(…………ん…………)
歩はぼんやりと微睡んでいた。
心地よい日差しがまぶたをくすぐっている。心身ともに安心に包まれた朝だ。
それは日差しだけでなく、何か暖かいものに頭が乗せられているからのようだった。柔らかく、触り心地がいい。思わずむぎゅ、と抱き締めると。
「あ……。歩くん、起きた?」
「ぅ…………?」
優しげな女性の声がして、歩は目を覚ました。
目を開く。と────視界にこんもり盛り上がった布が広がる。
目をしばたたかせてよく見れば、それは見事に膨らんだ赤いブラウスの胸部。それを歩は下から見上げている。彼女の顔は豊かな下乳に邪魔されて歩からは見えない。少年は、アイリに膝枕されているのだった。
「わっ……! あ、アイリさん、すいませんっ」
「あ、いいのいいの。むしろそのままでいて。私、歩くんを膝枕するの、嫌いじゃないみたい」
さらさらと歩の頭を撫でながらアイリが言う。あう、でも、と赤面しながらおろおろする歩の耳にクスクスと笑い声が聞こえた。
「もう、歩くんったら。えっちの時は王様かご主人様かっていう感じなのに、普通の時はカワイイ男の子になっちゃうんだから。……まあ、そんな年相応の歩くんも素敵だけどね」
「そ、そんなことは……。あ、そういえば式さんは」
「今は朝ごはんの支度中。交代で歩くんを膝枕してたの。嬉しいな、私の時に目を覚ましてくれて」
しっとりと濡れた女の声。昨日までとはまた少し違う。それは明確にアイリが歩を自分の配偶者と認めた故の声色だった。
それに、ああ、アイリが自分のモノになったのだと確信して。思わず歩は、アイリの柔らかそうなおっぱいに顔をうずめていた。
「ん、ぅ……っ」
「あん……♥️ もう、起きたそばからそれ? 私のコト堕としたって思ったらおっぱいにぎゅ~ってしたくなっちゃった? いいよ、もう歩くんのおっぱいだもの。気の済むまで甘えちゃって♥️」
そう言われてしまえば躊躇する必要もない。ふにふにと鷲掴みにして、おっぱいの間に鼻を突っ込み深呼吸して。アイリの母性の塊のような膨らみに甘えまくる。
アイリの方も、軽く身を屈めて歩に胸を押し付けながら囁いた。
「あのね、歩くん。その、えっちの時に思ったんだけど……歩くん、式に『旦那様』って呼ばせてるの?」
「あ……は、はい。その、式さんがそう呼びたいって」
「やっぱり。そうじゃないかと思ってね、私も特別な呼び名で歩くんを呼びたいなって考えてみたんだけど」
アイリは少し恥ずかしそうにしながら、小声で言った。
「その……『だーりん』ってどうかしら? あっ、歩くんがイヤなら勿論いいのよ。でももし良かったら、って……」
「だーりん……ですか。はい、凄くいいです……!」
「ほんとっ? じゃあ、これからえっちの時はそう呼ぶわね」
もしここに式がいれば、『いや、だーりんはちょっと……ダサくないか?』とまっとうなツッコミを入れていただろう。しかし時既に遅し。すっかり恋愛脳に惚けた二人の間では素敵な呼び名として決定してしまったのだった。
「だーりん、だーりんっ♥️ うーん、幸せ♥️ はい、ぎゅ~~っ♥️」
「む、むぐう……」
破顔したアイリが歩をきつく抱き締める。歩は苦しいやら気持ち良いやらで一杯一杯だ。
そこへ、
「おい二人とも、出来たぞ……って。おい、朝からおっ始めてんのか?」
「あっ、し、式さん。おはようございます」
料理を終えたらしい式がやってきた。意外と可愛らしい猫柄のエプロンを着ている。まさに朝食を作る若妻、といった感じである。
「ん、おはよう歩。で、朝飯を作ってるオレを放っておいて二人で盛ってたのかな? おまえらは」
「いっ、いえ。そんなことは」
「まだこれからする所よね、歩くん」
「アイリさん!?」
「……仕方ないな」
ぎし、とベッドに腰掛ける式。アイリに対抗するように歩の手を取って、自分の胸に押し当てた。
「ん……。アイリよりは薄いけど、ちゃんとあるだろ。ほら、直接でもいいぞ」
着物の間から少年の手を滑り込ませる。歩の手のひらに柔らかな感触が広がった。
人妻おっぱいを顔面と手で同時に味わう。起き抜けにそんなことをしては、歩の男が鎌首をもたげないはずもない。
「あは……♥️ 歩くん、昨日あんなに出したのにまた大きくしちゃって……♥️」
「全く、節操のないヤツ。……ほら、歩はそのままでいい。オレが楽にしてやるから」
式が歩のズボンのチャックを開け、トランクスの前開きの間からチンポを取り出す。もうしっかり勃起したモノが現れた。
「すん……うわ、すご。オレとアイリの匂いが染み付いちゃってる。昨日はさんざんヤリまくったからなあ」
