そういうこともあるさ 作:ヒョロお丸
無知とは恐ろしいもので、知らないがために損したり、誰かを傷つけてしまうことがある。だが、無知なのは当たり前のことで、気づき知っていくことで既知となる。未知なるものを既知とする。それが知識欲であり、人が持つ欲の一つだ。欲、という言い方を変えるならば、それは好奇心と言ってもいいかもしれない。多少異なることではあるが、興味あるものに惹かれるという点では、当てはまるだろう。
さて、無知な人とはどんな人が多いか。人々はそれを美しい言い方に変えているのではないか? 無知とはマイナスのイメージがある。それをプラスのイメージにするために、違う言葉で言い表される時がある。
それが『純粋』だ。後ろめたい話、暗い話、いやらしい話。そういうことに疎く、知識がない人を「純粋だね」と言うことが多いのではないだろうか。
そんな純粋さを持っている子は、好奇心旺盛な場合がある。純粋であるが故にプラスの先入観を持ち、興味本位で手を出す。時にそれが、己のためにならないことだとしても。
「……はぁ、はぁ、っ……」
若宮イヴもそうして手を出してしまった少女の一人だ。気になるものを見つけ、興味本位でそれを身近な人に問い、そしてそれが今まさに自分を追い詰めてしまっている。
「イヴちゃん調子悪そうだね〜。今日はもう帰ったら?」
「い、いえ! 大丈夫です! せっかく皆さんが揃う貴重な練習日ですし!」
「んー、千聖ちゃんどう思う?」
「そうね……」
練習が始まって10分程度。そんな短い時間でイヴがいつもの調子じゃないと気づいた氷川日菜は、帰って休むことを勧め、メンバー間で最も芸歴のある白鷺千聖に話を振った。急に話を振られた千聖だが、日菜の行動に慣れているため落ち着いてイヴを観察する。イヴの顔を真っ直ぐに捉え、顎に手を当てて熟考。
「イヴちゃん。日菜ちゃんの言う通り今日は帰りましょうか」
「チサトさん!」
「たしかに全員で練習できる日は少ないけれど、それなら残りの日に練習を濃くしたらいいだけ。まずは自分の体調を整えるのが優先よ。無理して悪化させてしまうと他のスケジュールに支障が出るわ。それはイヴちゃんも嫌でしょ?」
「……わかりました……」
千聖ほどではないにしても、芸能界の厳しさをイヴだって知っている。他人に迷惑をかけたくないという性格もあり、イヴは渋々引き下がって帰り支度を始めた。だが、それを責めるメンバーは一人もおらず、イヴの体調が早く治ることを願う者たちばかりだ。大和麻耶は体調が悪い時の過ごし方を教え、そういう知識がほとんどない丸山彩は、頬が上気してるイヴの手を優しく包み込んで祈りを込めた。
「アヤさん……ありがとうございます! 皆さんもありがとうございます! 明日から復活しますので、本日はお先に撤退いたします。三十六計逃げるに如かずです!」
「イヴさん、それ使い方がちょっと……」
「それと、明日からじゃなくてもいいのよ。体調を完全に治すこと!」
いつもと変わらない温かさを感じつつ、イヴは練習部屋を後にした。時折ふらつきそうになりながら事務所を出て、カバンからスマホを取り出して電話をかける。タクシーを呼ぶ……というわけでもない。
『もしもし? イヴちゃんってまだ練習じゃないの?』
「皆さんが、不調なら帰って休むようにと」
『なるほどね〜、優しいメンバーだね。今どこ?』
「事務所の前です」
『んー、それならそこから少し移動したところに公園があるでしょ? そこまで迎えに行くからそこに移動してくれる?』
「わかりました」
イヴが連絡した相手は家族ではない。かと言って彼氏というわけでもない。イヴがバイトしている『羽沢珈琲店』でバイトする大学生だ。彼は親が乗らなくなった車を貰っており、時折今回のように迎えに来てくれるのだ。反対に送ってくれることもある。基本的にはイヴから言ったときであり、そうじゃない時は今回同様体調不良の時か、補導時間ギリギリまで仕事がある時である。
