もし千葉くんがエロゲの主人公だったら 作:miyakokat
──翠山学院大学附属高校、テニスコート
パコーン、パコーン…!
「えいっ!これでどう?」
バシュッッ…!
「ひゃあ!スマッシュ速すぎ。また腕を上げたんじゃない?」
「えー?そんなことないよー」
矢田桃花が笑いながらふと横を見ると、フェンス越しにこっちを見つめる不気味な男が立っていた。
…ん?だれあの人…。
「あ、槍沢先輩お疲れさまっす」
「おう山口、お前部長になったらしいな」
「いやー、やっぱ荷が重いっすね」
「ところでどうだ?今年は」
「一年生っすか?なかなかいい子が揃ってますよ」
「そうみたいだな」
槍沢と呼ばれた男はニヤリと笑った。
「なあ山口、合宿はいつだ?」
「今年も8月の最初の土日っすけど、あー、もしかして例のアレですか?」
「おう、アレはウチの伝統だからな。ククク…」
「へへへ、そりゃ楽しみっすね(ゴクッ…)期待してますよ先輩」
「他のOBにも声をかけとく」
「恐縮っす」
槍沢はニチャアと気味悪く笑うと、手をブラブラ振りながら去っていった。
「おーい桃花!どこ見てんの、はやく打ってよー」
「あー、ごめんごめん」
…伝統のアレって、いったいなんだろう…?
◇◇ ◇◇ ◇◇
──三日後。
ジュー…パチパチパチ…
「おー、きたきた俺のミックスグリル」
「あれ千葉、お前だけ遅いな。なに頼んだっけ」
「ミートドリア」
「んなハイカラなもん頼むからだ、言っただろ?」
「なーんも聞いてねえぞ岡島」
ゴールデンウィーク二日目。
ひと月ぶりに俺たち元E組のメンバー全員が椚ヶ丘駅近くのファミリーレストランに集まった。
俺のテーブルは岡島に菅谷に三村、要するにいつもの二班メンバーだ。同じく向かいには速水と中村と不破さん。そこになぜか倉橋さんが加わって楽しそうにおしゃべりをしている。
「突然だがな、お前らに頼みがある」
「なんだ岡島」
「実は俺のばあちゃんが鎌倉近くの海岸で民宿をやってるんだけどな」
「へえ、初耳」と三村。
「それがこの夏で閉めることになって」
「ほう、何でだ」と菅谷。
「去年じいちゃんが病気で死んじまって、一人で民宿を回すのが大変だし、友だちとカラオケにも行きたいって」
「で、頼みってなんだ。まさかそのばあちゃんと一緒にカラオケをしてくれって話じゃないよな?」
「んなわけあるか、最後まで聞け。今年は海水浴を楽しみにしてる常連の客以外は取らねえらしいんだけど、かわいい孫に最後の記念で泊まりに来てほしいんだと」
一瞬、「かわいい」にツッコミを入れようかと思ったが、めんどくさいのでやめといた。
「つまり、俺らにも来いってか」
「ご名答」
すると横のテーブルから4人が割り込んできた。
中村「へー!それいいじゃん!」
速水「なに?自分たちだけで行くつもり?」
不破「民宿泊まって海水浴とか楽しそう!」
倉橋「わーい!みんなで行こ行こ?」
「おー!いいぜ!浜辺でバーベキューしよう!」
わいわい盛り上がっていると、岡島の後ろの仕切りから矢田さんがパッと顔を出した。あっちのテーブルはカルマに渚に茅野さんが座っている。
「ちょっと!二班だけとかズルくない!?それに陽菜乃は班が違うでしょ!?」
「へへー、桃花ちゃんも来なよ!」
「いついつ?」
「いつだ?岡島」
「8月の最初の土日。ばあちゃんがその日は貸切にしといてやるって」
「えー!そ、そっかー、残念……」
「どうかしたの?」
「ちょうどその日はテニスの合宿なんだよね…。ううう悔しいいいいい!!」
「こ、こら、俺に当たんな…」
矢田さん、カルマの胸ぐらをつかんで暴れてる。まあまあ落ち着いて…。
あれ?岡島のやつ、倉橋さんと目を合わせてやけにニヤニヤしてんな。
…あーそうか、これ二人で仕組んだのか。くそー、エロ坊主め。俺らをダシにして彼女とお泊まりとはなかなか策士だな。
「せっかくだから水着を新調しようかな」
え…!?は、速水(ゴクリ)
不破「お、いいね!」
中村「みんなで着ない?めっちゃキワドイやつ」
倉橋「さんせー!せっかくだから目一杯楽しもうよ!」
ブホッ…!
