背徳の懺悔室 泉谷神父の禁忌救済「ゆるしの秘跡」 とシスターセイの「断罪の秘跡」 作:みなぽん
住宅地の一角ににそれはあった。大きな緑地公園と都市型河川に囲まれた雑木林の中に墓所とともに古寺がある。小さな丘のようになっており、まるでその一角だけ時が止まっているかのような古びた風情がなんとも懐かしい。山門には慈恩寺と書かれている。
そして門の扉には和紙で「お悩み事の相談をお受けしております。心の重荷を下ろしてみませんか。」と
墨書きで小さな張り紙がしてある。
そこに1人の若者が僧侶の前に正座をして何やら相談事をしていた。
僧侶と言っても老僧ではない。中年といっていい年齢であろうか、目を半顔に閉じかすかな微笑を口元に浮かべている。
釈迦如来像の尊顔を思い出させる温和な顔だち、遮るでもなく助言もするでもなくただただ若者の話を聞いていた。僧侶の名を義蓮という。そして彼の隣には若い尼僧がいた。どうした事情なのかわからないが、まだ少女と言っていい年齢だろうに染衣を纏い頭を剃髪している。かなりの美人といえる顔立ちだが、少し目尻の下がった陽だまりのような優しい眼差しが、彼女の近寄りがたい雰囲気を打ち消している。尼僧の名は香月沙夜(さや)といった。
若者の名は田崎 仁 、大学1年生、彼は郷里の山梨県を出て東京の大学へ通っていた。大学の学費は祖父の田崎 義次郎が全額用立ててくれた。祖父は生涯をかけて収集した陶器や書を全て売り、土地を売り自らの貯金もあらかたはたいてくれたのだ。
「仁よ、人生は順送り、ワシの父母も狭い畑を耕しながら、ワシを学校にいかせてくれた。そして何の見返りも受け取ることなく、愛だけ残して仏様の下に行ってしまった。だから私も出来るだけの愛を残そうと思う。それはお前の未来を開いてやるということだ。ワシは入り口に連れて行ってやるだけ後は、お前の力で頑張れよ。」普段あまり口をきかない祖父が農機具小屋で仁に語ったのだった。
しかし、その後にどうやら一悶着あった。父の後妻の志穂美が鬼女の形相で食ってかかったのだ。
「私は田崎の家の財産があると言うから結婚したんですよ!これじゃまるで詐欺じゃないですか!」
妻の尻馬にのって父親の 紀夫も祖父に食ってかかった。彼は婿養子だった。
「義父さんは仁を可愛がり過ぎだよ。俺が金を貸してくれって言うのには全然貸さなかったくせに!」
入り婿の紀夫は身持ちの悪い男だった。畑仕事もせずに、デイトレーダーだの、うまい投資話などといっては仁の母の瑞穂を困らせていた。しかもあげくはヤミ賭博で大金を失った。母は父親に殺されたも同然だった。祖父にも内緒で作った借金の保証人にさせられ、パートを掛け持ちでフラフラになるまで働いていた。
真冬の深夜の道路工事のガードマンの仕事かえりに、突然の心不全で息を引き取った。
そしてその頃、夫の紀夫は既にヤミ賭博で出会ったホステスの志穂美と交際を始めていた。
彼は母を殴り浮気相手との交際費用までせびりとっていたのだ。母が亡くなったその日も父は仁の学費の入った封筒を母のタンスから掠め取り、それを見つけられて逆ギレして母を激しく殴打したのだった。
仁は母の瑞穂がなくなると母の遺骨を胸に抱いて家を出た。
顔をくしゃくしゃに涙で濡らして、祖父の家に転がり込んだ。
祖父は黙って受け止めてくれた。祖父にとっても娘の死は許しがたいものがあったのだ。
そしてすぐに後妻に志穂美がおさまったのだった。
仁の進学が決まった頃には祖父は大分、健康を害していた。紀夫と志穂美が盛んに遺産の生前贈与を迫ってきた。その矢先に祖父が彼の進路のために英断を下したのだ。
めぼしい貯金も在学中の生活費として生前贈与で孫の仁に渡した。
そしてそこから先の事を仁は僧侶に涙を流しながら懸命に語った。
「義蓮様、聞いてください、先月、じいちゃんは死にました。俺もできるだけ帰るようにしていたんだけど、じいちゃんが勉学に打ち込め!帰ってくるなっていうから、月一回くらいしか行けなくて、、。俺は親父と志穂美にじいちゃんのこと頼むっていったんです。そしたら生前贈与の遺産を奴らの生活費としてせびられました。あいつらは俺が金を出すことを条件にじいちゃんの世話を見るって言ったんです。