体が熱っぽくなり、口から漏れる吐息にも熱がこもり始める。小さく震える足を懸命に動かし、指定された場所で10分弱待つと、彼が運転する車が到着する。その助手席へと座ったイヴは、シートベルトをつけて一つ深呼吸した。今の状態では、自力で家まで帰るのが難しいと思っていたから。
「お疲れ様イヴちゃん、それじゃあ家まで送るね」
「スミマセン、お願い……します」
「こういう時は謝らないでいいってば」
「……ありがとうございます」
「うん、どういたしまして! それじゃあ安全運転で行くね」
車は丁寧な滑り出しで走り始め、加速も減速もとても緩やかなものだ。いつも安全運転をする彼だが、今日はそれ以上に注意を払って運転してくれる。家までの所要時間がいつもより多かったが、細心の注意を払っての安全運転である。それは当然のことで、イヴも感謝こそすれ文句など出るはずもない。
駐車場に車を止め、彼は管理人に話を通して事後承諾で駐車許可を取る。彼の送迎も珍しくないほどの回数となり、管理人との関係も良好だからこそ可能なことだ。
彼はふらつくイヴの体に手を回し、支えてエレベーターへ。ボタンを押してイヴの部屋がある階まで移動し、鍵を借りて玄関のドアを開ける。靴を脱がせ、鞄も所定の位置に置いてやる。
「さてさてイヴちゃん、
「それは……はぁ、あのっ、これが……」
「これってなぁに?」
「ひゃぁぁっ!? だめ、です! つよくて、ぁぁっ……止めてくださいっ……!」
「イヴちゃんが教えてって言うから実践してあげてるだけじゃん」
両手で制服スカートの裾を掴み、脚を強く閉じながら腰を引かせるイヴに、彼は顔をニヤつかせながら近づく。彼のその手には何かのリモコンがあり、そこに記されている強さをたった今最大にしたのだ。
「ほらイヴちゃんしっかり立って」
「あぁっ、んんっぁっ……!」
「約束したよね? 今日のお仕事が終わるまでって。本当だったら何時まで?」
「20時まで、ぁ、ですっ……」
「あと3時間もあるね。でももうギブアップなんでしょ? その時は罰ゲームっての覚えてる? それでいいの?」
「
「わかったよ」
イヴは自分がまた過ちを犯してしまったことに気づいていない。それこそイヴが純粋であるからだ。彼はそうなるだろうという予測をしており、まさにその通りになったと静かに口角を上げた。
約束通りイヴに仕込んでいたバイブを止め、制服のスカートを捲ってバイブを回収する。自分の肌で直接感じていた異物が無くなったと安堵したイヴだが、彼女にとっての悲劇はここからだ。いや、今日が始まったときから続いていたと言える。
彼女の下着は本人の愛液で既に濡れきっており、クロッチ部分で吸収しきれなかった愛液が、股から太腿へと伝っている。大きく乱れている呼吸を整えようと、イヴが目を閉じて深呼吸しているのもお構い無く、彼は太腿を伝う彼女の愛液を舐め上げた。
「ふぁぁっ! やめてください、そのようなとこ、ろぉっ!」
「今から罰ゲームなんだからやめないよ。20時までは罰ゲーム受けてもらうから」
「そのようなこと、んんっんぁっん……」
すでに力が入らなくなってしまっているイヴは、言葉による説得しかすることができない。そもそも彼女は争いごとが嫌いだ。たとえ本調子でも言葉による説得を試みていただろう。そんな彼女の口を立ち上がった彼の口が塞いだ。彼の舌が口の中へと侵入し、呆然とするイヴの舌をたちまち絡め取ってしまう。舌で蹂躙されたイヴの口の端から唾液が溢れだすと、ようやく口が解放される。
「……ぁっ」
唇を奪われたショックも冷めぬうちに、イヴは制服を剥がれた。真珠のような白く美しい肌。それ以上の純白さの下着。片側の肩紐だけズラされ、形の整った胸が顕になる。誰にも汚されていないのだとよく分かるほど美しいピンクの蕾。彼はイヴの胸を堪能するように揉んでからその蕾に吸い付いた。
「ああっ! やっぁっ! だめ、です! やめってぇっ!」
「だから、罰ゲームだってば」
