「皆さんほんっとーにありがとうございました。無事に婚姻届も受理されました。」
山羊の姿のウルベルトと紫色のフラミーは何度も頭を下げた。
まだやめていないギルメン達は嫉妬マスクで温かく二人を迎えた。
「こっちこそ呼んでくれてありがとうございました!」
晴れやかな嫉妬モモンガに続き、皆ありがとーと言った。
「いや〜最後のフラミーさんのスピーチ、ボク死ぬほど泣いたよ…。」
「私はウルベルトさんのでグッと来た。ああ言うところで聞いたらくさすぎるセリフも身に染みるねー。」
「姉ちゃんの泣き声がこないだ買ったゲームのキャラの泣き声まんまで死ぬかと思った。」
皆わいわいとユグドラシルで三次会を開いていた。
そんな中、今日の式も行った死獣天朱雀は大きな充足感を抱いていた。
「フラミー君、じゃあ僕の学校も卒業だね。」
何とか数学、国語、理科の中学校課程まで終わったフラミーに笑顔のアイコンを出した。
「先生、そちらも本当にありがとうございました!」
「うんうん。ちゃんと復習はするんだよ。」
「はい!ちゃんと教えて頂いたことが身になるように頑張ります!」
「もし分からない事がまた出来たら、いつでもメールなりメッセージなり送ってね。」
今までなら
ここでやるべきことは終わったと死獣天朱雀は確信したのだ。
幸せな二人が「子作りしてこいよ」と茶化されるように落ち、今日の非日常から明日の日常に皆帰って行く中、死獣天朱雀も現実へ帰った。
二人がログアウトして風呂も済ませた頃、携帯がぶぶッと震えた。
「ん?誰だ?」
開くと白い鳩が飛ぶ短い演出が流れた。ご祝儀が送られてきていた。
添えられているメッセージは――「私の友人と結婚した知らない誰かへ…。幸せになり、幸せにしてあげて下さい。おめでとう…。妻が困っている時に助けるのは当たり前…。二人協力し合って素晴らしい家庭を築いて下さい…。正義の味方より。」
ウルベルトは律儀なやつ、と笑って受け取った。金はただの数字なので罪はない。
「たっちさんです!お礼送らなきゃ!」
フラミーがそう言うと、ウルベルトはそっとメッセージを閉じた。
「お前からメッセージしといてやんな。俺の知り合いには正義の味方なんかいねぇからさ。」
「はは、任せて下さい!」
フラミーはスマホの画面で指を滑らせ、お礼のメッセージを送った。
「さーて、そろそろ寝るか。」
ウルベルトはうんと伸び、立ち上がった。
「はぁい!」
寝よう寝ようとフラミーが自分の布団に向かおうとすると、ウルベルトは手を取った。
「フラミー、こっちだろ。」
「ほぇ?明日は月曜日ですよ?」
金曜、土曜と翌日が休みの日以外は別々に寝ていたためにフラミーは数度瞬いた。
「フラミー、やっと俺のもんになってくれたってのに、まだ別々に寝るつもりかよ。」
ウルベルトはフラミーを横抱きにすると自分のベッドに向かった。
「ウルベルトさん、あの、でも――」
「これからは毎日ここで一緒に寝てくれないか…?」
熱がこもるような声音と、真剣で真っ直ぐな瞳だった。
ウルベルトはフラミーをベッドに下ろし、優しい手つきで唇を撫でた。
「で、でも毎日一緒に寝たら…。」
「毎日えっちしちゃうな。」
「ね、寝れないね…。」
「はは、ちゃんと寝かせるよ――」
ウルベルトはそう答えると、ベルリバーを思い出した。
(適度に寝させてやれよ。どうせフラミー引き取ったらもう夜寝かすつもりないだろ。)
そう呆れたように言った声が今も耳に残っている。
(――ベルさん、ちゃんと寝かせるから心配すんなよ。)
ウルベルトはフラミーを覆うように上からのしかかると抱きしめた。
結婚したら祝いを送るよと笑った男から祝いが届く日は来ない。
重たい男の体にフラミーが苦しげな呼吸をすると、ウルベルトは気道を確保してやるように軽く避けた。
