※この作品はR-18です。

もし千葉くんがエロゲの主人公だったら   作:miyakokat

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みなさんこんにちは!律です♪

今回はE組一の長距離スナイパー千葉くんと、わたくし律の二人だけの時間をたっぷりとみなさんにお届けしたいと思います!

どうして二人きりになったのかって?
それは読んでのお楽しみ!

それでははりきってどうぞ~!!



律の時間

「それじゃ、千葉」

「千葉く~ん、凛香借りてごめんね~」

 

「お、おう…」

 

 

──放課後。

 

速水はこれから中村と二人でショッピングモールに買い物に行くらしい。楽しそうに教室を出ていくその背中をさびしく見送ると、ひとりで射撃練習をする気にもなれず、俺はぼんやりと自分の席で頬杖をついた。

 

「千葉、お先に」

「また明日ね、千葉くん」

「あ、ああ」

 

日直の三村と不破さんまで帰ってしまうと、もう教室には誰も残ってない。そういえばあの二人最近すごく仲がいいけど、もしかして付き合ってんのかな?

 

…ううう、なんだか余計に淋しくなってきた。こうしててもしゃーない、俺も帰るか…。

 

立ち上がってカバンを担いだそのとき、斜め後ろからブーン…という小さな起動音がして、自律思考固定砲台こと律が俺に話しかけてきた。

 

「千葉くん!わたしと将棋を指して帰りませんか?」

 

将棋か…。正直めんどくさいけど、まあ気晴らしにはなるか。

 

「わかった、一局だけな」

 

カバンを机に戻し、席を移動して向かい合わせに座ると、律はとてもうれしそうに将棋盤を取り出して、素早くアームで駒を並べ始めた。

 

先行は俺か。では、パチリ。

 

「珍しいですね、今日はお一人ですか?」

「ああ、速水は中村と買い物」

 

パチリ。

 

「射撃練習はしないんですか?」

「ああ、なんだかダルいしな」

 

しばらくそんなやる気のない卓球みたいな会話をしているうちに、なんだかとっても眠たくなってきた。そういえば昨夜は掘り出し物のブートレグに夢中になって寝るのが遅かったんだよな。

 

はー…窓から射し込む西日で背中がポカポカして暖かいなあ…。

 

 

…ZZZ。

 

…おっと、やばい。

いま一瞬寝てたわ。

 

律に将棋を教えたのはこの俺だけど、あっという間に追い越されたので、まともにやれば勝てる訳がない。

 

それでも律はわざわざ俺のレベルに合わせて指してくれるので、必然的に一局が長くなる。…まあ、いいけどな。どうせヒマだから。

 

ふわーあ…、今日はほんとマジで眠いわー…。

 

パチリ。

適当に駒を動かした俺は「すまん、5分だけ寝かせてくれ」と言い、欠伸をしながら机に臥せた。

 

……ZZZ。

 

 

◇ ◇ ◇

 

「千葉くん!起きてください、千葉くん?」

 

へ…!?いま何時だ?

ずいぶん寝てた気がするけど。

 

「大丈夫、ほんの10分くらいです」

 

あー、そうか。

さて、続きをするか。

 

「えーと、次はどっちの番だっけ?」

「わたしは指しましたから千葉くんの番ですよ?」

 

あーそうなのね、えーっと…。えーっと…。

 

はあああああああああああああああああッ!?!?!?

 

 

「どうかしましたか?」

 

…り、律が!?律が!?

 

 

「律が人間になってるううううううううううっっっ…!?!?!?」

 

なんと、俺の目の前の律が、さ、三次元になってるではないか…!?

 

「うふふ、気に入っていただけましたか?」

 

試しにゴシゴシ目をこすってみたが、やはり律が実体化していることに間違いない…。

 

「どどど、どうしてこんなことに…?」

「ビックリさせてごめんなさい。実はここ、千葉くんの夢の中なんです」

 

はあああああ…!?

…ゆ、夢の中…!?

 

ほ、ほんとなのか…!?!?

