洋館に集めらた6人。
彼らは車イスの老人にこう言われた。
『皆さんに集まって貰った理由は他でもない。この老いぼれの研究に協力してほしくてね』
『勿論、タダでとは言わない。協力してくれた者には刑の軽減や無罪を。望むなら一生遊んで暮らせる金と新しい戸籍も与えよう』
老人は妖しい笑みを浮かべていた。
ーーーあれから数ヵ月ーーー
志藤邸 演習場でカイトは袴姿で1人佇んでいる。
『...』
瞳をとじで精神統一していた。
何処からか銃声が幽かに聴こえた。
『...!?』
突然、目を見開いた。
『.....はぁ!』
腰に着けた日本刀で居合い切りし、空を切った。
すると、カイトの足元にコロリと真っ二つに割れた銃弾が転がってきた。
なんと、カイトが居合い切りしたのは銃弾だったのだ。
『...ふぅ』
呼吸を整え刀を鞘にしまう。
カイトは、懐から双眼鏡を取り出し、それを使って700ヤード離れた建物の屋上を見た。
そして、ボソッと呟く。
『...まあ、こんなもんか』
カイトは双眼鏡を懐にしまい、両手で大きな円を作ってその相手にアピールした。
『お見事です。鳴瀧さん』
スコープ越しから除いていた武装した男性はそんなカイトの姿を見て笑顔で親指を立てた。
彼の名は、鳴瀧カイト。
本作の主人公にして最強の戦士仮面ライダーフューリーに変身する男だ。
今日も愛する姫君(♂)の為に朝早くから鍛練中だ。
扉の開く音がした。
カイトはその音に気づき、扉のほうを見る。
『...朝っぱらから五月蝿い男だ』
アキラは溜め息をついた。
『鳴瀧...、お前は口だけでなく動きも五月蝿いようだな』
1人の弓道着姿の青年が呆れた顔をして演習場に入ってきた。
『アキラさ~ん♥』
カイトはデレデレだ。
『おはようございます』
カイトは照れくさそうに頭をかいた。
『おっ...おはよう』
カイトのデレデレして緩みきった顔にアキラは少し戸惑っている。
彼の名は乱獅子アキラ。
今作の2号である仮面ライダースペルビアに変身する男だ。
頭脳明晰,容姿端麗。
おまけにお金持ちの御曹司。
世界中の武術,柔術を習得しており、性格は冷酷無比...らしいがカイトには、なんだかんだ優しい。
...弓道着姿も素敵だなぁ~。
カイトはアキラの弓道着姿に見惚れている。
『たき......、おい鳴瀧‼』
アキラはカイトの頬を軽くペシペシと叩き呼び掛けた。
『へっ? あっ...はい。何でしょう』
カイトはいつの間にかボーッとしていたようだ。
アキラの呼び掛けでハッと我に帰る。
『大丈夫か? まさか、まだあの時のトラウマが......』
アキラは心配そうにカイトを見つめる。
『あの時...?』
...ああ、アナザーに捕まって酷い拷問を受けた時の事か。
カイトは思った。
カイトは自身の頬をペシペシと叩いたアキラの右手を優しく握った。
そして、優しく微笑み言う。
『心配...、してくれてるんですか?』
『...!?』
『なっ...な分けないだろ‼ 自惚れるのも大概にしろ‼ こっ...この毛玉!』
アキラは顔が真っ赤だ。
『...アキラさん可愛い』
カイトは少し頬を赤らめながら微笑んだ。
『かっ...可愛いって言うな‼』
『弓の的にされたいのかお前は‼』
『...』
『やはり、拷問を受けてからのお前は.........。変だ』
アキラはますます顔が真っ赤になった。
『酷いなぁ~』
カイトはフフっと笑った。
...まあ、僕の性格が変わったのは確かに拷問がきっかけではあるかな。
...でも、一番の切っ掛けはたぶん“アレ”かな。
すると、何処からか咳払いが聴こえた。
アキラとのカイトはハッとして音の主のほうを見る。
『...イチャつかれているところ申し訳ありませんが、朝食をお持ちしましたので冷めないうちに召し上がって頂いても宜しいでしょうか?』
咳払いの主は篠原だった。
