もし千葉くんがエロゲの主人公だったら 作:miyakokat
〈槍本コウスケ視点〉
ジュププッ!ズプッ!ズプッ!ズプッ!ズプッ…!
「んはああッ…!アンッ!アンッ!アンッ!」
俺は部室にB組の佐瀬山詩織を呼んで、正常位で熱い恥突をキメていた。
昨日から制服が夏服になったせいで脱がす楽しみが減った分、好みの体型の女子を探す手間が省けていい。
「アンッ!アンッ!アンッ!き、気持ちいいッッ!!も、もっと激しく突いてぇッッ!!」
佐瀬山は性格キツめのツインテール女子だが、高速ピストンの味を覚えてから、すっかり俺に従順になった。
「ひゃああッッ!いいッ!…ああんッッ!アンッ!アンッ!アンッ…!」
ベッドに組み伏せた佐瀬山は、うつろな目で口を半開きにして喘いでいる。そのだらしない顔を間近に見て、ギンギンの下半身とは裏腹に、俺の気持ちはすっかり萎えていた。
この女とヤるのはたしか5度目だったかな。そろそろ反応にも慣れたというか、飽きたというか。はっきり言うと賞味期限が来たわけだ。こうして相手が俺に溺れてくると興味を失うのが、いつもの俺の悪い癖だ。
こいつがもしE組の速水凛香だったら、と妄想してみる。
速水はほっそりした腰つきをしているが、胸もお尻も意外とあって、それぞれ俺好みのいい形をしている。
同じクラスになったことはない。美人だけど自己主張が少なくて、これまであまり意識してこなかったが、最近なぜか髪型を二つ括りにして、俺のストライクゾーンのど真ん中をブチ抜いた。
自宅の位置は先日の尾行でわかったので、あとはこれからどうやってあいつを堕とすか、だ。
「アンッ!アンッ!そろそろ限界いいッッ!お、お願いッ…!」
佐瀬山の両脚が俺の腰に絡みつき、フィニッシュを要求してきた。佐瀬山は激しく顔を左右に振って快感に耐えている。
もし同じシチュエーションで速水なら、どんな声で喘いで、どんなイキ顔をするのか。今の俺の一番の関心事はそれだ。
うッ!うぐッ…!白濁がこみ上げる快感が電撃のように俺の全身に走る。
ブビュッッッ!!!ドプドプッッ…!!
「あうッ…!」
ああッッ…気持ちいい!!
珍しくフィニッシュで声をあげてしまった。
「はあ…ッ!はあ…!ん、んくッッ!」
佐瀬山もビクビクッと全身を痙攣させてオーガズムに耐えている。
「…や、槍本くん最高…。すごく気持ちよかったよ…。はあッ…はあッ…!」
俺は満足そうに肩で息をしている佐瀬山を白けた目で見下ろすと、たっぷりの恥精を吐き出してまだヒクついている肉棒を引き抜いた。
そろそろ時間だな。俺はさっさとズボンをはいて立ち上がる。
「…え?…ね、ねえ、今日はもうこれでおしまいなの?」
「ちょっと待ってろ」
俺はポケットから携帯を取り出して電話をかけた。
「俺だ。済んだぞ」
「…え!?な、なに!?」
突然ガチャッと扉が開いて、外で見張りをしていた男子二人が入ってきた。驚いた佐瀬山は、あわてて脱いだ制服で身体を隠す。
「あとはこいつらに可愛がってもらえ」
「そ、そんな!ちょっとやめて!」
一人は佐瀬山を羽交い締めにして、もう一人は両足を押さえつける。
「抵抗しないほうが身のためだぜ?お前の裸を学校中に知られたくなければ、だけどな」
「え…?う、うそでしょ…?や、槍本くん…そ、それ、どういう意味?」
俺はさりげなく棚に置いたカメラを手に取ると、撮り貯めた動画を顔面蒼白の佐瀬山に見せつけた。ついさっきの出来事が、何の修正もなくそのまま映っている。
「これでわかったろ?お前ら、あとはよろしく~」
「ちょ、ちょっと!?ど、どこ行くの!?お願い!待ってえええッッ!!!」
ガチャッ。俺は部室を出て階段を降りた。