 

「はい。正確に言うと、千葉くんの半覚醒状態の脳に、わたしが電気信号を送って造り上げた、いわば仮想空間です!」

 

は、はあ…、なんだかよくわからんが、えらいリアルな空間だな…。いつもの校舎の匂いまで再現されてるのは驚いた。

 

しかし、そんなことよりも実体化した律のことがめちゃくちゃ気になって仕方がない。

 

二次元のときから男心をくすぐるかわいらしいルックスだったけど、それを見事に立体化……いやいやそんな生易しいもんじゃないぞ。本物のひとりの人間として目の前に立っているのだ。

 

特徴的な薄紫のストレートヘアにカチューシャ。あどけないブルーの瞳に、膝上まである白のニーソックス、そして短いスカート…。ううう、かわいすぎる。

 

特に俺の目を釘付けにするのが、制服を押し上げる見事なバスト。こ、これって矢田さんに匹敵するくらい大きいよな!?り、律って、こんなにエロいビジュアルだったっけ…?

 

うぐぐ…世の中の思春期男子を殺傷するのに、これほどの最強兵器が他にあるだろうか。見てるだけで頭のなかが湯だってくるう~…。

 

「千葉くん…?」

 

ハッ、やばい見過ぎた…。前髪が長いとこういう時に視線がバレなくてありがたい。ゴホンと咳払いをしてごまかすと、律が笑顔で近づいてきた。

 

「千葉くんにお願いがあります」

 

「へ…?お願い?」

「はい!」

 

弾けるような笑顔で律は頷くと、その「お願い」を丁寧に話し始めた。

 

 

「…要するにこの俺と恋愛体験がしたいってことか?」

「はい!」

 

聞けば、律がE組に来て数か月。思春期真っただ中の男女と一緒に過ごすうちに、人間の気持ちや感情をもっと深く理解するためには、自分も恋愛をしてみる必要がある、という結論に至ったらしい。

 

「はあ…、でもなんで俺と?」

「千葉くんはとってもハンサムだし…(ポッ)、経験も豊富だから、参考になる意見がたくさん聞けるかなって思って…」

 

「はあ…!?経験が豊富?この俺がか?んなわけないだろ。それに第一、俺には今付き合っている子が実際いるわけだし、いくらなんでもそういう訳には…」

「それはわかってます。ですからあくまで体験なんです」

「デートとか…?」

「はい、もちろん」

「うむむ…」

 

俺は顎に手をやって考え込んでしまった。律とデートか…そりゃあとっても楽しそうだとは思うけど…。

 

「…すぐに答えてくれないってことは、要するに千葉くんは律のことがあまり好きじゃないんですね?」

「ちょっとマテ、なんでそんな結論になるんだ」

「うう…グスッ…いいんです。どうせ律はなんの魅力もないダメな女の子ですから…」

 

…あああ!そんな哀れな子犬みたいな顔をして泣くなよおおおおお!!!

 

「…わ、わかったわかった。一回だけだぞ!」

「え…!いいんですか、あ、ありがとうございます!」

 

ふわわ…、打って変わってすんごい笑顔。あざといぞ律ぅ!って思うけど、このかわいさを前にすると、ついそんな気持ちはどこかに吹き飛んでしまう。

 

「もうひとつお願いがあるんですけど…」

「なんだ、言ってくれ」

 

「デートの間だけ、龍くんって呼んでもいいですか?」

「へ…?、ああ、もちろんいいけど?」

 

やった!と律が小さくガッツポーズをした。やばいな、つられて俺までニヤニヤしてしまう。

 

 

「さて、それではフェーズⅠ、デートプログラムを開始します!」

 

おいおい、えらく本格的だな。

 

「最初にデートの内容を選んでください。①買い物と映画、②ボーリングとカラオケ、③釣りとデイキャンプ。はいどうぞ!」

 

うーん、ま、初めてだし気楽な感じで行ってみようか。

 

「じゃあ、①で」

 

「了解しました!ではわたしの衣装を選んでください。①制服、②私服、③メイド服。はいどうぞ!」

 

んー、メイド服も見てみたいけど、実体化した律の制服姿をもう少し楽しみたいよなあ。

 

「服はこのまんまでいいや」

「了解しました!では始めます!」

 

え…?う、うわ、な、なんだ?

