このマンションの管理人、間桐桜の自室は管理人室に併設されている。
管理人室にはエントランスに面した窓口がある。本来はここで管理人がマンションを出入りする住人を迎える。しかし桜は管理人室の外に出て、エントランスを掃除したり中庭の植物園の手入れをしたりするのが日課だった。時には設備会社を呼んで電気や空調のチェックをしたり、新しい入居者の応対をしたり。基本的にそういった業務は夕方までに終わらせて日が暮れるくらいには管理人室の奥の自室に引っ込む。そこからは出入りを監視する目はなくなるが、住人が人外揃いのマンションである。常時ライダーの結界が張られているということもあって、むしろ他の住宅よりよほど安全と言えた。
管理人室の奥にある桜の自室は他の部屋とは少し違う。判りやすく言えば若干広く、設備も上質だった。間桐家も旧家、貯蓄には余裕がありそれを活用したものだ。他の部屋と比べお風呂は一回り以上大きいし寝室も広い。家具も良い物が揃っている。
その中に最近追加された物があった。高画質の大型テレビだ。これは桜の趣味というわけではなかった。読書や勉強をして物静かに過ごす桜はテレビをほとんど観ない。
これを購入した理由はひとつ────大好きな少年に、自分の部屋に来て貰う口実を作る為であった。
「やった! 勝ちましたよ桜さんっ。やっぱり上手ですね!」
「そんなコトないです、歩くんが助けてくれただけ。ありがとうね」
夜。大型テレビに向かい、歩と桜はゲームをしていた。
二人がプレイしているのは多種多様な作品から選出されたキャラクターたちを操作して闘う対戦格闘ゲームだ。攻撃を受けて画面外まで吹っ飛ぶか、フィールドから落ちたら負け。ネット機能が備わっており、全世界のプレイヤーと回線を通じて対戦出来る。
歩はこのゲームがお気に入りだったが、今までは自分の部屋の小型テレビでしかプレイ出来なかった。それでも楽しくはあったのだがやはり迫力に欠けるというものだ。一緒にプレイする相手もいないので小さな画面に向かい一人で黙々とプレイするほかなかった。
そんなあるとき桜との雑談でその話をしたのだが、その数日後、桜の部屋に行ったとき歩は驚いた。それまでなかった大型テレビが置いてあったからだ。壁に掛かる薄型のそれはどう見ても最新鋭の高価格なものだと見て取れた。桜が言うには実家で不要になったものを移してきたのだという。観たくなったら来て良いしゲームに使ってもいいよと言われ、それからというものゲームをしたくなったらここに持って来るようになったのだ。
────勿論、実家から移したというのは大嘘で少年を自室に招く口実作りの為に新品を購入したのだが、桜は歩にそれを伝えてはいなかった。テレビくらいあってもいいかな、とは思っていたし、なにより少年が知ったら『そこまでしてもらったなら桜さんの部屋に行かなくちゃ』と思うようになるだろう。あくまで少年が自発的に自分の所へ来たいから来てくれる、というシチュエーションが桜にとっては大事なのだった。
「ふふ。うん、久し振りにやるゲームは面白いね。最近は余裕なかったもんね」
「そうですね。すいません、間が空いてしまって」
「ううん、全然いいの。歩くんが来てくれるだけで嬉しいんだから」
ここしばらく、歩はアイリとの同居生活に掛かりっきりだった。桜の部屋に来るのは随分久し振りだ。勿論度々会うことはあったが、一緒の時間を過ごすのは実に二週間ぶりである。
「……っと。そういえば遅いですね、ライダーさん」
「コンビニ行くだけって言ってたし、そろそろじゃないかな……あ」
ガチャリとドアの開く音。
噂をすれば、さっき『軽食でも買ってきます』と出ていったライダーが帰ってきた。手にはコンビニ袋を提げている。
