もし千葉くんがエロゲの主人公だったら 作:miyakokat
「ふ~…ただいま…」
「お疲れ、千葉」
「なんだ?その箱」
ダンボール箱を抱えて本校舎から戻ってきた俺を見て、ノートパソコンの画面を見ていた三村航輝と岡島大河が顔を上げた。
「これな、俺の頭痛のタネ……」
ドサッと箱を机におろすと、二人が近寄ってきた。
俺のクラスE組は、今度の日曜日に以前園長を怪我させて迷惑をかけた「わかばホーム」のクリスマス会に呼ばれていて、そこで披露する出し物の準備に追われている。
三村と岡島はBGMの選曲や効果音作り、菅谷創介は舞台道具と小物作り。俺の割り当てはサンタの一人だ。
「手紙か?すげえ量だな」
「ああ…」
ガサガサと適当に手に取る二人。
「も、もしかしてこれ、みんなラブレターか!?」
「ああ……」
今日の俺は日直当番で、本校舎に授業で使った教材を返しに行ったわけだが、その帰りにたくさんの女子に囲まれて、この有り様。
「50…いや100はあるな……」
「ど、どんだけモテモテなんだよお前!」
もちろんさすがに100人がくれた訳ではない。一人で何通も入れてるから実数的には3、40人。
さっき頭痛のタネと言ったが、あの学園祭のライブ以降、一部の熱狂的な女子が何度も自宅にプレゼントを送ってきたり、待ち伏せしたりと、ほとほと困らせられている。
「へー、すごいじゃん、わたしにも見せて!」
そばでやり取りを聞いていた中村莉桜が、ひょいと一番上に載っているぶ厚い封筒をつまみ上げた。
「どれどれ…?拝啓、愛しの王子さま。ぷぷっ、王子さまだって。…なになに?わたしは千葉くんを慕っているB組の○田○リです」
「あ、知ってる子だ」
「三村、どんな子だ?かわいいのか?」
「かわいい…というか、変わってるというか…」
「よく俺を待ち伏せする子だよ。この前、無断で家の庭に入ってきて、すぐ下の妹に怒鳴られてた」
「こ、怖ええなそいつ…」
「続き読むよ。なになに、今日はカッコいい千葉くんとわたしの恋愛ストーリーを書いてみましたので、ぜひ読んで、く、ださい……」
中村はそのまましばらく黙り込み、目で続きを読んだあと、無言で便箋をしまって手紙の山に戻した。
「……千葉くん、あんたも大変だね…」
「わかってくれるか、中村」
岡島も別の手紙を開いた。
「なになに…千葉くん、もうすぐクリスマスですね。おじいさまに頼んで東京○○ツリーの見える△△ヒルズの最上階レストランを予約しました。イブの夜を二人きりで楽しみましょう……」
「すげえ…、あそこ普段でも二年先まで予約が埋まってるってテレビで言ってたのに…」
「千葉ぁ、これ無視して大丈夫なのか?」
「なら岡島、代わりに行ってくれるか?」
「おー、わかった!って、行けるかバカ!」
「わたしが代わりに三ツ星フレンチ食べるわけにいかないかねえ~」
「ダメだろそりゃ」
ほい、と岡島から手紙を渡されたけど、こんなの読みたかないし、いちいち気にしてたらこっちの身がもたんわ。しかし…この手紙の山はどうしたもんか。家に持って帰れば家族に迷惑がられるし、困ったな。
ガラガラ…
「はー、疲れた」
「だいぶリズム合ってきたね」
「じゃあ続きはまた明日」
速水が矢田さん神崎さんと連れだって教室に戻ってきた。珍しい組み合わせだな。三人で何の練習をしてたんだろう?
「おい千葉、これお前にやる」
振り向くとフェルトでトナカイの角を作っていた菅谷が、紙袋に入った自作のあるモノを俺にくれた。
う…!こ、これは…!!
「ク、クオリティ、高えな…」
「似合うぞ速水、絶対」
「ああ、めっちゃ楽しみだ」
俺はグッと親指を立てた。
菅谷は頷くと「御礼は写真でいい」と言い、手元に視線を戻した。
持つべき友の名は、菅谷創介。
ううう…ありがてえなあ。
機嫌よく撮らせてくれるかどうかわからんが、まあがんばってみるとしよう。
** ** ** **
チュン、チュン、チチチチチ…
クリスマス会当日の朝。
寒いのに窓の外から小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
ドタドタドタ…!
誰かが勢いよく階段を上がってきた。
おいおい勘弁してくれ、今日は日曜日だし俺はまだ起きる時間じゃないぞ…。
バタンッ!
「お兄ちゃん!起きて早く早く!」
なんだ彩夏か。
一番下の妹だ。
「…おい、まだ7時じゃねえか」
「お兄ちゃんにお客さん!」
…は?お客さん?誰だこんな時間に。
菅谷か?それとも岡島?三村?
「いいから早く降りて降りて」
面倒くせえなあ、ふあああ…眠てえわ。
階段を降りると居間から姉貴の楽しそうな笑い声が聞こえてくる。へ?お客さんて姉貴とも関係あるのか?
「おはよう龍之介」
「おはよう母さん」
「ほらほら、先に顔洗っといで」
「へいへい」
トイレと洗面を済ませた俺は、何の気なしにパジャマ姿で居間の扉を開けた。
「あ!龍之介がきた」
「おはよ……へっ!?」
「お、おはよう…」
…は、は、速水ぃッ!?!?!?
「ななななな…!?!?」
ソファーに座っていたのは速水と俺の姉貴、そして少し緊張した顔のすぐ下の妹の三人だった。
「ごめーん龍之介、今日クリスマス会だって言うから、それなら朝御飯いっしょに食べよ?って誘っちゃった!」
「お、お邪魔してます…」
お、おい、速水、いつの間に、姉貴とそんな関係に…!?
「それより凛香さん、あのことだけど…」
「うん、今度作り方教えてあげる」
「あ、ありがとうございます…」
おいおい…あの気の強い妹が速水になついてるぞ…。
「ど、どうなってんだあれ…」
「ウチは明日香姉ちゃんが認めた相手ならOKなんだよね」
一番下の妹の彩夏から的確な答えが返ってきた。
なんだかややこしくなってきたから説明しよう。うちは一番上が長女で高3の明日香。そして長男の俺。次女が中2の柚希で、一番下が三女で小6の彩夏。要するに4人兄弟だ。
次女の柚希はショートカットで雰囲気が岡野さん似、三女の彩夏はポニーテールで矢田さんをイメージしてくれたら分かりやすい。
姉の明日香は、見た感じはメガネをした神崎さん風だけど、性格は真反対。そう言えばお分かりだと思う。俺が言うのもなんだけど、近所ではこの三人、「千葉家の美人姉妹」と呼ばれているらしい。
急いで服を着替えた俺は、台所のテーブルに避難した。
「龍之介にあんなかわいい彼女ができたなんてウソみたいね、お父さん」
「龍之介、これは父親としてお前にプレゼントだ」
なんだこの箱…ってこれコ○ドームじゃねえか!!!
「前にも言ったけどな、速水ちゃんとエッチしてもいいが避妊だけは『黙ってろぉぉおお!このバカ親父ぃぃぃ!!』」
◇ ◇ ◇
「あのな、速水」
「なあに?」
家族の生暖かい見送りを背に、俺と速水は歩いて「わかばホーム」へと向かう。速水はダッフルコートにチェックのミニスカート。ううう…かわいい。
「クリスマス会が済んだら原田さんとこ行かねえか?」
「もちろんいいけど?」
「昨日の夜LI○Eが来てな、たまには二人で寄れって。そういや速水はまだ原田さんのカフェに行ったことないもんな」
「ううん?お姉さんと行ったけど、もしかしてそれも聞いてない?」
はああ!?なんじゃそりゃ!?
速水はいつから姉貴と知り合いなんだ!?!?
「二週間くらい前かな、スーパーで買い物してたら突然声をかけられて」
そのまま原田さんとこに連れていかれ、俺との出会いからこれまでを、それこそ根掘り葉掘り訊かれたらしい。…ぐぬぬ姉貴め、俺にはプライバシーはないのか!