表情こそ笑顔だが、声色から苛立ちが伝わってくる。
『あ...、はい』
カイトはそんな篠原のオーラに少しビビりながらそう言った。
ーーーーーー
2人は演習場の外に用意されたテラス席に座った。
『うわぁ。今日は和食なんですね‼』
『ご飯に味噌汁、焼き魚にお漬物とお浸しまである』
『...そういえば、ここに来てから和食なんて食べてなかったな~』
カイトは嬉しそうに言った。
『...』
喜ぶカイトを見て、アキラは何だか嬉しそうだ。
『篠原、玉子くれ』
アキラは篠原にそう言った。
『じゃあ、僕は納豆』
カイトは言った。
『...!!』
アキラは驚いた表情をした。
『...?』
『アキラさん? どうしました?』
カイトは尋ねた。
『...』
アキラは『あんな物を食べるのか?』と言わんばかりに眉を潜めている。
『なっ...なるほど』
カイトは苦笑いした。
...納豆嫌いなんだ。
『...やっぱり僕も玉子で』
カイトはそれを察して玉子に注文を変えた。
『承知しました』
篠原はそう言って台車を漁る。
『おや? お醤油が足りませんね』
『申し訳ありません。 ただ今お持ち致しますので少々お待ち下さいませ』
篠原はそう言って一礼し、厨房に醤油を補充しに行った。
カイトは厨房に向かう篠原をしばらく目で追った。
そして、味噌汁を飲み始める。
『...なぁ、鳴瀧』
アキラがカイトを真剣な眼差しで見ながら言った。
『...!?』
『どっ...どうしました?』
カイトは瞬時に目を反らした。
...アキラの目は好きだ。
だが、この綺麗な黒目には時折何もかも見透かされそうか気がして怖く思う事がある。
『やはり...、最近のお前は変だ』
『今もそうだが、戦闘時にはより一層な...』
アキラは眉を潜めた。
『何故、手を抜いた。 あれもあれもあれも...。今のお前の実力なら瞬殺な筈だろう 』
『...!?』
カイトはギクッとした。
...察し良すぎだよ。
『まっ......まだ、体が本調子じゃないんです』
カイトは焦った。
『俺の目を見て話せ』
アキラは椅子から立ち上がり、カイトに詰め寄る。
『...!?』
カイトは驚いた。
カイトとアキラの顔は今にもキスが出来そうなくらいに急接近した。
『なぁ...教えてくれカイト。 何を隠してる』
『...“一人で抱え込まないで下さい”“貴方の重荷を僕に分けて下さい”』
『お前は以前。俺にこう言ったよな? それなのにお前はそんな事をするのか』
アキラは悲しげな表情で訴えた。
...お前達(フューリーの有資格者)はいつもそうだ。そうやって俺に何かを隠し、そして最後は俺を残して死んでいく。
...もう、あんな思いはごめんなんだよ‼
カイトは溜め息をついた。
...アキラさん、僕の事好きすぎだよ。 まあ、これに関してはお互い様か。
2人はしばらく見つめ合った。
カイトは悲しげに微笑み。アキラの頬に優しく触れる。
...でも、ごめんね。今は言えないんだ。
『...!!』
アキラはビクッとした。
すると突然、カイトはアキラの唇を奪う。
『...!?』
『なるたっ......!』
アキラは驚いた。
離れようともがくが、カイトの手が物凄い力で自身の後頭部を押さえており離れられない。
『はぁ...はぁっ......。アキ...ラさんっ!』
カイトは熱っぽく、愛する者の名を囁く。
...ヤバイ、舌入れたい。
チュ..... チュ...
『なる...た.........き...』
アキラも熱っぽく、愛する者の名を囁く。
『はぁ...。 あっ! ...ん............んんっ』
...ダメだ! 頭がおかしくなる。
アキラは思った。
チュ... チュ............
カイトの舌がアキラの口の中に入りこんでくる。
『ん......んんっ』
クチュ... クチュ...
