※この作品はR-18です。

型月ハーレムマンション   作:七味胡椒

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従姉悩乱(セラ、リズ)

「…………はあ。あの二人、まだ寝ているのかしら」

 

 台所に立つセラが溜め息をついた。

 

 時刻は早朝、今は朝食を作っている最中。本来はリズが料理担当なのだが、なぜか今日は一向に起きて来ない。

 

 

 リズが歩の軍門に下ってから数日。セラとリズは、歩のメイドとして彼の家に居候していた。

 

 

 これは歩というよりアイリの指示によるもので、親が不在の歩の世話をするよう気を配ったのだ。セラはともかくリズはもうアイリに忠誠を誓ってはいないが、尊重はしていたし何より歩の役に立てるとなれば断る理由もない。そんな妹に引きずられる形でセラも着いてきていた。

 

 もちろん、そこにはセラ自身の意思もある。リズが堕とされる光景はリズに大きなショックを与えていた。そもそもが姉と妹、それも同型機とも言えるホムンクルス同士。性格は違えど、根っこの感性はよく似ている。

 

 妹が初恋も主人への忠誠も捨てて年下の男の子のモノになる姿を見たら、普通の姉ならどうにかして矯正しようと思うだろう。もしくは男の子をとっちめてやるかも知れない。

 けれど、セラは違った。表面上は妹に着いてきた形になっているし、まだ歩に反抗するポーズを取っている。しかし内心では、歩への感情が湧いて止まなかった。

 

(……そりゃ、手を出されないのは有難いですけど? リズとはうっとうしいくらいイチャイチャしてるのに、私には指一本触れないだなんて失礼じゃないかしら)

 

 むぅぅ……と唸る。ここ数日、姉妹は歩と行動を共にしている訳だが……歩が手を出すのはリズばかりだ。

 

 朝起きて洗顔して、まず歩がする事と言ったらリズとのキス。ちゃんと歯を磨けているかチェックするようにお互いの口を舐め回す。洗面所で妹が少年におっぱいを揉まれながらちゅぱちゅぱと舌を絡める横で歯を磨く姉の身にもなって欲しい。当然そんな事をしていては歩の寝起きチンポは元気になってしまい、リズの太ももにすりすりと擦り付けられ存在を主張する。そうなれば歩のメス奴隷に堕ちたリズが黙っているはずもなく、歩のパジャマのズボンだけを下ろして腰に抱き付き、歩のモノを咥えこむ。蹲踞の姿勢になって唇を伸ばしチンポを啜るリズの姿はセラから見ても下品に過ぎ、イリヤや士郎が見れば卒倒する事だろう。朝は歩も堪えが利かないらしく、3分と保たずにリズの口内へ朝一番の精液を吐き出す。昨日などはそのまま寝起きの小便を流し込まれ、リズは窒息しそうになりながらも必死に飲み干していた。

 

 その後も二人はべったりだ。食事中は歩がリズの膝に座り、リズが作った食事を手ずから食べさせて貰う。リズの爆乳を枕にして後ろから抱き締められ食べさせて貰うのはまるで幼児のようで歩も恥ずかしがるのだが、リズがどうしてもと譲らない。買い出しに出かける時も歩を疲れさせたくないとお姫様抱っこをし始めて、流石に顔を真っ赤にした歩に断られたくらいだ。それでも歩としっかり手を繋ぎ、荷物は全て持ち、先導していく。家に帰り、何をするでもない時も歩の側に控え、彼の指示を待つ。とはいえ歩はリズをこき使うような事はなく自由にしていて良いよと言うのだが、それはむしろリズにとって不満らしい。唇を尖らせたリズは寝転んでスマホをいじっている歩の腕を抱いて豊満な身体をすり付け、ぺろぺろと子猫のように頬を舐めて驚かせたかと思うと少年の手に自分の胸を掴ませるのだ。それだけでも歩はムラムラ来ているというのにリズの手のひらは歩のズボンの股間をすりすりと撫でている。据え膳を食べない理由もなく、そのままセラが眉をひくつかせている横でパイズリが始まるのだった。

 

 リズの作る夕食はもちろん歩の好物尽くし。歩の好きな味付けをしっかりと聞き出し、彼が満足してくれる料理を用意する。また歩を膝に乗せて食べさせ、片付けや皿洗いは全てリズとセラ持ちだ。

 

 イリヤはおろかアイリにも見せた事のない念入りなご奉仕で、メイドとして、そして女としての能力を最大限に使っている。初めて見つけた本当の御主人様として接しているのがよく分かる奉仕っぷりだった。

 

(昨夜なんかは、お風呂にも付いていこうとして。まあ断られてましたけど。あの子ったら、本当に彼のコトが……好きなのね)

 

 まともな恋愛経験のないセラから見てもよく分かる。あれはただ目上の相手として世話をしているだけではない、女として惚れた男に仕える姿だった。

 

(彼とくっついているリーゼリット、幸せそう。士郎のコトなんてもう頭の片隅にもないみたい。イリヤさんのコトは……分からないけど。あのエッチで、塗り潰されちゃったのね……)

