※この作品はR-18です。

型月ハーレムマンション   作:七味胡椒

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黒王跪拝(セイバーオルタ)

「……それでさ、ライダーが言うのよ。『女性の魅力は小柄で嫋やかな所です。私たちのような大柄な女は宜しくない』って。そんなコトないわよねー、歩?」

「は、はい。勿論です」

 

 アルクェイドに腕を絡めながら話し掛けられた歩は、どぎまぎしつつ答えた。

 今日は珍しく、歩は彼女と一緒に買い物へ出掛けていた。というのもスーパーへ行く途中で偶然彼女と出くわし、せっかくだからとアルクェイドが着いてきたのだ。豊満なラインが浮き出たサマーセーター姿の美女を連れた小柄な少年に、スーパー内の買い物客たちは興味深そうな視線を送っている。アルクェイドはまるで気にしていないようだったが、歩は緊張しっぱなしだった。

 

「でも、アルクェイドさん、ライダーさんと仲良くなったんですね。良かったです」

「んー? まあ元から仲が悪いってわけじゃないよ。特別良くもないけど。ちょっとピリッとしてたのは、好きな男の子が同じ人だからってだけだし」

「……そ、そうですか」

 

 あっけらかんと言う美女に、頬が熱くなる。二の腕に触れる柔らかな胸の感触に意識が行ってしまった。

 数日分の食料品を買い物カゴに入れてレジへ進む。ここはセルフレジが設置してあるのでそちらに進んだ。会計を済ませて涼しい店内から外へ出ると、相変わらず暑い夏の日差しが肌を焼く。アルクェイドもすっと離れ、ぱたぱたと胸元をそよがせた。

 

「あっつ~い。夏ってイヤだなあ、外に出たくなくなるし。セミもうるさいしさ」

「そうですか? 僕は結構好きですよ、蝉の声。なんか、風情があるっていうか」

「えー? 日本人の感覚はよく分かんないなあ」

 

 空には大きな入道雲。湿度も高く日本の夏全開だ。太陽の照り付けるアスファルトの上を二人で歩いていく。いつもは制服を着て同じ学校の生徒たちと歩く通学路を金髪美女と歩いていることが、なんだか不思議に感じる。

 

 喋りながら歩いているうちにマンションへ着いた。エントランスへ入ると、日差しが遮られ一気に涼しくなる。ふう、と歩は一息ついた。

 

「そういえばさー、歩」

「はい?」

 

 キーカードを通す少年の後ろでアルクェイドが言う。

 

「最近は騎士王ちゃんを攻略してるんだってー? ああいうおっぱいとお尻の控えめな女の子もイケる口だったんだね、歩ってば」

「……はい!? 何の話ですかっ」

 

 慌てて振り返ると、アルクェイドはクスクスと笑っていた。

 

「もう、ちゃんと知ってるから隠してもしょうがないよ。まあライダーに教えて貰ったんだけどね。彼女、そういうコトはしっかり情報収集してるみたいだから」

「そ、そうなんですか。ライダーさん、また妙なことを……」

 

 そういえば式と関わった時もそうだった、と歩は思い出す。前回のようなお節介はしていないようだったが、しっかり嗅ぎ回ってはいるらしかった。

 

「それで、どこまで行った? もう落とした? えっちはした? ああいうツンツン系ってやっぱりマゾなの?」

「し、してませんよ!」

「えー? うっそだあ、ライダーが『あの堅物騎士王ですが、最近発情した顔で歩の部屋から出て来るのです。あれはもう毒牙に掛かっていますね、間違いない』って言ってたよ?」

「ら、ライダーさん…………!」

 

 わなわなと震える歩にアルクェイドは質問を重ねた。

 

「実際、何もないってコトはないのよね? 仲良くはなったんでしょ?」

「その、まあ。ちょっとは……。でもここ一週間くらいは会ってないんです。前回ですね、色々とあって……ここで僕から行ったらがっついてるみたいだし、アルトリアさんも迷惑なんじゃないかって」

 

(……まあ、早くまた会いたいとは思ってるんだけど)

 

 歩もセイバーとの交流を経て、はっきりと好意を持っていた。このままセイバーから何もアプローチが無ければ明日にでもこちらからお誘いを掛けようと思っていた所だった。

 

「うわあ、出た。歩の生殺し作戦。騎士王ちゃん、今頃泣いてるね」

「は、はい? どういう意味ですか?」

「べっつにー」

 

 意味が分からず、戸惑う歩。

 そんな少年にアルクェイドが近寄った。

 

「ねえ、歩? 前も言ったけど、歩がハーレムを大きくしてくのは構わないよ。むしろ言ってくれれば協力もしてあげる。……だけどさ、釣った魚に餌をあげないってのはどうかと思うな?」

「わっ…………!」

 

 マンション中庭の通路、人通りの少ない陰になった場所で。アルクェイドは少年の腕を持ち、掌をそっと自分の胸へと導いた。

 

「ん……。ほら、歩専用のおっぱいだよ。最近他の女の子ばっかりで、わたしを抱いてくれないじゃん。わたしのコト、飽きちゃった? もうえっちな目で見てくれないかな……?」

「そ、そんなこと! ない……です……」

 

 思わずふにふにと柔らかい胸を揉んでしまう。

 今でこそ何人かの女性と関係を持った歩だが、あくまで初恋の相手は目の前の吸血姫だ。順位付けをするような少年ではなかったが、やはり童貞を捨てた相手でもあるアルクェイドは特別な存在であった。