式の言葉通り、昨夜は式とアイリと交互に精液が干からびるまで交わり女二人がダウンすると同時に歩も眠りに落ちたのだった。べったりと女汁を絡み付けたまま風呂にも入らず眠ったせいでチンポは濃厚な匂いになってしまっていた。
匂いを落とすかのように、式がチンポに舌を這わせる。鋭く排他的な言動からは想像も出来ない、愛情たっぷりのフェラ。唾液を溜め、口内で洗うようにぐっぷぐっぷと咥える。まるで唾液の海に浸かっているかのよう。激しく出し入れするのではなくお口で抱き締めるような旦那様専用の口洗いフェラだ。
アイリも歩に唇を落とした。ねろねろと突きだした舌を擦り合い、少年の舌を咥えて吸う。さらさらの雪景色のような銀髪が歩に掛かる。上は北欧系の銀髪人妻に、下は和装の黒髪人妻に。起きてからまだ一歩も動いていないというのに、人妻美女二人のおっぱいと粘膜を存分に堪能して歩は夢見心地だ。式を上から押さえ付けると喉を開き奥まで亀頭が入り込む。思わず彼女の頭を掴み、道具のようにイラマチオさせてしまう。それも拒むことなく和服妻はされるがまま。股間では人妻の口を酷いオナホ扱い、上では人妻と甘いディープキス。獣欲も愛情も目一杯受け止められて、人妻二人に溺れてしまいそうな幸せな起床だった。
式の口内でふやけてしまいそうなチンポが、びくびくっと震える。
「────ん、ぐぅ……っ♡ずるるっ……ぶちゅるるるるるるる……♡」
予告もなく、式のお口に朝の一番搾りをぶちまける。ぐりぐりっ♡ とチンポに式の頭を押し付けて尿道に残ったぶんもしっかり注いでいく。その全てを式は漏らさず呑み込んでくれる。朝勃ちから地続きの、甘さに満ちた朝フェラ射精だった。
「し、式、凄いわね。私もあのくらい出来るようにならなきゃ。
……あ、そうだ。式っていえば、歩くん」
「え……?」
精を吸い取られる快感に浸っていた歩にアイリが話しかける。
彼女の視線は未だチンポを咥えている式の左手にあった。
「式のあの指輪。もしかしなくても、あれ、歩くんの贈ったものでしょう」
「ぁ……はい。式さんに頼まれて、僕が選んだんです」
「やっぱり。……あのね、歩くん。折り入ってお願いがあるんだけど」
式から視線を切ったアイリが歩を見詰める。
「その、ね。私にも、歩くんの……だーりんのモノだっていう印が欲しいなって……♥️」
濡れた瞳。
微笑むアイリは、最愛の人におねだりするメスの顔になっていた。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「式、もういいと思うわ。あんまり蒸らしすぎても風味が落ちちゃうから」
「ん。そうか。……珈琲は塩梅が判らん」
アイリの部屋の台所。
二人はいつものように、お茶の準備をしていた。
『三人』集まっての午後のお茶会は彼女たちの間ではすっかり恒例になっていた。日によって珈琲か紅茶かお抹茶かは変わるが、お茶菓子を食べ飲み物を飲みながら話すのは同じだった。その会話の中でお互いの悩みや愚痴を打ち明ける。何かとストレスの多い彼女たちの発散方法だったが、しかしそれが主目的だったのは最初だけ。今では三人で親交を深め、話に花を咲かせること自体がお茶会の理由になっていた。
場所はアイリの部屋で固定だが、準備は持ち回りだ。それぞれ各人によって得意とする飲み物は違う。式は日本茶、アイリは紅茶である。今日の当番は式のため日本茶の予定だったのだが、珈琲を好む三人目の彼女が珈琲豆を持ってきて『今日はこれがいいわ。悪いけど式、お願い』と押し付けて来たのだ。式も友人には甘い所があるので、ぶつくさ言いながらもアイリに手伝って貰い珈琲を淹れているのだった。
つっかえながらも式が珈琲を蒸らし、注ぐ。黒色の珈琲の入ったカップをトレーに載せてリビングへ向かった。
カチャ、とテーブルにカップを置いていく。目の前に置かれた珈琲とお茶菓子を見て────彼女が口を開いた。
「はあ。ようやく始められるわね。式、貴女珈琲の淹れ方くらい知っておきなさいな」
「うるさいな。おまえが自分で淹れればそれで良かったんじゃないか」
「それは御免よ。だって今日は貴女の当番だもの。それに珈琲が良いっていうわたしの要望を聞いたのも貴女でしょう、式」
「はいはい……まったく」
澄ました顔で言う彼女────メディア、と呼ばれる美女に、式は唇を尖らせた。
うっすらと青みがかかった髪。先の尖った耳が目を引く。飾り気のないツンとした表情をしているにも関わらず、その美しさは些かも損なわれていない。くすんだ蒼い瞳は感情が窺いにくい。式が不埒者を斬り付ける威圧的な美女なら、メディアは見る者をたじろかせる魔女とでも言うべき女だった。
とはいえ、それは彼女らの美貌に惹かれ言い寄ってくる男に対してのもの。お互い心を開いた関係である三人の間には関係ない。突っ掛かっているように見える式とメディアの会話も、実際は仲の良いじゃれ合いと言った所だった。
