身体が……ミシミシ言ってる。本当に、私の体力を少しは考慮して欲しいわ。
私は現状こうなっている原因の人が部屋に居ないのを確認して、長く息を吐き出した。そのままいつものようにベッドから足を下ろした時は問題なかったのに、立ち上がろうと力を入れたら腰に鈍痛が走る。
「くっ……!!」
思わず声が出るくらいの痛みに、鎮痛剤かシャワーかと脳内で葛藤する。……鎮痛剤飲んでから、シャワーにしましょう。
そうしなければ、今の状態ではシャワーを浴びる事さえ難しい。その現実に1人打ちのめされつつ、よれよれとした足取りで移動して薬を飲む。
……まぁ、私も悪いんだけどね。求められたら、どんな事でも断れないんだから。
嬉しそうに笑ってくれたその笑顔を思い出して、なってしまったものは仕方ないかと笑ってから伸びをした。そうしてシャワーを浴びに向かえば、漸く朝日が登った所だったと気が付く。
そのままシャワーを浴びて着替えを済ませてから、部屋に戻ると何か本棚に埃が溜まってるのに気が付いてしまった。カレンダーを見れば残りは1枚。
そろそろ大掃除しなきゃよね……。そう思って溜息を吐き出した時、先日手に入れた大量のお酒を思い出す。
……あれだけのお酒1人で呑み尽くす訳にもいかないし、先に忘年会かな。クリスマスやるには色々準備が不足してるから、皆もよく知ってそうなイベントの方が良いわよね。
楽しい事の後で翌日にでも、それの片付けを兼ねながら大掃除に入って貰って、その後一気にお正月とかの準備かな。そんな事を考えながら、窓を開けて外を眺める。
「やっと見付けた」
背後から聞こえた声に驚いて振り向けば、探していたんだと言われてしまう。でも、何か約束とかしてたかな?
海は穏やかで、私が必要とも思えないんだけど。そう思って首を傾げたら、早朝部屋に居なかったら何かあったかと思うだろうと叱られてしまった。
それには私としても、少しばかり言いたい事がある。断れない私も悪いけど、朝になる前からシャワー浴びたくなった気持ちはわかって欲しい。
「……誰かさんが無理させるから、身体は痛いし、ベタベタしてるしで、シャワー浴びたかったの!!」
それには声を詰まらせて、それから謝ってくれた。無理させてごめんって。
でも、その顔はやっぱり嬉しそうというか……まぁ、その顔だけで許しちゃう私も悪いと本気で思ってるんだけどね!?改善はされそうにない。
「薬は飲んだし、もう大丈夫よ。所で、忘年会やりたいから協力して」
それに是と答えて、いつものように楽しそうに笑ってくれる。先程までとはまた違った種類の笑顔に、私も胸が暖かくなった気がした。
季節柄外はまだまだ寒いけど、貴方が笑ってくれるならそれだけで私の心は暖かくなるの。そう思って笑ったら、何故か溜息を返されてしまう。
「どうしたの?」
「ナミにだけは、永遠に勝てる気がしない」
「勝てた記憶が、無いんだけど……?」
本当に何を言ってるのかと呆然としてから、私は紙とペンを手にして忘年会に向けての事を話し合おうと意気込む。そんな私に肩を震わせるて顔を背けるから、楽しそうで何よりだわと頷いておいた。
本年は大変お世話になりました。来る年は皆で集まり楽しめるような、そんな明るいものであるよう願っています。
その為にも、怪我や病気等しないよう、充分ご注意の上、楽しい年末をお過ごしください。どうか皆様、良いお年をお迎えくださいませ。