 

 そんな少年を見て、アルクェイドは満足げにくすりと笑った。そして、彼の唇へ自分のそれを寄せる。

 

「…………ちゅ♥」

「んっ……ア、アルクェイドさん」

「ふふ。……まあ、今の所はこのくらいで許してあげる。でも、一段落したらまたわたしにも構ってよね。約束よ」

「……はい。喜んで」

 

 お互いに赤い顔で笑い合う。丁度通行人が来たのに合わせ、歩はアルクェイドと別れるのだった。

 

 

 その場面を、一人の少女が見ているとは露も知らずに。

 

 

 

 

 

 ♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 

 カーテンの引かれた薄暗い部屋。

 備え付けの机とベッドくらいしかない殺風景な室内は、住人の性格を思わせる。

 その飾り気のない自室で。

 

「………………はあ」

 

 少女───────セイバーは、ベッドに寝転がって溜息をついていた。

 

 はしたなくドレスがめくり上がるのも構わず、足をぱたぱたとさせる。彼女に似つかわしくないその仕草は、心ここにあらずということを表していた。

 

「なんで」

 

 悶々と呟く。その眉は切なげに垂れている。ぽふ、と抱き締めた枕に顔をうずめた。

 

「なんで、誘いに来ないのだ、あの馬鹿者…………」

 

 同居人の消えた寂しく静かな室内で、一人想う。

 脳裏に浮かぶのは、あの少年のことばかり。たった数日間会っていないだけだというのに、禁断症状のようにセイバーの心を独り占めしていた。

 

 前回の逢瀬のあと少年への想いを確かなものにしたセイバーだったが、自分から彼へ言い寄ることは出来なかった。それが嫌だったという訳ではなく、踏ん切りが付かなかったのだ。かつて王としてのセイバーは迷わず突き進むことの出来る君主であったが、今の少女としてのアルトリアは臆病だった。あわよくば少年の方から自分を求めてくれればと思っていたのだが、そこで少年の無自覚な放置プレイが炸裂した。

 

 こうなってはプライドも王の誇りもかなぐり捨てて自ら少年に首を垂れる他ない。実際はあと1日でも待てば歩の方から『今日お暇ですか』と食事の誘いを貰っていただろうが、セイバーにそんなことは知る由もない。例え知っていたとしても、もうあと1日だって我慢できるか分からなかったが。

 

「…………はあ。やはり、もう私から告白するしかないのか。あやつめ、今なにをしているのやら…………」

 

 少し外の空気を吸おう、と部屋を出る。廊下の手すりに身を預けると、夏の湿った空気がそよぐ。

 と。中庭の陰の辺りに、件の少年の姿が見えた。

 

(…………アユム…………!)

 

 胸がどきんと跳ねる。それは今一番逢いたい少年の姿だった。

 買い物帰りだろうか、荷物の詰まったビニール袋を持っている。こちらからは背中しか見えないが、間違いなく彼だ。

 

(いい機会だ。いっそこのまま下に降りて会いに行くか……?)

 

 セイバーの身体能力なら、一気に地上へ跳ぶことも楽々可能だ。このまま待ち続けても埒が明かない。思い切って逢いに行ってしまおうか、と考えていると。

 ふら、とセイバーの死角になっていたところから。金髪の女性が姿を現した。

 

(あれは…………吸血姫? アユム、その女と会っていたのか)

 

 セイバーの胸に影が差す。少年を目にして浮かれていた心が冷えていく。

 直接会ったことはないが、話には聞いている。少年といち早く親密な仲になったという美しい吸血鬼。こちらに背を向けた少年は、彼女と話していたようだ。少年の顔は見えないが、女の方はよく見える。しっとり濡れた瞳と緩んだ表情。間違いなく、愛しい男性を見詰める女の表情だ。

 

 それにほのかな嫉妬心を持つのと同時。セイバーの目が見開かれる。

 

(っ…………む、胸を……!?)

 

 歩の腕を持った吸血姫が、躊躇いなく少年の掌を自分の胸に押し当てたのだ。

 セイバーの心に、泣いてしまいそうな悲しみが浮かぶ。そして足がすくむような危機感も。

 

(ああ……そうか。私は、勘違いしていたんだ)

 

 セイバーは、当然のように自分と少年を対等だと思っていた。現在の会う会わないということも一種の駆け引きのように考えていた。どちらが先に音を上げて相手を求めるか。確かに女性経験豊富である少年の方が有利ではあっても、焦らしてやれば自分にも勝ち目があるのではないか。よしんば向こうから言い寄ってきたら、それをこちらが受け入れてやるという形に出来るのではないかと。

 

 しかし、実際は違う。自分と少年は対等などではない。今の光景がその証拠だ。セイバーにとってはあの少年だけが相手でも、彼の方はそうではない。二人の間にあるのは駆け引きなどではなく、少年がセイバーを喰うか喰わないかということだけ。それだってセイバーがくだらない独り相撲をやっているなら彼は他の女と遊ぶだけだ。無理にセイバーを相手にしなくとも少年には何人もの女がいる。美しく、セイバーよりも体躯に優れた女たちが。

 