「き、聞いたか、今の…(ツツー)」
「岡島、鼻血出てんぞ」
「ヤバいよ…うれしすぎる(ダラダラ)」
「三村、欲望に負けすぎだろ」
「濡れても描けるスケブがいるな(ボトボト)」
「菅谷、持ち物の心配よりテーブルを拭け」
さすがに相手が三人だとツッコミが忙しすぎる。
しかし民宿に泊まって海水浴にバーベキューとか最高だな。卒業してからもこうしてみんなと遊べるってほんと幸せだわ。
考えてみたらみんなカップルだし、俺も速水と同じ宿に泊まれるとか、マジでニヤニヤが止まんねえんですけど!!ああー!夏が待ち遠しい!
「凛香、あんたちょっと体型変わった?」
「わかる?チアの練習、結構ハードだから」
「胸もおっきくなったんじゃない?」
「そうかな」
「なってるって。ほらほら、その恩恵に預かってる人がすぐ近くにいたりしてね~?」
「こ、こら莉桜!」
ゴホッゴホッ…!
わざとらしくニヤニヤこっちを見んな中村!
…ま、まあ、おかげさまで、たしかに恩恵はたっぷり受けている。それこそ昨日もそうだった。
** ** **
───○○高校、体育館。
今日は待ちに待った速水のチアリーディング初披露の日。俺はしれっと関係者みたいな顔をして二階の観客席へと向かう。
「お、始まった始まった!」
「へへ、やっぱかわいいなウチのチア部!」
せっかくよく見える席に座ったのに、午前の試合を終えた速水の高校のバスケ部の連中が、一番前に陣取って騒いでいる。ええい!どけろどけろ!邪魔だ!
「お前らさ、あの中で一番だれがかわいいと思う?」
「うーん、二年の高橋もいいけど、新人のあの子いいよな~。クールっぽくて」
「どれだ?」
「ほら、あのスタイルのいい子」
「あーやっぱ速水か、実は俺もお気に入り」
…な!?な、なんだとおおおおおッッ!?
「美人だし、いい身体してるよな。見てるだけでムラムラしてくるわ」
「胸とケツのバランスが最高」
「あいつ、付き合ってるヤツっているんかね。すんげー気になる」
「いるんじゃね?先週、田中先輩が告ったのに即答で断ったらしいぜ」
…こ、告ったああああああッッ!?!?ギイイイイイイイイイイッッ!!!
「え…!?あのイケメンが振られたのか!?」
「すげ…」
「田中さんでもダメとか、絶望でしかねーな」
『以上、私立新宿高校チアリーディング部の皆さんでした!拍手拍手ぅ!』
パチパチパチパチッッ…!!
「あー最高!速水とキスしてえなあ!」
「俺はエッチしてえ!」
「ストレートだな、途中経過も大事だろ?」
「エッチできればそれでいい」
ギリギリギリギリギリギリギリギリッ!!!お前らコロすッ!コ○ス!○ロス!全員ブッ○すうううッッ…!!!
「あれ…?なんか寒気がするな」
「お、おい、うしろ…」
「あ…(こ、この人、目がない…)」
「…ひ、昼飯、行こうぜ」
「「「お、おう…」」」
〈速水凛香視点〉
ガバッ…!
「凛香ちゃあん!!最っ高ぉぉッッ!!!」
「わ!びっくり」
「あんたチアの才能あるわぁぁあっ!!」
「い、いきなり抱きつかないで下さい、部長」
「冗談抜きでほんと太鼓判よ!」
「あ、ありがとうございます」
私を背後からガッシリと抱きしめた部長が、ふいに声を潜めて耳元で囁いてきた。
「高橋にあんたを次の次の部長に指名するよう頼んでおいたから」
「え…!?わ、私がですか?」
「大丈夫あんたならできる!(グッ)」
「ええー……」
困ったな…。私、人をまとめるのとか超苦手なのに。
パン、パン!
