※この作品はR-18です。

【突発性ハレンチ症候群】   作:汎用うさぎ

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 一週間に一話は書きたいな…そんなペースの更新ですが、応援してくださる読者の皆さんのために頑張りたいと思います!
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では、2話の方ドウゾー


2話

 暴発事件および、ベルの家出事件の後、紆余曲折を経て、互いにギクシャクしながらも和解し、表面上は前と同じ様に接する用になった2人だったが――

 

「…………」

 

「あ、あの…神様?」

 

「…なんだいベル君?」

 

「いえ…その、ご、ごめんなさい…」

 

「うん、それじゃあ手をどけて離れてくれるかい?」

 

「は、はい…」

 

「…んっ♡ふぅ…次からは気をつけるんだよ?」

 

「すみません…僕、ダンジョン…行ってきます…」

 

 ベルは顔を真っ赤にして階段を駆け上がって拠点(ホーム)を出ていった。

 

 和解した後はお互いに気をつけていた訳だが、ベルのラッキースケベはそれを嘲笑うかのように頻発した。

 

 例えば、何もない場所で唐突に転んでヘスティアの豊満な胸部に顔を挟んだり。

 

 ヘスティアが躓いて転びそうなのを見て、ベルが助けようとして胸を鷲掴みにして揉みしだいたり。

 

 ステイタス更新のために服を脱ごうとしたら上手く脱げずに前が見えない状態でヘスティアと絡み合ってベッドに倒れ込み、ヘスティアの秘所をパンツ越しに指でくぱぁと押し開いたり。

 

 逆に、ヘスティアが転けてベルのズボンを下着ごとズリおろしてベルのベル君を露出させて頬ずりしてしまう、なんて珍事もあった。

 

 お互いに注意していても、防げないラッキースケベの数々に、いつしかヘスティアには慣れが出来ていた。

 

 流石にベルの手によってパンツを脱がせられた時やたわわな胸を守る衣装の胸元を全開にさせられた時は絶叫しながらベルを張っ倒したりしたが、最近は胸を鷲掴みにされたり押し倒されたりしても動じなくなってきている。

 

――もはやラッキースケベが日常と化している。と言っても過言ではなかった。

 

 これがもし仮に、ベル以外の誰かなら発狂していただろう。ベルだから、愛する可愛い眷属だし目に入れても痛くないほどに溺愛しているから許せもするし慣れもした。

 

 さっきのだってベル君が“偶々”躓いて倒れる先にいた僕(ヘスティア)を押し倒して“偶々”胸を揉みしだいてしまっただけなのさ。

 

 ここ最近あまりにも繰り返しているため、傍から見たら態とやっているのではと思われても仕方がないかもしれないが、そういう点ではヘスティアはベルの事を信じていた。そもそもベルを取り巻く現状(ラッキースケベ)を知っているため、怒ろうともしない。

 

 どんなラッキースケベを起こしても怒らないヘスティアの親切な対応のおかげで、健全な青少年であるベルの精神は擂鉢で胡麻を擂り潰すかの如く削られているのだが、それをヘスティアは知らない。

 

(いや、そもそも…全部この【幸運(助平)(ラッキースケベ)】が!!この変態スキルが悪いんだ!!ベル君は!悪くないんだ!!)

 

 順調どころか異常な伸びを見せるベルのステイタス用紙を握り締める。熟練度はメキメキと伸びており、あと一ヶ月もしない内にランクアップも見えてくるだろうという恐ろしい伸び方である。

 

(憧憬一途(リアリス・フレーゼ)はまだいい…!いや!僕以外の子がベル君に良い影響を与えているのはまっっっったく面白くはないけど!!おのれヴァレン某君めぇ……っ!)

 

 憧憬一途は実に良い影響を齎している。彼の夢の一助(実際は一助どころか特急券)となるからまだ良いのだ。憧憬一途の原因(ヴァレン某)へのヘスティアの個人的な葛藤はさておきとして。

 

 問題はコイツ(幸運(助平))である。一歩歩けば女と組んず解れつ、佇めば女が引き寄せられるかのようにぶつかっては組んず解れつ。

 

 初めは正直舐めてかかっていた。お互いに注意していれば起こり得ないだろうと。しかしながら、ヘスティアの警戒を潜り抜ける形で巻き起こるラッキースケベの数々。しかも、聞けば拠点(ホーム)以外でも女性とそういうハプニングを起こしてしまっていると聞いて僕はもう気が気ではなかった。

 

(もしかしたら、痴漢でベル君が逮捕されてしまうかも…。ガネーシャの所にお世話になるなんて考えたくもないよ…)

 

 ラッキースケベの度合いを考えれば明らかに捕まってもおかしくないハプニングを素で巻き起こすベル君を想像してゾッとするとともに、他の女と組んず解れつするベルを想像して嫉妬がこみ上げる。

 

(ふぬぬぬぬ…っ!!正直、ベル君が外を出歩いて見知らぬ女の子と組んず解れつするのは非常に面白くない!!でも、英雄になりたいというベル君の夢を邪魔したくない…)

 

 と、このように最近のヘスティアはいつもベルの事を考えては心配して息を吐いたり、ぐぬぬと唸ったり、嫉妬で叫んだりと兎に角忙しい百面相をしている。

 

 これだけでヘスティアが【幸運(助平)】を問題視しているのがお分かりだろう。

 

 

 

 

 

 しかしながら、最大の問題なのはどうやっても防止出来ないラッキースケベではなかった。

 

――最大の問題は、ラッキースケベを重ねるごとにヘスティアの体を蝕む甘い毒だ。

 

(…うぅ〜〜、それにしても…カラダが熱い…♡これもあのスキルの影響なのかい…?)