さーて、今日は速水に直接アプローチをかけてみるか。
先日の全校集会で驚いたのが、E組女子のレベルの高さだった。うらやましいぜ三村。俺が代わりにE組に入りたいくらいだ。
速水を堕としたらその次はだれにするかな。
捕らぬ狸のなんとやら。オイラの狩猟スケジュールは当分予定で一杯だぜ。
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〈千葉龍之介視点〉
はー…困ったな。
俺は今、速水と射撃練習を終えて山道を下りている。
『どうした、今日は成績悪いな。お前らしくないけど、どうかしたのか?(キリッ)』
『困ったことがあるんだろ。俺が力になるぜ(キラーン)』
…などと気の効いたセリフを用意していたはずなのに、速水はいつもと変わらずガンガン的に当てて「ふー、今日は特に調子が出てる感じ」などと、珍しく笑顔(かわいい)まで見せた。
うぐぐ…。これではボディーガードを切り出すタイミングがないじゃないか。
も、もうすぐバス停についてしまう。なんとかしなければ…。
俺は速水の横顔をちらりと盗み見る。
正直に「速水、お前はヤバい奴に狙われてるんだ!」などと言うべきだろうか。でも、そんなこと言って、なんでそれを知ってるのと訊かれたらどうしよう…。
くそっ!槍本コウスケ…あんな奴に速水は絶対に渡さない!
「ねえ、千葉?」
ハッ…!俺は力を込めていた拳を緩めた。
「…なんだ、どうかしたか?」
「ん…、それこっちのセリフ」
速水が俺を怪訝な顔で見ている。
「…あ、あのな」
「なあに?」
う…上目遣いでとってもかわいい。
「い、いや、なんでも…ないです」
「ふふ、なんで敬語?」
「え?ああそうだな、おかしいよな」
「ふふふ…」
「ははは(汗)」
曲がり角の先にバス停が見えてきた。
「…あ!」
くっそおおおっ!さ、最悪だ!!
槍本の野郎が待ち伏せしてやがる!
俺は速水の腕をつかんで、いま来た道に戻った。
「な、なに?どうかしたの?」
「バス停に俺が今一番会いたくない奴がいる」
「そう?でも千葉はバスに乗らないから、関係ないでしょ?」
「そ、そういえば俺、今日は駅前で用があるんだよな」
「そうなの?」
「えーい、仕方ない。速水と同じバスに乗るしかないなー(棒読み)」
「…え?だってこのバスだと遠回りだよ?」
「い、いいからいいから…」
俺は速水に先に行かせると、少し距離を置いて無関係を装いながら後をついていく。
速水がバス停に着くと、奴がニヤニヤと近寄ろうとしてきたので、気づかないふりをしてわざと速水の後ろに並んでブロックする。
「…チッ」
ありがたいことにすぐにバスがやってきた。
乗り込むと俺は、すかさず速水の席の前で吊革につかまって再度ブロック。いしし。ざまあみろ。
しかし速水が降りたらどうするかまでは、さすがに考えてなかったな(汗)。なんとか家まで守り切るにはどうしたらいいものか…。
速水は俺のおかしな様子に何か悟ったのか、何も言わずに座席でおとなしくしている。こういう時に何も言わなくてもわかってくれる速水の勘の鋭さがありがたい。
ピーンポーン。
速水が降車ボタンを押した。俺はわざと離れて背中を向ける。速水は立ち上がると素早くバスを降りた。負けじと奴もついて降りる。
「あ、俺も降りまーす…」
扉が閉まるギリギリでバスを降りると、奴は速水を尾けて路地の角を曲がっていくのが見えた。俺も気づかれないよう距離を空けて追いかける。
しばらく路地をいくつか曲がると、公園のような遊歩道に入った。すると奴は待っていたように走り出し、速水に追い付いた。
「よう速水」
奴の手がなれなれしく速水の肩に触れる。
「なにかご用?」
