無垢な少女に誘われ堕ちる 作:すたーだすと
今回は身の回りの紹介ということで次回からR18要素書いていきます。
「ありがとうございましたー!」
ファストフード店に響く声を後に時計を見る。
時刻は20時50分。高校生の僕らは21時で上がりのため次のシフトの人と変わる前に残りの仕事を確認する。
1番レジのお金は合ってたし、補充するのもやった。
左の2番レジを見るとピンクの髪の少女がレジ内の確認をしていた。
「彩、レジ合ってる?」
僕がそう訊ねるとレジを閉じて彼女は答えた。
「うん、ピッタリだよ!これで終わりだね。上がろっか♪」
どうやら余計にお釣りを渡したり、渡し忘れたりはなかったようだ。
この子は丸山彩。人気アイドルグループ『Pastel✽Palettes』のボーカルであり、ここのバイト先の後輩、そして僕の恋人だ。
付き合うきっかけは彩がここに入ったときに付きっきりで指導した時の姿に惚れたと告白してきたからだ。
告白されたときはホントに驚いたけど僕自身一生懸命取り組む姿や笑顔に惹かれて付き合い始めた。
彩がバイトを初めて一年が経過した。すっかり一人前……のはずなのだが。
「ゴミ捨ては?」
「あっ!まだだったよー!」
「……まだまだ半人前だなぁ」
彼女はうっかりなミスが多くまだまだ全てを任せるのは早いようだ。
彩がゴミ捨てから戻るのを待ってから二人で奥の休憩室へ戻る。
休憩室へは先客がいた。
「お疲れ様、だね。二人とも」
「松原さん、お疲れ様」
「花音ちゃんお疲れ~」
ふわっとした水色の髪をしたこの子の名前は松原花音。
彩とほぼ同時期にバイトを始めた子でちょっと臆病だけど彩ほどうっかりしてないため任せられるのが多く助かっている。
接客は……少し苦手だけどね?
「彩ちゃん、更衣室空いてるよ?」
「ありがと、じゃあ先に着替えるねー!」
「あいよー」
彩は俺の返答を聞く前に鞄を持って更衣室に引っ込んでいった。
「まったく……」
「ふふふっ……」
ため息をつく俺とは対称的に松原さんはクスクスと笑った。
「どうしたの?」
「ええっとね、二人とも仲良しだなーって」
「ま、まぁね?」
彩と俺が付き合っているのは秘密にしていたからちょっと驚いた。
バレたらシフトバラバラにされそうだしね?
その後彩が着替えを終えて出てきた後にささっと着替えて店長に挨拶し、店を後にする。
ここのアルバイトを初めて2年。この二人とは帰り道が途中まで一緒なので3人で帰るようになっていた。
1つ歳上の男として夜道守ろうと思う気持ちも少なからずあったけど、1番は2人いる時間が僕にとって居心地よかったからだろう。
お互いにそれぞれの学校での話とか今日のバイトの話とかをしているとあっという間に松原さんとの分かれ道に着いた。
「それじゃあ……お疲れ様、でした。」
「またね!花音ちゃん」
「松原さん、お疲れ様」
歩いていく後ろ姿を2人で見送ってから彩と歩きだした。
少し歩くと彩が僕の左腕に腕を絡ませてきた。
彼女が使っているシャンプーだろうか?
ふわっといい香りがした。
「そういえば私、この前撮影でねー?」
彼女からの話はアイドルの仕事の撮影をした際に
『Pastel✽Palettes』の皆との写真を撮ったというものだった。
スマホの写真を見せて貰うと彩を含めた5人が写っていた。
皆笑顔だけどそれぞれ違った可愛さが写真には現れていた。
それから15分ほど歩くと彩の家に着いた。
周囲に人がいないのを確認してから彼女を抱き寄せた。
「わたし、心まであったかいよ」
「そうだね」
耳元に彼女の吐息を感じながら我慢できなくなった僕は彩を1度離してから彼女の唇にそっと僕自身の唇を重ねようとする。
あと数㎝のところで彩にそっと口許に指を当てられる。
「今は……まだ。ごめんね?」
「僕も……ごめん」
お互いに謝りながらもう一度抱き合う。
そしてお互いに離れると彩は家の中へと消えていった。
少し彼女が消えていった扉を見つめる。
彩はアイドルだから。
分かってる。でも好きな人と触れ合いたいと思うのは間違ってはいないはずだ。
アイドルとして一生懸命に頑張っている彼女を応援したいと思う自分と、彼女として愛し合いたいと思う自分が僕の中にいてそんな事を分かっていながらはっきりと気持ちをまとめられない。
自己嫌悪を抱えながら僕は一人帰路につく。
夜空は僕の気持ちと同じように曇っていて、星の光すら届けてはくれなかった。
こういったタグもつけてはどう?などといったアドバイスもお待ちしています。
ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします。