尻を許せない人にとってはIF!!!
レオネは一限の授業が終わると荷物を抱え──
「レオネ?」
とキュータが教室を覗く様子に苦笑した。
「わたくし気にしてませんから、本当に。あなたも気にされないで」
「気になるよ。レオネ、ごめんね」
「分かりましたから」
しょんぼりして教室を去って行く背を見ると、ファーは瞬いた。
「喧嘩?」
「──に、見えます?喧嘩してませんわよ。勝手に落ち込んでらっしゃるの」
そしてまた二限が終わり──
「レオネー?」
「学食でお待ちになってて。すぐ行きますから」
「君を待つ」
「もー。ちゃんとされて。らしくありませんわよ」
「らしくなくないよ。僕は君のこととなるといつでも必死だ。本当にごめんね」
「分かりましたから。早く行かれて」
「……本当に僕は君しか見てないからね?」
キュータは教室に入ってくるとレオネの顔を覗き込んだ。ルイディナが憧れるような瞳でレオネを見ている。
「そう言うことこう言うところで仰らないで!」
「でも、伝えなきゃ伝わらない」
「もう十分伝わりましたから!」
本当にナインズに恋人ができなくなってしまったらこの人はどうするつもりなんだろうか。
レオネはキュータの背を押して教室を後にした。
「レオネ?ごめんね?」
学食でまた顔を覗き込んでくる。
フォークを咥えたままレオネは首を短くするようにしてキュータを見た。
「分かりましたってばぁ。あなたこそお許しになってよ」
「許してもらう立場なのは僕だよ」
二人の様子にカインとワルワラは目を見合わせた。
「なんだ?喧嘩か?」
「レオネ、キュータ様に何されたの?」
「何もされてませんわよ。わたくしがちょっと見たらいけないもの見ただけ」
「お前が見ちゃいけないもん見たのになんでスズキが謝ってんだよ」
「わたくしも思いますわよ……」
「キュータ様、レオネに何見られたんですか?」
キュータはうーんと腕を組んで声を上げ、一郎太が代わりに答えた。
「ちょっと親の仕事関係の女子から頬にキスされてるとこ見られたの」
「……あー……まぁ、仕方ないよな」
「……仕方ない仕方ない」
ワルワラとカインがうんうん頷いていると、ヨァナとファーはがたんと立ち上がった。
「仕方ないわけあるかー!!」
「男子!!彼女持ちがほっぺにちゅーなんて許されるわけないでしょーに!!」
「ふ、二人ともよろしいのよ。本当に」
「レオネ!あなた本命だったんだからバシッと言ってやりなさい!!」
「そーだそーだ!本命じゃないかもしれなかった頃とは違うんだよ!!ねぇ!ミノさん!!」
「え?うん。まぁ、言ってもらった方がキュー様も安心すると思うぜ」
「ほら!!──えへへ、ミノさんは硬派だもんね」
「……お前は思い込み強いって」
ヨァナが一郎太のもそもそを撫でくりまわし始める中、レオネはキュータの耳に口を寄せた。秘密の話だ。
「──わたくし、本当に気にしてなくてよ。殿下のお付き合いにどうこう言うほどバカじゃないわ」
それを聞いたキュータもレオネの耳に口を寄せた。
「──君が付き合ってるのはキュータだ。怒って良いんだよ。大切な恋人がいるくせにキスされるなんてバカって」
レオネはキュータから離れると拗ねたように見上げた。
「……いやよ。あの時はあなたじゃなかったのに。済んだこと」
「僕は嫉妬してほしい」
「そう言うならみっともなく嫉妬しますわよ?」
「やった」
「怒ったからキスして」
キュータがレオネの顔を捕まえて頬にキスをすると、皆「あぁー……」と目を覆った。
突然いちゃつき始めるこれは何とかならんのかと。
二人は幸せそうに頬を寄せた。
天空城。
その日の訓練を終え、夕闇が迫る。
「──昼、偉かったでしょ。口にはしないで我慢したよ」
キュータはそんな事を言って笑ったが、レオネはちらりとそちらを見ると意地悪な顔をした。
「口が良かったのにがっかりしましたわ」