イヴが元々感じやすい体質なのか。それは彼にも分かっていない。なぜなら、イヴの体は、今の時点ではすでに敏感となっているからだ。イヴを苛め、攻め続けていたバイブは、
そうしてすでに出来上がった状態のイヴを、彼が今攻め立てている。彼は左腕の二の腕部分でイヴの右腕を抑え、腕を背中側に回し手で彼女の右腕を拘束している。もはや全身が敏感となってしまっているイヴになす術はない。せいぜい理性を失わないように、己を強く保つしかないだろう。
「ひゃぁっ! そこは、ああっ!!」
「イヴちゃんは準備万端だね〜」
彼の右手が胸から離れ、撫でるようにイヴの肌を伝ってからスカートの中へ、そしてイヴの下着の中へと伸ばされていった。肌を手が伝っている間もイヴは反応してしまい、数度体を跳ねさせていた。しかし彼の手が秘部へと伸び、最も敏感な箇所に触れた途端大きく跳ね上がり背中を反らした。
「イヴちゃんのクリちゃんも大きくなっちゃって」
「ああっあっ!! やめてください! んあっ! おかしく、なりしょうで……何かきちゃいます!」
「大丈夫だよ。気持ちいいから」
耳元でやらしく囁かれ、息を吹きかけられる。どこも敏感になってしまっているイヴにとっては、それもまた快楽を抱かされるものとなり、それに加えて最も敏感な部分を同時に攻められる。
「いや、いやっ〜〜〜ぁっ!!」
──ぷしゅっ
「っと、腰が抜けちゃったかな?」
顔を横に背け、体を一瞬硬直させたイヴは、下腹部から脳まで電流が流れるような感覚を覚え、後ろへ倒れるように力が抜けた。それを彼がしっかりと支えているが、二人の足元には彼女の愛液で作られた水溜りが出来上がっていた。
初めての絶頂。それもバイブで1日中焦らされてからのものだ。経験のないイヴにはその衝撃は大きく、支えられているからこそ立っていられるものの、その膝は大きくガクガクと震えていた。しかし彼は容赦しなかった。大きな絶頂を迎えたばかりの彼女の秘部に指を侵入させたのだ。
「ぁっ……ぁぁ……っ」
「さすがに処女なわけだし狭いね」
──くちゅくちゅ、ぐちゅっ
秘部から溢れる彼女の愛液を利用し、彼はわざと音が鳴るように攻め立てる。イヴを羞恥心でさらに追い込むためだ。追い込むわけだが、彼は別にイヴに壊れてほしいわけじゃない。そんなイヴを彼は見たいとは思っていない。非常にめんどくさいことだが、それが彼の拘りだ。
彼女の愛液を潤滑油とし、これまで何も受け入れたことのない彼女の秘部に指を出し入れさせる。時折内側から優しく押し上げ、彼女に異なる刺激を与えていく。そうしてイヴの口から漏れる嬌声と、本人の愛液をBGMとしながら攻める。
「ひゃぁああ! ああ!」
イヴが一際大きな嬌声をあげた。そこが彼女の弱点だ。それを発見した彼は、当然のようにそこを激しく攻め始める。挿入していた指を一本から二本に増やし、動かす速度も格段に上げる。
「やあっらぁ! もうゃっ、ああーー!!」
膣内が強く収縮し、彼の指を締めつける。拒むように閉じられた両脚によって彼の手が挟まれ、これには彼も困った様子を見せた。二度の絶頂により大量に溢れる彼女の愛液。床にできていた水溜りはさらに大きくなり、激しい攻めを受けた彼女の瞳からも雫が溢れる。
それでも彼はやめなかった。理由は明白。20時になっていないからである。
「イヴちゃんそっちに手をついて」
「はぁはぁっ……ああっ!」
「ほら、そっちに手をついて?」
「ぁ、はぁ……はい……」
胸の蕾を強く抓られ、どこか遠のいていた意識が戻される。二度目で聞き取れた彼の指示に従い、イヴはガクガクと震える体を懸命に動かして、後方にあったテーブルに手をつく。しかしそれでは不安定だと悟り、手だけではなく肘をつくことで、ようやく体を安定させられた。足にはほとんど力も入らず、気力で立っているような状態である。侍に憧れ、様々な鍛錬を積む彼女だからこそ、それだけの気力がのこっているのだ。
「ふぅっ……ぁ……」