 

な、なんと一瞬で、目の前の景色が山の上の旧校舎から椚ヶ丘の駅前にあるショッピングモールへと変化した。

 

 

…す、すげえ。

ここは2階の洋服売り場か…。

 

あ、そういえば俺、そろそろ冬物のコートが欲しかったんだよなー…っておい、これは夢の中だ。

 

「龍くん、わたしも服を見ていいですか?」

「ああ、もちろん」

 

うは!いきなり律に手を恋人繋ぎされてびっくりした。俺、ちょっと手汗が多めだから、余計恥ずかしいんだよな…。

 

「あ!これかわいい!」

 

律が選んだのは、シックな秋色のワンピース。さっそく手に取って試着室に向かう。

 

「…どうですか?龍くん」

「おう、よく似合ってるぜ」

 

うむ、少し大人びた感じ。これはこれでかわいいなあ。

 

「ほんとに…!?うれしい!じゃあこれにしまーす!」

 

ははは…。なんだかマジモンで律とデートしてるみたいだ。そういえば速水も、今ごろ中村と服でも選んでるんだろうか。

 

「おーい、お二人さん!」

 

突然後ろから声をかけられて、俺は思わずビクッとしてしまった。振り返るとE組一のナンパ師、前原陽斗がニヤニヤしながらそこら辺に突っ立っている。

 

「…なんつー雑な紹介だ、チバ」

「あ!前原さん!」

「二人とも相変わらず仲よくてうらやましいねえ。ま、俺もこれから他校の女子とデートだけどな!」

 

前原はグッと親指を立ててウインクすると「じゃあな~、また明日」と軽やかに去っていった。

 

 

……。

 

「おい、律」

「なんですか?龍くん」

「前原はどうしてこの二人を見て疑問に思わないんだ?」

「わかってませんねえ。ここは人間のわたしと龍くんが付き合ってる世界なんですから」

「あ、そうか…」

 

「他にもいろんな人に会えますよ?」

「へえ、楽しそうだな」

 

ふーん…。

ええっ?…そ、それってもしかして、とてもヤバくないか…!?

 

ああっ…!あ、あの向こうから歩いてくる二人組は、ま、まさかあああああ…!?!?

 

「あ、速水さんと中村さんですね」

 

げえええええええっっっ…!!!

ヤバいいいいいいいいっっっ!!!

 

俺は急いで律の腕をつかむと、手近な店に飛び込んで身を隠した。はあ、はあ、ぜえ、ぜえ…。

 

「…た、頼む、律!…は、速水と鉢合わせしない設定にしてくれ!」

「どうしてですか?龍くんとわたしが付き合ってるのは、速水さんもご存知ですけど」

 

「…だ、だからそれが問題なんだよ!ざ、罪悪感で俺の心がボキッと折れる!しかもそれだけじゃあ済まない!天罰が下って身体が大爆発して、あちこち散り散りになって、最後はバケモノに喰われて死ぬ!何度も何度も死ぬ!!」

「でも…」

 

「律、俺の言うことが聞けないなら今すぐデート中止だぞ…(ギロッ)」

「わ、わかりました!設定を変更します」

「ああ、今すぐにだ!」

 

ふー…、命が縮むぜまったく。

 

内心の動揺が収まらない俺が、恋人繋ぎをやめてムスッと黙っていると、律が心配そうに見上げてきた。

 

「怒ってますか…?龍くん」

「いや…、怒ってまではない」

「そうですか、よかった!じゃあ一緒に美味しいものでも食べましょう!」

「は?…あ、ああ…」

 

…ほんとかなわんな、律には。

この笑顔でつい何でも許してしまう俺自身もどうかと思うが。…まあ所詮夢の中の出来事だ。あんまりカリカリせずに素直にこのシチュエーションを楽しむとしよう。

 

フードコートに向かうあいだ、律が俺の腕にしっかりと抱き着いてくる。ううう…胸が当たってるううう…。

 

律はチョコバナナとクレープ、俺はたこ焼きとコーラを買ってくると、フードコートの真ん中辺りで向かい合って座った。

 

おい…どうでもいいけどそのチョコバナナ、やけに太くて長いな…。おまけに練乳がたっぷりかかってて、めちゃくちゃイヤらしいぞ…。

 

う、うわ…、律があーんと大きく口を開けてチョコバナナを頬ばった…。エ、エロすぎる。ううう…見ていられない。そんなかわいい顔をして、なんちゅうエロい食べ方をしてるんだ…!?!?