「本当に言ってる?」
「ふふ、嘘。偉かったですわよ」
二人はキスをした。
唇を何度も触れさせていると湿り気を帯びてきた唇が割られ、舌が吸い上げられる。
「──っ♡」
「冗談じゃなく学校でもこうしたいな」
「だ、ダメに決まってますわよ」
「いい木陰探そう?」
「おバカ──っ♡」
舐められ、舐め、体を撫でながらシャツがはだけさせられて行く。
「──っは♡ね、ねぇ♡く、くせになってる……?」
「うん、なってる。キスしたらこれするって。学校でしたらまずいね」
せっかく着替え終わったのにまた下着姿にされ、レオネはベッドに押し倒された。
「レオネ、本当にごめんね」
「また仰ってるの?」
「うん、僕は君だけが好きだからね」
望んでないはずなのにレオネの胸はキュンと高鳴った。
「君に僕の全てを捧げると誓うから、私の妻になってほしい」
「だ、だめですってばぁ」
この熱い腕の中にいたら無意識にイエスと言ってしまいそうで、レオネは逃れるように寝返りを打ち、キュータは当たり前のようにそれを追った。
「リズにはちゃんと好いた人がいることは言ってあったからね」
「い、言わない方がいいですわ。せっかく身分もある方だったのにぃ」
「僕は皆に君のことを喧伝したい。僕は僕の恋人に夢中で誰も目に入らないって」
「──ァっ♡」
後ろから覆い被さるキュータにふにりと胸を包まれ、耳がはむりと咥えられて舐められる。
レオネの背が跳ねる。
キュータはレオネを押しつぶしたまま胸の突起を引っ張った。
「レオネ、好きだよ。君だけが好きだ」
「わ、わかったから♡」
「分かってないよ。好きなんだよ、レオネ」
「ふぇ♡ほ、ほんとに♡わかりましたからぁ♡」
「レオネ。君が恋しいよ」
くりくりと指の先で回され、腰の奥がじんじんと水分を生み始めてしまう。
耳にかかる切ない息と優しい手付きがレオネを今日もバカにしていく。
「んっ……♡ふっ……♡」
制服も下着もはだけ、スカートがめくられてショーツが下されていく。
背中からキュータが離れて行ってしまう感覚に寂しくなる。
「きゅた……♡さ……♡──っん♡」
ぷちゅ、と舌が芽に触れる。
「──っ♡ら、らめ♡そこ──なめるとこじゃっ♡な、ないの♡」
ちろちろと舐められるとそれだけで狂おしくて、子宮が収縮するのを感じた。
「らめらってばぁ♡」
「僕が奉仕したいのも君だけだよ。レオネ」
広げられ、散々ねぶられて行く。
太ももを何かしらの液体が伝うと、キュータは大切そうにそれを撫であげた。
「──っあぁ♡い、入れて♡入れて欲しくなっちゃう♡」
あの長い指を入れてもらうところを想像すると、それだけで中はキュンキュンと蠢き、ねだるように入り口はひくついた。
「ふふ、かわいい。本当に入れて欲しそうだ」
十分に滑った指が挿入され、空いている指で芽を転がされた。腰がとろけるような感覚から逃れたくて尻を振った。
「っあ!♡い、いっぺんは♡♡らめ♡らめ♡らめらめ♡」
「……煽ってる?そんなに煽らなくても、お詫びにたくさん奉仕するからね」
外も中も狂わされて行く。いつの間にか指先で優しく撫でられていた芽はどろどろになり三本の指でいっぺんにぐしゅぐしゅとメチャクチャに愛撫された。
たまらずに叫ぶと、止めることのできない快感が腰の中で破裂して水を飛ばした。
「らッめぇ!!♡♡──めぇえ♡」
キュータはその淫靡な姿に思わず唇を舐めた。
「──やっぱり僕は君に夢中だ。レオネ、好きだよ」
休む間もなく刺激がまた始まり、レオネは涙目で首を振った。
「も、もう♡み、見せられっ♡……っない!♡」
「いい子いい子。殿下に捧げられないものは全部僕にくれるんでしょ?僕もね、僕の全てを君に捧げたい。誰よりも恋しい君に」
ぐじゅ、ぐじゅ、と音を立てて出し入れされ、レオネがキュータに全部捧げるのはそうだけど、でも、と一つも言葉なならないまま、羞恥と快感に震えた。