そのままフラミーのパジャマに手を滑り込ませ、適度に柔らかさを持つ体を全身くまなく撫でていく。温かく、なめらかな感触に夢中になった。
「っふぁ…うるべるとさん…。」
「フラミー、明日休んで良いよ。一日がかりで疲れたろ?」
「う、ううん。たくさん働きます、私頑張るって誓ったばっかりだから…。」
「ふふ、良い子だな。こっちもたくさん付き合ってくれると嬉しいんだけどな。」
服と柔らかいブラジャーをたくし上げ、手際良く上半身を裸に剥くと、ウルベルトは露出させた胸をはむりと含んだ。
「っ――うるべるとさん、これからは…一緒に…まいばん…?」
ウルベルトは舐めながら答えた。
「だめ?――本当はずっと――毎日――したかったんだけど。」
喋りながらちゅっちゅっと音を立てて可愛がり、唾液でぬめらせた突起を指の腹で押した。
「っんぁ!まいにち……。」
「夫婦になったし、俺もう我慢しないから。」
ウルベルトは胸から顔を上げると、夫婦という言葉にうっとりとした様子のフラミーに口付けた。
胸に触れる手でフラミーの鼓動を感じた。
「っあぅ…ぁ…ふうふ…。」
「そ、夫婦。」
「ふうふなら…まいにちふつう…?」
「普通だよ。」多分。
「わたしたち…まいにち、なかよししちゃうの…?」
「嬉しい?」
フラミーがうん、と頷くとウルベルトは口角を上げ、腰を引いてやりフラミーのパンツを下ろした。
「可愛いやつ。素直なお前も好きだよ。」
無垢に晒された体はウルベルトを期待しているようで、パンツから引いたぬめりの糸が太ももについて光っていた。
あれこれ触られたフラミーの体には完全にスイッチが入っていて、そんな様子を見られている事に羞恥を感じた。
布団を体の前に手繰り寄せようとすると、ウルベルトは両手を掴んでそれを止めた。
「フラミー…見せて。」
ベッドに押さえ付け、全身をじっくりと見た。
「…本当に綺麗だ…。」
ウルベルトが呟くと、フラミーはギュッと目を閉じた。
胸も小さく、恐らくウルベルトがこれまで抱いてきた女の中で一番色気もないだろう。
いつも少し不安だ。ウルベルトに何もしてやれず、自分ばかりが熱くなり、訳が分からなくなって溶かされて、真っ白になっていると、全てが済んでいてウルベルトが避妊具の口を縛っている。いつもそんな感じだ。
「…うるべるとたん…?」
「どした…?」
「わたし…なんばんめにきれい…?」
ウルベルトはフラミーの体を見るのをやめ口付けた。何人としたかと聞かれた時には答えなかったが、フラミーの不安を埋めるように優しく答えた。
「一番だよ。一番綺麗だし、一番好きだ。それに、一番感じる。」
「ほんと…?」
「本当だよ。お前が一番。――ほら。」
ウルベルトはフラミーの手を取るとスウェットの上からジョニーに触らせた。
「お前に欲情してたまんねぇの…。」
行為は疲れるし気を使うしめんどくさい――だった男はすっかりフラミーと、フラミーの体の虜だった。
フラミーは初めて触らせてもらった物の大きさに少し驚いた。ただ、それが普通の男と比べて大きいのか小さいのか、長いのか短いのか、太いのか細いのか、比較対象を持たないフラミーには分からない。
「…見たい…。」
「…見るのはだめ。」
「なんでぇ。」
フラミーはジョニーを根本から優しく撫であげた。
ウルベルトから「あっ…」と感じるような声が漏れると、フラミーは何度もウルベルトを撫でてやった。
「フラミー、あんまり触るとまたすぐイッちまうから…。」
「きょうは…あの…うるべるとさんを…きもちくしてあげたい…。」
ウルベルトは少し悩んでいると、フラミーは少し切なそうな声で「お願い…」と駄目押しした。
「…じゃあ…してもらうおうかな…。」
フラミーの腕を引いて起き上がらせると、膝立ちになりスウェットの中に手を入れ――これまで見せないように気を使ってきたものを晒した。
「わっ……。」
