リアルでうわーお。と言ってしまった作者です。
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色々として頂き感謝の極みです。
モチベーション向上と、早く更新しなきゃという
使命感が芽生えました。
これからも感想や評価で作者のケツを叩いてください(ドM
前書きは以上。
前話でティオナのスケベ回と言っていたな…あれは嘘だ!
…………はい、すみません。辿り着かなかったスケベへの導入回になってしまいました。
ダンジョン18階層、そこは天井を埋め尽くす水晶がキラキラと輝き、万緑を燦々と照らしつける幻想的な楽園。面積はオラリオの半分にも及ぶととされ、時間に合わせて昼夜がある不思議な階層だ。
ちょうどお昼時で太陽のように水晶が最も輝いて眩しいくらいだ。
そんな光が降り注ぐ、人の気配どころかモンスター気配すら無い水の畔で、僕ことベル・クラネルは端的に言えば襲われていた。
モンスターではなく、下手なモンスターよりも力の強い小麦色の少女によって地面に押さえつけられていた。
「アルゴノゥトくん!手が邪魔だよー!」
「だっ、駄目ですって!!!これだけは――!!?」
僕は水際で軽鎧から衣服といった全てを剥ぎ取られ、ほぼ裸にされた僕の上に跨り、
「「――あっ」」
パンツを下ろそうとするティオナの手を掴んで押さえていたのだが、僕の必死の抵抗など物ともせずに、二人の間の抜けた声と共に
「――うわー!すっごーい!アルゴノゥトくんのおちんちん大っきー!あたしびっくりしちゃった!」
「だぁああぁあぁぁぁぁぁあっ!?!?!?」
ブルンッとまろびでた逸物を凝視し、ご立派に聳え立つソレを満面の笑みで称賛した。
恥部を、しかもギンギンにイキリ勃った息子を見られた僕は絶叫した。
どうしてこうなった…。
――時は遡り、ダンジョン中層。
牛人の怪物、ミノタウロスが雄叫びをあげながら丸太のように太く毛深い豪腕が横薙に振るった。
ベルは咄嗟に屈んで躱すとブォンという風切り音が頭上を掠めていく。しかし、脳震盪では済まされなさそうな一撃を避けれた事に安堵する暇などない。ベルはそのまま豪腕の持ち主であるミノタウロスの懐に入り込み、黒い短刀を強く握る。
攻撃を避けられた事を悟ったミノタウロスが放つ蹴りを繰り出すが、ベルはそれすらも身体を捩って躱すと――
「――っ!はぁぁぁぁぁ!!」
意気軒昂な掛け声と共にミノタウロスの下腹部にナイフが突き立てられ、ベルは傷口を抉るようにナイフを捻じりこんだ。
『ヴォォォオォォッ!?』
ミノタウロスの絶叫と傷口から噴き出す血を浴びながらもベルは攻撃の手を緩めずに、堅く断ち辛いと言われるミノタウロスの肉を黒いナイフで深々と斬りつけた。
ミノタウロスはその身に走る激痛に大きな体躯丸め、地に膝を着いた。
ベルの目線の高さに降りてくるミノタウロスの胸部。
――今なら、
「これで…っ!終わりだァァァッ!!」
黒い短刀に体重や突進の勢いを乗せて膝を着いて低くなった胸部を貫いた。
堅い肉の装甲をブツリと貫き、ガキンッと砕けるような手応えがナイフからベルの掌に伝わる。
『ウヴォ…オォ゛…』
自らの核を砕かれたミノタウロスは小さく呻き声を上げるとその身が崩れ、その場にゴトリと砕けた魔石が落ちた。
ベルは戦闘後も辺りの警戒を怠らず、他にモンスターが居ないことを確認するとナイフに付着した血肉に塗れた振り払って納刀すると落ちた魔石を拾い上げてポーチに仕舞い込んだ。
「――すごーい!アルゴノゥトくんってLv.2になってから1ヶ月も立ってないんだよね!」
その戦闘に手出しをせずに見ていたティオナはベルの手を握りブンブンと腕を振ってベルの事を称賛した。
「はひっ!?そ、そうです!」
「それなのにミノタウロスを1人で倒しちゃうんだもん。英雄譚の英雄みたいにカッコよかったよ!」
「え!?えへへへ…そ、そうですか?」
「うんっ!」
屈託のない本心から放たれる称賛の言葉は英雄願望のあるベルの心を心底浮つかせた。
『――英雄みたいにカッコよかったよ…』
ベルの脳内でエコーしながらリピートされるティオナの言葉。
彼の主神が見たら即座に『なにデレデレしてるんだいベルくん!!!』と怒るであろうニヘラとしただらしない表情をしていた。
「えへへっ…戦闘は僕に任して下さい!」
ティオナの称賛に調子に乗ったベルは軽くポーズを決めながら、ついついそんな事を口に出してしまった。
「ほんとにー?それじゃああたしはアルゴノゥトくんが頑張ってるところ応援してるね!」
「が、頑張りましゅっ!!!!」
自分の背中を見つめて応援してくれる美少女が居る、それだけでダンジョンを隅々まで攻略出来るような謎の自信がベルを包み込む。
実際はかなり厳しいと思われる18階層への道のりも、女の子の声援と称賛があればイケるんじゃないか、いやイケる。
お前は英雄になるのだろう。女の子の前で良い格好つけられなくてどうするんだ!