「ただいま戻りました」
「時間掛かってましたね、何かありましたか?」
「いえ……知り合いと偶然出くわして少し。大したコトではありません」
歩の質問に答えつつ、袋の中身を取り出すライダー。サンドイッチや唐揚げ、紙パックのジュースが机に並べられていく。ゲームに熱中していたこともあり、歩もお腹が減っていた。桜と一緒に一旦ゲームをやめて食事を摘まむ。
桜の部屋で夜までゲームする日はこうやって三人でいることが多かった。ライダーは歩以上に桜の部屋に入り浸っている。桜の部屋を訪れると二回に一回はいるくらいだ。二人の様子を見ると本当に家族のように仲が良いんだな、と歩は思うのだった。
「そういえば……歩はそのゲーム、少しは上達したのですか。以前は中々寂しい腕前でしたが」
「もうライダー。そんな言い方ないでしょ」
「ううっ……いいんです桜さん。僕が下手なのは事実なので……」
ゲームが好きかどうかと上手さは直結しない。それが対人ゲームなら尚更だ。歩の腕前はお世辞にも強いとは言えなかった。反射神経や判断力に優れたライダーにも、初心者ながら意外と状況の把握や相手の行動の読みに優れた桜にもほとんど勝てない有り様だ。ずーんと落ち込んでアップルジュースのストローを吸う。
「大丈夫よ、歩くん。たくさん練習すればきっと上手くなるわ」
「桜さん……。でも僕、もう十分プレイしてるんですが…………」
「…………ええっと。ほら、誰にでも得手不得手があるものだから」
「桜さん!?」
あっさり擁護を諦めて目を逸らしてしまった桜に泣きつく歩。桜はあはは、と苦笑するばかりだ。
それを見て、はあ、とライダーが溜め息をついた。
「……まったく。思うにですね、歩は他者を蹴落とすという行為に向いていないのでしょう。だから相手のいる対戦ゲームで遠慮してしまう。
しかし、あくまでゲームはゲームです。歩の優しさは美点ですが、この場合それが障害となっている。生命に及ばない所で勝負を楽しむものなのですから、そう気負わずに遊べば良いのですよ」
「そう……なんでしょうか」
別にそんな優しいつもりは……とも思うが、確かに相手を確実に倒せるような状況になった時、躊躇してしまうことがあるように思う。そのせいで逆転されたことも。
要するに向いてないのかなあ、と思う歩に桜が言った。
「そっか……それなら、歩くん。勝ったらご褒美、っていうのはどうかな?」
「え? ご褒美ですか」
どういうことだろう? と疑問符を浮かべる歩に、
「うん。勝ったら何かして貰えるとか、欲しいモノを買って貰えるとか……そういうご褒美があったら良いんじゃないかな。それならその目的のために頑張るー、って気持ちになれるかも」
「成る程。それは良い案です、桜」
「あ、ライダーもそう思う?」
こくこく、と頷いてライダーが言う。
「目的意識というのは大切です。それを用いて勝つコトに慣れていき、最終的に勝負自体を楽しめるようになれれば良い。歩の事情にそぐう対処法でしょう」
それに、と続けて、
「ご褒美、というのがまた素晴らしい。ええ、なんでも言ってください、歩。私がどんなコトでもして差し上げましょう」
「え゙」
「────ちょ、ちょっとライダー!? なに抜けが……じゃない、なんてコト言ってるのっ」
すっと歩への眼鏡越しの視線を細めて言ったライダーに桜が慌てて言った。とはいえそこには拒否感はないようだ。赤い顔で、ちらちらと歩の方を盗み見ている。
どきり、と歩も脈拍が上がってしまう。……実際、今日はそういうことを期待してここに来た所はある。以前もここでのゲームに興じたあとは半々ぐらいの確率で桜とベッドインしていたのだ。かなり久し振りに、桜とえっち出来ないかと──そして彼女もそれを望んでいるのではないか、そうだったら嬉しいなあ──と思いつつ訪れたのは本当だ。