見せられた方が顔を赤くして照れている。見たいと言ったくせにフラミーは直視できずに恥ずかしそうにした。
「フラミー…口開けて…。」
フラミーの前に差し出すと、フラミーは戸惑うように「あの…」と声を出した。
「い、今は関係ないんだけどね?あの、あの…これって…。もしかして…あの…茶釜さんって…。」
「…そう、これ茶釜さん。」
こうなると分かっていたから隠して来てやった。
フラミーは茶釜のアバターを撫で撫でしたりぎゅうぎゅうしたりして仲良くしていた事を思い出し顔を真っ赤にした。
「お前、こんなもんにこんなことしてたんだからな。ピンクのゴム着けるともうまんまだぞ。」
ウルベルトはそう言いながらフラミーの頬にジョニーをうりうりと擦り付けた。ちょっとだけ興奮した。
「っはぅ…っあぅ…も、もうやめます…。」
やめられたらウルベルトがフラミーに何をしたかバレると思ったが、夫婦だしそのくらい普通かと嫉妬マスク集団のことは忘れることにした。
ウルベルトがジョニーの先端をフラミーの口にむにりと付けると、フラミーは躊躇いがちに口を開けた。
「無理はしなくていいからな?」
嫌いな女はとことんこれが嫌いだ。
「ふぁぃ…。」
歯が立たないように気をつけながらフラミーは肉棒を咥え込んだ。
「っふ…んっ…。」
もごもごと一生懸命にやる姿が可愛らしかった。
「はは、可愛いな。上手だよ。」
初めてのフェラチオに期待していないウルベルトは雰囲気を楽しんだ。
髪をさらりとよけてやると潤んだ瞳で見上げたフラミーはぷはぁと口を離した。
「ど、どしたらいい?」
「じゃあ手でしごいて舐めて。」
フラミーは小さな手をそえて中央をやわやわとしごいた。こう言うのも悪くないなと思った。
「痛くない?」
「痛くないよ。もっと強く握ってもいいくらい。」
フラミーの手に力が少しこもり、フラミーはウルベルトに一生懸命刺激を送りながら舌を出した。
飴のように先端を丁寧に舐め上げられると、ウルベルトは刺激の強さにうぁっと息を漏らした。
「お、おまえ…なんか…うまいな…まじで…。」
フラミーはウルベルトに指をしょっちゅう口に入れられて来た感覚を思い出して一生懸命にしゃぶった。
角度を変え、唇を擦り付け、根本から舐め上げる。
「うるべるとさん、何かでてりゅ。」
透明な先走りがにじむとフラミーは興味深そうにそれを見た。
「っあ…あぁ…男も気持ちくなると出るもんなの…。」
それを聞くとフラミーはパッと顔を明るくし、美味しそうにはむりと先端をはんだ。
フラミーの献身的な口淫にウルベルトの腰はゆるゆると動いた。
「ん………ぁ……ふらみー…。」
恥ずかしくなるような甘ったるい声が出る。足の力が抜け、座り込むと、フラミーはウルベルトの股間に顔を埋めてウルベルトを刺激した。
とろける様に優しく続けられ、ウルベルトはフラミーの頭を撫で、顔が見えるように髪をよけた。
「っはぁ…あ、ありがと…も、もういいよ…。ふらみー。」
フラミーはやめずに続けた。柔らかい舌が裏筋を擦り上げ、びくびくと震えるジョニーは唾液でぬめりきっていた。
「…ふらみー?ふらみーったら…おい。やめろって。――っんぁ。」
いつのまにか咥えこまれ、扱き上げられ、吸い上げられ、ウルベルトの足は軽くびくりと震えた。
「っあ――やめ、やめろよ。ふらみー、もう充分…本当にでちまうから。」
声が高くなっていってしまう。やめてくれる雰囲気がない。
フラミーの頬の内側にジョニーが擦れ、頬にジョニーの形が見える。
「な、ふらみー、でちまうよ…せめてティッシュかなんか…。」
ウルベルトは荒い呼吸を吐き出しながら手近なティッシュの場所を確認した。少し遠い。
どうしようと考えていると、刺激が早まり、ウルベルトの体は止まれないところに入り始めた。
「っあ、ふらみー、口離せ!でる、でちまうって!」
必死に我慢して主張したが口が離れる様子はなく、刺激はさらに続く。
