流星の降った日、クレマンティーヌは余りの痛みに地に膝をついていた。
「くっっっそいてぇ!!!!」
「クレマンティーヌ!?大丈夫!?」
「せ、先輩!どうしたんですか!!」
町ではチラホラと痛みに喘ぐ者がいた。
「なんだってーの!!まじであの竜早く陛下にぶっ殺されてくんないかなぁあ!!」
「……なんて恐ろしい力なの……まるで世界を汚すようだわ……」
ネイアがクレマンティーヌの背を一生懸命さすっている横で、レイナースは空に浮かぶ戦いの映像を呆然と見上げた。
「先輩、陛下の血です!」
ネイアが取り出したユグドラシルの赤いポーションをクレマンティーヌは受け取らなかった。
「陛下と守護神様達が戦ってる脇でこれを飲めるかっつーの!!」
クレマンティーヌが一撃で死ななかったのは可愛い妹二人の善良さに日々触れていたからだろうか。
「で、でも、先輩──」
「そんな!?陛下!!」
神王が地に落ちていく様を見たレイナースは声にならない悲鳴を上げた。
クレマンティーヌとネイアも何がと慌てて空を仰ぎそれを見、それぞれに絶望的な声を上げた。
「陛下……陛下!光神陛下は……光神陛下はどうしてご一緒じゃないんですか!」
ネイアはスーパーアルティメイトシューティングスタースーパーを下ろすと地にさしてそれの前で手を組んで祈った。
「光神陛下……神王陛下をお救いください!お願いします!!」
その様子を見ていた暴動の鎮静に来ていたグスターボ率いる聖騎士団も自分達のルーンの刻まれた剣を地に突き立て膝をつくと手を組んだ。
これは聖なる力を宿した武器なのだ。
聖なる力の先には女神がいると誰もが信じ必至に祈りを捧げた。
その頃神都大神殿では全ての高位の神官が集まり空を仰いでいた。
女神は闇の神に力を与えると神の血をこぼし、その中から闇の神は立ち上がったが──全てが終わった雰囲気の中二人は泣いていた。
その後ろに立つ守護神すら残らず泣いていた。
「神々に一体何が……」
「しかし、やはり神の血とは誠神聖で……素晴らしいものですね……」
全員がうんうんと頷いた。
+
「昨日の戦いのメモを取った者はおるか!!」
翌日の魔導学院ではフールーダがハッスルしていた。
「あああ、なんと素晴らしいお力だったんじゃ!!私はあの時計型の魔法陣の形から何から何までメモをとったぞ!!」
あの戦いの前でそんなことをできる者はこのじいちゃんくらいだろう。
最初からフールーダは勝利を確信していた為、素晴らしい授業だと思って空を仰いだのだった。