冒険者モモンとしての初依頼を無事に終えたモモンガは、NPC達を招集してナザリックにシャムハトが帰還したことを正式に宣言する。
歓喜するNPC達に、モモンガはアインズ・ウール・ゴウンの雛型となった組織(クラン)であるナインズ・オウン・ゴールについて語り始める。
種族を問わず虐げられている弱者を救済するという理念を掲げ、実現のための手段である世界征服の前段階として、地下王国アインズ・ウール・ゴウンの建国に向けて行動することをモモンガはNPC達に宣言するのであった。
──どうしてこんなことになっているんだ?
中央広場で柱に背をもたれかかりながらスヴェンは考える。
スヴェンは王国市民としては一般的な金髪碧眼で、誰もが見惚れる様な美形ではないが整った顔つきをしている兵士である。彼は識字率の低い王国民の中では文字の読み書きができるという強みはあるものの、今までこれといって優れた才能は開花していない凡庸な男であった。
厳しい生活の中で将来のために勉学に励ませてくれた、親孝行をしたかった両親はすでにこの世にいない。
スヴェンが10歳に満たない頃に、帝国との戦争で戦場に徴兵された父を喪った。その年のとりわけ寒い冬の日に父の戦死にショックを受けた母も肺炎で病死した。働き手を喪い、遺されたのはまだ幼かった子供が一人では、貧困にあえぐ寒村から口減らしのために追い出されるのも時間の問題だった。
それでもスヴェンが自暴自棄にはならずにすんだのは、両親が勉学に励ませてくれたおかげで奇跡的にエ・ランテルの兵士として就職できたからだ。
彼がコンプレックスに感じているものがある。それは己の逸物だ。
逸物が粗末という訳ではない。同僚の話ではむしろ平均より長さも太さもあるらしい。しかしちょっとした自慰行為だけでもすぐに達してしまう早漏だった。同僚たちが娼婦を買った話で盛り上がる度に、見かけだけの男だと思われないかと不安に感じていたりもした。
これが理由で誰かと交際したことが無く、娼婦を抱く勇気も持てずに童貞のまま今まで日々を過ごしてきた。
そんな彼が仕事明けの夕方に中央広場にいるのは、昨日検閲所の詰め所で起きた出来事が関係している。
シャムトと名乗った、遠い国の神を信仰する旅の娼婦が自らの乳房と唇を用いた口淫で兵士たちの逸物に奉仕していく中で、スヴェンだけは奉仕が始まる前に逸物を触られただけで達してしまった一件だ。
同僚や先輩に早漏であることがバレ、スヴェンの心は今も少しばかりささくれている。その上、彼女は奉仕できなかった詫びに後日改めて奉仕させて欲しいと言ってきたのだ。
本音ではこれ以上恥を晒したくないから断りたかった。しかし、上目遣いで懇願してくる彼女に少なからず劣情を感じてしまい、断ることができなかった。
もしここで断ったら同僚たちからさらに嘲笑の的にされるのではないのかという恐怖も少なからずあったが──。
(──って、これから女性と会うのに何を暗い表情をしているんだ、俺は!)
スヴェンは少し陰鬱な気持ちになっていたのを紛らわそうと、広場の時計を確認するために見上げる。待ち合わせの予定時刻は18時00分だが、現在の時刻は17時40分ごろを示していた。
──少し早すぎたか?
スヴェンがそう考えたところで、視線の先にいる人たち──主に仕事帰りの男達が立ち止まって一方向に目が釘付けになっている事に気がついた。
男たちの視線を辿っていくと、鼻歌まじりにこちらに向かっているシャムトの姿があった。ショルダーポーチの革紐が豊満な胸の谷間に食い込み、そのボリュームを際立たせて主張している。
「あっ! スヴェンちゃん、おまたせ~。待たせちゃってごめんね~」
「あっ……いえ、それほど待っていませんのでお気になさらずに」
「スヴェンちゃんは優しいね~。それじゃあ行こっか~」
シャムトがスヴェンの腕に身体を絡めるように抱きつくと、彼女の豊満な胸がスヴェンの腕に当たってその形を歪め、柔らかさを主張してくる。スヴェンの心臓はドクンと高鳴り、緊張した面持ちで通りを歩き始めた。
周囲の男達の嫉妬と羨望を含んだ視線を感じながらスヴェンが向かう先は、一人暮らしをするには少し広い自宅だ。元冒険者だった先輩の伝手で借りることができたのは幸運だと言えるだろう。
逢引宿という選択肢もあるが、童貞であるスヴェンには心理的なハードルが高くて行こうという気になれない。
自宅に到着したスヴェンは扉を開けて中に入る。室内は家具が少なく、殺風景にも感じられた。
「着いたよ、シャムトさん」
「ここは……娼館とか逢引宿じゃないよね?」
「ここは俺の家ですよ」
「へ~、此処がスヴェンちゃんの御家か~。……って、あれ? スヴェンちゃん、この前は自分の事を私って言っていなかった?」
「仕事の時とプライベートで変えているんです」
スヴェンの説明に、シャムトは「なるほど~」と暢気に頷いて感心している様子だった。
検閲所でもそうだったが、シャムトは警戒心が薄く無防備過ぎないだろうか? 検閲所で持ち物を確認した際に護身用の武器の類は見当たらず、それにも関わらず物を中に入れても重さを感じさせず、膨らまないショルダーポーチという高価で希少なものを持ち歩いている。物取りにとっても、人攫いにとっても彼女は狙い目といえるだろう。スヴェンは日が落ち切ってからではシャムトの身が危険と判断する。