彼は後ろから彼女の体に触れる。まるで筆でなぞられるようなもどかしさを彼女に与えつつ、腰から背中へと伝っていき、彼女の胸を守るブラを外す。次いで彼女のスカートと下着も脱がせ、一糸纏わぬ姿にさせた。くびれたウエスト、形が整い大きめなバスト、柔らかなヒップ。そんな姿を支える肉付きのいい脚が、内股となり子鹿のように震えている。それら全てが彼の前にさらけ出される。
「はぁはぁ……おねがい、です……もうやめて、ください……」
「んー、まぁ初めてで3時間は無理があるか。壊れられたら嫌だし、あと30分ね」
「それでも、もう……」
「イヴちゃんだけ気持ちよくなって終わるなんて、そりゃあないでょう。そもそもイヴちゃん
彼の返答にイヴは言葉を詰まらせた。それが
もう終わりたい。そう思ったイヴは、力を振り絞って逃げようとした。しかし足に力を込めたところで彼に腰を掴まれ、何かを体に当てられる。熱く硬直したものを。さすがのイヴもそれが何かは知っている。
「それだけは!」
「だーめ」
「かっぁ! んっぅ、ああぁぁ!!」
「きっつ……、しかも挿れた瞬間イッたね……」
懇願虚しく挿れられた彼のイチモツ。しかしイヴの思いとは裏腹に彼女の体はそれに悦びを覚えていた。処女なのだから痛みもある。処女膜を破られた痛みも、だがそれを薄くさせるほどの快楽を彼女の体は感じ取っていた。
──ずちゅずちゅ
「あっあっ! やっあっ!」
「イヴちゃん、腰下がってるよ……!」
パンパンと肌がぶつかり合う音。男根で膣内を攻め立てられ、溢れる愛液によって発生させられる音。それらが部屋の中で響き渡る。それらは彼にとっては嗜虐心を駆り立てさせ、彼女にとっては理性を削る。それでも若宮イヴは折れることはない。彼女の精神力は強いのだから。だからこそ彼も彼女を抱くのだが。
「あっあっ、くっっあっ!」
力が抜けて下がっていくイヴの腰を、彼は片手を下腹部に回して持ち上げることで保った。イヴ自身はもう力が入らない。テーブルにも肘と頭をつけることで保っていられている。だから彼は反対の手をイヴの胸へと伸ばした。姿勢を保たてつつ、同時に胸を愉しむために。
「ひゃぁあ! あっあぁっ!!」
秘部だけでなく胸も攻められる。2箇所同時に激しく攻められることで、イヴは何度も達していた。数度の絶頂を迎え、秘部の奥まで突かれていく。コツンコツンと2、3度秘部の奥を突かれるだけで、軽い絶頂を迎えてしまう状態となってしまったイヴにも、自分の体のことが分かり始めた。
それは──また大きな絶頂を迎えようとしている、というものだ
「ああっ、あっ、あんぁっ! っかはっっぁ!」
「イヴちゃんっ! そろそろイクよ!」
「やっゃぁっ! はげしぃっです! んあぁ!」
奥を激しく突かれ、快楽が電流となって体を突き抜けていく。その快感には逆らえず、一度は拭き取った唾液がまた口の端から溢れている。それを気にする余裕などイヴになく、真っ白になった頭で呆然と快楽を受け続けている。
「うっくっ……出るっ!」
「あっあああっ。っ〜〜〜〜!! かはっ、ぁっ……はぁはぁはぁ、あついのが……なかに……」
自分の中に放たれたモノ。それが何か本能的に察したところで、イヴは意識を手放した。気を失ったイヴを抱えた彼は、イヴの濡れた体を拭き、ベッドに運んで寝間着を着させ、布団をかけてから浴槽にお湯を張りに行く。湯が溜まるまでの間に床を清掃し、彼女の制服と下着類を洗濯。浴槽にお湯が溜まったのを確認し、冷めないように蓋をしてから勝手に冷蔵庫を漁り晩御飯の準備。
イヴが目を覚ました時に「お風呂とご飯どっちを先にする?」ということをケロッと何事もなかったように言う辺り馬鹿である。JKを襲った大学生とかいう犯罪者のレッテルを貼られても文句は言えない。事実だから。しかし悲しいことに、「自分から持ちかけた結果変な方向に行って起きたことだから仕方ないよね」と解釈して彼を咎めることはしなかったイヴも馬鹿なのだった。
こいつクズっすねー