じゅぼじゅぼと言う音とともに、フラミーの「んっんっ…んぐっ…っはむ…っん」と吸い付く声がやらしく聞こえた。
「やべっ!で、でる!ふらみー、でるっ!」
我慢が限界になるとウルベルトはフラミーの口の中に特濃牛乳をばらまいた。苦しそうにギュッと目を閉じたフラミーの目の端に涙が浮かんだ。
「っはぁ…ッ…っはぁ…!」
いつまでも出続けるのではないかと思うほどにビュルビュルと出すと、ウルベルトは申し訳なさそうにした。
「…はぁ…ごめん…フラミー、ティッシュに吐き出していいよ…。」
肩で息をするウルベルトはフラミーの顔を上げさせた。ポンッと口からジョニーが出てくると、涙目のフラミーはへらりと笑った。
「やっと気持ちくしてあげれたぁ。」
「あ?おまえ…あんなもん飲んだの…?」
今までの彼女達は口に出されることを嫌がったり、口に出してもティッシュに吐き出したりしていたし、興味心で自分で舐めてみたこともあるが――はっきり言ってまずいし臭い。
「のんだぁ。」
フラミーがあーんするとウルベルトはギュッと引き寄せてキスした。舌の表面を綺麗にしてやるようにザラザラと舐め、触れ合った舌から唾液が落ちた。やめておけば良かった。
「…うぇ。ったくもー。やめろって言ってんのに…。」
「やめろって言われるとこうふんするだろぉ。」
フラミーがウルベルトを真似るとコツンと叩いた。
「お前が男相手に、んなわけあるか。」
「えへへ。」
「――っこの。」
ウルベルトははだけているフラミーを押し倒し、フラミーの太腿をよく撫でてから片足を持ち上げて開くと、割れ目をもう片方の手でくぱりと広げた。
むわりと熱い空気が体から出ていく。
「…中まで見えそうだ。お返しにたくさんしてやるからな。」
「はぇ…み、みないで…。」
「俺の見ただろ?おあいこだよ。」
ウルベルトはそう言いながら芽を指で擦り上げ、フラミーの腰は一瞬浮きかけた。
「はぁ…フラミー…お前の反応たまんないな…。」
「お、お返しは…いつもしてもらってるからぁ…――っんぅ…っは……っはぅん!」
ウルベルトは顔を真っ赤にしているフラミーに笑い、穴をよく見ながら指を挿れた。
「…入ってってるよ…お前にも見せたいわ…。」
「っ……っ……。」
フラミーは泣きそうになっていた。
「可愛いな。入り口がひくひくしてる。」
愛しげにそう言うとゆっくりと指を出し入れしてくにょくにょと内部を愛でた。
「っあっあ…!みないれぇ…。」
足を締めようとするが、力が弱すぎて簡単に割り開けた。
「そのままで。良い子だから。」
ウルベルトは全てを晒すフラミーに微笑み、広げている場所に顔を寄せた。
小さな突起を舐めるとフラミーはのけぞった。
「っあぁ!やめっ!」
フラミーはどこから快感が来ているのかも分からなくなりながら切羽詰まった声を上げた。
ウルベルトは甘い蜜を吸い上げ、太腿に跡が残るようにキスをし、身体の奥底に熱が灯るように快感を送った。
耐えきれずにフラミーはウルベルトの頭に手を置いた。
「っや、やめ…――っきゃゎん!きゃん!」
ギュッと二本で奥を撫でられながら芽に吸い付かれ、フラミーは腰を上げると痙攣した。
ウルベルトはまた股間に血が回り、早く挿れたいと焦れた。
焦れたが、一生懸命やってくれたお返しに口淫と手淫を続けた。
「フラミー、後何回イキたい?何回でも付き合うよ。」
「やっんん!イキたくっ――ないぃ!」
「なんで?気持ちいの好きだろ?」
「は、恥ずかしいのっ!えっちなの恥ずかしいのぉ!」
ウルベルトはニコニコだった。
「大人しいお前も好きだけど、えっちなお前も大好きだよ。」
ぐねぐねと体の中を指が撫で回り、舌と指で芽がクリクリといじめられ、フラミーは口を閉じていられなくなった。
「っあ…んんぁ!っきゃん!あぁ……!らめ…もう…!」