「さーてみんな、お疲れさま。午後の本番は2時だから、それまでゆっくり休んでね!15分前には集合よ!」
「「「「「はーい!」」」」」
「じゃあまたあとでね、凛香ちゃん!」
華麗なウインクをして去っていく美人部長の背中を見送った私は、ため息をついてタオルで額の汗を拭き、カバンからスマホを取り出した。
手早くロックを解除すると、千葉からメッセージが来ている。
『お疲れ(絵文字)お昼食べたら器具倉庫に来てくれ。ゆっくりでいいかんな』
…やばい、顔がニヤける。みんなにバレないよう気をつけないと…。私はコホンと小さく咳をしてごまかした。
〈千葉龍之介視点〉
唖然、呆然、愕然、悄然…。
今の俺を言い表す言葉はそれだ。かつて岡島に予言され、杉野に警告された通り、速水は高校で男子生徒の熱い注目を浴びていた。
いや、浴びてるなんてかわいいもんじゃない。はっきりと狙われてるんだ、あんなハイエナみたいな連中に…。ヤバい…ヤバいどうしよう…。ぐわああああああああああああッッ…!!!
…いや、ちょっと待て。
万が一でも速水があいつらみたいなアホに靡くなんてあり得るだろうか?…うむ、どう考えても絶対にないな。そもそも俺以外の男に魅力を感じるはずがない(断言)。
なーんだ心配して損した。ふー、よかった。
俺は倉庫の一番奥に体操用のマットを敷いて、ゴロンと横になった。周りには跳び箱とか平均台などの大型器具が置いてある。これなら速水と多少イチャついたって誰にもバレないだろう。
今日もいい天気だ。すりガラスの窓から太陽の光が射し込んでポカポカと気持ちいい。
ガラガラガラ…。
「千葉ー、ここにいるの?」
お、きたきた!愛しの天使!
「こっちこっち!」
速水が俺を見てホッとした顔で近づいてくる。
二つに括った明るい髪に、チーム名のロゴの入った青いユニフォーム、そして歩く度にプリーツの白い切れ込みの入るミニスカート。
ぐふッ…!遠くから見てもめちゃくちゃかわいいのに、間近で見るとセクシーすぎてヤバい…。
「ん…?どうかしたの?」
「…い、いや、その、かわいいなって。さっきの演技、すんごくカッコよかったぞ」
「そう?…ありがと」
俺は照れた表情の速水を抱きしめてゆっくりとキスをした。彼女の頬がほんのりと赤い。
「なあ、速水」
「なあに?」
「い、いや、やっぱなんでもない」
「…?」
抱き合うとムニュッとあたる彼女のバスト。その胸元から果実みたいなやさしい香りが俺の鼻をくすぐってくる。
あー…最高!思わず深呼吸してしまうぜ(変態)。
「そうだ私ね、さっき部長から後継者に指名されちゃった」
「どういうことだ?」
「次の次の部長になれって」
「へえ、そういうのってもうこの時期決まったりするもんなのか?しかも速水が部長?すごいな…!」
「ほんとにできるのかな…私なんかに」
「できるさ、俺たちはもっともっと成長できる。そうだろ?」
俺は卒業の寄せ書きに書いた言葉を思い出し、速水の頭にポンと手を置いた。
「ありがと…千葉はいつも私を励ましてくれるね」
「そんなの当たり前だ」
恋人なんだから…。俺は続きの言葉をキスに変えた。今度はもっと激しく、淫らに。
「ん…、んん…(クチュ)」
ベロチューをしながら、ユニフォーム越しの速水のバストの感触を手のひらでたっぷりと味わう。
速水はE組を卒業したあとも着実に成果を出している。俺は不器用だから、目の前のことにひたすら一生懸命取り組むしかない。恋も勉強もバンド活動も。
「んふ…(レロッ)んんッ…!」
舌同士を絡めると速水の鼻腔から甘い吐息が漏れる。睫毛の長い透き通る彼女のエメラルドの瞳に、俺の顔が映っている。
「はあー…、ちば…好き…大好き♥️」
ああ速水…俺もお前が大好きだ…!!