(…………何を思い上がっていたんだ。今でも自分を王だとでも思っていたのか。私とアユムの力関係は拮抗などしていない。私に出来るコトは、アユムに手籠めにして貰えるかして貰えないかというだけの話だったんだ)

 

 腹に氷を突っ込まれたような気分で、呆然と少年と吸血姫の姿を見る。嫌な汗が止まらない。一刻も早く、それこそ前回の逢瀬の直後に彼に跪くべきだったと後悔が押し寄せる。

 

 そして、眼下の二人が唇と唇を合わせた時。

 

「───────────────は」

 

 歩とのキスは、彼女にとって特別なものだった。そんな筈はないのに、少年の唇を独り占めしているような気にさえなっていた。

 それをはっきりと否定されて。少女の意地は、今度こそ木っ端微塵に砕け散っていた。

 

「は─────はは、は。はははははは…………!」

 

 ぷっつーん、とセイバーの何かが切れた。

 幽鬼のように笑いつつ。少女は、ふらふらと部屋に戻っていった。

 

 

 

 

 

 ♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 

 歩も年頃の少年として、ゲームを嗜んでいる。

 

 今のお気に入りはアクションRPG。対人要素もあるものの、それより歩は世界や街を冒険するという部分が好みだった。自分のキャラクターのステータスを高め、装備を鍛えボスに挑む。物によっては高難易度のゲームもあって、熱中してプレイしていると夜中になってしまうこともままあった。

 

「……やばっ、もう日付変わっちゃうよ。早く寝ないと」

 

 今日も就寝前のゲームを遊んでいた歩だったが、気付けば24時前になってしまっていた。翌日に支障が出る為、灯りを消しベッドに入る。

 疲れていたのか、すぐに眠気がやって来た。布団の中で微睡ながら、今日のアルクェイドとの会話に出た少女のことを想う。

 

(そうだ。明日、学校から帰ったらアルトリアさんに会いに行こうかな。一週間も音沙汰なしだし、もしかしたらアルトリアさんは僕なんかに興味ないのかも知れないけど)

 

 身体も心も親密になった気がしていたが、思い違いだったかも知れない。それでも彼女と仲良くなりたいというのは少年の本音である。今興味を持たれていなくても、これから持って貰えばいいやと歩は前向きに考えた。

 

(……よし。それじゃ、早く寝て明日に備えよう。あくびしながらアルトリアさんと会う、なんて失礼だし)

 

 そう思いながら。歩は、改めて布団にくるまった。

 

 

 

 

 

 

「……………………ろ」

 

 浅い眠りから引き戻される様に、ささやかな声がする。

 まだ眠っていたくて、歩は寝返りを打った。

 

「…………きろ。…………おい」

「………………ん」

 

 何者かが肩を揺すってくる。

 それでもまだ目覚めない。焦れたのか、相手は声色を強くした。

 

「…………起きろ、歩。頼む、起きてくれ」

「う……うぅん。あとちょっと……」

「……仕方のない奴だ」

 

 はあ、と呆れたような溜息が聞こえる。

 それとほぼ同時。唇が、何か柔らかいもので塞がれた。

 

「ん……ちゅ…………❤ ぷちゅ……❤」

「んむ……ん……?」

 

 緩やかに唇をくすぐられる。温かい感触。

 うっすらと目を開けると。眼前に、妖しく輝く金色の瞳があった。

 

「むぁ……? ん、んんっ!?」

「ん…………ぷはっ❤ まったく、早く起きないからだぞ……❤」

「あ……アルトリアさん!? なっ、なんで……ここ僕の部屋ですよね……??」

 

 仰向けになった歩に、馬乗りになったセイバーがキスしていたのだ。目を覚ました歩は慌てふためいて周りを見渡す。見慣れた風景は、先ほど眠ったばかりの自分の部屋だ。時計を見ると夜中の1時過ぎだった。

 

「どうしてアルトリアさんが……あ、もしかして」

「夢か幻覚か、などと言ってくれるなよ。これは確かに現実だ」

「あ……そ、そうですよね」

 

 もしや以前のライダーにされたような魔術の類かと思ったが、そうではないようだ。言われて見れば、今思えば夢うつつのようだったあの時と比べて現状はリアル過ぎる。手足の感覚も、腰に跨った少女の暖かな体温も。

 そこまで考えて、ようやく歩はセイバーの異変に気付いた。

 

「あの……アルトリアさん、その格好……」

「ああ。なんだ、ようやく気付いたのか。寝ぼけおって」

 

 頭には、可愛らしいホワイトブリム。首と後頭部には大きめの黒いリボン。クラシカルなメイド服ではなく、腕や太ももを大胆に露出したカジュアルなタイプだ。襟や袖、太もものガーターにもフリルがあしらわれている。

 

「それって……メイド服、ですか? そんな服持ってたんですね」

「同居人の趣味でな。無理やり着させられていた。……それより、何か感想はないのか」

「え? …………あ。えっと、すごく似合ってます。いつものドレスも綺麗ですけど……はっきり言って、滅茶苦茶可愛いです」

「……………………そうか」

 

 孤高を体現したかのようなセイバーが、他人に給仕する為の格好をしている。元から超のつく美少女であるセイバーだ。ギャップも相まって、大変な魅力を演出していた。

 率直に答えるも、セイバーは澄ましたままで微動だにしない。あくまでクールだなあ、と歩は思ったが、

 

「……あ。アルトリアさん、だんだん頬が赤く」

「うるさいっ。黙っていろ、少し話がある」

 