でもほとんど何にもしていなかった。部屋は荒れ放題、料理をした形跡なんてほとんどなかった。
そんでじいちゃんが死んで葬式を出すときに、俺気づいたんですよ。爺ちゃんの体に生傷とか火傷とか、すごくたくさんあること。
志穂美さんは「ボケが進んで自傷したんです」なんて周りの人に話してたけど、体は不自由でしたけど、じいちゃんは死ぬ1週間前まで、全然普通でしたから、あいつらがきっと体が自由にならない爺ちゃんを虐待したんですよ。しかも、爺ちゃんが死んだ時、お腹の中がすごくただれていたみたいで親父のやつはその辺のところ「ボケて飲み物と間違えてクレゾール洗剤を飲んだ」なんて言ってました。絶対に飲まされたに違いないんです。爺ちゃんは親父と志穂美に殺されたんですよ。俺はもうあいつらを殺してやりたいですよ。」
一気に語り終わった仁は寺の畳につっぷして号泣した。彼の背中を沙夜が優しく撫でた。
義蓮和尚は深く瞑目した。そして一言一言、絞り出すように仁に語って聞かせた。
「仁さん、これは仏教経典の本生譚のジャータカ第446話 です。男が妻にそそのかされて、年老いた父親を墓場へ連れて行き、穴を掘って埋めようとしました。ーすると7歳の息子がもう1つ穴を掘り始め、「お父さんが年を取ったら、この穴に埋める」と言う。男は自らの非を悔い、老父を家へ連れ帰る。この賢い7歳の息子は、お釈迦様の前世であったといういいます。
人の心があるものはこのような機会を得て悔い改めるものです。今回の場合、あなたが生活費を差し出してまでおじいさまの庇護を頼んだのがまさにその機会だったでしょう。しかし、彼らは何も気づかなかったばかりか罪を重ねたようですね。もはや悪鬼羅刹と言って良いでしょう。
あなたは因果応報と言う言葉を知っていますね、善因善果、悪因悪果、自因自果これらは三世を貫き、十方を遍く道理です。
人の世の法律が必ずしも因果応報なすとは限りません。しかし天の法は剛悪を見逃さずに罰します。
あなたは自分の将来の為に今はしっかりと勉学を積みなさい。そしてお爺様やお母様のように愛を残せる人となりなさい。
あなたが憎しみから修羅の世界に足を踏み入れることを仏様になられたお二人は望んでおられません。
今は心静かに、時を待ちなさい。因果は必ずそれにふさわしい実を結ぶのです。」
「ありがとうございました。もう一度、ゆっくり考え直してみます。」
仁は義蓮和尚に深々と一礼して寺をでた。
「さても、沙夜よ、悩める衆上の苦悩に耳を傾けるだけでは御仏の道は拓けません。仏法を守護するとされる夜叉、鬼子母神の化身よ。慈愛の天女の相を捨て破邪調伏の姿、ツノなき鬼となる時が来たと思いますがいかに?」
「ええ、まさにその時だと思います。因果の器は満ちて応報の刃を振るう時かと、、、、、、」
そう言うと彼女は静かに立ち上がりその場で墨染の僧衣をばっさり脱ぎ捨てた。
そして彼女は下着も脱ぎ捨てて一糸まとわぬ裸となった。女性らしいふくよかな丸みを帯びた身体、Fカップの豊満な胸、女人の秘裂も無毛だった。
「美しきかな、鬼子母神 今、あなたに応報のためのかりそめの姿を与えよう。」
義蓮和尚が彼女の白い肌を上から下まで白磁の滑らかさを慈しむように撫で回した。
そして彼女の手を引いて漆塗りの扉を開ける、
そこは大きな衣装棚と鏡に囲まれたメイキャップルームだった。
「応報の現し身、賭博にうつつを抜かす擦れっからしの淫乱女、、清き御身に顕現させん!」
彼女の小さな足に口づけをして、下品な赤のショーツを履かせた、赤いレースのブラを合わせる。黒のミニスカート、そして遊び人の女がまとうような派手な安ブランドの服を着せた。剃髪した彼女の頭に茶色と赤に彩色されたカツラかぶせた。どぎつい安物の指輪やネックレスをつける。そして、彼女の美しい顔を冒涜するようなケバいメイク。10歳は老けてみえる。
闇賭博に身を持ち崩した若いギャンブラーの女が出来上がった。
山梨県某温泉街の某所