速水はその手を払うと、キツい目で睨みつける。
「そんな恐い顔すんなって。それより俺のことわかるよな?」
「知ってる。C組の槍本でしょ」
「俺さ、お前のこと気になってんだけど。どう?今度俺とデートしねえ?」
槍本がグッと速水の肩を抱いたので、思わず俺は声を挙げそうになった。
「離れて」
「え?いいじゃん、俺とデートしようって、いいだろ速水」
「私はイヤだから」
「どうして。俺はお前を気に入ってんだぞ?なあ速水」
速水がさりげなく俺のほうを振り返った。俺は槍本に気づかれないよう、ゆっくりと近づいていく。
「速水、速水って気安く呼ばないでね?ヤリ捨てコースケくん!」
速水が槍本の胸を突いてパッと離れた。
「な!?てめえ!」
カッときた槍本が速水に掴みかかろうとした瞬間、俺はその腕をがっちりと捕まえた。
「やめろ!」
驚いた槍本が俺を振り返る。
「なんだてめえ…E組の千葉か!」
「速水を離せ。さもないとただでは済まないぞ」
長身の俺に胸ぐらを掴まれて槍本はたじろいだ。
「速水は嫌がってる。もう二度と近づくな」
「千葉あ…お前こそ手を離せよ。俺に手を出すとどうなるか、もちろんわかってるよな?」
槍本はニヤニヤしながら俺の手を払った。
「E組の分際で本校舎の生徒に危害を加えた、そう報告してもいいんだぜ…?」
「なんだと…?」
「余計なことしやがって、バスの中から何かおかしいと思ってたぜ。だいたい、俺と速水のことはお前には関係ねえだろ?…あ?何か?お前、もしかしてこいつとデキてんのか?」
「そ、それは…」
く、痛いところを…。
「無駄にカッコつけてんじゃねえよ!さあ、関係ねえならあっち行ってろ!これ以上邪魔するなら、お前に脅されたって理事長に訴えるからな!」
く…!こ、ここまでか…。
…い、いや、速水を…速水をこんな奴に奪われるくらいなら、俺なんかどうなろうと関係ねえ…!
「おい!俺は『千葉、ちょっと屈んで』って、え?」
速水が近づいて俺のシャツの胸元を強く引っぱった。つられて俺の顔が速水の目の前にくる。う、うわ!
チュッ…!
…え?
な、なんだ?い、いまの…も、もしかして…???
…は、速水と俺わああ…き、キス、キスをしたのかなあああああぁぁぁあああ?????☆★○□△#▲♪☆&@◇◎〒&♪□★●*%〒♭●※◇◎!!!!!!
「これでいいでしょ?千葉は私の彼氏だから」
「…チッ!なにを、く、クソがあッ!覚えてろお前らあ!!」
槍本は捨て台詞を吐くと、悔しそうに大股で去っていった。
「…は、速水いいい…」
「ああ…ごめん」
「い、いや、い、今のって…」
「迷惑だったよね、ほんとにごめんね…って、そんな、さすがに泣かなくてもいいじゃない…(怒)」
「ち、違うううう…」
チリンチリンと音がして、近所のお婆さんの自転車が俺と速水の横を通り過ぎた。
「し、知ってたのか。槍本のこと…」
「うん。一度後ろを尾けてきたからヤバいかなって。莉桜があいつだけは気をつけろって教えてくれてたから」
「そうか…」
「ありがとう」
「え…?」
「一生懸命、私のことかばってくれて。ほんとにうれしかった」
「あ、ああ…」
夕暮れのなか、俺と速水は向かい合う。速水の目尻がうっすらと光っていた。
「…じゃあ、また明日ね」
「ああ」
速水はくるりと踵を返すと、バイバイと手を振りながら帰っていく。それを頭の整理がつかないまま、呆然と見送る俺。
…ま、待てよ?
こ、これって、喜んでいいことだよな…?
そうだ、喜んでいいことなんだ!
うおっしゃあああああああああっっっ!!!!!
俺は速水の背中が見えなくなった瞬間、これまでの人生で初めてと言っていいほど大きな大きな歓喜を爆発させたのだった。