角を曲がると、わかばホームの建物が見えてきた。俺は時々、通学の途中とか散歩でわざと通りかかることがある。
なぜって?あの建物は俺の記念すべき作品第一号だからだ。みんなの知恵とアイデアを盛り込んで作りあげた、俺らE組の汗と努力の結晶。もちろん鵜飼さんのサポートがなかったら出来ていない。
考えてみれば俺たちはいろんな大人に助けてもらってるんだよな…。ほんと感謝しかない。
お、玄関に二班メンバーが揃っている。
「遅いぞー千葉ぁ!」
「おう、すまんすまん」
さっそく俺たちは控室で衣装やプレゼントの確認、小道具や大道具の配置、音響器材の調整と大忙し。遅れて到着した他の班の男子に倉庫から衝立を運ばせると、それを立てて舞台の袖として使う。
そのあいだに女子はみんなでクリスマスツリーや壁に飾り付けをし、全員が着替えに移ったのは舞台本番の20分前。リフォームで大きくなった食堂に、近所の人たちもたくさん来て会場がいっぱいになった。
今回の劇は『くるみ割り人形』だが、シナリオが狭間で演出が倉橋さんなので、暗いのか明るいのかよくわからんストーリーになっている。
少女クララ役が茅野さんで、クララの叔父ドロッセルマイヤーを大きな口髭をつけた菅谷が担当、屋敷の執事が磯貝と竹林で、クララの兄が渚、原作にはない高飛車な姉さん役を中村が演じた(意地悪な役を嬉々として好演)。
くるみ割り人形はカルマで、ネズミの王様が寺坂。となると部下のネズミ軍団はやはり村松と吉田。
当然のことながら、今回も寺坂はスタンガンやらクロロフォルムやら激辛唐辛子など、エグすぎる方法で倒されて失神。体を張った名演技(?)のおかげで今回も大ウケだった。おいおい…。
あとは無理やりいろんな妖精に扮して全員が舞台に出ると、残るはトナカイとサンタクロースのみ。
「あ~!緊張してきた!」
「大丈夫、いつもの調子でがんばろ」
「ねえ神崎、背中にタグついてない?」
うぐぐぐ…。
舞台袖で待機してるトナカイ役の三人(矢田さん、神崎さん、速水)、めちゃくそかわいいな…。
サンタ風の衣装に、菅谷が作ったトナカイの角を頭に着けてるだけなのだが、白のニットセーターに赤のポンチョ、ミニスカートに膝下までのブーツ。美人三人にほんとよく似合っている。
矢田さんが焦げ茶のレザーブーツで、神崎さんがベージュのスエードブーツ、速水は白のエナメルブーツか…も、萌える。
ミニスカートから延びた太もも、ブーツに包まれたふくらはぎ…ヤバい、めっちゃくちゃエロい。
クリッとかわいい瞳の矢田さん(ニットセーターを押し上げる胸がすごい…)、いつになくうれしそうな神崎さんの笑顔(ぐぐ…萌え死ぬ)、そして速水のサンタコスプレ(ぬおお…ギャップ萌え)。こ、ここは天国か…?
「す、すげえかわいいな千葉…あの三人」
「お、おう…」
それより前原、す、杉野がなんかブツブツ言ってるぞ。
「あ、ああ、あ、ブ、ブーツの先で、神崎さんに、グリグリ踏まれたいいいい…」
「鼻血拭けって!こ、怖すぎるぞお前!」
…まあ杉野の気持ち、正直わからんでもない。踏まれたい…とまではさすがに思わんけど、速水のエナメルブーツのふくらはぎ…ううう、俺までフェチに目覚めそうだ!
三人は軽快な音楽で舞台に踊り出ると、神崎さんがメインボーカル、矢田さんと速水が得意のダンスで脇を固める。
「「「わああ!かわいい~!!」」」
すげえな、会場の歓声で余計テンションが上がったのか、ダンスも歌も息ぴったりだ。神崎さんの優しいボイスにキレのある二人のダンス。ヤバいなこの三人、マジでデビューしてもいいんじゃね!?!?
