戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
詩乃ちゃんに誘われては断る理由もなく素直についていくことにした。正直に言って先ほどの罪悪感がデカ過ぎて精神的にいろいろと辛い所であるが・・・
逆に言えばこれは詩乃ちゃんから本心を教えてくれる最大のチャンスでもありこれを逃せば一生来ないかもしれないほどなだけにあってこちらも必死であった。
そうして湯舟に戻ってしばらくはお互いに無言が続いた、こちらから話しかける勇気は持ち合わせていなかった。もし、心に刺される言葉を言われたらショック死する自信がある。だから怖くて何も話せないでいたら詩乃ちゃんの方から話しかけてきたのであった。
「すみません、鬼さんの名前はあるのですか。今更ですがもしありましたら教えていただけないでしょうか。ついでに私はもう知っているかもしれませんが私は竹中詩乃重治と申します、もちろん詩乃で構いません」
もうこれはとんでもない大船が来たと感じになった。これならこちらも話しやすいし次につなげやすい流石、今孔明と呼ばれているだけに頭が良い。そうして返事を返したのであった。
「俺はもうわかっているかもしれないが鬼の信鬼と呼ぶよろしくな、詩乃ちゃん。まあ、好きなことは新しいことをすることにゆっくりな生活かな・・・詩乃ちゃんはどうかな」
やった、脳みそが詰まっているかわからないほどの知能でなんとか次につなげそうなことが出来た。馬鹿な俺には上的だ、後は詩乃ちゃんがどんな言葉を返ってくるか待つだけだと思っていたら早速返してきたのである。
「そうですね、私もゆっくりな生活が好きですよ。それにしても信鬼さんは鬼でも関わらず落ち着いた生活が好きなのですね、とても意外で面白いですね」
「そうでしょう、俺も鬼の中では変わり者だと思っているからね。こんな鬼は普通はどこにもいないよ。まあ、ここにいるけど・・・ね、それでも鬼みたいな生活よりもこのような生活の方が好きだよ」
と、とりあえず言葉を返すことが出来た。それに中々いい感じじゃないかと思っているが・・・違うかもしれない。向こうが無理をしてくれているだけかもしれない。詩乃ちゃんは優しいからな、そうも考えているうちに
「もし、嫌なら断っても構いません。私と一緒に夜空でも見ながらでも外で歩きませんか」
・・・これはもしかしてこの時代のことを考えるとデートに誘われている。違うとしてもかなりうれしいーー。昔からこんな風に誘われたことがないために非常にうれしい、この夜にどんな敵が出てきても詩乃ちゃんを守り通す自信がある。返事はもちろん、
「いいえ、とても嬉しいお誘いです。こちらこそ、お願いします。万が一、獣だろうが鬼だろうが斎藤家だろうが来ても詩乃ちゃんを守って見せるから」
そんな返事を返して詩乃ちゃんは恥ずかしそうにしながらも喜んでくれたかな。でもこれから楽しい夜空の下の散歩に持っていくものは何であろうか。どうして俺はこんな状況になったらこうすればいいと勉強しなかったのだ。
だが、夜空が綺麗なら望遠鏡とか持っていくのがどうだろうか。これからアークサバイバルやマイ〇クラフトでいろんな物を作れるからそこは問題ないな。
後は万が一と言うことも考えて刀や防具など持って行った方が良いかもしれないが流石に散歩にはまずいかなと思いせめて刀だけにした。
そうもしてとうとう詩乃ちゃんと俺は外に出て夜空の下で散歩を始めたのであった。夜だけにあって静かで鬼さえ来なければ最高だなと思いながら詩乃ちゃんに対して
「そう言えば、詩乃ちゃんは俺のことをどう思っている。恐怖の対象、それともただの命の恩人なのか・・・それとも・・・」
「・・・そうですね、少なからず前者はありません。怖い鬼だとは思ってもいませんが正直に言っておかしな鬼だなとは思ってはいますが」
それは褒めているのそれとも馬鹿にしているのかは分からないが少なからず恐怖の対象だけはないみたいで少しホッとした。だが、ここは男から言うべきことだと思い、俺はこの先の多くの勇気を使い問いただした。
「し、し、詩乃ちゃんは俺のことがす、好きなのか。俺は・・・お前のことは好きだ。可愛いし頭も良い上に優しさもある。だが、そんな詩乃ちゃんと俺がお似合いなのかと考えたら・・・正直に言って俺が未熟すぎる。だから怖くて言えなかった・・・けど、やっぱり好きだからせめてこの思いだけは知ってほしいから・・・」
今の俺の状況はどうなっているのであろう。それすらもろくに考えられないほど心が高ぶっていた。思いは伝えられた、後は返事を待つばかりであった。その返事の時間は本来なら一瞬で過ぎる時間のはずがとても長く感じられた。そうして帰ってきた答えは・・・
「もう、知っているくせに意地悪な人ですね。私の気持ちは変わりませんよ、どうか一緒に生きていただけませんか」
・・・え???もしかして成功・・・成功??成功したの?!!
ヤッターーー死ぬほど嬉しいです。もう、鬼の群れが来ても斎藤家が全軍率いてきても第六天魔王だろうが今なら倒せる自信がある。
そうして俺が返事を返そうとした時に遠くから見覚えがある咆哮が聞こえたのである。それは正しく鬼の咆哮であった。こんな時にと思いながらも俺は詩乃ちゃんに対して
「すまない、答えはこの後の問題が終わったら答えるから詩乃ちゃん、俺から離れないで」
そうしてできる限りに拠点に戻りながら歩いていたが拠点の近くでとうとう鬼に遭遇してしまったのである。しかも数は二十匹ぐらいはいる上にその一匹が明らかに下級鬼ではなく中級クラスの鬼の姿があった。
そしてその鬼が偉そうにしながらこう言ってきたのである。
「そこの弱そうな鬼、隣にある獲物を俺に寄越せ」
決めた、俺はこの鬼をぶちのめすことを決めました。喧嘩を売ったことを後悔させてやる。そう思い俺は戦う決意を固めたのであった。
とうとう戦闘が起きそうですが・・・あんまりうまく書ける自信がないです。(涙)