『......!?』
アキラは動揺した。
『やめ.......。 ん...』
アキラは頭がボーッとしてきた。
...気持ちいい。
互いの中に宿る化物達も互いを激しく感じているようだ。
『ん......』
『ふぁ....い.........ろ...』←(※カイトって言ってます)
...もっとカイトを感じたい。 もっとカイトに俺を感じて欲しい。
アキラはカイトの首の後ろに両手を回す。
『...』
そして、自身の舌もカイトの口の中に入れようとした。
アキラから、カイトの唇が離れる。
『はぁっ.....。はぁっ...』
アキラは息が上がり、顔が真っ赤だ。
カイトは自身の口を右手の甲で拭った。
『はぁ...。はぁっ.........』
『今は...、秘密です』
カイトは照れ臭そうに微笑んだ。
カイトのほうも息が上がっている。
...ヤバイ。そのまま押し倒すとこだった。
『なっ...何故急にキスをする‼』
アキラは自身の口を右手の甲で拭いながら怒った。
ますます顔が真っ赤だ。
『いや、凄く近かったから“『キスして』”って合図かと』
カイトはしれっとした顔で言った。
...もう1回したい。
自身の中の化物が『押し倒せ!』と叫ぶ。
...フューリーさん、それはちょっと。ほら...、まだ朝だし。
カイトは自身の中の化物を必死になだめる。
『でもぉ~、アキラさんも後半はけっこうノリノリでしたよね?』
『...もう少ししてたら舌を入れるつもりだったんでしょ?』
カイトは妖しい笑みを浮かべた。
『そっ...そんな訳があるか!』
アキラは怒る。
息はまだ上がっていて、顔は真っ赤。目は息が苦しかったからだろう、少し涙目だ。
...エロい。
...ヤバイ、理性が。
カイトは椅子から勢いよく立ち上がり、アキラの側まで迫る。
『...!』
アキラは思わずビクッとして後退りした。
...するのか!?
そして、カイトは左腕で優しくアキラの腰をだき、右手で優しくアキラの唇に触れた。
『...往生際が悪いですね』
カイトは妖しい笑みを浮かべた。
『じゃ~あ』
カイトは自身の両手をアキラの腰に回し、爽やかな笑みを浮かべる。
『試しにもう1回キスしてみます?』
『はい、ちゅ~♥』
そして、瞳を閉じてアキラに向かって口をすぼめて迫る。
『しっ...しない‼』
アキラは慌てた様子でそう言って、カイトの両頬を自身の両手で押さえつけた。
そんな2人のイチャイチャ(?)を篠原は物影から悲しげな表情で見ていた。
『...』
ーーー夕方 志藤邸 応接室ーーー
カイトは老人が描かれた1枚の絵画に向かって真剣な表情で話しかけていた。
『志藤先生、話とはなんですか?』
急に絵画が老人の声で話し始めた。
『君を呼んだのは他でもない。明日に控えた討伐任務についてだ』
『テーブルにあるタブレットを観てくれ』
タブレットを手に取ったカイトはそこに映し出されている内容を見て、眉を潜めた。
『獏型? 獏って空想上の生き物じゃないんですか?』
『獏...』
『中国から日本へ伝わった伝説の生物。人の夢を喰って生きると言われるが、この場合の夢は将来の希望の意味ではなくレム睡眠中にみる夢である。悪夢を見た後に「(この夢を)獏にあげます」と唱えると同じ悪夢を二度と見ずにすむという』
『まあ、今回の奴は見た目は現実に存在する“バク”なんだけどな』
『それに、こっちの獏はどうやら対象者の精神を丸ごと喰らうらしい。そして、喰らわれた対象は脱け殻のようになってしまうという』
『おまけに幻覚などを見せて精神攻撃までしてくるとは...』
志藤は溜め息をついた。
『今までで一番厄介な敵かもしれない』
志藤は眉を潜めた。
カイトは液晶画面を右にスライドした。
そこには精神攻撃受けて精神を病んでしまった隊員達の動画があった。
『...』
カイトは1つずつ再生する。
その動画には奇声をあげて医務室中を走り回る者、壁に何度も頭を打ち付ける者、布団にくるまってブツブツと独り言を呟きながら震える者等が映っていた。
『...酷いですね』
カイトは眉を潜めた。
志藤のほうを見る。
『...で? 出撃メンバーはどうするんですか?』
『猪鹿月ハヤト、蛇ヶ崎アスカ......そして、アキラだ』
志藤は言った。
『...!?』
『待ってください‼ アキラさんはこの任務に向いていません!』
カイトは強い口調で訴えた。
...精神攻撃なんて絶対にダメだ。