「うおおおおっっ!!…す、すげえッッ!!」
岡島が興奮して床を転がりながら写真を撮っている。例の渚ぞっこん小学生さくらにボコボコに蹴られても、決してメゲないその根性は、まさにエロの戦場カメラマンといえよう。
あ!こら!速水をローアングルで撮るな!あとでそれ全部俺に寄越せぇええええ!!!
◇◇ ◇◇ ◇◇
カランカラン…
勝手知ったるなんとかで、俺と速水は『臨時休業』と書かれた扉を開けて入った。
「ただいま戻りました」
「お、いらっしゃい」
「お邪魔します」
「おー、速水ちゃん」
「どうだった千葉くん、クリスマス会は」
「へへ、バッチリです」
「そりゃよかった。二人ともお腹減っただろ?まあ座って」
カウンターに腰かけると、原田さんがさっそく出来立ての料理を目の前に並べてくれた。
「「いっただきまーす!」」
お、このサラダ旨い。
ドレッシング手作りだな。うーんさすが。
「はい、どうぞ」
「うわ、ナポリタン!旨そう」
鉄板でパチパチ焦げるスパゲッティにミニハンバーグ。俺も速水もペロリと平らげた。
食後の珈琲をいただいて、原田さんが後片付けをしてくれているあいだに、俺たちはお店の奥の部屋で休憩させてもらうことになった。
8畳ほどの和室にコタツと大画面のテレビが置いてあって、あとはトイレとお風呂とミニキッチン。
原田さんはマンション暮らしなので、この奥の間はあまり使わないらしい。時々菅谷がきて泊まってるので、俺も二班の男子会で泊まったことがある。
「なあ速水、チェスしないか?」
「いいわよ」
「負けたら、相手の命令に従うってのはどうだ?」
「そうね、よーし、千葉にあれもこれもしてもらおっと」
「おいおい、ひとつにしてくれ…」
にわかに真剣勝負となって、二人でチェスに向かい合っていると、原田さんがタオルで手を拭きながらやってきた。
「なあ二人とも、今日は晩御飯食べる時間あるか?」
「俺はオッケーだけど速水は門限あるよな」
「8時までなら大丈夫です」
「よかった、実はこれから里沙を空港に迎えに行くんだけど、あいつが君らと晩飯食べたいって」
おー、里沙さんか久しぶり。
里沙さんというのはプロのカメラマンで、原田さんの彼女さん(第7話「大人の時間」)。実の姉さんかと思うほど、速水に雰囲気が似てるんだよな。それがついにご対面か!
「じゃ、すまんな二人とも」
「「いってらっしゃーい」」
俺たちは原田さんの古いメルセデスのツーリングワゴンを見送ると、部屋に戻ってチェスを再開した。
「ほら、チェックメイト」
「え!や、やられた…」
「へへ、でも速水も上手だな」
「もう一回しよ?」
「いいぜ、なら三回戦な」
結局2:1で俺の勝ち。
「さあ、速水くんには何を命令しようかな」
「な、なんなの、その意地悪そうな顔…」
「へへん、ではさっそく。まずは先ほどのサンタコスチュームに着替えてくれたまえ」
「まずは、ってことはそれだけじゃないの!?」
「実はこれもしてほしい」
「なにそれ?…あ、かわいい!」
「だろ?菅谷作だ」
取り出したのは、例の菅谷からもらったプレゼント。中身はネコ耳のついたカチューシャだ。
速水はさっそく洗面所の鏡に向かって試している。おおおおお…素晴らしい!!なんだ、このかわいすぎる生き物は!?!?
さっそく俺はスマホを取り出して、鏡に向かう速水の顔を撮って菅谷に送ると、すぐに『サンキュー』『やっぱよく似合うな』と返ってきた。
「さ、速水くん、サンタコスも頼むよ」
「…なんか千葉、いやらしい」
「文句はチェスに勝ってから言いたまえ」
「もう…」
ガラガラ…
「…こ、これでいい?」
うおおおおおッッ…!!!!