高級ホテルのワンフロア、一部の従業員しか知らない宴が催されている。
志穂美は紀夫の二人はヤミ賭博の会場にいた、しかも富裕層の太客向けのVIPルームだ。掛け金のレートが違う。
酒も料理も飲み放題食べ放題。チップを渡せばホストもホステスも抱かれたい放題、抱き放題だった。
また、金持ち目当ての女ギャンブラーもいる。
「じじいの家を売り払った金とあのガキの生前贈与を取り上げた金で久しく遊んで暮らせるね」
志穂美は年甲斐もなく派手な服を着てホストに色目を使っていた。
「ああ、あのじじい、孫にやたらと相続を残しやがって、死んでくれてせいせいしたぜ!」
紀夫はルーレットのツキに恵まれて上機嫌だ。今日だけで200万円は稼いだろうか。
「しけた田崎家の連中が片付いてやっと俺にも運が向いてきたぜ!」紀夫はチップの山をながめて水割りを煽った。
「でも、あのじじいがあんたに殴られて苦しんでのたうち回る有様!笑えたよね あはははは!」志穂美の鬼女の哄笑。
「あのじじいがお前に無理矢理にクレゾールを飲まされた時のツラ!傑作だったぜぇ、へへへへへ!」紀夫に悪鬼の哄笑。
志穂美はルーレットに飽きてポーカーへ、若いホストの男を連れていった。
ヤミ賭博場で若いホストやホステスとセックスをするのも彼らの楽しみだったのだ。
紀夫と志穂美はお互いのそれを黙認しあっている。
「おじさん、隣空いてる?」夜の華やかさをまとった色っぽい女声をかけてきた。
おそらくは20代前半、派手な髪の色から普通のOLではないだろうギャンブルに狂ってしまった女子大生またはキャバ嬢か何かだろうか
志穂美の抜けた彼のとなりに若い女が座った。胸の谷間もあらわに、ミニスカートからは今にも下着が見えそうだ。
楽しげにルーレットに興じながら紀夫にウィンクした。
「おおぅ!さばけた、いい女じゃねえか、あのでかい乳たまらないぜ!」紀夫は彼女の身体をまじまじと見る。
「あー私負けちゃったぁ!」彼女が落胆した。大きく張ったがルーレットの勝ち目がずれたのだ。
「よう、少しおじさんが融資してやろうか。」紀夫はいっぱしの勝負師を気取って格好つけた。
「え!いいの、おじさんカッコイイ!」彼女は大はしゃぎだ。
そしてその後2人はそれなりに勝ち抜けてチップをゴッソリと換金した。意気投合した二人はもはや親子のようにくっついている。
「なあ、お嬢ちゃん?俺とこの後、セックスしねえか?」紀夫がストレートに誘った。
「あははは、おじさんになら抱かれてあげてもいいよぉ、でも私最近、SMに凝ってて男の人を一方的に女が犯すパターン好きなんだ。おじさんをめちゃくちゃ可愛がってあげたいんだけどそれでもいい?」
「げひひ、若い女から逆レイプかよ!最高だぜ」紀夫は大喜びだった。
そして2人は紀夫の客室にいった。
部屋に入ると女は待ち切れないように全裸になった。女性らしいふくよかな丸みを帯びた身体、Fカップの豊満な胸、おまんこもも無毛だった。彼女は壁際に紀夫を押しつけて、ディープキス。足を絡めての情熱的なキスだ。
彼の体に女の柔らかい体が押し付けられる。強い香水の匂いが男をうっとりとさせる。
この女は大当たりだ、とんでもない快楽を俺に与えてくれるだろうと紀夫は思った。
彼のシャツのボタンを外した。男の乳首に淫らな舌先でキスした。
「おじさんは今日は私の言いなりなんだからね。めちゃくちゃに犯してあげる。」
そしてベルトを外して彼のペニスを引き出した。紀夫の脂ぎったペニスはもうギンギンに勃起している。
女はしゃぶりつくようにペニスを咥えた。女の少しタレ目の瞳が妙に色っぽく見える。それでいて慈愛に満ちた母のようにも見える。
実際に女は彼のペニスを優しく丁寧にフェラチオした。まるで親猫が子猫を慈しむかのようだ。
「お、おおおおお!くるぜぇ、精子があがってくる、お前のフェラチオ、マジで最高!」紀夫は彼女の頭を押さえて腰を振った。
「フフフフ、こんなに勃起させて意地汚い雄豚!でもそんな最低なところがとっても素敵!どう、トコロテンしてみる?お尻の穴は気持ちいいかしら。」そう言うと女はフェラチオをしながら彼のアナルに指を入れた。そして尻穴の奥を擦り上げて精嚢を刺激する。