『――行け…いや、イクのじゃベル!ワシの孫のお前なら出来る…!いや、デキるぞ!そのアマゾネスのおなごを惚れさせてニャンニャ、ゲフンゲフン…!良い所を魅せるのじゃっ!!)
(お、お爺ちゃん…っ!!僕、頑張るよ!!)
自身に発破をかけて気合を入れて走り出す。次なる獲物を、いや良い所を魅せる場所を探して!
――この時既に、当初予定していた
――凄い。
眼前で繰り広げられる少年の戦闘を目の当たりして、ティオナの心の中でそう一言呟かれた。
間違いなく少年はLv.2になって間もない、新米の域を出ない冒険者だ。だから、中層までの道のりは適度に守りつつ進むつもりだった。
しかし、少年はニヘラと破顔しながら戦闘は任せてくださいと豪語し、多少危なげな場面があるものの、中層のモンスターを上手く捌いていた。
ティオナは当初、危なくなったら助けるつもりだったが、その心配は無駄だと言わんばかりにベルはモンスターを倒していた。
Lv.2になって間もない冒険者が
それが分かっているティオナは驚き、そして感心した。
モンスターとの間合いの取り方が巧い。刃渡り僅か30cm程度の短刀の間合いをよく理解している。
モンスターの攻撃もその短刀で巧く逸して良く凌いでいる。巧く攻撃を捌いて、攻防の果てにいずれ生まれる隙を必ず逃さない。
「せやぁぁぁっ!!!!」
少年の鋭い一撃がモンスターの魔石を捉え、一匹、また一匹と数多のモンスターを絶命させた。
中層のモンスターを次々と屠っていくベルの姿を見てティオナは確信する。
――確実に『あのミノタウロスの時』よりも強くなっている。
それは前回のロキ・ファミリアの遠征の初日、Lv.2にカテゴライズされるミノタウロスをLv.1の少年が傷だらけになりながらも見事に一人で討伐してのけた時の事だ。
冒険者において、レベルが一つ違うというのはステイタスの熟練度にもよるが、一般には赤子と大人くらいに実力が隔絶する事を意味する。
少年はその圧倒的な不条理に必死に喰らい付き、その身はボロボロに傷付き満身創痍になりながらも、Lv.1の冒険者には無謀と言っても過言ではない牛人退治を単独で成し遂げたのだ。
今の自分ならミノタウロスなど余裕で倒せる。でも、自分がLv.1だった時にミノタウロスに挑んで勝てるかと言われたら?