体がとろけ、脳が思考をやめはじめると、ぷちゅぷちゅと控えめだった粘膜の擦れる音はにっちゅんにっちゅんと求めるような粘り気を持ち、溢れ続けた。
「っはっ…あっ…あっぁああ!――ィク、ィっちゃう!みないれ!みないれ!!」
ウルベルトは強い性欲のにおいをさせながらフラミーを眺めた。
「はぁ…かっわ…。イキな?ちゃんと見ててやるから。」
足を思い切り開かせ、指の動きを激しくすると、フラミーはのけぞり、胸をプルプル震わせた。
「やぁ!!みないれってばぁ!!――っあぁ!!も、もぅ!らめ!らめらめらめらめぇ!!」
フラミーが達するところをじっくり眺めると、ウルベルトはゆっくり指を抜いた。
ふやけるほどに濡れた所はたっぷりの糸を引いた。
「上手だったよ。もっとお返ししてあげたいわ。」
「っはぁ…はぁ…も…もっと…?」
「そう、もっともっと。」
ウルベルトがぬめりをフラミーの胸に塗り込むと、フラミーは息をつく暇もなくまた体を震わせた。しばらく胸を執拗にいじめ、首筋にキスを重ねると、お休みした膣に再び指を入れた。
ウルベルトは念入りに丁寧にフラミーを愛撫し続けた。
イカされ続けてどろどろになったフラミーの体は、何の刺激もしていないのにひくひくと動いた。
一回分の射精を絞ってごっくんして貰ったウルベルトのお返しは熱烈すぎた。
ガクガクしているフラミーの頭を撫でるとウルベルトは舌舐めずりをした。
「じゃ、お前の大好きな生だよ。一回出したからたっぷりできるな。」
「も…もうっ…今日は…。」
「初夜に挿れないなんて言わないよな?」
汗でべとべとのフラミーはウルベルトにすっぽりと覆いかぶさられた。
ひどく酔ったようなフラミーの顔にウルベルトの呼吸は熱くなる。
ウルベルトはフラミーの耳や首に優しく口付けを落とし、胸をまさぐり、芽に触れ、ほんの少し指をいれたと思うと抜いてぬめった指で芽を撫でた。
イクところまで溜まらない刺激を少しづつ全身に続けられ、どこに触られてもひどく感じてしまう。
「あぁっ…っんっ……うゆべぅとたぁん…。」
フラミーはもうおしまいと思ったはずなのに、心臓がバクバクと鳴り、ごくたまにウルベルトがしてくれる生の交尾に期待し始めてしまった。
「ちょっとは入れて欲しくなった…?」
ウルベルトの黒と茶の深い瞳に射抜かれ、フラミーは情欲にまみれた声で小さく、「ちょっと」と返した。
「お利口さんだな。お前はいっつもお利口だ。」
ウルベルトはフラミーの瞳の中にドキドキするハートを見ると優しくそう言った。
フラミーの顎を持ち上げ、口に舌を割り入れると、フラミーは口淫するように舌を舐った。
ぶちゅぶちゅと舌で口を犯されていると、入り口に熱すぎる肉があてられた。
よくほぐれすぎた場所はウルベルトを自動で吸い上げるように迎え入れ、腰が浮くようだった。
最奥にぶにりと押し付け、しばらくそのまま二人は夢中でキスをした。
「っ…んっ……ぁはぁ!っはむっ…んん…んっんぁっ…。」
フラミーの浮かされたような声を聞きながらウルベルトは腰を回した。
「っんぁ!」
「っ…はぁ…孕まされる気満々だな…。お前の子宮。」
ウルベルトは先端に吸い付く柔らかすぎる場所にズンズンと押し付けた。
「っぁ!っんぁあ!」
フラミーがしがみ付くとウルベルトは抱きしめ返し、キスしたままに腰を振り始めた。
ぐじゅぐじゅとお互いを求め合い、痺れるような快楽に溺れた。
「っんあ!――っんん!んっう!んっ!!」
口の中から漏れてくる声はこれ以上ないほどウルベルトを昂らせた。
「っはぁ!フラミー、愛してるよ。愛してる!」
キスを止めると、その瞬間、栓が抜けたようにフラミーの喘ぎが部屋いっぱいに広がった。
「っあっあん!うゆべぅとたぁん!うんっ!うんたんっ!」
フラミーの中はひどくうねり、熱塊をめちゃくちゃに刺激した。
ギシギシとベッドの軋む音が響き、一際強く腰を動かすとウルベルトにしがみつくフラミーの快楽が貫かれた。