速水のネコ耳サンタ、さ、最高ッ!!!!
なんなんだおいなんなんだこの異常なかわいさは!?!?ぐおおおお!まさに殺人レベルの萌え破壊力!
「ちば…?」
気がつくと俺は呆然と速水を見つめていたようだ。ハッと自分を取り戻す。
「…ゴホン、とりあえずこっちに来なさい」
「え、でもブーツが…」
「いいからいいから」
速水は畳を傷つけまいと、膝をついて歩いた。うぐぐぐぐ…これまでで最強のかわいさだよマジで。ネコ耳にキリッとした瞳、サンタコスにニットのセーター。ミニスカートからのぞくまぶしい太もも…。
そして、今日から俺をブーツフェチにしてしまった例の白エナメルブーツ…。エナメルブーツ…。エナメルブーツ…。
ピロン。
あ、原田さんからL○NEだ。
『すまん、里沙が飛行機に乗り遅れて次の便に乗るらしい。空港でこのまま待つから、直接このお店に6時に来てくれ』
アドレスを開くと、それは椚ヶ丘駅前のレストランだった。
「だと」
「そうなんだ、じゃあのんびりできるね」
ぐふふ…!まだお昼の1時ということは、速水と5時間も二人きりか…!うおおおお!!
「…なんかまたいやらしい顔してる」
「バレたか。なら遠慮なくいっただっきまーす!」
「あ!こら千葉!な、なにサカってんの!!」
ドサリ!
俺は速水を抱きしめたまま、仰向けに寝転んだ。
「ん…んん…!」
俺に覆い被さっている速水の小さな唇にキスをすると、赤い頬をして潤んだ瞳のかわいい生き物が、戸惑った顔で俺を見下ろす。
赤のポンチョを脱がすと、ニットセーターに浮かぶ速水の形のいい胸…。その胸元から立ち上るフルーツみたいないい匂いがたまらない。
あ…俺の腰に跨がる速水のミニスカートの中が、ちょうど俺の勃起したアソコに当たってる……。
「んん…ち、千葉…」
「そろそろいいか?速水」
俺は勃起した分身の先をグイグイと速水の大事な部分に押し付けた。
「んん…!はあ…!」
すぐに切ない表情になった速水の胸を、ニット越しにさするように揉み始める。
「あ、あ、あん、はんッ…!」
速水のニットの胸に手のひらを這わせ、指先でクリクリと転がすように先端を愛撫すると、ピクッと速水の華奢な肩が震え、自分から胸を俺の顔の位置に持ってきた。ううう…エロすぎ。
よーし…。ニットセーターをゆっくりと脱がすと、パチパチと静電気が起き、ふわふわとした速水の髪の毛が少しだけ逆立つ。
長袖のTシャツを脱がせると、上品なフリルの白いブラに包まれた魅惑の双丘が俺のすぐ目の前に飛び出した。
大き過ぎず、それでいて小さくもなく、俺の手のひらにちょうど収まるくらいの速水の胸…。速水は珍しく自分から背中に手を回してホックを外した。
飛び出した先端を恥ずかしそうに隠すその手をどかすと、きれいなピンク色をしたかわいい乳輪が現れた。
初めて見るその可憐な花に感動しつつ、俺は人差し指の先でその先端をクニクニと転がしてみる。
「んん…く、はあ…んんッ!」
すぐにピンと固くなった速水の乳首を、唇で軽く甘噛みして存分に楽しんだあと、満を持してレロッと舌先で弄ってみた。
「…んあッ、ひゃあんッ…!(だ、だめ…!き、気持ちいい…!)」
固く尖った乳首の根元をしつこく舌で舐めると、気持ちがいいのかピクンピクンと速水の背中が痙攣した。
速水は我慢の限界とばかりに腰を浮かせると、俺の分身にぎこちなく手を這わせてさすり、ズボンのファスナーをゆっくりと下ろした…。
「してほしいのか?速水」
「……う、うん」
速水は真っ赤になって俺から目をそらした。
俺は分身をズボンから引きずりだすと、速水のミニスカートを捲りあげ、ピンクの小さなリボンがついた白いショーツの股部分を指で愛撫した。
「ひあッ、あ、あんッ…!は、あッ!ひゃあッ!…んんッ!」
あー!もうガマンできねえ!