 ふー、ふーっと息を整えるセイバー。

 

「……まずは。夜中に押し入って済まなかった。明日にしようかとも思ったのだが、堪え切れなかったのだ」

「あ、そういえば……どうやって入ってきたんです? 鍵、ちゃんと掛けておいたと思うんですけど」

「ここの管理人がいるだろう。若い、魔術師の女だ。あやつに開けて貰った」

「桜さん? ああ、管理人さんだから合鍵も持ってるか…………でも、なんで」

「それは…………」

 

 セイバーが目を逸らし、逡巡する。

 数秒ほど考え込む。それから、決心したように言った。

 

「事情を、説明したのだ。そうしたら、快く開けてくれた」

「事情ですか?」

「ああ」

 

 ぎし、と歩に跨るセイバーが身を屈める。

 歩の両脇に手を突いて、少年を見下ろす。

 

「…………アユムのコトが好きだと。身を捧げ、奉仕したいと。……アユムの女になりたいのだと言ったら、喜んで開けてくれた。『貴女の気持ちはとっても良く分かります。頑張ってください。応援してますから』と」

「え……えっと。それって……」

「……………………」

 

 セイバーは何も答えず、うっすらと染まった頬のまま、ゆっくりとその唇を落としていく。

 やがて、何の抵抗もなく。少年と少女の唇が合わさった。

 

「ぷちゅ、んむっ❤ むちゅ……❤ ぷぁ……❤」

「ん…………」

 

 最初緩やかだったキスは、徐々に情熱的に。主にセイバーの方から、歩の唇に吸い付いた。

 

「んく、じゅるるるる……❤ ちゅっ、ちゅっちゅっ❤ んむぅ~っ……❤」

 

 うっとりと目を伏せたセイバーの、幸せそうなキス。少年の唾液を吸い尽そうと唇を尖らせて舌を啄む。

 セイバーにそんなことをされて、少年の劣情が耐えられるはずもない。腰に当たる柔らかさも相まって歩のチンポに血液が送りこまれていく。

 股間に当たる感触に、セイバーは敏感に気付いた。ぷは、と唇を離す。

 

「アユム……❤ その、硬いの……当たってるのだが……❤」

「う……す、すいませんっ。これは、条件反射で」

「ああ、いや。構わんのだ。今日は……そのつもりで来たのだから」

 

 至近距離の潤んだ瞳で見詰められながら言われ、流石に鈍い少年でもその意味に勘づいた。出番かとばかりにぴくっと跳ねるチンポの感触を股間のショーツ越しに感じて、セイバーがより顔を赤らめる。

 

 セイバーが歩の上からどき、ベッドの下に降りた。

 

「アユム。そこに腰かけてくれるか」

「は、はい」

 

 言われた通りにベッドの縁に腰かける。セイバーはそんな少年のズボンを下ろし、すっかり勃起してしまった肉棒を露出させた。

 

「う…………セイバーさんっ」

「……ふふ、もうこんなに勃たせおって。だが嬉しいよ。つまり、私を喰いたいと舌なめずりしているというコトだろう……?」

 

 隆々と漲るチンポ。陶然と勃起を眺めつつ、少年に言う。

 

「……そうだ、貴様の意志を聞いていなかったな。しっかりこのちんぽに聞いておかねば」

 

 すりすり❤ とそのすっと通った鼻筋で、吸い付く頬でチンポを撫でながら、

 

「……どうだアユム。私を貴様の従者にしてはくれまいか……❤ この身も、心も、貴様に捧げると誓おう……❤ 貴様が抱きたくなったら呼びつけてくれれば股を開こう。夜這いしたいとあれば鍵を開けて待っていよう」

「あ……ぐっ……」

 

 むちゅ、ちゅっ❤ と唇で亀頭にキス。そそり立つ肉棒を更に煽りながら、従属のお願いをする。

 

「ちゅ~~っ❤❤ アユム、貴様のハーレムに入れてくれ❤ いつでもこういうコトをしてやるぞ❤ いや、違うな……いつでもこういうコトをしたいのだ、私が……❤ 好きだアユム、好き……❤ 頼む、頼むから……私の処女を奪って、貴様だけの女にしてくれ……❤❤」

「っ……も、勿論ですっ。こんなの断れるわけないですよっっ」

 

 元より歩だってセイバーのことが大好きなのだから、この要求を断る理由など何もなかった。彼女の顔面の感触に悶えながら叫ぶ。

 それを聞いて、セイバーの顔に喜色が広がった。ふにゃり、と少年以外には見せないだろう表情に蕩ける。

 

「ああ、では……誓いの儀を執り行っておかねばな」

 

 ベッドに腰かけた歩の股の間に跪く。

 片足を突いて顔を伏せ、頭を垂れた。

 

「これより我が身は貴方と共にあり、我が運命は貴方の物になる」

 

 心臓を高鳴らせ、股間から愛液を垂れ流しつつ。

 

「ここに、契約は完了した。ああ……末永く貴方の雌奴隷(サーヴァント)としてこの身を側に置いてくれ、御主人様(マスター)…………❤❤」

 

 頭頂部のブリム、本来なら王冠が輝いている場所にチンポをなすり付けながら騎士の誓いを唱える。セイバーの身体がびくんびくんと激しく震えた。メイド服という主へ奉仕する為の衣装を着ながらの従属宣言も相まって、彼女は性器に触れてすらいないというのに精神的なドライオーガズムを味わっていた。