「っ!――っあぁ!うんたん、すきっ!すきすきすきぃ!」
フラミーが達そうとした瞬間、ウルベルトの理性は切れた。
「フラミー!中に出すぞ!!」
ウルベルトはフラミーの太ももを強く掴み、揺さぶり、奥を突いた。
「っキャア!!っあかちゃん!できちゃうよ!!」
「まだ孕むなよ!!」
二つ分の喘ぎが部屋に満ちると、子宮が軋むほどに深い場所に注ぎ込んだ。
「っはあ…!はぁ…っ…。」
呼吸が整うのにかなりの時間を要した。
ウルベルトが汗を拭うと、フラミーは腹を撫でた。
「ぁぁ…うんたんの子…ここで…出てた…。」
新しい名前を付けられたウルベルトはフラミーがなでなでしてる腹に優しく手を置いた。フラミーの左手薬指には結婚指輪と婚約指輪がふたつ重ね付けされ輝いていた。
「………もっかいだけしていい…?」
「ふぇ…?」
「お前のこと好きすぎて……馬鹿みたいにおさまんねぇの…。もっかいでいいから…。」
甘すぎる声で求められ、フラミーの目はまたハートになった。
「しゅる…。」
ウルベルトはそれを聞くと挿れたまま、フラミーをゆっくりとうつ伏せにさせた。
背に大量のキスマークをつけて、フラミーを少し休ませるとウルベルトは緩やかに奥と入口を往復した。
「っあ…あぅ…も…もぅ…。」
フラミーは疲れた膣が再び収縮を始めるとよだれを垂らしてウルベルトに身を任せた。
尻をぐにぐにと揉まれ、獣のように中に衝撃が送られ始めると声が出なくなるほどにきゃんきゃん鳴き、最後はくぅんくぅんと鼻を鳴らして小動物のようになった。
「…お仕事行かない。」
翌日の朝フラミーはベッドから出なかった。
「じゃあ俺は行くから、お前は休んでな。おやすみ。」
既にスーツに着替えている激甘男はフラミーにちゅっと口付けるとベッドから立ち上がった。
「やだ!!行かないで!」
「ははは、お前がわがまま言うなんて珍しいな。可愛いけど俺は休む訳には行かないだろ?通りの組合の人らやばあちゃんにも昨日のお礼言わなきゃなんねぇんだから。」
会費制だと言ったのに、ギルメン、組合、仕事関係まで全ての参列者がまるっと三万包んでくれたので――包むと言っても受付の日下部に渡しておいたスマホで決済し合うだけだが――式は三桁万円払う予定が二桁万円で済んでしまったくらいなのだ。フラミーを孫のように可愛がるおばあさんに至っては五万も包んでくれた。
自分の嫁の夢によそ様からこれ程までに協力して貰って、無視できるほどウルベルトは冷たくなかった。なんなら嫁のために何かをしてくれる人は皆好きだ。
「お前はゆっくりしてな。今日は早く帰ってくるから。」
が、フラミーはなおも首を振った。
「これが消えるまでお家から出ちゃやなの!!お願いだからー!!」
全身キスマークだらけのフラミーはキスマークが首筋に見えているウルベルトにしがみついてやだやだと首を振っていた。
「良いじゃんか。新婚さんなんだからそんな事もあるだろ?ははは。」
ウルベルトはまるで気にならないとでも言うように笑うと、フラミーの頭をぐしりと撫でて出掛けて行った。
静かになった部屋でフラミーは一人ムゥ…と頬を膨らますと、五分で化粧と着替えを済ませて家を飛び出し、階段を駆け下りた。お団子は卒業したので髪は下ろしたままだ。近頃ではウルベルトが毎朝お団子にしてくれていたので、少しだけ寂しい。
マンションを出ると――ドンッと黒い影にぶつかった。
「っあぅゎ!ご、ごめんなさい!」
パッと顔を上げるとウルベルトが笑っていた。
「よ、やっぱり来たな。ほんじゃ行くか。」
想像通りとでも言うような顔のウルベルトはずるずるとフラミーを引きずって出勤した。
あら〜〜〜〜かわいいわね〜〜〜〜〜
そしてやっぱりここでもウルベルトさんがお団子してくれてたのね
次回#29村瀬文香
宇留部文香でしょ!