無垢な少女に誘われ堕ちる 作:すたーだすと
では2話をどうぞ。
僕は彩と付き合えて本当に幸せに思っている。
でも年頃の男としては彼女に触れたいと思ってしまう。
付き合い初めて3ヶ月。こんな思いを持ったまま学校生活とアルバイトをして過ごしていた。
学校の友達に相談出来れば少しは気持ちが楽になるかもしれないが、誰にも付き合っていることは言わない事を彩と約束しているから相談も出来ないのだ。
今日のように彩がアイドルの仕事で同じシフトでない時はその事を考えず済むから気が楽だ。
彼女を愛しているのに彼女がいないほうが楽と思ってしまう自分が情けなくて客のいないレジ前でため息をついてしまった。
本日の天気は雨が絶え間なく降り注いでおり、うちの店がある通りもあまり人が歩いていなかった。
「ため息……どうかしたの?」
声の方を見ると心配そうにこちらを見ている松原さんがいた。
「あぁ、ごめんね。ちょっと考えてて」
「悩み事なら、ええっと……お話聞くよ?」
「悩むほどではないから大丈夫だよ。ありがとう」
勿論嘘だ。
ホントは誰かに打ち明けて助けてもらいたいくせに。
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結局、今日のシフトはあまりお客さんが来ないまま夜間の人と交代となった。
店長から新商品の感想がいるからと今度発売する新作のバーガーを二人で貰い着替えてから包みを開けて一口食べる。
新作のバーガーは三種類のチーズを使用したチーズ好きには堪らないであろう物だ。
根っからのチーズ好きではない僕も味には納得したのだが……少し値段が高めに感じた。
こういった新商品の感想は遠慮して書いては意見として反映されるかどうかはともかく、意味のないためはっきりと思った事を書く。
僕らは食べ終えると感想を書いた紙を店長のデスクに置いて休憩室を後にする。
「「お先します」」
「「お疲れ様~」」
外に出ると雨がまだ降り続けていた。
「雨、ずっと降ってるね」
「天気予報で今週ずっとみたいだね」
「ふぇえ……お出かけ、したいのにな……」
空を見ながら困ったように言った松原さんを見て思わず僕は悪戯したくなって言った。
「彼氏さんとデート?」
「ふぇっ!?ち、ち、違うよ?わたし、付き合っている人いないし……」
松原さんは顔を真っ赤にして首をぶんぶんと左右に振って否定した。
松原さんは彩に負けないくらいの美少女だと思う。
やはり学校が女子校だから出会いがないのだろうか?
僕の学校も男子校で恋人いる人は少ないみたいだし。
「松原さん、可愛いからモテると思うよ」
「ふぇっ!?あ、ありがとぅ……」
「うん。どういたしまして」
湯気が出るんじゃないかってくらい耳まで真っ赤な松原さんとゆっくり歩く。
今日は二人だから家まで送ってあげよう。そう思っていつもの分かれ道で別れずついていく。
そこから15分ほど歩くと松原さんの家が見えてきた。そんな時、松原さんが僕を見て言った。
「1つ聞いてもいい、かな?」
「ん?どうしたの?」
バイトの事かな。そう思っていた僕は次の松原さんの一言で激しく動揺した。
「彩ちゃんと……付き合っていたりするのかな?」
「――っ!?」
……バレた?いや、バレたとしても認めてはいけない。
彼女との約束は守らないといけない。
たとえ、嘘をつくことになったとしても。
「いやいや、付き合ってないよ?」
ドクンドクンと心臓の鼓動が速まった様に感じ周囲の状況に対して神経が過剰に反応する。
雨の音、松原さんの髪の揺れ、家までの距離。様々な情報がどっと頭に入ってくる。
僕の返答に対して松原さんは顔を上げて言った。
「だ、だったら私……」
家までの距離数メートル。
松原さんは再び顔を赤めながら僕を見る。
人通りのない住宅街。僕の意識は全て目の前の松原さんに意識が集中した。
次に彼女から発せられた言葉は再度僕を激しく動揺させた。
「わ、私は……貴方が、す、好きです……」
予想外の告白。
勿論断らなくてはいけない。しかし無意識に僕が返した言葉は否定ではなく感謝だった。
「ありがとう、松原さん。」
――この時、否定していればこの後の関係はなかったかもしれない。でも僕はこの選択をしてしまったし、やり直すことは出来ないんだ。
気がつけば松原さんは傘を手放すと僕に抱きついていた。
彩とは違うけど鼻腔に入ってくる女の子独特のふわっとした香りに、こちらを見上げる視線に脳の判断が麻痺していく。
「……んっ」
目を閉じて突き出された彼女の唇を前に何も考えられず少しずつ近づいていく。
唇まであと数㎝。以前彩に止められた距離に達し思わず体が止まる。
ダメだ。彩がいるのに。
しかし僕の思いと裏腹に松原さんはもどかしく思ったのか僕の首に手を回すと背伸びをして自分から唇を当ててきた。
ただ唇同士が重なりあっただけなのに。
「んぅ……」
どうしてこんなにも気持ちがいいんだろう。
1度唇を離してから松原さんを見る。
「……松原さん」
「か、花音って、呼んで……?」
「か、花音……!」
再度唇を重ね、今度はさっきよりも長く彼女を求める。
もっと……もっと欲しい!
彩と触れ合えなかった気持ちが、欲望のダムが決壊したのを感じた。
僕は花音の口の中に舌をねじ込み、侵していく。
「んちゅ……んんっ!?」
いきなりで驚いたのか身体をビクッと震わせるも彼女も僕の口の中へ舌をゆっくりと伸ばしていった。
「んぁ……ひもちぃいよぉ……」
それから僕らは時間を忘れてお互いの口内を犯し合った。
いくら身体が雨に濡れようと止まらない。
僕の罪の意識よ。この雨と共に流れてしまえ。
この燃え上がった思いは消せはしない。
どうせなら思う存分楽しんでやる。
それだけの我慢を重ねてきたのだから。
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