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと、アルトリアさん!? 流石にこれは恥ずかしいんですけど……!!」

「ふふ、そう言うな。やりたいコトがあってな。何、中々愉快な格好だぞ?」

 

 主人と従者の儀式が終わって。

 いざエッチかと思った歩だったが、何故かセイバーに力ずくで妙な体勢を取らされていた。仰向けに寝転がり、両足首を掴まれ頭の脇にまで持ち上げられる。当然だが股間も不浄の穴もセイバーに丸見えになっていた。

 

「ふむ、可愛らしい穴だな。不思議なものだ、貴様のモノだと思うとこんな所でも愛しく思える」

 

 くすくすと笑うセイバー。そんな彼女にふうっと息を吹きかけられ、歩の背筋にゾクゾクと悪寒が走る。

 

「ひぃぃぃぃぃ……! やめっ、なんかくすぐったいですアルトリアさん……!」

「ああ、済まないな。では始めようか」

 

 セイバーはぺろりと唇を舐めて、

 

「私なりに調べたのだがな。この行為には相手への敬意や奉仕、信頼、何より屈服が込められるという。私と貴様には持って来いだと思ったのだ」

「え、な…………、っっっ─────!!?」

 

 戸惑う歩に、不意に今まで感じたことのない感覚が押し寄せた。生暖かいものが最も敏感な場所に触れるかのような感覚。

 

「ぶちゅ、ずずっ❤ んぢゅうぅぅぅぅ…………❤」

「ふわ……アルトリアさん、まさか舌で……!? やめ、やめてください……っ」

 

 そう。歩のアナルを前にしたセイバーは、尖らせた舌でその穴を舐めしゃぶっていた。

 

 数時間前お風呂に入ったばかりとはいえ、決して進んで触れたい場所ではあるまい。だというのに、むしろ嬉しそうにセイバーは奉仕していく。出来るだけ奥まで届けと言わんばかりに舌を捩じ込み、歩の直腸を探っていく。

 

「あっ、あああ…………!」

 

 今までフェラチオやセックスは経験してきた歩でも、それは未知の感覚だった。触れてはいけない内臓を直舐めされている気分。気持ち良いのか悪いのかも定かではなかったが、

 

「ん、ぷは……❤ なんだアユム、やめろと言っておきながら、もうちんぽはがっちがちじゃないか……❤」

「うう…………」

 

 セイバーの言う通り、歩の股間はさっきまで以上に勃起していた。セイバーが片手でしゅしゅっと擦ると、彼女の手に先走りを垂れ流す。

 

 それは快感の為でもあったし、セイバーのような気高い存在に尻を舐めさせているということへの興奮でもあった。始めて会った頃の、ツンとした彼女を思い出す。しかも彼女はまだ処女なのだ。男性はおろか他人に興味はありませんと言いたげだった彼女をここまで堕としたということに本能的な優越感を憶えていた。

 勿論、セイバーもそんな少年の昏い悦びに気付いている。むしろ、それを感じて欲しくてこんなことをしているのだから。

 

「いいぞ、もっと感じるがいい……❤ 私がどれだけ貴様を想っているか……ちゃんと貴様のモノになったというコトをな……❤」

 

 目を細めながら、セイバーは奉仕に没頭した。舌を入れるだけでなく、穴の周りも丹念に舐め回す。唇でも吸い付き、尻たぶに頬ずりし、顔面すら活用して歩の興奮を高めていく。

 

 少年の肉棒はもはや限界以上というくらいに漲っていた。ここまで身を擲って奉仕する女など種付けを拒むはずがないと分かっているのだ。早く射精させろとばかりに血管を浮き上がらせ攻撃的に猛っている。

 

「あ、アルトリアさんっ。僕もうっ」

「ああ、そうらしい……❤ 睾丸がせり上がったのが分かるぞ……❤」

 

 しこしことチンポを手コキしながらセイバーが言った。まだ経験の乏しい彼女でも射精が近いと直感で分かる。

 彼女は歩のお尻から顔を離し、

 

「ぶちまけては勿体ないからな。私が責任を持って全て受け止めよう……❤」

「え、あ……あああ…………!」

 

 歩の足を下ろしたセイバーが、亀頭をぱくりと咥えるのと同時。

 

 ────────歩のチンポが射精した。セイバーの口内で跳ねまわりながら精液を撃ち出す。セイバーが懸命に呑み込んでいくものの、それが追い付かない程の勢いだ。零さないように唇を締め、セイバーは残らず飲み下していった。

 

「んぐ……コクッ……❤ ぷは、はあっ、は…………❤ これはまた、大量に出したな……❤」

 

 ちゅうっと尿道に残ったぶんも吸い上げてから、セイバーが口を離す。むわり、と精臭が彼女の鼻を突いた。

 けほっと軽く咳き込みながら、歩に話しかける。

 

「どうだったアユム、私の舌技は。捨てたものではないだろう? …………? アユム?」

 

 少年は答えない。はあはあと肩で息をしながら俯いている。

 どうしたのか、とセイバーが窺うと、顔を上げた彼と目が合った。むっとした、へそを曲げたような表情。

 

「………………セイバーさん。ちょっとこっちに来てください」

「え……お、おい。まさか……怒ってるのか……?」

「いいから、こっちに」

 