ミノタウロスの肉は堅く断ちづらい。Lv.1の筋力では到底武器など弾かれ、刃こぼれし武器を失うだろう。
丸太のような豪腕から繰り出される攻撃を一度でも喰らえばまず動けない。その隙を見逃すほどミノタウロスは甘くない。
攻撃を躱すにしても敏捷値が相当高くないと一瞬でミノタウロスの豪腕に捉えられるだろう。
つまり何が言いたいかと言うと、Lv.1の冒険者が単身でミノタウロスは討伐は普通では成し得ること出来ない偉業なのだ。
あの場にいたロキ・ファミリアの面々はそれがどれほど困難で偉大な事なのか理解っていた。
だからあの場にいた者達は奮い立ったのだ。自分より遥かに
――それはあたしも例外じゃない。
ちっぽけな存在が強大な怪物をボロボロになりながらも打ち倒す。
英雄譚で語られるような死闘に、アルゴノゥトくんの戦いに、あたしはドキドキと胸が高鳴ったのを今でも覚えている。
私はその時からアルゴノゥトくんのファンになったのだ。
――そしてその戦いから1ヶ月も経っていないこの短期間で、ミノタウロスをほぼ無傷で倒せるまでに目まぐるしい成長を遂げた少年に対して純粋に凄いという気持ちが湧き上がる。
あたしはアルゴノゥトくんが一匹また一匹とモンスターを倒して全滅させ、辺りに散らばった魔石を拾い上げいる姿を眺める。
連戦が続くアルゴノゥトくんには疲れが見え始めた。息は整わず荒れた呼吸で、額には汗が滲んでいた。
魔石を回収し終えたアルゴノゥトくんが、ふと額の汗を拭う動作を見て――
――ドクンッ…
あたしは何故か分からないけど心臓がドクンッと強く脈打った。
ミノタウロスの時の奮い立つような胸の高鳴りとは別物の、酷く浮ついた気持ちになる胸の高鳴りがアルゴノゥトくんを見ていると止まらなかった。
今日、アルゴノゥト君に出会ってからその謎の胸の高鳴りが続いていた。
それは決まってアルゴノゥト君の姿を見たり、触れたり、意識する度に起こり、アルゴノゥトくんの存在が胸の中で大きくなるのだ。
左胸に手を当てると、いつもより心臓が強く脈っているのがよく分かる。
――ドクンッ…
(なんだろう…コレ。凄く心臓が苦しい。でも、この感じ嫌じゃない…。あたし…どうしちゃったんだろ…)
生まれて初めての感覚に戸惑いながらも、ティオナは普段通りの様子を装いながらモンスターを倒したながら進むベルの背中を追った。
何故か先程から疼きはじめた下腹部を撫でながら――
17階層は特に何の障害もなく通り抜けた。
通称『嘆きの大壁』。形状が出鱈目だったこれまでの中層の
本来であれば、その大広間の主である総身7mはある巨大な人型のモンスターである、
その予測は正しく、ゴライアスは居らず、ベルとティオナの一行は問題なく18階層に辿り着いたのだった。
18階層の地面に一歩踏み出せば、薄暗いダンジョンの景色から一変、キラキラと光り輝く水晶、澄んだ風が頬を撫で、万緑の木々の自然が二人を出迎えた。
冒険者はこの幻想的な階層を
「ついたーーー!!ついたよアルゴノゥトくん!」
「ぜぇ…ひゅ…ひぃ…や、やっと着いた…ッ!」
二人の言葉からお察しだろうが、両者の姿は対照的で、鼻歌交じりにスキップしているティオナに対して、ベルは産まれたての子鹿のようなぷるぷるとした足取りである。
男を魅せたいという、ベルのイキリによって、本来パーティーで挑む中層攻略を一人で、しかも18階層までの戦闘を全て引き受けると言ってしまった男の末路。自業自得である。
大きな怪我がないだけマシである。
事情を知っていれば嘲笑を誘いそうな状態のベルだが、ずっと側にいたティオナはベルの様子を見て嘲笑ったりなどしなかった。
誰の目から見ても疲労困憊しているのが分かる項垂れたベルの顔を下から覗き込み、ティオナはニコニコと笑った。
「ふふっ、アルゴノゥトくん頑張ったからすごーく疲れてるでしょ〜。きっと水浴びしたらとっても気持ちいいよ!」
「はぁ…はぁ…えぇ…とても…気持ちいい、でしょうね…」
ずっと一人で戦い、常に全力で走り抜けたベルの意識は少し朦朧としていた。そして目的地に辿り着いたという気持ちの緩みもそれを増長させていた。
「あたしのお気に入りの秘密の場所があるんだー!そこで休憩しよ!アルゴノゥトくんこっちだよー!」
「へ…?そうなんですか…?」
それ故に、思考が疎かになっていたのだ。やっと休憩が出来るという事に意識の大半を持っていかれていたベルはティオナがアマゾネスである事を忘れていた。
ベルは生返事しながら彼女の手招く森の奥へとへフラフラと付いて行った。
この後の水浴びがどうなるかも考えずに…
ベルのミノタウロス戦とか見たら誰でも惚れると思うの自分だけでしょうか?雄としては最高の有望株と思うのですがどうでしょう?
今作のティオナは明確に好きとまではいかないないけど、好感度は非常に高く、無自覚に惹かれている感じです。
そこまでの好感度はないでしょ?
→ここに幸運(助平)があるじゃろ?つまりご都合主義ということじゃ…
次の被害者は…
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