 

「ん?どうかしましたか?」

「…律、お前チョコバナナ好きなのか?」

「はいもちろん!」

「そ、そうか…」

 

ううう…イケナイ妄想がどんどん膨らんでくる。や、やべ…、テーブルの下の俺のバナナまでムクムク膨らんできた。…こ、こらこら、静まれ静まれ!

 

続いて律はミックスフルーツのクレープをうれしそうに食べ始めた。しっかし、よく食べるなあ…。

 

「はい龍くん!あ~ん!」

「へ!?ぐむうっ…!?」

 

グォホッ!!ゲフォッ!ガハッ…!!

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

突然クレープを口に押し込まれた俺は、激しくむせて全部吹き出してしまった。ううう…汚ねえ…。

 

「りいいいいいつうううううううッッ!!!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

ひとしきり俺に叱られて、それでも律がしょんぼりしたのはほんの一瞬のことだった。

 

「ふー、美味しかった!ねえ龍くん、コーラ飲んでいいですか?」

「ああ、どうぞ」

「では遠慮なく。んく、んく、んく、んく…」

 

美味しそうにストローでコーラを飲む律の仕草がまたかわいい。あ、これって間接キスだな…。

 

飲み終わると律が腕を上げて「うーん」と伸びをした。ふおお…やっぱりおっぱいでかいな…。

 

「さー龍くん、映画行きましょ!」

「おう、行くか」

 

 

「こっちこっち!龍くん!」

 

俺と手を繋いで歩いたかと思うと、突然一人で走り出してお店を覗き、何かかわいい小物がないかと探し回る。少しの時間もじっとしていないそんな律を、俺は微笑みながら見つめていた。

 

律は男子が期待する女の子のひとつの理想像なのかもしれない。ついでにいえば、律が甘い甘いミルクチョコレートだとしたら、速水はほんのり甘いビターチョコ。

 

そんな好対照な二人のことをぼんやりと考えているうちに、ショッピングモールの一番端にあるシネコンにたどり着いた。俺は律と相談して、この秋一番の話題作を観ることにした。

 

ポップコーンとお茶を買って中に入ると、席はガラガラで貸し切り状態。前から5列目に腰を落ち着けると、さっそく律がコテンと俺にもたれてきた。もちろん手はずっと繋いだままだ。

 

映画が始まると、律は笑ったり泣いたりで忙しく、そんな素直な反応を見ていると、こっちまでうれしくなってくる。

 

映画のクライマックス、主人公のカップルのキスシーンのあと、なぜかふいに律と目が合った。映画の明かりで青く光る律の白くて愛らしい顔…。

 

気がつくと律が指を絡めながら俺にキスをしてきた。

 

「んん…あむ…、はあむ…んん…」

 

くうッ…この柔らかな唇の感触が、た、たまんねえ……って、おい!

 

「ち、ちょっと待て、これもデートプログラムのうちなのか…!?」

「はい!キスまでですけどね」

「そ、そうか、はー、焦った」

「うふふ」

 

律はニコニコして俺に寄りかかると、ふいに俺の耳元で「それではフェーズⅡ、性愛プログラムを開始します」と、ゾクッとするような色っぽい声で小さく呟いた。

 

…ど、どういう意味だ?

…あ、あれ!?ヤ…ヤバい…、なんだか急に身体が火照ってきたぞ。

 

ううう…!なんだかめちゃくちゃエッチがしたくてたまらなくなってきた…!ど、どうしたんだ俺…!?

 

「…ち、ちょっと待ってくれ!」

「どうかしましたか?」

 

「ヤ、ヤバい、なんだか俺の身体がおかしいぞ…!」

「大丈夫です。ここは龍くんの夢の中ですから。何の問題もありませんよ?」

 

「そ、それどういう意味だ!?」

「…龍くんは、わたしとセックスしたくないですか…?…わたしはとっても…してみたい…です(ポッ)」

 

あー…言っちゃった、とばかりに恥ずかしそうに律がうつむいて目を反らした。

 

…り、律と俺が、セ、セッ○ス…?(ゴクリ)

 

 

「…そ、それはマズいだろさすがに!…そ、そんなの倫理的によくないって、…あ、あうッ!くあ…!」

 

律の指がズボンの上から、俺のいきり立ったチョコバナ…じゃなかった熱い肉棒に、触れるか触れないかの絶妙な感触でサワサワと撫でてくる。たったそれだけでビクビクッと全身が痙攣しちまうほど気持ちいい…。

 

はああ…!こ、このままだと俺の理性が焼ききれちまう…!ど、どうしたらいいんだ…、あ、そうだ!