「──レオネ、こっちまたしてもいい?」
そう言って舌が触れたのは後孔で、レオネはカッと体を赤くした。
「う、後ろはっ♡後ろはらめ♡汚いの♡本当に♡」
何度か触れられ、指や舌が入れられた不浄の場所。
「嫌ではないんだよね?君の体に汚いところなんてないから平気だよ」
前の穴に咥えさせられている指は休むこともなくレオネを刺激し続けていた。
どさくさに紛れるように後ろが舐められ、舌が入ってくる。ぬろぬろと中を出入りするとレオネは必死に首を振った。
「ッキャ──♡そんなとこでっ♡気持ちくなりたくないの♡やぁああ♡」
腰が掴まえられ、貪られる。
肉壁を挟んで、指と舌の感触がはっきりと伝わってくる。
ちゅぽんと舌が抜かれた瞬間レオネはたまらず達した。
「っあぁ……♡ぁ……♡あぁっ♡ぅ……♡」
「もうすっかり慣れてるね。ふふ、レオネは入れて欲しいんだもんね。精一杯叶えさせていただきますとも」
レオネの口にふと指が入り、レオネは力の入らない体でそれに吸い付いた。
「んっ♡ッッ♡──っんん♡」
「えらいね。いっぱいよだれ付けてね」
っぽんと指が口を出る。
次の瞬間、ぐぐ、と後ろに力が籠るとレオネは身を固くした。
「っめぇ!!♡♡♡」
「力抜いて、楽にして。大丈夫」
前の穴への刺激が一層激しくなると体が勝手にほぐれ、後ろも長い指にこじ開けられて行った。
「ッッ──♡で、でんかにそんな……そんなところっ……♡」
「ふふ。キュータだよ、殿下って誰のこと?」
「も、ば、ばか♡ばかばか♡へ、変に♡変になるっっ♡♡"」
二つの場所で散々狂わされ、時間の感覚も失って啼泣した。
そして、レオネが半分意識を失いかけて目を閉じていると、優しく頬にキスをされた。背からキュータの体温を感じた。
「──レオネ……入れてほしい?」
「ふぁ……ぅ……♡入れて……ほし……♡全部……あなたの……♡」
「最初は少しキツイかもしれないけど、慣れたら良くなると思うから……ゆっくりね」
「ふぇ……?──ッッんぁあ!?♡」
足を開かれ、キュータのものが出るための場所を進んでくる。
「っや♡!やぁ!ッッ♡"!犯さないでっ♡!!そこはっぁ♡!そこで気持ちくなりたくないのぉ♡」
「入れて欲しいんじゃないの……?」
「そ、そうだけどっ、そこじゃなくて♡き、きたなっい♡!!きゅたさ──っあ♡っあぁ♡"」
「綺麗なところしかないよ。レオネ、好きだよ。大好きだ」
ありえない場所がいつの間にか快感で埋め尽くされている。
「きっ、汚いのにぃ♡♡そんなとこぉ……ぉ……犯さないでぇ♡♡♡」
みっちりとキュータのもので腹がいっぱいすぎて喋るのも辛い。
キュータは顔を擦り付け、後ろから繰り返しレオネの頬にキスをした。
「レオネっ……僕は……!こんなこと……本当にごめん……!僕の欲望で……!」
「ふぁ♡ふぁぁ♡やらけど……きゅたさ……しゅき……♡こんなの……しゅき……♡しゅき……♡して……して……♡」
「……レオネェ、なんで君ってそうなんだよぉ……」
「ごめんなさっ♡ご、ごめんなさぁい♡」
じゅぶ、じゅぶ、と緩やかに律動が刻まれ始めると、レオネは喉をそらして声を必死に押し出すようにした。
「っ……ぁ……♡っ……ぅ……ぅぅ……♡」
「はぁ……レオネ……!好きだよ……!」
レオネはシーツを必死で掴んで涎を垂らして首を振った。
「も、も……♡らめっ、……らめっ……ごめ、ごめんさっ♡耐えられ……な……っあ"ぁ♡♡♡」
腰を抱えられ、神との結婚に捧げられるべき処女を保ったままレオネはどんな娼婦よりも感じ入る体に叫んだ。
「らっめええっ♡"♡"らぁあっめ…♡め…えぇ♡"」
早まる動きはレオネの肉洞を狂わせ、前から溢れる液体が太ももを伝った。
ふと、それが掬われて芽がこすられるとレオネのひくついて仕方のなかった後孔が前の穴と連動するようにギッチリ食いしまった。
「ッ!?♡ッヤァああ♡♡」