俺はショーツの中に指を挿れて濡れ具合を確かめると、クロッチ部分をずらして、速水の濡れそぼる花弁に直接肉棒の先を押し当てた。
チュプッ…。
ヌチュッ、グチュ…ジュププ…。
たっぷりと濡れた速水の柔らかくて温かい花孔を、固く尖った俺の肉棒がかき分けながら突き進む、その甘い感触…!
「んんッ…!はあッ…!はんッ!やああッ!」
まだ半分ぐらいしか入ってないのに、ビクビクと速水の腟が痙攣した。これ以上挿入されると身体が快感に耐えられない、と抗議するかのように。
もちろん俺は容赦なく速水のミニスカートの腰をつかんで、グチュッと根元まで肉棒を挿入した。
ビュクンッ…!
ウッ…!くはあッ…!
ヤ、ヤバい…!今のマジで射精しそうだった!
青ざめた俺は急いで分身を引き抜くと、ポケットから取り出したゴムを素早く肉棒に被せる。おいおい…親父を笑えんぞこりゃ…。
「あ、危なかった…、す、すまん」
「大丈夫だった?」
「ああ、心配ない」
俺は気を取り直して、騎乗位のままもう一度速水の身体に挿入した。ミニスカートに隠れて二人の結合部は見えないけど、脳の奥底に直撃するようなこの快感、まぎれもなく速水の感触だ…。
生ほどではないけど、この薄いゴムでもそれなりに気持ちいい。感触に満足した俺は、速水の身体をリズムよく下から突き上げる。
ジュプッ…!グプッ!ヌプッ!チュブッ!ヌプッ!
突き上げるたびに上下に揺れる速水の乳房…。
「ひゃん!あ、あん!あはッ…!はんッ!あ、あ、あ、あ、や、やだ!だ、だめえ…、あん!あん!あん!あ、あ、あ、あ、わ、私、い、イきそう!も、もう、ひゃああんッ…!!」
あー…やっぱだめだ!
速水の切ない表情を見てるだけで、もう俺はこれ以上持ちそうにない。一度とりあえず射精しておかないとダメだ…。えーい、仕方ない!
「い、イクぞ!速水ッ…!!」
ブピュッ…!ドプドプッ!ビュプッ!ビクビクッ!
精巣から一気に尿道に込み上げた大量の精液が、速水の子宮目掛けて勢いよく噴き出す。
もちろん無情なゴムの壁に阻まれて、白濁は行き場を失ったわけだが、肉棒の痙攣はビクンビクンとしばらく続いた。
「ねえ、千葉…」
「ん…?どうかしたか」
「さっきのチェス、私も一回勝ったよね?ひとつだけお願いがあるの、聞いてくれる?」
「ああ、言ってくれ」
速水はネコ耳を取ってコタツの上に置いた。
「もう少しゆっくり抱いてもいいよ、私のこと。キスだけでも幸せだから…」
「…あんまりガッつくなってか?」
「そんなことない。千葉が私のこと大好きなのがよくわかるから、ほんとはとってもうれしいの…。でも今日はのんびりできるでしょ?」
「…わかった、そうだな。速水の言う通りだ」
「ごめん、気を悪くした?」
「んなわけないだろ、それより…」
「それより…?」
「愛してる…速水、この気持ちは俺が生きてる限り、ずっと変わらない。だから来年進路は違っても、俺のそばにずっと居てほしい」
「…うん。私も同じよ。龍之介…」
しばらくのあいだ、しっかりと力を込めて抱き合った俺たちは、互いの位置を交代し、仰向けになった速水に俺が跨がる格好になった。
俺はいまだに残っていた速水のミニスカートを脱がし、ショーツを膝までずり下ろすと、それを左足だけ抜き取って両脚を開き、おもむろに覆い被さった。
「ブーツも脱いだほうがいい?」
「いやダメだ、そのままでいい」
「…?」
それからゆっくりと時間をかけて速水にキスをして、指と舌を存分に使って耳から順に愛撫していく。
もちろん挿入にもたっぷり時間をかけて速水の中を味わうと、エナメルブーツの両脚が甘えたように俺の腰にしがみついてきた。
まかせとけ。俺が最高の快感を味あわせてやる。
グプッ!ズブッ!ジュポッ!ヌプッ!チュブッ!ズブッ!ジュププッッ!