 

「おい律、映画が済んだぞ」

「え…?ほんとですか?」

 

律が振り返ってスクリーンのエンドクレジットを見た隙に、その肩をトンと突いて俺は素早く立ち上がった。

 

「あ…!ま、待ってください龍くん!」

 

はー…危なかった。

もう少しでほんとに自分の欲望が抑えきれなくなるところだった。ヤバいヤバい…。

 

廊下に出て、そのままロビーへ向かう。

 

「あのー…わたしトイレ行ってきていいですか?」

「…へ?律がトイレ行くのか?」

「はい、この世界では一応人間の女の子なので…」

 

Oh…そうだった。

 

「わかった、待ってるから行ってこい」

「いえ…その…、初めてなので仕方がわからなくて…。教えてもらってもいいですか?」

 

はああ…!?お、俺がか!?

 

「お願いです龍くん!」

「は、はあ…」

 

女の子にトイレの仕方を教えるとか、岡島もびっくりの変態野郎じゃねーか!

 

二人で多目的トイレに入ると、律が後ろ手でパチンと鍵を閉めて、うれしそうにガバッと俺に抱きついてきた。

 

「…ここなら誰も来ませんから、いくらでもわたしを抱いていいですよ…?」

「へ…?ト、トイレはしなくていいのか?」

「えへへ、そんなのウッソでーす!」

 

だ、騙したな律…!なんてやつだ!

 

「こら律!いいかげんに…!!」

 

怒った俺は律を角に追い詰めて、手のひらでバンッと壁を叩いた。

 

 

…あ、これってもしかして。

 

「きゃあああっ!壁ドンですね!うれしいいいい!!」

「ち、ちがうんだ、律!」

 

…って、あ…あれ…?

なんだか視界が狭まってきたぞ…!?

 

「んん…、あむ…」

 

うあ、あ…、律のキスが…き、気持ちいい……。

 

 

「…龍くん…。律の本気をどうか、どうか受けとめてください……」

 

律の懇願するような真剣な表情に、俺は思わずハッとした。そこまで思いつめてるなら仕方ない。俺は律の両肩にポンと手を置いた。

 

「…律、お前は人間の気持ちや感情をもっと深く知りたいって言ったよな?」

「はい…」

 

「律が望むなら、俺は己の欲望を満たすためにお前を抱くこともできなくはない。…でも、そんな俺で律はいいのか?」

 

律はうつむいてしばらく考えたあと、ゆっくりと顔を上げた。

 

 

「…人間の龍くんを、より深く知ることになるのであれば、律は喜んで望みます…」

 

なんてこった…。

 

「…そうか、あとで後悔するなよ。手加減しないからな?」

「はい、もちろんです…。律は、律は…、龍くんにすべてを捧げます…!」

 

 

音声として耳に入ってきた律の声が、脳の中で意味ある言葉になった瞬間、プツンと俺のなかで何かが弾けた。気が付くと俺は、律の背中を壁に押し付けて、乱暴にキスしていた。

 

「はむうっ…あむっ…!…ああんっ…んむっ!」

 

舌同士を絡ませて、たっぷりと唾液を交換する。ごく間近で見る律の肌はきめ細かくて、液晶越しに見る姿とは大違いだ。

 

舌先で律のざらざらした上顎やかわいい舌を舐めまわすと、ビクビクッと律の背中が痙攣した。

 

 

…10hit!……20hit!……30hit!

 

「あむんっ…!んむっ…!ふむうっ…!(…はああ!き、気持ちいい…龍…くん!…り、律は、も、もうイキそうです…!!)」

 

…35hit!!……40hit!!!