「ああああ、いくーーーーいくーーーーー!」紀夫が女のようにあえいだ。
「ほら、精液ビュービューしなよ!出したいんでしょう!いっちゃえ!出しちゃえ!」女が攻めのペースを上げた。
「ううううおおおおお、射精る!射精る!」ドビュドビュと濃い精液を女の口の中に射精した。
獣のような大声を上げて紀夫が絶頂した。もはや隣の部屋では彼らがハードなプレイに興じていることが筒抜けだろう。
しかし、このフロアの客はヤミ賭博の客でありハードなセックスやキメセクなど珍しくもなかったのである。
「次はおじさんを縛って!私が騎乗位でレイプしてあげるね。」紀夫は嬉々として両手を縛られた。
両足もベッドに縛りつけられる。
女はカバンの中からアナルバイブを取り出して紀夫のアナルをえぐった。「ぐほぉおお!」射精したばかりの紀夫ペニスが勃起した。
そして女が彼の顔の上にまたがった。彼女のむっちりとした太ももに挟まれて、蜜にうるおったワレメをぐちゅりと顔に押し付けられた。女女はクンニねだるように彼の口の上でおまんこをグラインドさせた。彼が舌を出してワレメをなめる。両手の自由を奪われて無理矢理女の若いおまんこを舐めさせられる気分はゾクゾクとした快感だった。
「ああああ、おじさんの舐め方、やばい、あああん、あああ、ひぅううううう」
女は淫らにおまんこを濡らして腰を振った。紀夫は彼女の穴の中に長い舌をこじ入れた。
女のエフカップの胸がブルンブルンと揺れている。乳首がビンビンに立って興奮しているようだ。
「ああああ、私、おじさんの舌ちんこでおまんこ犯されてるぅ、あああああ、これだめ、ヤバすぎ、ああん、私のおまんことおじさんの口がディープキスしてる。あああ、ひぃぃぃ!イクぅ、いっちゃううう!」
淫らな彼女は男にクンニを強制して絶頂した!
「あはははは、いかされちゃった、おじさん、まじ最高!次はおまんこの穴でおじさんを食べさせて」
そう言うと彼女は紀夫の上にまたがって、 自分からおまんこにペニスをねじ込んだ。
ずりゅんと彼女の肉穴に紀夫のペニスは飲み込まれた。あたたかい肉ヒダが心地よく彼のペニスを刺激した。
そして女が腹の上で腰を振るとたまらない快感が突き抜けた。アナルバイブの刺激とおまんこに咥えこまれる快感、今にも腰から下が溶けてなくなりそうだ。
女が彼の上で蝋燭に火をつけた。プレイ用の融点の低いろうそく?と思いきやガチのろうそくだった。灼熱したロウが垂らされて彼の胸元に火傷を作った。「あああああ、、、ぐううううう、あちいいい、やめろよ、あちいいい」紀夫が女をにらんだ。しかし見上げた時に女の顔を見た彼はぞっとした。
今まで媚びるような笑みを浮かべていた女が無表情で冷淡な顔をして彼をにらんでいたのだ。
しかし相変わらず腹の上で腰はふり続けている。
痛みと快楽が混然に溶け合って紀夫はのたうち回った。
そして女は片手に乗馬鞭を握った。まるでロデオでもするかのように男の上にまたがりながら、
激しく鞭打った。ひりつくような激しい痛み、「あああがっああああああ!いてぇ、 もういい加減にしろよ!」紀夫は怒った。
「うるさい口ですね。少し黙ったらどうです。」
女の口調が今までと打って変わっていた。そして女はのりおの口にタオルを詰め込んだ。
「ねえ、身動きできない状態で殴られたりヤケドさせられたら辛いの分かりますよね?因果応報って言葉知ってます?」
彼女が怜悧な顔で笑った。そして彼女は皮手袋をはめると紀夫の顔面を激しく殴打し始めた。
バキバキゴスドスバキ!「うぎゃーーやめろ、ごぇええ、うがぁ、ぐへぇええ、おげええ」
女は無表情に彼を殴り続ける。そして彼女は途中から狙いすましたように一定のリズムで紀夫のみぞおちを連打した。酒と博打に溺れた彼の心臓は瞬く間に鼓動をとめた。
どぴゅぴゅうーー。
彼女のおまんこの中に咥え込まれていた彼のペニスが激しく震えて精液を射精した。断末魔の射精だ。
「南無阿弥陀仏」彼女は静かに合唱した。
