熱いご要望に負けました(汗)
妖怪パロディです。原作とは関わりません。
突然ベルメールさんに打ち明けられたのは、ベルメールさんは魔女である事。そして、魔女狩りから逃げ回っていたら猫又のノジコと吸血鬼の私を拾っただけで血の繋がりが本当は無いという話だった。
ノジコと私は感情が昂ると耳や尻尾がはえるから、ベルメールさんとは何かが違うなとは思ってたけど……私が吸血鬼ならなんで……私も感情が高ぶった時にはえるの?
疑問は顔に出ていたようで、本来ならばその妖怪の特性を抑えて普通の人間に混ざりやすくする為にと、ベルメールさんにより用意され食べていた食事がある。それにより、私とノジコの特性が混ざったのだと言う。
だからノジコは四六時中尻尾や耳が生えてる訳じゃなくなり、その影響が私にも出たらしい。あれ、でもそうなると……?
そんな私の疑問にも、ベルメールさんは即座に答えてくれた。どうやら私の特性も18歳までは抑えられていて、血を必要とし無かったらしい。
けど、18歳からは血を定期的に摂取しないといけなくなるらしい。それも異性即ち……男の物を。
時々ノジコは働いている夜間病院で採血した血液を少量舐めてなんとか凌いでるらしいけど、私はそうもいかない。引きこもりの作家である私は、どうしたらいいと言うのか。
私もノジコもベルメールさんも肌の白さがそっくりだから誰も親子である事を疑わなかったけど、そんな事になってたのか。
普通の吸血鬼と違って、100ml程度の血液を月に1度でいいと言われて、普通の吸血鬼だとどうなのかと思う。それについては、月に1度なら1人の人間をミイラにする必要があるとベルメールさんに言われれば、確かに随分と軽減されてるのねと思わなくもない。
とりあえず酒場にでも行って、適当な男誘惑して血を貰うしかないかと話した。それは、吸われればその瞬間夢見心地になるから部屋まで連れ込んで牙を立てれば他に問題は起きないで無事に済ませられると言うのが理由。
でも、ね……対人経験すらほぼ無いのに、そんな事できるのかなと、不安に思いながら18歳になる前日に私は深い深い溜息を落としたのだった。確かに見知らぬ相手に触れられたくは無いけど、逃げるのも得意だけど……不安は拭えない。
運命的な出逢いを果す、それは4ヶ月程前のお話。
ある日美女がフラリと酒場に立ち寄った。その美女は誰かと会話するでも無く、ただ、カウンターで酒を口にしただけで何も他にはしなかった。
それなのにも関わらず、何人もの男達が近付こうとして牽制し合う事態が起きた。その場の勝者が美女に話かけると、何もわからないのと戸惑った様子で男を見つめた。
これだけの上玉が無垢だと!?と騒ぎになるが、当人は気付いた様子もなく男に促されるままに何処かの部屋に消えて行った。その翌朝、宿代だけを残して有り金全てを失った男が1人部屋に残されていた。
そんな男に美女について話を聞こうとしたが、男はただ、幸せだったと表情筋をゆるゆるにしているばかりで他には何も情報が入らない。それからひと月程経過した時、違う酒場にやはり美女が現れ同じ事が起きた。
その翌月も、だ。その為その翌月の同じ時期には男達が殺気立つ勢いで、それまで1度もその美女が姿を見せていない店に散っていった。
幸せとしか言えないような思いをさせてくれる、慣れてない美女。鼻息も荒くなろうと言うものである。
そんな事になっているとは知らないナミは、顔を覚えられるのも嫌だからなんて理由で運命の相手との出逢いが待つ酒場へと、足を踏み入れた。余り目立ちたくなくてカウンター席に腰を下ろすと、適当にお酒を頼む。
そのグラスが半分に減った頃、これまでの男とは明らかに格の違う相手が近付いてくるのが分かりナミはそっと視線を上げる。さて、どうしたものかしらと戸惑いながら……。
これの続きは季節イベントの妖怪になります。
お好きな相手の物をお楽しみください。