「おや、桜は望まないと。では仕方ない、私が歩の欲求を受け止めるほか有りませんね」
「えええ!? ら、ライダーっ」
「ほら、歩。桜は貴方とえっちなコトをするつもりはない様ですから。私になんでも言ってください」
いつの間にか歩の隣まで寄って来ていたライダー。
眼鏡姿の美女が少年の腕をそっと抱く。彼の肘が、豊満な乳房の間に沈むように。
「な、なんでも……って」
「なんでもですよ、なんでも。しゃぶれでも、挟めでも。舐めさせろでも、踏ませろでも。貴方のやりたいコトを言ってください。どんな欲望も満たして差し上げます。……ああ、でも。他の男に抱かれてこい、などというのは駄目ですよ……私は、貴方だけの女ですから」
妖しい笑みを浮かべて覗き込まれる。
淫靡な蛇女。手を出した男は丸飲みにされるだろう。これを以前自分が堕とした、などとはにわかに信じがたい。しかし、その瞳に宿った愛情は本物。主と認めたオスに絡み付いておねだりする姿は、歩だけが見ることの許される恋する女としての姿だ。
ごく、と歩が唾を呑む。魅入られたように、彼女に口を開こうとして────
「────だ、駄目っ! 歩くんっ、ライダーじゃなくて私に……!」
「わ……っ」
今度は反対側から瑞々しい少女の身体が触れた。
目に涙さえ溜めて桜が縋る。無理もないだろう。この世で一番愛する少年がほかの女に喰われそうになっている。しかも相手は自分の従者。更に元はと言えばここでのゲームのあとは自分が抱かれるのが基本なはず。それを掠め取られそうになったのだから必死にもなると言うものだ。
「歩くん、ね、ねっ? わ、私だってなんでもしてあげるよ? このおっぱいもお尻も、おまんこも……歩くんの専用の身体、全部好きにしていいんだよ……?」
「うっ…………そ、そう言われても、どちらか選ぶなんて」
中学生の男の子にむっちむちの身体を擦り付けて劣情を煽るお姉さん。均整のとれたモデル体型のライダーとは対照的な、男好きのするメス体型だ。ここ最近大人の人妻女性ばかり抱いていた歩に効きまくる、食べ頃の女子高生ボディを密着させられ、歩の股間がむくむくと持ち上がっていく。
勿論、それを見逃す女たちではない。目敏く少年の股間の変化を見付けて嬉しそうに笑った。
「あ……。歩くんったら、もう臨戦態勢……っ」
「ええ、そうでなくては。……しかし、このままでは私か桜か選べなさそうだ。それでは」
かちゃ、とライダーがコントローラーを持つ。歩と桜のモノの隣。ライダー用の三つめだ。
「三人対戦と行きましょう。私は桜を、桜は私を倒すのが目的というコトで。ルールは残機三つのストック制で良いでしょうか」
「……ええ。いいわよライダー、望む所だわ」
先に三回倒された方が負け、という一般的なルールだ。二人の瞳がメラメラと燃えている。勝者が少年と交われるというのだから無理もないだろう。
一方、歩は手持ち無沙汰である。これでは自分の役割がない。
「あの、ライダーさん? 三人対戦……ってことは僕もやるんですよね。僕は何をすればいいんでしょう」
「ああ、歩は」
ライダーは少年の耳元に唇を寄せると、
「抱きたい方を。えっちしたい方を勝たせるように動いてください。ええ、貴方になら文句は言いませんから」
「…………ええっと」
驚いて見れば、ライダーは誘うように笑んでいて。
思わず桜に目を移すと、上目遣いで物言いたげに見てくる彼女と目が合って。
「判り……まし、た」
(そんなこと言われても……どっちかなんて決められないって……!)