 

「ひぁあああああんんんんッッッ…!!!(ビクビクビクッ…!)」

 

ビクンッ…、ビクンッ…、ビクンッ…。

 

痙攣が収まらない律に、なおも俺は容赦なく欲望をぶつけていく。

 

 

「あ、あん…、龍くん……」

 

手のひら全体で、制服を押し上げるバストを揉みしだくと、律の唇から甘い吐息が漏れた。

 

「やっぱ、いい胸してるな、律」

「い、いや…んんっ…はああ……」

 

ブレザーを強引に脱がし、ブラウスのボタンを乱暴に外すと、オレンジ色のブラに包まれたロケットおっ○いが飛び出した。

 

俺は律の背中に手を回し、手早くホックと肩紐を外す。

 

「あ、ああ…(恥ずかしい…)」

 

パッとあらわになったボリュームのある乳房に比べ、乳輪は小さめだけど、乳首はグッと尖ってこの俺を挑発する。

 

レロッ…、レロッ…、クチュ…ピチュ…。

 

「…ああ!は、んんッ…!」

 

固く尖った乳首に舌を巻きつかせると、あわてて律が隠そうとするので、その手をつかんで壁に張り付けにする。

 

「や、やあッ…!…り、龍くん…、き、気持ちいいです…!」

 

律のブルーの瞳がすっかり快楽で蕩けている。

 

スカートの上から律の両脚の付け根に膝を押しつけると、じわりと律の温もりが伝わってきた。

 

「もう準備万端のようだな」

「…は、はい、お願い、します……」

 

律の目尻にうっすらと涙が貯まっている。

 

ニーソックスの右膝を抱え上げ、おへその辺りまで持ち上げると、大きく開いた股から、透かしの入ったオレンジ色のショーツが丸見えになった。

 

 

クチュ…、クチュクチュ…。

 

ショーツの上から律の秘部を指先で撫でると、じっとりとした湿り気がまとわりつく。

 

「ん、んああ…、ひゃああ…!…や、やん、やんんッ!あ、はああ…!」

 

指先で転がすように律の花芯を弄ると、かわいい喘ぎが大きくなった。俺は律の両脚の付け根に顔を持っていくと、ショーツの上から律の花弁にチロチロと舌を這わせる。

 

 

「ああ…!い、いい…!!り、龍くん…!律はすごく、すごく気持ちいいです…!!」

 

ビクビクッと時折痙攣しながらも、律は俺の頭をグッと抱きしめた。

 

俺はショーツのクロッチ部分を指でずらし、律のきれいな花弁を目で堪能する。そして直にそのくぼみに合わせて舌を這わせた。

 

「あひっ!あひっ!だ、だめえッッ…!!」

 

うああ…は、はやく挿れたいいいッ…!!

 

俺はズボンを脱ぐのももどかしく、いきり立つ分身を律に見せつけると、蜜に濡れた花弁に押し当てた。

 

うくッ…、それだけでビクビクッと肉棒がヒクつき、先端から透明な先走りが溢れ出てくる…。

 

 

グチュッ…ヌチュ…ジュプ、ジュプププッ。

 

は、挿入った…。

肉棒で律の温腟を押し広げる感触が堪らなく気持ちいい。

 

「ひゃあんッ…!んああ…あ…ん…!」

「……動くぞ、律…」

 

グプッ…、ヌチュ…、チュプッ…、ズチュッ…。

 

俺は律の快感ポイントを念入りに探るように、ゆっくりと出し挿れを開始した。

 

「んあっ!あひっ!あんんッ…!だ、だめえッ!あああッ…!!」

 

ズプッ!ヌプッ!グポッ!ジュプッ!チュプッ!

 

 

抜き挿しするたびにピクピクと痙攣し、根元から亀頭にかけて痺れるような快感をもたらしてくる、律の甘い腟…。

 

律の身体を真下から肉棒で突き上げる快感は、これまで経験したことのないシロモノだった…。

 

 

「くッ…!律、気持ちよすぎるッ!」

「あはあッ!り、龍くん、早く…!り、律を、イかせてください…!!腟(なか)で出していいですからッ…!」

 

そうだ、ここは仮想現実の世界。遠慮なくそうさせてもらうぜ…。

 

実のところ、突き上げるたびに大きく弾む律の乳房を見ているだけで、俺はもう我慢の限界だった。

 

「い、イクぞッ…律!!」

「んはああッ…だ、大好きです…龍くんッッ…!!」

 

ビクビクッッ…!!

ビュプッッ!ドピュドピュッ…!ビクンッビクンッ!

 

「ああッ!くふッ…!は、はああッ…!!」

 

大量の白濁が律の子宮をたっぷりと満たしていく…。律はそれを受け止めるかのように、上半身を大きく仰け反らせた。

 

「はああッ!ま、まだ出るッ…!」

 

ドピュッ!ドピュッ!…ビュプッッ!!