 

 ラッキースケベの対象に対する催淫効果。直近でも数え切れない程のラッキースケベの対象となっているヘスティアのカラダは火照りに火照っていた。

 

 初めは『少しムラムラするな』程度だったのが、回を重ねるごとにカラダの疼きは増していくばかりだ。

 

神、それとも処女神ゆえにか、自制を保てていたヘスティアではあるが、常人であれば理性を失くして自慰に夢中になるか、相手がいれば獣のような性交を望んでしまうほどの催淫効果が現在ヘスティアのカラダを蝕んでいた。

 

「んっ…♡ふぅ…♡ベル君に触られた所が熱くなって…♡♡」

 

 豊満な胸に手を当てると動悸が激しくなっているのが伝わってくる。そして、ベルの手が触れた箇所がじんわりと熱を帯びて甘い疼き齎していた。

 

(くっ…♡そ、想像以上に極悪なスキルだ…これが、僕以外の泥棒ネコに発動でもしたら…!?ベル君が発情ネコの毒牙にぃっ…♡)

 

 天界に居た頃から外界に降りてベルに出会うまでは、処女神の異名通り、性行為どころか自慰の経験すらなかったヘスティアだが、度重なるラッキースケベの催淫効果によって、無自覚に自慰行為を行うようになっていた。

 

 そして今、べルに触れられた胸を撫で回して甘い吐息を漏らして快感を得ていた。

 指先が胸の先端の突起を服の上から掠める度に、ジンと胸の奥から下腹部に響くような快楽が駆け巡る。

 

(うぅ…♡こんなはしたないこと…♡♡ベル君には見せられないよ…♡♡)

 

 ベッドに横になり、体を丸めて恥じるように小さな体躯に見合わぬ豊満な胸を愛撫していくヘスティア。

 触れてすらいないのに既に秘所はしとどに濡れそぼり、じゅわりと下着にシミが広がっていた。

 

「…ぁ…♡ふ…っ♡♡ベル君…♡ベル、君…っ♡♡」

 

 そして自慰行為による快楽が体を支配する頃には、恥らうような愛撫は鳴りを潜め、愛おしい眷属(ベル)の名前を呼んで胸を揉みしだき、もう片方の手はびしょびしょに濡れた下着の中に手を突っ込んで、控えめな淫核を優しく愛撫して快楽を得ていた。

 

「…あっ♡もぅ…駄目♡いく…いく…っ♡いっ…くぅぅぅぅぅぅ…っ♡♡♡」

 

 絶頂の瞬間カラダを弓なりに反らせて盛大に絶頂するヘスティア。足はつま先をピンと伸ばし、ビクビクとカラダを震わせて深い絶頂に包まれる。

 

(…まだ頭が痺れてる…♡♡すごい…気持ちよかった…♡♡イヤらしいって…遠ざけていたのがバカみたいだ…♡♡)

 

 絶頂による余韻からしばらく抜けられないヘスティアはぼんやりとした頭で思考する。

 

 下品だなんだと性的な話題や誘いを断り続けていたヘスティアだったが、自慰による快楽を知った後では、性的な行為に嫌悪感は薄れ、興味が湧いていた。

 

(ベル君…♡君と結ばれたら、どれだけ気持ちよくなれるんだろう…♡♡その時はきっと素晴らしいに違いない…♡♡)

 

 ベルの事を想い、ヘスティアは再び秘所に手を伸ばす。クチュリという水音を立てて甘い痺れが残るカラダが悦び震える。

 

 ヘスティアのカラダの奥底に初めて湧き上がる“性欲”は1度の自慰行為では消えることなく燻ぶっていた。

 

「…んっ…はっ…あぁっ…♡♡」

 

 深い絶頂によって地に足がつかぬようなふわふわとした思考ではその衝動に打ち勝つ事が出来ずにヘスティアは再び自慰行為を始める。愛しの眷属(ベル)を想いながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 度重なる絶頂の果て、所謂賢者タイムに突入したヘスティアは改めて自分の醜態を認識すると顔を真っ赤にしてベッドで大暴れしたという。

 

 そして【幸運(助平)(ラッキースケベ)】の効力を、その恐ろしさを身を持って再確認したのだった。

 

――神でさえ対象とし、あまつさえその神にさえ催淫を及ぼすスキル。あまりにも危険過ぎる。下手すれば神の権能にも匹敵する力かもしれない。

 

(なんてスキルを刻んでしまったんだ僕は…。でも、その結果としてベル君との(肉体的な)距離は縮まったし、…そ、その…き、気持ちいいことも知れたし…♡よかった…のかな?)

 

 ヘスティアは無意識に下腹部を撫でた。自慰行為の余韻から覚めたカラダが再び熱を帯びる。

 

――性に対して無欲だった処女神が性欲を覚えた。それが【幸運(助平)(ラッキースケベ)】が引き起こすベルの淫らな性活の始まりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、肉体的な距離は縮まったかもしれないが、心の距離は全く縮まっていない事、むしろ離れているかもしれない事にヘスティアは見て見ぬ振りをした。

 

 暴発事件からベル君がどこかよそよそしいとかそういった事実はないのだ。ないのである。

 




ヘスティアの後日談的な。
ヘスティアはベルのラッキースケベを半ば受け入れている、むしろウェルカムといった感じになりかけている。

ベルの理性は壮絶なる死闘を余儀なくされている。最近よそよそしいのはそのせい。神様をそういう対象に見ることは不敬だと必死に頭を振るといった挙動不審な行動が増えたのもそのせい。
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