『それに...、こんな奇術使い“奴等”がスカウトしてない筈がない』
カイトは険しい表情をした。
『“アナザー”だね』
『...実は、私もそう睨んでいてね』
志藤は険しい表情で言った。
『まさか、...囮にするおつもりですか?』
カイトは絵画を睨み付け、お尻のポケットからナイフを取り出そうとした。
『まっ...待ってくれ! 話を最後まで聞きたまえ』
志藤は焦っている。
『...それに。私と会うのにそんな物騒な物を持ってくるのは......。 感心しないな』
志藤はニヤリと笑う。
『...!?』
『や...やだなぁ。たまたまですよ』
カイトは微笑んだ。
だが、少し冷や汗をかいている。
...いつから気づいていたんだろう。このお爺さん。
『...私はねぇ、カイト君。奴はまだアキラが“姫君”だとは気づいていないと考えているんだ』
志藤は言った。
『気づいていない.....か』
カイトは伏し目がちに呟いた。
...そう、アキラさんはディアーボルスの“姫君”。まあ、厳密に言うとそれを体に宿している人間。
彼が体に宿す“スペルビア”は全ディアーボルスにとっては母にして最大の敵でもある。
自身の子供達の暴走を止める為、人間に味方した彼女は朽ちた肉体の代わりに人間の体を転々とし、最終的には病弱で余命幾ばくも無かったアキラと融合。
アキラは死と病からは解放されたが、それと引き換えに永遠に戦い続けるという宿命を背負ったのだ。
しかも、ディアーボルス達のアキラ(スペルビア)に対しての愛情はどれも異常で“彼(彼女)の血肉を食べたがる者”“自身の血肉を食べて欲しがる者”“ただ殺したい者”等。様々だ。
...そんな事、絶対にさせない‼ 僕が、僕達がアキラさんを守る‼
カイトは強く思った。
ちなみに、カイトの中にはフューリーというスペルビアの夫(ディアーボルス達の父)を体に宿している。
彼も、同じく子供達の暴走を止める為に人間に味方している。
だが、どの人間も相性が悪く今まで149人もの人間が彼を宿した後に亡くなっているらしい。
精神世界で僕は彼(フューリー)に何度か会ったことがあるが、相性が悪かったのは有資格者にも非が有ったようだ。
まあ、どんな奴でもアキラさんにとっては過去の恋人。あまり悪くは言いたくない。
『だからこそ、変に悟られない為に出撃させるという訳ですか....』
カイトは不満そうだ。
『そういう事だ。やはり察しが良いね』
『さすがは、有資格者随一の長生きだ』
志藤は微笑んだ。
『まあ...、それ以外にも戦闘データや細胞が欲しいというのもあるがね』
志藤は苦笑いをした。
...やはり、この人は一人の父親という前に、一人の研究者なんだな。
...そう言えば、アキラさんは以前に『あいつは俺を(息子として)愛してなんかいない』なんて言っていたな。
カイトは眉を潜めた。
『...なら、せめて僕も行かせてください』
カイトは真剣な眼差しで言った。
『...』
『構わんが。君がフューリーとして覚醒していると彼らにバレるのも私としては...』
志藤は戸惑っている。
『わかってます。敵の前では、あくまで“ポンコツ”を演じれば良いのでしょう』
『まあ、奴と“アナザー”との繋がりが確定した場合は容赦なくその場で始末しますけどね』
カイトは微笑んだ。
...あの子犬のようだったビビリ君が随分といい性格になったな。
志藤は思った。
『...君には本当に苦労をかけるね』
志藤は申し訳なさそうだ。
『...良いんですよ。僕のそんな演技でアキラさんを守れるのなら』
『それに...、まだアキラさんには見放されていないって事もわかりましたし』
カイトは今朝の事を思い出し、微笑んだ。
ーーー22:00 アキラ自室ーーー
『...』
アキラはベランダに出て考え事をしていた。
...カイトは絶対に何か隠してる。人には『一人で抱え込むな』と言っていたくせに!
いつか必ず口を割らせてやるからな!
アキラは眉を潜め、ベランダの柵を強く握った。
すると、突然後ろから抱きしめられた。
『...!?』
アキラは驚いた。
『...風邪、引きますよ』
カイトはアキラの耳元で囁いた。
『のっ...ノックくらいしろ‼』
アキラは顔が真っ赤だ。
『というか...、何しに来た!』
『何って...』
カイトはしれっとした顔をした。
『夜這いに決まってるじゃないですか』
カイトは妖しい笑みを浮かべ、再びアキラの耳元でそう囁いた。
そして、アキラの耳にキスをする。
チュ...