 腕を掴まれ、部屋の窓際まで連れて行かれる。

 身体能力なら天と地の差がある二人だ。抵抗しようとすれば簡単なはずなのに、それが出来ない。少年に命じられ、無理やり引き擦られているということに身が竦んでしまっている。さっきまでは優位に立って歩を自由にしていたように見えて、根本的な所で屈服し切ってしまっている証拠だった。

 

 窓に向かう形で押し付けられた。歩の部屋は上階にある為、街の夜景がセイバーの目に映る。地上からは見えないだろうが、それでも誰かが窓際にいるというくらいは分かるかも知れない。

 

「そ、そんなに怒るな、貴様も気持ち良かっただろう……?」

「そういう問題じゃありませんっ。アルトリアさんはもう僕のものなんですよね? だったら、僕の言うことを無視してあんなことをするっておかしいじゃないですか」

「っ…………❤ た、確かに、私はもう貴様のモノだが……❤ って、あっ!?」

 

 不意打ちの所有物宣言に胸をときめかせるセイバーだったが、スカートをぺろんと捲り上げられて驚く。彼女からは見えないが、黒い紐パンが丸見えになっていることだろう。

 

「あ、アユム……まさかとは思うが……」

「そのまさかです。行きますよ」

 

 慄くセイバーの背後で、少年の腕が振り上げられる。

 そして、勢いよく彼女の尻が叩かれた。

 

 ────────ぱっしぃいいいん、という乾いた音。衝撃に、セイバーが目を見開く。

 

「ひぎっ…………! や、やめ、これはいくらなんでも……!」

「うるさいです。ほら、二発目」

「~~~~っっ!! くはああああ…………!」

 

 ぺしん、ぴしゃり、とセイバーの丸いお尻が打ち据えられる。白い肌に、ほのかに赤い手形が着いていく。ガーターベルトの嵌った太ももがぶるぶると震えた。

 

「あ゙っ❤ んぐッ❤ た、頼む、私が悪かった❤ 許してくれぇ❤」

「駄目です、ちゃんと反省するまで止めません」

「ひぃぃいいい……っ❤ 尻がっ、熱いぃ……❤」

 

 セイバーの声に艶が混じる。

 

 少年にお仕置きを喰らう事で逆説的に彼への従属を確認し、感じてしまっているのだ。そもそもが騎士であるアルトリアである。剣で斬られ、槌で殴られた経験など余りある。痛覚への耐性は常人を遥かに超えるというのに尻叩きで半泣きになっているのも、一重に相手が歩であるからだった。

 

「セイバーさん、ショーツが濡れて来ましたよっ。こんなことで感じてるんですね、騎士王さんは」

「うううっ❤ やめてくれっ……❤ こんな辱め……❤」

 

 そう言いながらも、セイバーが感じているのは明らかだ。ショーツはぐっしょりと濡れ、お尻には汗の粒が浮かんでいる。

 歩がセイバーの尻を撫でながら、

 

「……まあ、このくらいでいいかな。すいません、僕も熱くなっちゃって」

「はーっ❤ はー……❤ い、いや……大丈夫だ……❤」

 

 息を荒げながら窓ガラスにもたれるセイバー。

 そんな彼女の後ろで、歩が言った。

 

「それじゃあアルトリアさんも十分濡れたみたいですし。……そろそろ挿れますね」

「はあっ…………えっ、えぇ……❤ もしかして……こんな体勢で……❤」

 

 初体験がメイド服着衣での立ちバック。それも尻叩きで濡らされてからという、更にプライドを粉々にするシチュエーション。

 身震いするセイバーだったが、ぴとりとお尻に熱い肉棒を密着させられ、何も言えなくなった。へこへこと勝手に腰が持ち上がり、主人が挿入し易い角度を取ってしまう。

 

「……さて。そういえば、元はと言えば今日はアルトリアさんが夜這いして来たんでしたよね」

 

 歩がセイバーの尻の間でチンポを擦りながら言う。

 

「ならちゃんとアルトリアさんからお願いして貰わないと。もう僕がアルトリアさんの御主人様なんですしね?」

「う……うううううう…………❤」

 

 愛液を太ももに伝わせながらセイバーが呻く。もう完全に彼我に優劣が付いてしまったことに恐怖と悦楽を憶えながら、

 

「お……お願い、します……❤ ……マスター……❤ 私の……アルトリアの初めてを❤ 貴方の所有物の処女を奪って、本当に貴方のモノにしてくださ……、────────ッッ!!!?? ❤❤❤」

 

 処女喪失のおねだりを、言い切ることすらさせて貰えなかった。

 言葉の途中で、少年のチンポはショーツをずらされ無防備になったセイバーのマンコに挿入されていた。ぱちゅん、と腰と腰がぶつかる。初挿入で処女膜を破ったチンポは、その勢いで子宮まで到達していた。

 

「お゙ッ……お゙お゙お゙お゙…………❤ アユムのちんぽ、挿って来っ……❤」

 

 がくがくと細い足が震える。一滴赤い雫が垂れるも、セイバーはほとんど痛みを感じていなかった。スパンキングで出来上がりきっていた女性器は、破瓜の痛覚を塗り潰すほどの快楽を感じていた。

 

