまでの人物になると深い霧も出ていて警戒はしていたが誰もが陸側を見ておりこちらの方には誰も見ていなかった。
私はみんなにゆっくりと陸に上がるように命令して音を立てないように河から陸にあがってゆき敵目の前で
「時は今、皆の者、決戦の時ぞー」
その声が開戦の合図になり私と三千の兵たちは敵部隊に奇襲を仕掛けたのである。もちろん敵は河からくるとは夢にも思っていなかったのか一気に乱れてそのすきに私はこの部隊の敵大将に向かって突撃し見事敵大将を討ち取ると
「敵大将はこの島袋雅也が討ち取ったりー、さあ、この大将に殉じたいやつはどこからでもかかってくるがいい私が黄昏に連れて行ってあげようではないか」
敵大将も討ち死にしてもう取り返しがつかないほど乱れた敵は我先へと逃亡を始めていた。私たちはもちろんこれを追撃し大損害を与える結果になった。それで霧もなくなってゆき私たちは出丸の戻るのであった、それを聞いた兵士たちの士気は天にまで届くほどとなり逆に敵は大幹部も討ち死にして士気が酷い有様となり翌日には撤退を始めていた。
もちろんこれを追撃を開始したがこれは作戦で本当の狙いはある場所に追い込むことであった。この先は低地になっており普段なら大きな湖に変わるほど低地な場所に追い込んだ。
私はすぐに天に向かって水の矢を放ち上流にいる結菜たちに合図を送り。別動隊が上流のダムを決壊させたのである。その水は敵兵が逃げた低地にどんどん吸い込まれるように流れ込み辺りが静かになるころには多くの敵兵が溺死になっていた。
その人数は数えきれないほどでここにきて私は大声で
「この戦い、我々の勝利だー。勝鬨を上げろー、えい、えい、おー、えい、えい、おー」
そうして周りの恋姫たちも勝鬨を上げてこの戦いに終焉を迎えさせたのである。これにより全体の戦局に大きく与えて私と戦国の恋姫たちは無事に解放された上に今までとは真逆に優遇されることになった。これには久遠たちも苦笑いになり私も顔を見あって呆れながらも笑っていた。とりあえず危険な状況ではなくなったことにみんなで喜んでいた。
私はこうも簡単に態度を変える神々たちに飽きれながら、このままでは終わりもない戦いが続くのではないかと不安になっていたがでも私には恋姫たちの仲間がいる、それに心から愛する歌夜もいる。たとえこの先に難局が訪れても乗り越えることができると信じている。
そしてみんなで新しい時代を迎えて見せる、私と恋姫たちで生き抜き平和な世を共に
次回、平和の日常