 

 元主人が土下座するのを見せ付けられ、更に自分も責め抜かれたのだ。感情に乏しいと言ったってリズも生娘である。少年に屈服してしまうのも無理はないようにセラには思えた。

 

 つらつらとそんな事を考えながら料理していたセラだったが、いつまで経ってもリズと歩が起きて来ないので心配になってきた。リズはともかく、歩は今日は学校があるはず。まだ余裕はあるものの、そろそろ起こした方が良いだろう。

 

 一旦手を止め、まずはリズの部屋に行く。数回ノックをするが、出てくる気配はなかった。

 

「リーゼリット? 開けますよ…………あら?」

 

 部屋はもぬけの殻で誰もいない。ベッドも整えられたままで、昨夜ここを使った様子はなかった。念の為セラが借りている部屋も確認したが、当然いない。

 

「……もしかして」

 

 自分の部屋にいないのなら、心当たりは一つだけだ。

 

 廊下を歩き、奥の部屋の前へ。そーっとドアを開き、中を覗く……と。

 

(やっぱり。彼の部屋に……)

 

 歩の部屋のベッドの上。二人で寝るには少し狭苦しそうなそこに、歩とリズは寄り添っていた。

 歩は普通のパジャマ。リズはボーダーの入った肩だしシャツにホットパンツという露出の多い格好だ。

 歩はリズの特大の胸に顔をうずめている。足も絡ませ、抱き枕を抱いているかのようだ。さぞかし極楽の眠りだろう。

 

(うっ……この匂い……! ま、また淫らなコトをしたのね、この二人……っ)

 

 一歩足を踏み入れただけで鼻をつく、濃厚な匂い。

 生臭いような、青臭いような……体液が揮発した匂いだ。嗅いだ事のあるセラには分かる。それは歩の精液と、リズの愛液の混じった匂いだった。

 

 もしや、もう本番セックスを……と思い、慌ててリズの身体を精査する。セラとリズはホムンクルスの姉妹機であり、お互いの状態を確認して損傷がないか見る事が出来る。例えば処女膜が無事かどうかくらいならすぐに分かる。

 

(……はあ、良かった。エッチはしてないみたいね。でもこの匂い、ふぇ、フェラチオやパイズリはしたに違いない……。元々常識のない子だったけど、ここまで倫理観が壊れるとは……)

 

 年も体格も下の少年の頭を抱いて眠りこける妹を見ながらセラは眉をひそめた。

 

 規律を重視するセラとは対照的にリズは本能と欲求のままに行動する所があったが、それでもアイリに仕えている頃はまともな分別があったはず。しかし今では、他のものを後回しにして如何に歩を喜ばせるかだけを考えて行動しているように見える。

 

 セラはリズから視線を外し、それもこれも全てこの少年のせいだと歩を睨む。まだあどけなさの残る顔は、胸の谷間で挟まれながら惰眠を貪っている。

 

「本当に最低、最悪ですっ。貴方のせいです、全部……奥様がおかしくなったのも、リーゼリットのコトも。ああもう、気持ち良さそうに眠って……腹が立つっ」

 

 ぎりぎりと歯を鳴らして少年を見下ろすセラ。

 少年の顔はわりと整っていて、見ようによっては中性的でもある。安心しきって眠っている今など少女に見えなくもないくらいだ。

 けれど、セラはよく知っている。この少年がどれだけの性豪であるかを。

 

「この、屑っ……貴方一人の満足の為にアインツベルンはおかしくなってしまいそうです」

 

 ぎし、とベッドに手をつく。覗き込むようにすると、セラはなんとなく黙ってしまった。

 

「……眠っていれば、可愛らしいくらいなのに」

 

 じっと彼を見る。安らかな寝顔が呼吸と共に上下している。

 何故か、目を逸らす事が出来ない。歩に吸い込まれてしまう。

 

 もっと近くで見ようと、セラの背が屈んでいく。セラの前髪が歩の頬に触れて、彼が寝返りをうった。

 

「ん……」

「…………っ!」

 

 至近距離に歩の顔が来て固まってしまう。

 すう、と寝息がセラの唇にかかる。セラの唇がつやつやに潤っているのに対し、歩の唇は少しかさついているようだ。

 

「っ、く……! は…………♡」

 

 どっくん、とセラの心臓が跳ねる。溜め込んでいたものが、溢れそうになる。

 自分以外に誰も聞いていないからか、隠していた本心をぶちまけてしまう。

 

「この無礼者……! なんで、なんで……私に手を出しに来ないのですかっ……♡」

 

 眉間に皺を寄せ、悔しげに呟く。

 それが、セラの本心だった。気丈に振る舞っていても、妹がそうだったようにとっくにセラも歩のモノになるのを望むようになっていた。

 