「あうっ、あっ、あ❤❤ あ、アユムっ、もっとゆっくりっ❤ そんな抉るみたいにするなぁ❤」

「そんなこと言われてもっ……! アルトリアさんの膣、気持ち良すぎて……!」

「ううっ❤ た、たった今処女を喪失したばかりなんだぞ❤ この騎士王の初めてを奪っておいて、まるで娼婦みたいに腰をぶつけおって……❤ き、貴様でなければ斬り捨てているからなっ❤」

 

 ぱんぱんと音を立てながらマンコを貫かれる。

 それでもセイバーは快感に腰が抜けそうだ。涎を垂れ流して喘ぐ。後ろから腕を回され、少年に胸を掴まれた。てのひらサイズのおっぱいを確かめるように揉まれ、メイド服が乱れる。

 

 歩の方も常にはない気持ち良さを味わっていた。高貴なセイバーにメイド服を着せて後ろから犯すというのは言葉にできない征服感だ。この孤高な少女を完全に自分のモノにしたということをありありと実感できる。

 

「アルトリアさん、ほら。これが膣口。これが浅い所です」

「くぅうううんッ❤ はあああああ❤ あっ、コリコリってぇ❤❤」

 

 腰を自在に動かしてセイバーの膣を感じさせる歩。セイバーはひたすら少年の動きに合わせて啼き喚くことしか出来ない。

 それはまるで中世の屋敷で、主人にお手付きでつまみぐいされるメイドのようだった。実際はお遊びでなく、男の方も独占欲と恋愛感情丸出しの本気なのだったが。

 

 セイバーの桃尻が、ピストンに合わせて柔らかく潰れる。奥まで捩じ込んでぐりぐりと子宮口を虐めるとセイバーが上下両方の口から泡を吹いて悦んだ。処女膜を破られた瞬間からずっと絶頂が持続しているようなものだ。鍛え上げられたセイバーにとってさえ、それは抗えないほどのキツい快感だった。

 

 そんな彼女に、とあることを思いついた歩が提案する。

 

「アルトリアさん。さっきお尻を叩かれてた時、凄く感じてましたよね」

「え……ふぇ…………?」

 

 ぬぷぬぷとセイバーの膣を味わいながら、

 

「こうやって挿入したままお尻を叩いたら……もっと気持ち良いかも。どうです、やってみますか?」

「なっ……なんだそれは……❤」

 

 セイバーの目が潤む。

 

 ふざけるな、と言い捨てることは出来ない。だって、間違いなく気持ち良い。この逞しいモノに貫かれながらの尻叩き。きっと更に愛液を分泌し、ぬめった膣を少年に耕されることだろう。けれどそれは本当に後戻り出来なくなるエッチだ。折れたプライドと誇りを完全にゴミ箱に放り捨てるようなセックス。二度と戻れなくなる所まで少年に占領される屈服アクメが訪れるだろう。

 

 ────────だが、だからこそ。セイバーの答えは決まっていた。

 

「……た、叩いてくれ」

 

 ぬちゅぬちゅと。半ば抜けかかったチンポに尻を押し付け、奥まで導きながら。

 

「お願いだ、ますたぁ……❤ 思いっきり叩いてくれ❤ 頼む、きっついので良いから……❤ 私に王であった時のコトを忘れさせてくれ……❤」

 

 窓に映った主人に目を合わせて。微笑みさえ浮かべて、降伏セックスをお願いした。

 

 ────────ぱぁあああああああん!! と、先ほどまで以上の大音が部屋に響いた。

 

「~~~~~~っぐうぉおおおおおおおお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙…………ッッッ❤❤ イクイク、イックぅうううううう……❤❤」

 

 唸り声を上げて、セイバーが絶頂した。挿入中だというのにぶちゅぶちゅとマンコが潮を吹き、チンポとの隙間から飛び散る。

 

「床が汚れちゃいましたよっ、アルトリアさん。ほら、もう一発!」

「ぴぎぃいいいいいいいっ❤❤ ごっ、御免なさいっ、マスターっっ❤❤」

 

 汚したことを口実に、更に2発、3発と少年が平手を喰らわせる。その度にセイバーはアクメした。尻がぶるぶると震え絶頂の激しさを物語る。膝ももう立っていられないようだったが、必死で腰を突き上げてチンポの挿入を保っていた。

 

 乾いた音が連続して響く。その一発ごとに、ピストンの一回ごとに、セイバーの心と身体が少年専用になっていく。

 

「はあっ、はあっ、はあ…………!」

 

 歩の方もどうにか射精を堪えながらセイバーの膣を穿っていた。歩としても、本心からセイバーを虐めたいわけではなく彼女の興奮の助けになるからと思ったが為のスパンキングだったが、その遠慮が絶妙にセイバーのツボに入る力加減となっていた。叩く度にキュンキュンと収縮しチンポを締め上げる膣の気持ち良さもあって、射精欲が昇っていく。

 

「っ、アルトリアさん、僕また……っ!」

「お゙っ❤ お゙ほっ❤ わ、分かっている❤ 私の中で、ちんぽが膨らんでいるぞ……❤ 出すのだな、私の中に……貴様の種を……❤」

 

 尻叩きをやめて、ピストンに集中する。セイバーも歩を受け入れるように迎え腰で抽送を受け止めた。

 前後運動の間隔が短くなっていく。だんだん引き抜かれるというより、カクカクと膣奥に押し付けられるような形になっていた。射精が近いことを二人とも察知して、深く繋がり合う。

 

「出るっ……アルトリアさんっ、いいですよね、中に……!」

「ああ、勿論だ……❤ 中でなければ許さないぞっ❤ 私の初めてを奪って屈服させたのだ、しっかりその証を植え付けてくれ……❤」

「っっ…………! 好きですっ、アルトリアさん……大好きです……!」

 

 背後から抱き締めるようにもたれ掛かった少年を支えながら、セイバーが中出しを了承する。

 そして、後ろを向いたセイバーの唇を歩が奪った時。

 

 ─────びゅる、びゅくるるるるるるるっ! どぴゅ、ぶぴゅるるるるるるるるるるる……! 