半勃ちの股間が切ないなあ……などと思いつつ。
追い詰められてそう答えるしかなく、しぶしぶコントローラーを握る歩だった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「くっ……中々やりますね桜。しかしもう諦めたらどうですか……っ」
「そっちこそ……! マスター相手に大人げないんじゃないの、ライダー……!?」
ガチャガチャとコントローラーを操作する音が響く。
主従の攻防は一進一退だ。残機は二人ともあと二つ。ライダーの操るトリを背負ったクマのキャラクターと、桜の操作する黄色いネズミがぶつかり合っている。
操作自体はライダーの方が上手いようだったかが、経験は歩とよくプレイしていただけあって桜の方が勝る。総合的な実力は互角といったところか、ほぼ拮抗した試合運びになっていた。
(ふ、二人とも気合い入ってるなあ……)
二人のキャラクターとは少し離れた所で大剣を持った金髪の青年キャラを所在なげに佇ませながら歩は二人の闘いを見ていた。
ライダーにはああ言われたものの、歩は特に何も出来ていなかった。優柔不断と言われるかも知れないが、ハーレムの女の子たちはみな平等に大好きなのが歩という少年だ。元来の性格の面から言っても、どちらかに肩入れするというのは中々難しかった。
それに、二人の様子に胸がドキドキしてしまっていた。必死になって操作する桜とライダー。それは、自分こそ歩に抱いて欲しい、と言っているのと同じようなものなのだから。
(………………あ)
桜のキャラがライダーのキャラを吹き飛ばす。かと思えば復帰したライダーのキャラがすぐに桜のキャラを落とした。これで残り一機。あとは先に倒した方が勝ちだ。
打ち合い、ぶつかり合う二人のキャラクター。ダメージが少しずつ溜まっていく。蓄積ダメージが高ければ高いほど吹き飛びやすいというシステムの為、対戦が続けば続くほど勝負が付きやすくなる。
というのに、二人はギリギリの所で鬩ぎ合っていた。なかなか勝敗が決まらない。二人の操作の上手さもあるし、我こそが歩とという執念もあるのだろう。
数分以上、その状態で闘い続けて。ふと、桜が持っていたコントローラーを膝の上に置いた。
「思った以上に踏ん張るわね、ライダー。ここまでとは思わなかったわ」
「当たり前でしょう。勝った方が歩と……なのですから。負けるわけにはいきません」
ライダーも操作を止めて応じる。
二人のキャラクターはもう大量のダメージが蓄積している。一発でも強攻撃を食らったら簡単に吹っ飛んでしまうだろう。
半目で睨み合う二人。そのまま数秒、視線を合わせ……くすり、と。零すように桜が笑った。
「まあ、もう十分かな。ねえライダー。提案があるんだけど」
「ええ、私からも。恐らく同じコトを考えているだろうと思っていました」
さっきまでの雰囲気とは一転、和やかに笑う桜とライダー。
歩は驚いた。二人がゴトリとコントローラーを床に置いたのだ。
「さて。歩、見ての通りです。私たちでは勝敗が付きませんでした。なので」
「歩くんに選んで貰おっか。ほら、シたくない方のキャラを思いっきり殴って倒しちゃって。えっちしたい方を、歩くんの手で勝たせて欲しいな」
「えっ……えええええ……!?」
(け、結局こうなるのか……というか、まさか二人とも狙って……?)
二人の雰囲気を見ればその可能性は大いにありそうだ。最初からそのつもりだったかは判らないが、残機1で拮抗していた時点でこの展開は決まっていたのだろう。
ゲーム内の二人のキャラはもう棒立ちで歩を待っている。僅かな間を開けて隣同士で立ち、どちらかを攻撃してねという感じ。ついでに本人たちもじっとりというかねっとりした視線で歩を見詰めている。もちろん私を選んでくれるよね? 私とえっちしたいよね? という声が聞こえてくるようだ。女の重圧が伸し掛かってきて、歩の背中に冷や汗が伝った。
(…………か、覚悟するしかないか……!)
この期に及んで逃げるのは許されないだろう。赤らんだ桜とライダーの顔は、なにも興奮からだけという訳ではない。よく見れば唇は不安そうに震え、眼尻は羞恥に潤んでいる。色々な過去を持つと言えど二人は女の子。好きな男の子にセックスをアプローチしておいて素面でいられるわけがなかった。
歩の操作キャラがゆっくり二人のキャラに近付いていく。桜のキャラに触れる。選ばれなかったと思ったのだろう、う、と桜が言葉にならない声を上げる。それを心配そうに見たライダーが、やっぱり桜を────と口を開こうとした時。
ぽいっ、と歩のキャラが投げた爆弾アイテムが。
密着して立つ二人のキャラに炸裂した。