「──ッ、き、きっつ……!」
そのまま数度肉がぶつかる音がするとキュータは「出るッ、ごめん──!!」と切羽詰まった声をあげてレオネの中に放った。
たっぷりと白い蜜で肉洞中が濡らされると、それがまた快感でレオネは本日何度目かの絶頂に強制的に上り詰めさせられた。
「っ……ぁ……♡……ぅ……♡」
腰が抜けて力無く倒れ込むと、後ろから愛が漏れ出る感触がした。
それが前の穴の方へ垂れていき、レオネの大切な場所がキュータの精液が濡れていく。
キュータはそれを見下ろすと、精液を押し込むように前の穴へ指を入れた。
「──っ!?♡」
「……レオネ、もう処女懐胎しようか?」
「や、やぁ!赤……ちぃゃ♡♡゛ん、やああ!♡っらあっめぇ♡っめぇ゛♡♡゛」
レオネは必死に逃れようとしたが、キュータはレオネを捕まえ、足を開かせ「──<
ぬぢょぬぢょと指を出し入れすると、それだけで勝手に指に精液がまとわりつき、レオネの中に送り込まれていくようだった。
「僕がどれだけ本気で君を好きか分かってほしい。子供も君も幸せにするよ」
「赤ちゃ…っんっ♡♡!でき…ちゃ…゛っうぅ♡♡!!……♡…本…っ当に♡♡……らっめえぇっ♡♡♡」
白い液は何度も体内へ運ばれ、レオネは首を振った。
レオネの中は大喜びでキュータの指にむしゃぶりついていた。
「──子宮口探そうね」
ムギュッッと指がねじ込められるとレオネは「あ"っ♡」と声をあげて潮を飛ばした。
腹が何度も波打ち、虚になり始めたレオネの口からたらりと涎が垂れていく。
「も……も……むり……♡♡しぬ……しぬ……♡そこも……そこも……いれて……♡もぅ……いれて……♡あかちゃん……らめらけど……♡いれて……♡」
「……こっちはだめ」
締めることすら忘れられた口にキスをされ、散々中を指で引っ掻き回され、レオネはぐったりと目を閉じた。
そして、また目が覚めた時には拘束は解かれていて、顔を枕に埋め、尻だけを突き出して後ろに入れられ無意識に腰を振って喘いでいた。
「っあ……♡や……う、……うそ……♡」
「レオネ、気持ちよさそう……」
「ご、ごめんなさっ♡ち、ちがうのっ……♡」
「手伝うからね」
精液で猛烈にぬめる後孔から上がる快感はレオネの脳を溶かした。
胸を包まれ、起き上がらされ、キュータに座るような体勢になると、レオネは自重でとんでもない奥まで入り込んだそれに泣きそうな声を上げ、後ろをめちゃくちゃに犯された。
いつかもっともっととねだり、また精が放たれる。
それをが前へ伝うとまた練り込まれ、狂わされる。
キュータは「時間が……!」と門限に舌打ちをして最後の一回とレオネを堕落させた。
レオネはやっと全てが終わった時、もう今日は帰れないと心底思った。
そして、つい口をついた。
「──やになる」
「っ、ご、ごめん。レオネ、ごめん」
後片付けをしてくれていたキュータが飛んでくる。
ぐったりとした体を抱きしめられると、レオネはキュータを抱きしめ返した。
「自分が……やになるの……」
「ど、どうして?」
「……もっとって思うから……」
「──バカレオネ」
「……でも、赤ちゃんは本当にだめ……」
「うん……ごめんね。僕もバカになってた。つい支配したくなって……でも、大丈夫だよ。念の為にできないようにしたからね」
レオネの撫でられた腹には何かルーンがあれこれ書きこまれていた。
「……こんな事できるなら、入れてくださればいいのに……」
「ダメ。ちゃんととっておいて」
「……ここまでしておいてそんな事おっしゃる?」
「……それは本当にごめん。でも、夢中になったのなら、もう私の妻にならないか?何度でもいくらでもするよ」
「お断りしますわ」
「ちぇ……」
二人はいつものやり取りをすると笑って抱き合った。
相手から向けられる心を確信するキスは心地よく、いつか来るかもしれない欠けてしまう未来を必死に忘れようとするようだった。