(さっさと済ませて宿まで送ろう……)
スヴェンは灯りを灯してから外から見えないように窓の鎧戸を閉める。昼間ほどではないとはいえ、外からの光が遮られて部屋が大分暗くなる。
灯りを頼りにスヴェンはシャムトをベッドまで案内すると、検閲所の時と同じようにベッドに腰掛ける。
「それじゃあお願いしましょうか。……どうかしましたか、シャムトさん?」
努めて穏やかに形だけの催促をするスヴェンだが、シャムトの様子が先ほどまでと違うことに不審がる。暗がりで表情は見えづらいが、シャムトの吐息は熱く艶っぽくなっているのが感じられた。
「スヴェンちゃん、あの場では言えなかった事、でも今言わなきゃいけないことがあるの」
「な、なんでしょうか?」
「私が信仰する神様の教えにはこうあるの。『汝、招かれて奉仕をするならば、一夜その身を捧げて奉仕せよ』って」
何を言おうとしているのかを察したスヴェンが固まっている間に、シャムトは腰紐を解いて服を脱ぎながら艶っぽい声で言葉を紡ぐ。
「だからね……
シャムトの裸体に視線が釘付けになりながら、スヴェンは待ち合わせをしていた時と同じことを思った。
──どうしてこんなことになっているんだ?
────────────────────
「それじゃあ、早速……」
スヴェンの股間の前に膝立ちになり、彼のズボンから器用に逸物を取り出す。シャムトの奉仕を前に順番待ちという名の焦らしを受けていた検閲所の時とは違ってその場で射精こそしていないが、逸物はすでにいきり立ちビクンビクンと脈打っているのが指先に伝わる。
「まずは一度、お口でしますね」
シャムトはそう言って、逸物をパクリと咥えて舌を這わせ始めた。唾液をたっぷりと含ませた口内は温かく、手で肉竿を優しく扱きながら唇で亀頭を包み舌全体でカリ裏を舐るように愛撫していく。
「あぅっ! あぁぁ……うぅ。もう……ヤバい!」
「ちゅぷ、じゅるじゅる。レロレロ……ちゅるる」
検閲所で逸物を触られた時とは段違いの快感にスヴェンは呻く。同僚たちはこんな快感を数分も楽しんでいたのかと心の片隅で感心しながら、すぐには射精しないように堪えようとする。
しかしシャムトの舌戯によって、一分もしないうちに逸物はスヴェンの理性を振り切って射精してしまう。
「ん……っ! じゅるる、コクコクッ。んぐ……ゴクッ」
亀頭からシャムトの口内に勢い良く吐き出される白濁液をシャムトは喉を鳴らして飲み込み、お腹の中に収めていく。
「こくっ……、ぷはぁっ。こんなに出してもおちんちんが元気で嬉しい。次はおっぱいも使って奉仕させていただきますね」
精液を飲み干したシャムトが未だに萎えた様子が無く硬度も保っている逸物から一旦唇を離すと、自らの乳房で射精したばかりの逸物を挟む。そしてショルダーポーチから小さな便を取り出し、蓋を開けて中の液体をスヴェンの逸物を挟んだ豊満な乳房の谷間に落として両手で卑猥に揉み込んでいく。滑りを帯びた乳房が灯りに照らされて艶めかしく光る光景と、柔らかくも弾力がある双丘に逸物が包まれている快感に、スヴェンはつい先ほど射精したばかりにもかかわらず再び射精感が高まってきている事を感じとった。
シャムトは逸物を挟んだ乳房を両手で掴んで動かし始める。今回は検閲所とは違って左右の乳房を同じ向きで上下に動かして逸物をしごく。唇も亀頭を咥えなおし、鈴口をほじくるように舌先でチロチロと刺激すると、スヴェンは身体をビクつかせて快楽に呻いた。
「うぉぅっ! こんな……気持ちいい、なんて……んんっ!」
「じゅるるっ! ゴクッ、ゴクッ。ジュプジュプ……ゴクン」
二度目の射精があっけなくやってくる。一回目と遜色ない濃さと量の白濁液を、シャムトは零さないように口内で受け止め、喉を鳴らして飲み下していく。
スヴェンはこんなにもあっさりと射精してしまい早漏具合と、短時間で二度も射精しているにもかかわらず萎える気配がない逸物の無節操さが悲しくなってきた。
「はぁ、はぁ……。なあシャムトさん。貴方は俺がこんな早くイッちまうのを見て、女としてどう思っているんだ? 正直に言ってくれないか?」
スヴェンは泣きそうになるのを堪えてシャムトに尋ねる。さぞ相手が楽なカモだと思っているのか、それとも自分だけ勝手に絶頂するような身勝手な男だと侮蔑するのか。
だがシャムトの返答はそのどちらでもなかった。
「他の女の子はスヴェンちゃんの事を楽な相手とかあっけない人って思うかもしれないけど、私はスヴェンちゃんのおちんちん、何度も楽しめるから気に入ったよ。それで、スヴェンちゃんは次に何がしたい? それともして欲しい?」
「は?」
スヴェンの頭は混乱する。主に返答の内容というよりは、その後の提案についてだ。
(彼女は何を言っているんだ? 確かに始める前に全身を使って奉仕するとか言ってはいたが、本気なのか? 楽に終わるならそっちの方が良いと娼婦は思うんじゃないかって思ったが、違うのか? でも他の女の子はって前置きしていたからそうでもないのか? ……ああ糞、なんで俺がこんな事で悩まなきゃいけないんだ!?)
