150 試されるドラウディロン 3-#20 手紙 直前です。
「アインズさん、おでかけしましょーよ!」
アインズは揺すられ目をさますと、フラミーが上から覗き込んでいた。
黙ったまま引っ張り寄せ、再び目を閉じた。
「わっ、起きて下さいってば」
離れようとする身を逃すまいと腕に力を込めながらもアインズは目を開かなかった。
「いーですけど、もー少し…………」
昨日は遅かったのだ。
パンドラズアクターの褒美のために頑張った。
とは言え、疲労を無効にしているといつまで経っても部屋を出られないため、昨晩は疲労無効の指輪無しで営んだのだ。
結果、アインズは数度の放出を終えると泥に沈むように、繋がるままに眠った。
眠い。
眠すぎる。
疲労無効がどれ程自分の身を助けていたのか今更ながらに痛感する。
「むぅ……。じゃあ、もう少しですよぉ……」
残念そうなフラミーの声を聞くとアインズは体を起こし、目をこすった。
「あぁ……やっぱり起きますから……そんな声出さないで……」
うーんと伸びると大きなあくびをした。
「は〜フラミーさん、俺より体力あるな」
すっかり整っているフラミーの頭をわしわしと撫でると、フラミーは嬉しそうに笑った。
「起きてくれるんですか!」
「起きました。さーて、どこ行きますか?何します?」
この笑顔のためにと自ら尻に敷かれに行っている気がしながらアインズはベッドの上に転がるガウンに袖を通した。
「うんとね、地表部!」
「地表部?そんな所でいいんですか?神都とか、バハルス州とかだって良いんですよ?」
「あっ、神都、いいかも……」
「そしたら神都にしますか?」
フラミーは暫く悩み、やっぱりバハルス州か、ここか……あそこか……と言い続けた。
アインズも行きたい場所が決まっていないならとあれこれ案を出し続ける。
言っているうちにどんどん時間は流れた。
ここもいいね、あそこもいいね、こんな事をしようと続く下らない会話が楽しかった。
ここが
フラミーは少し出かけなくても良いかと思い始めたが、行き先も決めずに二人は地表部へ上がった。
霊廟の屋根の上で広大な墓地を見渡すと夏の終わりの風が吹く。
アインズ達は季節によって風の色や匂いが違うと言う事をすっかり学んでいた。
「それにしてもどうして最初、地表部に来たかったんですか?」
「転移して来てこれで大体二年じゃないですか。だから、兎に角どこでも良いからお外に行きたかったんですっ」
にこりと笑ったフラミーにアインズはやらかしたと思った。
何かの記念日をつい忘れてユグドラシルにインしていたたっち・みーがかなり奥さんに絞られていたのを思い出す。
「あ、すみません……俺、何も考えてなくって」
「ん?別に良いんですよ!そんな事より、私一つ相談みたいなことがあるんです」
相変わらずアインズの失態を責める様子のないフラミーに僅かに危機感を覚える。
「前にも言いましたけど、嫌なことは嫌だってちゃんと怒って下さいね?」
「ははは、怒る時は怒ってますよぉ」
「うーん、本当にお願いしますからね」
取り敢えず今日の事は責められないようなので自分で反省しなければ。
「それで、相談って何ですか?」
「私、転移して来た日をお誕生日にしよっかなって思うんです!」
「ん?誕生日ですか?」
言われた意味がよくわからず首をひねる。
「私、自分の生まれた日がいつなんだか知らないんです。だから今までは年越しの時に年を数えるようにして来たんですけど、それならもういっそ今日をお誕生日にしちゃおうかなって!」
アインズは誕生日について聞かれたことも聞いたこともなかった。
何となくリアルの詳細情報に触れることはマナー違反な気がしていた為だ。
そう言う情報を言うことに抵抗がないギルメンは自分からユグドラシル時代に公表しているのが殆どだ。
アインズはフラミーの手を取った。
「じゃあ、俺も今日を誕生日にします」
「え?でも、アインズさんはちゃんとお誕生日あるんじゃ……?」
「その誕生日は、取り敢えずやめにします。ここに来て俺は
繋がる手の体温に二人は微笑んだ。
「「お誕生日おめでとうございます」」
ユズリハ様の鍵付きだった三次創作部屋の鍵が外れたのでお知らせいたします!
侵入失敗された方々もこれで入れますm(_ _)m笑
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そしてなんと情報をまとめて下さったお部屋はこちら。
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