大きなダメージと吹き飛ばし効果を持つ爆弾。歩のキャラは床に落ちていたそれを広い、桜とライダーのキャラ目掛けて投げたのだ。
ただでさえ蓄積ダメージを負っていた二人のキャラは成す術なく派手に吹っ飛んでいく。きらーん、と二人ほぼ同時に星になって、ゲームセット。当然の帰結として、歩のキャラの勝利ムービーが流れた。
ぱちぱちと歩の勝利を讃えて拍手するネズミとクマ。あと背中のトリ。
「…………うん?」
「…………はい?」
ぽかん、と呆気に取られる桜とライダー。
呆然と横を見れば、歩は赤い顔で目をつむっている。どうやらミスではなくワザとらしい、と桜とライダーにも判った。
「えっと……歩くん?」
「ど、どういうコトでしょうか。これでは勝敗が」
「そのう…………」
ちらっと二人を横目で見る歩。
ためらいながら、おずおずと口を開いた。
「えっと。僕、お二人のことが好きなんです。二人とも、同じくらい。だから選べないし、ケンカもして欲しくなくて。
だから……あの、三人一緒に……はどうでしょうか……」
「「………………」」
少年の言葉を咀嚼する桜とライダー。
それはつまり、三人ともお互いが大好きなのだから、三人で愉しもうということで。
その意味を理解した瞬間、桜とライダーは少年にぎゅっと抱き着いた。
「わっ、ふ、二人ともっ」
「歩くんっ、もう、もうっ……! 優しいんだからあ……!」
「ああ、まさしく歩の言う通りでした。久々の歩との時間で舞い上がってしまい、我先にと競うばかりで見苦しい所を見せてしまいましたね」
少年に両側から身を寄せる。
それは先程とは全く違う、愛する少年を二人で挟み込んでしまおうという甘いサンドイッチハグだった。桜の腕が歩の太ももに触れる。ライダーの髪が歩の腕に絡み付く。身体も心も許し、歩に対してはパーソナルスペースが完全に溶けて失くなってしまった二人の女。もう隠す部分のない二人が、今から抱いて貰う自分たちの所属するハーレムの主に媚を売りまくる。
「もちろん、三人でするのは大歓迎……っていうか、こっちからお願いしたいくらい。嬉しいなあ、歩くんが私たちのコト、そんなにちゃんと考えてくれてたなんて。ここしばらく放っておかれて、ちょっと心配だったんだよ……?」
「私も、自分で自分を慰めるしかなく……有り体に言えば溜まっていたのです。歩も私たちどちらかを選べと迫られながらこのような判断をして下さるとは、ハーレムの主人としての自覚が備わってきたようですね……?」
しっとり濡れた、女の顔で少年の顔を覗き込む。混ざり合う熱い吐息。なにもそれは桜とライダーだけではない。歩の方も、もう二人と交じりたくって堪らない。
我慢できず桜の腰を抱き寄せ、思いっきりおっぱいに鼻先を突っ込んでしまう。もう片方の手はライダーのおっぱいを鷲掴み。きゃん、くうん、と犬のように喘ぐメス二人に所有権を主張するように、桜には薄いブラウスの上から乳首を舐め、ライダーには手形が残るくらい強くおっぱいを握る。それに怒るのではなく股を濡らすのだから、二人の歩へのぞっこん振りがよく判るというものだった。
「っ、あ、歩っ。そのですね、実は私、衣装を用意していまして……一度シャワーを浴びて、着替えても良いでしょうか……?」
「え、そうなのライダー……? じゃあ私も汗を流したいかな……。歩くんが良ければだけど」
「あ……す、すいません。勿論ですっ」
二人の柔肉からどうにか手を離す歩。今すぐ二人を抱きたかった思いと、二人の準備を待ってからの方がきっと気持ち良いえっちになるという思いがぶつかり合う。
そんな少年を見て、改めて二人の美女が身体を押し付けた。
「あっ……!」
「ごめんね歩くん、すぐえっちさせてあげられなくて。でも大丈夫、ちゃんと満足してくれるように身体をぴかぴかに磨いてくるから」
「私も、きっと歩の性欲を満たせるよう準備してきます。正直恥ずかしい衣装なのですが……他ならぬ歩の為ですから」
むぎゅうぅっ……、と胸もお尻も大きな二人に挟まれ、多幸感が限界に達してしまう。
真っ赤な顔で女体に溺れ、あっぷあっぷしている少年を微笑ましく見て、
「それじゃあ待っててね、歩くん。私の寝室で、私のベッドで三人えっちしようね……♥️」
「貴方に出来るだけ美味しく食べて頂けるよう、二人で準備をして参りますので……貴方のハーレム妻の夜伽を、閨でお待ちください……♡」
ちゅっ……♥️♡と両側から頬にキスされる。
歩の肉棒は、もう期待と興奮でびくびくと跳ね上がっていた。
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