俺は彼女の背後に回り、後ろから強く抱きしめた。
キスをしながらチアのユニフォームを胸の上までまくりあげると、水色のスポーツブラに包まれた美乳があらわになる。
手のひらでたっぷりとその感触を味わうと同時に、空いた手を魅惑の太ももに這わせていく。
「だ、だめ…、んんッ…♥️」
ピクンッと速水の肩が小さく跳ねる。胸と太ももへの同時愛撫が効いたようだ。珍しく自分から快楽を求めるように深々と舌を挿し込ませて絡んでくる。
こうなったらもうお互い止まらない。俺は久しぶりのエッチの予感でギンギンに漲る分身を速水のお尻に押し当てた。
「ん、あむ…、んんッ…♥️」
焦らすようにゆっくりとミニスカートのなかに指を滑らせていくと、ピクッと小さく彼女の背中が仰け反った。
あと少しで、指先がアンスコに包まれた両脚の付け根に届こうとした瞬間……
ガラガラガラ…!
「おい、ここか?」
「知らねえ、よく探してみろよ」
やべええええええええっっっ…!!
扉が開く音と同時に、俺と速水は反射的にマットに伏せた。ふー…見られてねえな、危なかった。
「しかしうちの顧問は人使い荒いよなー」
「仕方ねえだろ、そっちあるか?」
あれ?この声は…あ!
さっきのバスケの連中か…!
ヤバいな…とっさに横になったので、俺が速水を背後から思い切り抱きしめる格好になっている。俺はいいけど、速水がこんな姿を見られたら最悪だ…。
「これか、あったあった」
…助かった。さっさと出ていってくれ。
「そういや午後からもチアの演技あるんだよな、楽しみだぜ」
「お前、ほんと速水のことが好きだな」
「へへ、てめえもそうじゃねーか」
速水が俺の腕のなかで「おや?」と顔を上げた。
「いくぞ、そろそろ試合が始まる」
「おう」
ガラガラガラ…、ピシャン。
ふー、やっと出ていった。
「聞いたか、今の」
「……。」
「モテモテなんだなお前」
「…んなことないよ」
「先輩に告られたんだって?」
「…え?なんで知ってるの」
「あいつらの立ち話が聞こえた」
「…そ、そうなんだ」
「あ、あのな、速水…」
「あ、妬いてる」
「お、おう…妬いてる」
「ふふ…うれしい」
「俺は全然うれしくないんですけど」
「じゃあどうする?私にお仕置きでもする?」
壁越しに、試合開始の場内アナウンスと歓声が聞こえてきた。
「…ああ、そうだな。それもいいけど…」
俺は速水をその場に立ち上がらせると、背後からキスをしながら彼女の膝裏に手を当てて左脚を抱え上げた。
「さっきの続きをしよう」
拡げた両脚のあいだから大胆に白いアンスコが見えて、それが本物の下着みたいでめちゃくちゃエロい…。俺はガマンの限界とばかりにズボンのファスナーを下ろし、硬く尖った分身をブルンと解放した。
「待って…衣装が汚れちゃう」
速水も手早くアンスコとショーツを脱いで俺を振り返った。こうやって片脚を抱えても、ダンスとチアで鍛えた彼女の体幹はさすがというべきか、しっかりとバランスを保って立っている。
チュプリ…
ギンギンに勃起した肉棒の先を速水の花弁に押し当て、すぐに1/3ほど挿し込む。
「う、くッ…!」
「んんッ…」
…ううう、たっぷりと濡れた腟が温かくてヤバいくらい気持ちいい…。
ジュププッ…チュプ…
「はあッ…んんッ…♥️」
腰をグッと入れて亀頭で速水の柔肉を掻き分ける。途中で止めるとそこでもうイキそうになるので、ひとまず奥まで挿入したところで「はあッ…」と俺は深呼吸をした。
『あー最高!速水とキスしてえなあ!』
『俺はエッチしてえ!』
これから本番というところで何故かあいつらのゲスな言葉が頭をよぎる。
…ざっけんなお前ら!そうやってむなしく憧れてろ!速水は絶対に渡さないからな!!
ジュププッ…ズプッ!ジュプッ!グプッ…!
「ひゃあんッ…♥️あんッ!あんッ!アッ!アッ!」
俺は腰を前後させ、カリから根元までの長いストロークを活かし、彼女の濡れて締まる絶妙の感触を肉棹全体でたっぷりと味わう。
ジュプッ…!グプッ!チュブッ…!ヌプッ!ジュププッ…!