「さてさて。それじゃあゆっくりお茶しましょうか。ふふ、楽しみだわ、メディアの持ってきてくれた珈琲」
「わたしもよ。まだ自分でも飲んでなくって。さて、あの子の言葉通りならいいのだけれど」
各々がカップに口を付ける。熱い珈琲を口に含む。
液体を舌先で転がして、まず口を開いたのは意外にも式だった。
「ほお。こりゃ中々旨い。オレの淹れ方が良かったのか」
「いやいや何言ってるの、元の豆が良いからよ。……でも、うん。確かに悪くないんじゃないかしら」
「ホントに美味しいわねっ。香ばしさが強くて香りだけでも満足できそう。選んでくれたメディアに感謝しなきゃ」
「……あー、うん」
アイリの言葉にメディアが複雑そうな顔になる。
もう一口珈琲を飲んでから口を開いた。
「……実はこれ、わたしが自分で選んだんじゃないのよね。珈琲店に行った時、どの豆にするか迷ってて……偶然、隣にいた子が薦めてくれたの」
「へえ? メディアが他人の言うコトを聞くとは珍しい。オレたちのコトもろくに聞かないくらいなのに」
「うるさいわねっ。……なんか、中学生くらいの男の子だったんだけど。わたしを見たら赤くなっちゃって、ちょっと可愛いな……って思ってたら、『こっちの豆がお薦めですよ』って言うの。わたしが迷ってるのを見てたみたい。それで理由を聞いたのよ。味が良い豆なの、それとも香り? って。そしたら、『薫り高くて、苦味が強くて、でも口当たりに柔らかさがあるのがお姉さんにぴったりだと思います』って。なにこの子、口説いてるの? って思ったんだけど、どう見ても本心で親切から言ってるみたいなの。なんだか調子狂っちゃって、言われるがままに買っちゃったわ」
ぼうっと中空を見て思い出すように話すメディア。
そんな彼女にアイリが言った。
「……えーっと。メディア、聞きたいんだけど。その子、どこかで見覚えなかった?」
「え? 何よアイリ、鋭いじゃない。そうそう、どこかで見掛けた気がするのよね」
うむむ、と眉根を寄せて考え込むメディアを前に、式とアイリが顔を見合わせた。
式がもしかしたら、という風に、
「なあ、メディア……もしかしたらそいつ、このマンションで見掛けたんじゃないか。ほら、例えば──」
「ああっ! そうそう、言われてやっと判ったわ。うん、そう言われればここで見たコトあるかも。確か……ここの管理人の子と一緒に中庭の手入れしてた子だわ。はー、やっと胸のつかえが取れたって感じ」
(やっぱりな……あいつ、早速メディアにも粉をかけてるぞ)
(本人はただ親切心で言ったんだろうってのが悪質ね。軽く言ってるけど、こんな風に男の人の話をするメディアなんて初めて見たわ)
今度会ったらお礼しておきましょうかしら、と言うメディアを他所にヒソヒソ内緒話をする式とアイリである。
と。ふと、メディアがアイリの首元を見た。
「あら。アイリ、またそれ着けてるのね。最近のお気に入り?」
「え? …………ああ、これ」
アイリが人差し指でくいっと弄る。
それは、黒いチョーカーだった。と言ってもチョーカーとしてはかなりごつい。それに革でなく金属製なので、清楚なアイリの風貌の中でそのチョーカーはかなり目立っていた。
「ふふ。どう、似合うでしょう? 真っ黒なのが目印って思えて大好きなの」
「ふうん? まあ似合ってなくはないけど。でも少し主張が強すぎるかもしれないわね」
「ええ、それがいいの。目立つのも、見間違えようがないのも、なにより首を締められているっていうのがね。もう堪らないのよ」
「あら、変わった趣味してるわね。わたしはゆったりしたモノが好きだから、ちょっと好みじゃないわ」
「それはどうかしら。貴女もそのうち、こんな感じのを着けたくなるかも」
ないない、と言うメディア。
アイリの首を指して、
「だってそれ、チョーカーって言うより────首輪に見えるもの」
「……………………」
アイリは答えない。
ただ、くすり、と感情の読めない微笑みだけを湛えている。
その微笑みの意味を、メディアはまだ知らない。
この時は、まだ。
アイリ編でした。予想外に長くなってしまった。
やっぱり人妻キャラはいい…エロい。そのうち人妻三人とヤリモク旅行編とか書きたいんですがどうでしょう。 10話くらい使って。
娘組(イリヤと未那)ですが、別々に母娘丼編にするか二人一緒にメスガキ編にするか考え中。
とりあえず次はカレンか橙子さんか攻略済みキャラか、気が向いたキャラを書こうと思います。
どのキャラクターの話が読みたいですか?
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