 

ハア…、ハア…、ハア…ハア…。

 

ジュププッ…。

ブピュ…ブピュッッ…。

 

ゆっくりと肉棒を引き抜くと、溢れた白濁が律の花弁から太ももへと幾筋も垂れた。

 

「はあっ…はあ…はあ……」

「大丈夫か、律」

「は、はい…。わたし…龍くんと一緒にイって…とっても、とってもうれしいです……」

 

俺は律を抱き締めると、その愛らしい唇にそっとキスをした。

 

「なあ、律」

「…なんですか?龍くん…」

 

「このトイレじゃあ、横にもなれないな」

「それもそうですね、じゃあこうします!」

 

律がパチンと指を鳴らすと、あっという間に多目的トイレから、どこかのホテルの一室へと景色が変化した。

 

わわわ…なんだかアダルトな雰囲気だな。

 

ドサッとベッドに仰向けに寝転ぶと、律が俺に跨がり、下半身を俺の顔側に、頭を俺の下半身側に持ってきた。

 

律は顔にかかる長い髪を耳にかけ直し、俺の肉棒を根元からゆっくりと手で扱き始める。

 

俺の眼前には、制服の短いスカートに包まれた律の形のよいお尻…。

 

当然俺はスカートをめくり、律のお尻を手のひらで好きなだけ揉みしだくと、ずらしたショーツの隙間から縦筋(お尻の孔から花弁、そして花芯まで)をレロッと舌全体で舐めまわした。

 

「だっ…!?だめえッッ!ひゃあんんッ…!あ、あ、あひッ!?や、やんッ!」

 

俺は律の腰を逃げられないように押さえつけ、なおも縦筋を舐めまわす。

 

「…ひゃああんっっだ、だめえッ!あんん…き、気持ちいいい…!」

「手がお留守だぞ、律」

「は、はいい…!」

 

俺に促されて、仕方なく扱く手を再開する律。俺の視線の先には、両脚のあいだから大きく揺れる二つの乳房と、ぎこちなく手で扱く律の切ない表情が見える。

 

ううう…エロすぎ…。

 

「…律、そろそろ口で頼む」

「わ、わかりました…」

 

律は促されるまま、恐る恐る俺の亀頭や裏筋の辺りを舌先で舐め始めた。…律の尖った乳首が時折俺の下腹部に当たってこそばゆい。

 

うあ、あ…、もうぶっ放したいくらい気持ちいい…。俺は必死で耐えつつ、執拗に律の縦筋を舌全体で舐めまわす。

 

「ひゃあッ!あ、あんん…だ、だめ、です、龍く、んん…!あひッ、あひッ…!ひゃあああんんんッッ…!!」

 

律の背中がまたもビクンビクンッ!と跳ねた。

 

律は快感が少し収まるとすぐに、俺の肉棒を口全体を使って上手に扱き始める。手でするのとは段違いの気持ちよさに、俺も思わずピクッと背中が跳ねる。

 

「あッ、くうッッ…!」

 

目の前には大胆に晒された律の秘密部分、視線を移せば大きなバストを揺らしながらフェラに勤しむ律のかわいい顔…。

 

下手に粘るより、最高に盛り上がってきた今こそ気持ちよくなっておきたい…。俺は律の口の動きに合わせて腰をゆっくりと上下させ始めた。

 

「あむう…、んんっ…、はむっ…んふっ…!」

 

うあ…や、ヤバい…!も、もう出る…!ちょ、ちょっと早いけど、あああもう我慢できないッッ!

 

ビクビク…ビクンッ!ブピュッ…!!ドピュドピュッ…!ブピュッ!ドクドクッ…!