混乱する思考は徐々に苛立ちを募らせ、スヴェンの中に後ろ暗い感情を宿らせる。しかしいきなりそれを暴発させはしない。
「だったら……まずは胸を揉ませてくれ」
「はい、どうぞ」
まずは彼女ならば受け入れそうな軽い要求から。シャムトは疑う様子もなく了承すると、両手で掬い上げるようにして乳房を突き出す。スヴェンは生唾を数度飲み込みながら、シャムトの豊満な乳房を両手で鷲掴みにした。
むにゅりと弾力を伴った柔らかさを両手から感じる。スヴェンはそのまま力を入れて掴んだ乳房を揉みしだき始めた。
「あ……ぁん。ふぁ……んんっ」
スヴェンの指先が沈み、乳房の形を変える度にシャムトは切なそうな表情で喘ぐ。彼女の顔は若干赤みを帯び、検閲所で何人もの兵士の精液を飲んだ時のように艶っぽい声で喘がれて、スヴェンは熱に浮かされたように揉みしだき続けていた。
しばらくしてシャムトが股間をモジモジとさせるようになったあたりで、スヴェンは名残惜しそうに両手を乳房から離す。
「じゃあ次は……どうしよう?」
スヴェンはあえて何も思いつかないようなそぶりを見せて悩み、シャムトの反応を待つ。尤も、スヴェンがしようとしていることは既に決まっていて、シャムトがどんな反応をしても変えるつもりはないが。
スヴェンは少しずつ要求をエスカレートさせて断れなくして、シャムトで童貞を卒業するつもりだ。彼女がその気ではなくても最初の言葉を盾に無理矢理にでも抱こうと考えている。
普段の彼ならばこのような強姦まがいの行為は行わない。どれどころか考えもつかないだろう。しかし、検閲所で同僚や先輩の前で知られたくなかった恥を明らかにされた事が、彼の心に暗い影を落としていた。
「スヴェンちゃん、焦らさないでぇ……」
此処でスヴェンに誤算があったとすれば、シャムトの淫乱さが予想をはるかに超えていた事だろう。
「本当はぁ……スヴェンちゃんを気持ちよくしないといけないけどぉ、美味しいおチンポミルクを飲んで、おっぱいを気持ち良くしてくれて、もう……おマンコがキュンキュンしているの」
「え?」
「私のおマンコにぃ……スヴェンちゃんの逞しいおちんちんを入れて欲しいの。お腹の中に沢山おチンポミルクを注いで欲しいの……」
スヴェンにとっては予想外の、段階をいくつも飛ばしての懇願を受けて、スヴェンは考えるよりも早くシャムトの手を掴んでベッドに引きずり込んだ。
仰向けに押し倒されたシャムトにスヴェンは覆い被さり、彼女の足を両腕で掴んで開かせる。膣口からは既に愛液が溢れ、物欲しそうにしていた。
「あんっ♡」
「自分から誘ってくるなんて、淫乱な女だな。だったら、遠慮はしない。貴方のマンコで童貞を卒業して、空になるまで膣内に注いでやる!」
彼女の方から誘ってきたんだからこれは強姦じゃなくて和姦だ。スヴェンは自分にそう言い聞かせるようにしながら逸物を膣口にあてがう。
「はぁ、はぁ……きて♡」
「望み通り、ぶちこんでやる! ……ぶちこんで、……ああ糞、全然
誘ってくるシャムトの膣口にスヴェンは逸物を挿入させようと腰を進めるが、初めての行為な上に緊張で震えて上手く挿入できず膣口を擦るように上滑りしてしまう。
早く挿入したい。そして膣内射精したい。強まる欲求と射精感にスヴェンは焦り、膣口を擦りつけられるたびに喘ぐシャムトの膣内への挿入を幾度も試みるが失敗する。
そして、何度目かの調整で亀頭を膣口に押し当てた時、逸物は我慢の限界を迎えて白濁液をシャムトの膣口とお腹にぶちまけた。
描写は省略しておりますが、シャムトもといシャムハトは、午前中~昼頃にかけて娼館の管理を行っているギルドにエ・ランテルでの娼婦としての活動許可を貰いに行っていたりしています。
病気持ちの娼婦の違法営業などを防いだりするために、そう言った管理・運営を行う組織は存在するでしょうしね。
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