 

(あ…………❤ 出てる、アユムの精液……私の胎の中に、全部……❤)

 

 子宮を直撃する熱さに、隷属アクメがセイバーの全身を駆け巡る。

 ちゅぱ、ちゅぷ、と少年と舌を絡ませながら。

 

(……最後の中出しの時だけ、こんなに優しく甘い口付けをしおって……❤ こんな性交を味わわされたら……本当に二度と貴様から離れられなくなるではないか……❤)

 

 うっとりと想い人の欲望を受け止めて。

 セイバーは、自分を白く染め上げる少年への愛情を感じていた。

 

 

 

 

 

 

「…………ふぁあああああ…………」

 

 歩は通学路を歩きながら、大きくあくびをした。

 時刻は夕方。帰りの道である。眠たく重い身体を引きずってマンションを目指す。

 

「眠い……。まあ、昨日は夜明けまでああだったし……」

 

 あの後。

 セイバーと歩は、夜明け近くまでお互いの身体を貪っていた。翌日学校があるなどということは頭から吹っ飛んでしまっていたのだ。

 歩は真面目に授業を受けようとしたが、何度かうとうとしてしまっていた。それでもしっかり眠ったわけではないので、夕方になって更に眠気が襲ってきてしまっていた。

 

「まあいいか。帰ったら寝ればいいし…………、ん?」

 

 マンションの前に差し掛かると、誰かが入口前に立っているのが見えた。

 独特の黒いドレスに、金色の頭髪。近付いて見れば、やはりそれはセイバーだった。

 

「む。アユムか。……その、待っていたぞ」

「そ、そうでしたか、アルトリアさん。昨日は改めて、その……ありがとうございます? いや、すいません……?」

「……ぷっ。なに、貴様が礼を言うようなコトではない。あれは私が望んだ行為なのだからな」

「……あはは。そう言って貰えると助かります」

 

 二人で笑い合う。セイバーの笑顔は柔らかくて、出会った頃の硬質なものとは大違いだ。彼女と親密になれて良かった、と歩は改めて思った。

 

「その、だな。貴様を待っていたのは報告があるからだ」

「報告ですか?」

「ああ。私の同居人が帰って来てな。……まったく、へそくりを勝手に使ったなとこっぴどく絞られたよ。それで、だからつまり。もう貴様に料理を作って貰いに行く、という必要はなくなった」

「ああ……そうなんですね。それは、良かった……です」

 

 同居人が戻ったのはいいことだ。

 けれど、歩の胸に寂しさが過る。彼女の言う通り、つまりそれは二人が会う必要性がなくなったということ。彼女が会いに来る口実が消えたということだ。

 俯く歩に、しかしセイバーが言う。

 

「まあ、丁度いい機会だと思ってな。私も今の状況に甘えている節があった」

「…………え?」

 

 歩が顔を上げる。

 そこには、甘く笑う彼女がいた。

 

「もう言い訳するコトはない。口実がなくても逢いたければ逢えば良いのだ。

 ……アユム。私が貴様と会っていたのは料理がどうだの、同居人がいないからだのというコトではないよ。ただ単に、好きな男の子に逢いたかったというだけの話だ」

 

 そう囁きながら。

 

 セイバーはそっと歩に口付けた。道端だというのに、人目を気にせずゆるく唇を押し付ける。

 歩の方は、エッチの時と違い固まるばかりだ。まっすぐな彼女の求愛に、すっかりペースを握られてしまっている。

 

「…………ぷは。ふふ、やはり良いものだな、貴様とのキスは」

「はぁっ……あ、アルトリアさん……」

「アルトリア、でいい。……それで、アユム。早速お誘いなのだが」

 

 セイバーは、可愛らしく小首を傾げながら。

 

「……このあと、食事でもどうだろうか。ああ、私の奢りでいい。昨日の借りだ。我々のしがらみのない第一歩、というコトで」

 

 当然、歩に断る理由はない。息を整えてから、セイバーに答えを返す。

 

「…………勿論です。えっと、どこに行きましょう。アルトリアは行きたい所、ありますか?」

 

 セイバーは若干恥ずかしそうにしながら、

 

「……とりあえず、肉を喰える店がいい」

「ぷっ……はははっ。言うと思いました。それじゃ、モールのフードコートに美味しいステーキ屋があるんですけど」

 

 

 すっかり眠気も吹っ飛んで、彼女と共にお店に向かう。

 二人は手を繋いで、仲睦まじくデートへ出掛けて行った。

 




セイバーオルタ編でした。気付けば今までで一番長くなってしまいました。
最近NTRばっかり書いてたので、いちゃらぶエッチが書けて楽しかったです。

次はアイリか橙子さんの予定です。大人のお姉さんが書きたいので。

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