「あんッ…!アッ!アッ!あんッ!はあッ…!り、りゅうのすけ…♥️…す、すごく気持ちいい…!」
「ああッ…!お、俺も…!」
背後からガンガン突くと、さすがの速水もバランスが保てなくて目の前の跳び箱に両手をついた。
俺は速水の片脚を下ろし、脇腹を両手で押さえ、絵に描いたような後背位(バック)でスパートをかけた。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
ミニスカートからのぞく速水のお尻に腰を打ち付けるたびに、水気を帯びた破裂音が倉庫に響く。
(ワーワー!)
時折壁越しに聞こえてくる試合の歓声を聞きながら、俺は夢中で腰を振り続けた。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ…!
「あんッ…アンッ!♥️お、お願い、わ、わたし、も、もう限界ぃッ…!」
涙目で俺を振り返る速水。そうだ、お仕置きするなら今だな。
「ダメだ、もう少し味わってからだ」
「そ、そんなぁ…!あッ!だめえッ♥️も、もう…イ、イクッ…!」
ビクビクッと速水の背中が痙攣で跳ねる。あー…やっぱ俺も限界だ…。
最高潮に達したところで俺は彼女の両肩をつかみ、肉棒を腟奥に押し込んでリミッターを解除した。
ドピュッ…!ドピュドピュッ…!ビュルビュルッ!
大量の精液が一気に鈴口から噴き出す。
ビュプビュプビュプッッ…!ドクドクッ…!
「くうッ…!ああッ!(ま、まだ出る)」
ビュクンッ!ビュルビュルッ…!
あああ…気持ちいい…!あまりの快感に俺の頭の中が真っ白になった。
はあー…最高。
一息ついてゆっくりと肉棒を引き抜くと、速水の恥孔から溢れた精液がブビュッと噴き出した。うわー…我ながら量がすごいな。
「はあ…、はあ…、はあ…♥️」
跳び箱に前屈みにもたれた彼女の背中が、荒い呼吸で上下している。
「大丈夫か…?」
「う、うん…」
まだぼんやりしている速水を抱き起こしてやさしくキスする。あー…かわいいな…もう一回してえ!
「ねえ、今何時?」
「1時半すぎ」
「え、まじ?」
速水は小さく驚いて急に身なりを整え始めた。
「ごめん、もういかなきゃ…」
「そうだな、引き留めてすまん」
「次の演技も見てくれる?」
「もちろん。それより今日は一緒に帰れるのか?」
「うん、着替えたらすぐ出てくるから外で待ってて?」
「了解」
少しあわてた様子で出ていく速水を見送ると、俺はマットにゴロンと転がって天井を見上げた。
ムフフフフフフッ…!殺せんせーみたいなニヤニヤ顔が抑えられない。
たったいまエッチした相手のチアリーディングがこれから見られるとか、マジ最高すぎるんですけどおおおおおおおおッッ!!
〈速水凛香視点〉
はー…。
あわててトイレに駆け込んだ私は、隅々まで衣装をチェックして整汗スプレーを浴びると、鏡で自分の表情を最終確認。よし、いつものポーカーフェイスに戻った。
トイレを出てみんなのところに戻った私は、何事もなかったかのような顔をしてチアの列に並ぶ。
あ、部長が二年の高橋先輩と何やら話し込んでいる。も、もしかして私のことかな…?
…まあいいや。まだ先のことだし、本当に困ったら来年高橋先輩に断ればいいんだから。
それよりさっきの千葉…ほんとすごかったな…。あいつ普段はとてもおとなしいのに、案外中身は結構激しいところがあるんだよね…。時々ほんとびっくりさせられる。
あ…だめ、身体が思い出してきた。つ、次の演技に集中しないと…。あー…でも、今度はいつかな…。また続きしたいな…。
「おや凛香ちゃん、何だかうれしそうだね?もしかして腹を決めてその気になってくれたのかな!?」
「え…!?ぶ、部長、ご、ごか…」
「うれしい~!あんたに託したからね!ウチの部の輝かしい未来を!!」
「え、ちょ、ちょっ…」
「たかはし~!凛香ちゃんがんばるって~!」
「あーあ…」
次回は夏休み編。お楽しみに!