 未だに歩にそれを求められないのは、一重にセラが意地っ張りで素直ではないから。そしてアイリや士郎への義理があるからだった。

 しかしどれだけ隠そうとしても歩への慕情が止む事はない。むしろ歩の顔を見るたびに、彼と絡むリズを見るたびに大きくなっていく。ある意味、その想いはリズよりも大きかったかも知れない。さっさと歩への隷属を決めて気持ち良く肌を合わせていたリズと違い、セラは欲求を溜め込むばかりで発散出来ない。目の前で歩のメス奴隷になる幸せを見せ付けられているのに自分もして欲しいと言い出せない、酷い生殺しになっていた。

 

「はぁっ、はあ……♡ どうせ胸でしょう、わかっていますっ。奥様もリーゼリットも余分な脂肪が過剰に付いていますもの。士郎だってそうでした、貴方も同じのはず。私を女として見ていないのですね……!」

 

 涙を滲ませながらセラが呟く。胸の薄さは彼女のコンプレックスだ。初恋の──と思っていた──少年だってそういう節があったのだから、歩もそうに違いないと思っていた。

 

 それも仕方ないだろう、セラから見れば歩のハーレムはアイリとリズの二人だ。他にも囲っている女がいるとは聞いているがどんな女かなどセラは知らない。だから元主人と妹という巨乳と爆乳コンビの印象が強すぎるのだ。

 

「うっ、ううぅ……! のんきに眠ってっ。こっちは大変なんですよ、奥様は尊敬してますし、士郎のコトだって大切ですし……リーゼリットみたいにすっぱり捨てられる性格じゃないんですっ。だから、だから貴方が一言、自分のモノになれって命令してくれれば私は聞くしかなくなるのに、いつまで経ってもリーゼリットとイチャイチャネチャネチャしてばっかりなんですからっ。こっちもいい加減堪忍袋の緒が切れそうです……!」

 

 顔を真っ赤にして捲し立てる。思わず熱が入り、語気が荒くなってしまう。

 それがいけなかったらしい。歩がうっすらと目を開けた。

 

「んん…………。セラ……さん……?」

「!? あわ、ま、まず──ッ」

 

 小声とはいえまつげが触れそうな近くで声を出しているのだから目を覚ますのも当然だろう。

 セラは慌ててしまう。部屋に忍び込むだけならまだしも寝顔に見入っていたなどとバレたらまずい。何より、いま歩に起きられたらおかしな事を言ってしまいそうだった。

 反射的にセラの魔術回路が起動する。優れた魔術師でもあるホムンクルスの体内へ魔力が循環していく。

 

「っっ……と、とりあえず眠って……!!」

 

 歩に初歩的な、眠りへ誘う魔術をかける。

 数秒もかからず歩がこてんと再び眠りへ落ちた。一般人の歩がセラの魔術に対抗出来る訳もなく、そのまますうすうと寝息を立て始める。

 

 しばらくセラは固まっていたが、歩が目を覚まさない事を確認すると肩から力を抜いた。額の汗を拭いつつ、

 

「……あ、危なかったわ。いえ、別に彼に見られようがどうでもいいけれど。もし私から襲っただなんて誤解されたら面倒だものね」

 

 うんうん、と一人で頷く。そしてもう一度歩を見て。また、心臓を弾ませた。

 

 起きかかったからか、半開きになった唇が強調されている。隙間から赤い舌が垣間見える。まるでセラを誘っているかのようだ。さっき歩の唇を意識したのと同じ、いやそれ以上に視線が吸い寄せられてしまう。

 

(彼の、唇……。いつもリーゼリットはちゅぱちゅぱ吸いあっているわ。凄く顔を蕩かせて、幸せそうに)

 

 息が荒くなっていく。こくん、と唾を呑み込んだ。

 

(気持ち良いのかしら……。わ、私も一度くらいしたって問題ないわよね。どうせ遠からず襲われるんでしょう? だったらここで練習しておくのも悪くないはず。そう、これはあくまで練習なんだから)

 

 どくん、どくん──と心臓が痛いくらいに鼓動する。

 唇を舐めて湿らせる。魔術を行使するために一旦離れていた距離が縮まっていく。

 これがファーストキスだという事も気にならない。初恋の少年への想いが大切だと言ったばかりだというのに、歩とキス出来ると思うとどうでもよくなってしまった。そんな事より、彼と唇を合わせられる事の方がずっと重要に感じられる。

 

「は……♡ いく、わよ……キスするからっ、本当にするから……! えいっ」

 

 歩の頬に手を当て、ぎゅっと目をつむる。

 そして、まさに唇をくっ付けようとした瞬間。

 

「────見ちゃった。セラ、いけないんだぁ、寝込みをおそうなんて」

「……っっは!?」

 

 聞き慣れたダウナーな声。

 咄嗟に顔を上げると、ジト目のリズがセラをじっと見つめていた。

 




活動報告に内容についての質問を置いておきました。是非コメントを頂けると有り難いです。これからの内容に反映させますので。

セラリズ編はあと2、3話の予定。しっかりエロくしたい。

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  • 月姫より「姫アルクェイド」
  • 月姫より「有間都古」
  • Fateより「美綴綾子」
  • Fateより「セラ&リズ」
  • 空の境界より「浅上藤乃」
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