浅いところから順に奥深くまで肉棒で丁寧に突いていくと、速水の口からため息まじりの甘い喘ぎが漏れた。
「アンッ…!アンッ!アンッ!ち、千葉ぁ!す、すごく気持ち、いい…!アンッ!ひゃあんッ!んあッ…!」
ビクビクッ…!ピクンピクンッ!
速水が何度も何度も絶頂に達していく…。
俺は速水を突き上げながら、初めてE組で出会った頃の速水の硬い表情を思い出した。
前原のために立てた作戦を、二人で一緒に遂行した雨の日のこと、片思いを抱えながらいつも教室で眺めていたその背中。
告白したあの砂浜と、浮羽との対決。今日のクリスマス会でのかわいい歌とダンス。
その彼女が、この俺といま夢中になってセックスをしている。
騎乗位、正常位、後背位、対面座位、寝バック…。次々と体位を変えながら、俺は速水と身体を重ね合う。
気がつくと、たくさんあった手持ちのゴムをすべて使い果たしていた。
速水は俺の腕のなかで小さな寝息を立てている。4時か…。そろそろ起きないとさすがにまずいよな。
「おきろ速水、一緒にシャワー浴びないか」
「…いっしょ?何だか恥ずかしい」
へ…?恥ずかしいとかいまさら?
そう思ったけど、あ、そうだ。
「そういや、俺が勝ったよな三戦目は」
「…なにそれ」
「速水だって使っただろ、だからこれはアリだ」
「もう仕方ないなあ…」
二人で熱いシャワーを浴びる。
ボディシャンプーをつけてお互いの身体を洗い合ううちに、やっぱりというべきか、また勃起してきた…。
「ねえ…千葉ってもしかして、絶倫ってやつ?」
「俺もいまそう思った…」
お風呂から上がるとすぐに俺たちは洗濯乾燥機を回し、念入りに様々な証拠を隠蔽する。こういうときの二人の息の合うこと合うこと(笑)
火の元、電気、鍵を何度も指差し確認して、大急ぎで俺たちはレストランに向かった。
☆ ☆ ☆
「楽しかったね」
「メシも旨かったしな」
「里沙さんとも仲良くなれそう」
「めちゃくちゃ気が合いそうだよな速水と」
「うん。さっそくL○NE交換した」
速水の自宅に近づいた。
門限まであと数分。
ここは俺と速水が初めてキスしたあの遊歩道。
「今日は本当にありがとう。遅いから気をつけて帰ってね?」
「ああ、また明日」
吐く息も白くなる寒さのなか、俺たち二人はこの場所で二回目となるキスをした。前回と大きく違うのは、本物の恋人同士になったことだ。
実は今年のクリスマス、ほんとは今度の水曜日なんだけど、俺たちにとっては実質今日のようなもの。
「あ…、雪?」
速水が家に入る直前、その肩にふわりとした綿雪が舞い降りた。
メリークリスマス。
俺ら二人の幸せが、いつまでも続きますように…。
《おまけ》
「千葉くんどうした、足でも痛いのか?」
「あ、烏間先生。ちょっと、ある運動のし過ぎで内股の筋肉が痛いだけです…」
「そうか、休みの日でも訓練とは感心だな!」
「は、はあ、それはどうも…(汗)」
「ねえ凛香、立つときつらそうだけど腰でも痛めたの?」
「(ギクッ)だ、大丈夫です、ビッチ先生。ちょっと無理がかかったみたいで。あ、心配ないですから」
「そう?若いからってあんまり無理しないでよ」
「は、はい…(汗)」