 

 

「…うッ!?(ゴクンッ)…んんッ…!!(ゴクゴクッ)…けほっ!けほっ!」

 

突然の大量射精に、律は目を大きく開いて戸惑い、少し苦しそうにむせた。

 

「けほん、けほん…、び、びっくりしました…」

「す、すまん…」

 

律が俺の屹立したままのアソコを少し呆れたように凝視する。

 

「すごい…あんなに出したのに元気ですね……」

「ああ、まだまだイケる」

 

俺は起き上がると、かわりに律をベッドにドサッと押し倒した。

 

「ん…んん…!」

 

布団の上にうつ伏せに寝転ぶ律の背中に、たっぷりとキスの雨を降らすと、トロンとした瞳が俺を振り返る。

 

残っていたスカートを脱がし、オレンジのショーツを足先から抜き取ると、律に残ったのは白のニーソックスだけ。

 

たっぷりと射精したはずの俺の分身が、次の快感を期待して、痛いくらいギンギンになっている。

 

ベッドに伏せている律の両脚を少し開かせると、その身体にゆっくりと覆い被さって、寝バックの体位で律の腟(なか)にヌプリと分身を挿し込んだ。

 

ズプッ…ジュププッ。

 

くあ、あ…、危ない危ない。

キュッと締まった律のお尻を見ているだけでイキそうになった。

 

俺は律の両脇に手を差し込み、胸を愛撫しながら同時に腰を前後に振って、激しいピストンを開始した。

 

「ひ、ひゃんッ…!お、奥にあ、当たって、あんんッ!…す、すごく気持ちいいです…!」

 

ズプッ、ヌプッ、グプッ、ジュポッ、グポッ!

 

律の言う通り、この体位は腟の奥にしっかり届くだけでなく、律の性感ポイント(特にGスポット)にくまなく当たる。

 

「んあッ…!ひぐうッ…!やあああんッ…!!」

 

肉棒を包みこむ腟襞がピクピクと痙攣した。どうやらまたイったようだ。もう何度律をイかせたのか…覚えてない。

 

「んんッ!…はあッ!い、やあッ…!」

 

涙目で俺を振り返る律の腰をグッと浮かせると、より深く肉棒の先が奥に届いて、めちゃくちゃ気持ちいい…!!

 

あ、う、くあ、あ、…だめだ、頭がボーッとしてきた…。

 

ううう…し、射精したくて、た、たまらん…!!

 

グプッ!ジュプッ!ジュポッ!グポッ!ジュププッ!ヌプッ!ジュポッ!ジュポッ…!

 

「こ、これでフィニッシュだ…!!!」

「んはッ!ひゃあんッ!…イ、イってください!龍くんんッ…!!」

 

 

ドピュドピュッ…!ブピュッ!!

ドクドクッ!ブピュブピュッ…!

 

ドプッ…ビュプッッビュプッッ…。

 

…………

………

……

…。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

「千葉くん!そろそろ起きてください、千葉くん?」

 

 

ふえ…?

 

目覚めると、目の前にやりかけの将棋盤と黒い筐体の律。

 

あー、よく寝た。

外がやけに暗いけど、いま何時だ…?

 

「もう夜の8時ですけど?」

 

げっ…。

なんだよ律、なんでもっと早く起こしてくれないんだ!

 

「ごめんなさい。あんまり千葉くんが熟睡してたので…」

 

…そうか、まあ仕方ない。

それよりなんだかめっちゃ気持ちいい夢をいっぱい見たような気がするんだけど……気のせいか…?

 

「そうですか。それはよかったですね」

 

…い、いや、何も見てないかもしれない…。さっき見た夢なのに、もう何も思い出せないのだ。

 

それよりなんだか下半身が無性にかゆいな…。

 

う…!な、な、な、なんじゃこりゃあああああッッッ…!!!

 

「ど、どうかしましたか!?」

「ど、ど、どうしたもこうしたも…!…い、いや、何でもない」

「……?」

 

うぐぐ…な、なんてこった…。

 

なんだかパンツの中が妙にネトネトすると思ったら……お、思い切り夢精している…。そ、それもとんでもない量をだ…。

 

し、死にたい…。

ま、マジで凹む。

 

俺って、こんなに欲求不満だったっけ…?

 

「…ト、トイレ行ってくる…」

「行ってらっしゃーい!」

 

バタバタバタ…!ガラガラ…バタンッ!

 

 

 

「…うふふ、いかがでしたか?みなさん。律は千葉くんのデータがたくさん取れてうれしいです。えっと、ちなみにフェーズⅢは結婚プログラム。今度はこれを試してみたいと思います。近いうちにね、龍くん……?」

 

 




〈注〉公式本の「名簿の時間」では、律→千葉の呼び方は「千葉さん」となってますが、漫画とアニメでは「くん」呼びなので、ここでも「千葉くん」にしました。
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