そして、手早くシャワーを浴びると服を着て再び賭博場に戻った。
部屋では志穂美が紀夫を探していた。
「全くあのクソ野郎どこに行ったんだか。女としけこんだに違いないわ。」
かくいう彼女もホストの男を連れ込んで一戦やらかした後だった。
「志穂美さんですね。紀夫さんならお部屋でお休みになってますよ」
若い女がニヤニヤと笑いながら話しかけてきた。ルーレットにいたあの女だ。
「紀夫さん素敵ですよね、今日の儲けみんな私にくれたんですよ」
女がハンドバックからごっそりと札束を見せつけた。
「あのバカ男、なに貢いでるんだんだよ!!」
ぶち切れた志穂美は彼女を人気のない女性用トイレに連れ込んだ。
ちょっと殴りつけて脅してやればこんな女、金を返すに違いない。志穂美はそう踏んでいた。
「さて、泥棒猫!うちの亭主をつまみ食いした慰謝料はたっぷり払ってもらうからね」
勝ち誇った顔で志穂美は女を振り返った。
しかし彼女は凍りついた。女がさっきとは全く違う空気をかもしていたからだ。
氷の殺意とでも言うべきだろうか、口元が笑っているが目が笑っていない。
女が志穂美の腕を掴んで捻じ上げた「ぼぎぃ!」聞いたことない音を立てて関節が外れ
彼女の腕があらぬ方角に曲がった。「うぎゃーーーーーーーー!」と叫ぶ。
しかし、彼女の叫びは実際は女の手のひらに塞がれた。
そして続けて「ぼぎぃ!」彼女の左手も関節を外された。
彼女はまるで整体でもするかのように簡単に彼女の骨格を破壊した。
両手両足、すべての関節を外されてぐねぐねのタコのように彼の彼女はトイレの床に転がった。
そして、女の手でトイレの便器に座らせれた。
身動きできない志穂美に女が茶色い薬便を出してきた。クレゾール洗剤と書かれた瓶。
「ひ、ひぃい、やめて、やめて、、、いや、、」志穂美は懇願するが喉も潰されたのか声が出ない。
「ねえ、クレゾール洗剤って外皮だって火傷するんですよね。それを胃や腸に入れられたらどんなに苦しいか。体の内側から火あぶりにされるようなものですよね。因果応報って言葉知ってますよね?あなたも体験してください。すぐには死ねませんからね。でもいちど流し込んだら最後、あなたはもう助かりませんよ。」
そういうと女は彼女の口にクレゾールの瓶を加えさせてそれを全て流し込んだ。そして彼女の口にさるぐつわをした。トイレには清掃中の札をかける。
関節を外されたタコのような姿で彼女はトイレの床をのたうちまわった。
志穂美は激しい苦痛を絶息までの5時間かけて味わった。トイレの床は彼女の嘔吐物と粉便で汚れていた。
そして5時間後、彼女は再びやってきて志穂美の関節を元どうりに直した。
そしてクレゾールの瓶を握らせた。
「南無阿弥陀仏」女は静かに合唱すると去っていった。
外に出るともはや夜が明けかけていた。彼女は公園の公衆トイレに入るとケバいメイクを落として
カツラを外した。
そして清潔感のあるショートヘアのカツラを被りランニングウェアに着替えた。
ハンドバックなどの一式はリュックに収めた。
朝の緑地公園を走る美貌の少女。豊かな胸を揺らしながら走っている。
「おはようございます。お早いですね」彼女はすれ違う人に笑顔で挨拶をした。
年頃だからダイエットが気になるのだろう、どこでも見かける微笑ましい光景。
彼女を見かけた人は皆そう思った。
そして、モーニング営業のカフェテリアで少女は中年の男と合流する。
相手はサラリーマン風の男、彼女の父親だろうか
「義蓮様、沙夜、無事に応報を果たしました。」少女が父親のような男に話しかける。
「沙夜、お疲れ様、また功徳を積みましたね。あなたの罪過をすすげる日まで精進しなさい。」
男はコーヒーを口に運んだ。
エピローグ
あるホテルで二人の死体が発見された。田崎 紀夫47歳、ベットの上で心配停止状態で発見。SMプレイに興じていた模様
田崎 志穂美、39歳トイレでクレゾール洗剤を飲んで自殺した模様。警察はSMプレイの果てに夫を殺してしまった妻がそれを苦に自殺
と判断した。別居中の息子は遺体の引き取りを拒否して2人の亡骸は無縁仏に葬られた。