そして、続いては甘噛みをし始めた。
『やっ....やめ』
アキラはますます顔が真っ赤だ。
『フフっ...、アキラさんはとても耳が弱いですものね』
...相変わらず可愛い。
カイトは思った。
そして、次の瞬間。アキラをお姫様抱っこし、ベッドに放り投げた。
『なななっ......鳴瀧!』
...待ってくれ! まだシャワーを浴びてない!
アキラは顔を真っ赤にして戸惑っている。
カイトは妖しい笑みを浮かべ、アキラの上に股がる。
『さぁ、観念してください。 こちとら今朝のベロチューのせいで下半身が大変な事になってるんですから』
そして、アキラに覆い被さりアキラの両腕を押さえつける。
チュ..... チュ... .........チュ
アキラの首筋にキスをし始めた。
アキラの首元にカイトの生暖かい吐息がかかる。
『な...るたき......! やめ......』
アキラはそのキスと連動し、小さく震え出した。
...たぶん、他の奴が同じことをしようものなら有無を言わさず殺す。だが、こいつにはどうしてもそれが出来ない。
...恐らく、これ以上のことをされてもな。
...これが“惚れた弱味”というやつなんだろうか。
カイトはキスをやめ、アキラを見つめる。
そして、カイトの人差し指がアキラの首筋をいやらしく伝う。
『......あっ』
アキラは体が熱くなった。
...触り方がエロい。
『ねぇアキラさん。 膝枕...、してくれませんか?』
カイトは微笑んだ。
アキラはゆっくり目を開き、唖然とした。
『ひっ...膝枕?』
...まさかの膝枕!?
...この流れで!?
『それとも...、このまま犯したほうがアキラさん的には良いですか?』
カイトの膝がアキラの股に自身の膝を寄せた。
...ビクッ
アキラは一瞬、体が跳ねる。
『お望みなら、そうしますよ?』
カイトは耳元で囁く。
アキラはカイトから目をそらし、真っ赤な顔でしばらく黙る。
『...』
...からかいやがって。こいつ完全に俺の足元を見てやがる。
だが、怒りと同時に自身はそれほど...、足元を容易く見られてしまうほどこの男を愛しているんだなと思い知らされた。
...何か、悔しい。
『ひっ...膝枕でお願いします』
アキラは恥ずかしそうにカイトから目を反らしたまま、言った。
カイトは微笑みながら言った。
『フフっ...、お願いします』
『... 』
...このクソガキ、いつか犯す‼
『...1回退け』
アキラはムッとした表情で床を指差し言った。
『はい』
カイトは言われるがままアキラから離れる。
待つ姿は、まるで餌を待つ子犬のようだった。
『...』
アキラは変に行儀の良いカイトを見た。
...お前は犬か!
カイトは心の中でツッコミを入れた。
ベッドの上で正座したアキラは自身の太股をポンポンと叩き、こう言った。
『...来い』
カイトは嬉しそうな顔をした。
『失礼します。 フフっ』
そして、ご満悦な様子でアキラの太股に頭を乗せる。
そして、瞳を閉じてこう言った。
『あー、気持ちぃ。 ...僕ずっとここに住みたいです』
アキラは優しい表情を浮かべた。
『...』
『住まれてたまるか。邪魔だ』
アキラはそう言ってカイトの頭を撫でる。
『やだなぁ。半分冗談で......すよ...』
カイトはクスクスと笑った。
アキラは悲しげに微笑んだ。
『ずっと...、ねぇ』
...もし叶うのならば、俺だってお前とずっと一緒にいたいよ。
突然、アキラはハッとする。
『ちょっと待て、半分は本気なのか?』
『今のお前ならやりかねないな...』
アキラは苦笑いした。
『...』
カイトはいつの間にか寝息をたてていた。
『...鳴瀧?』
アキラはカイトの顔を覗き込む。
カイトの可愛い寝顔が見えた。
...こいつ、寝やがった。
アキラは溜め息をつく。
『お子ちゃまは、もう寝る時間か』
そう言って、アキラはカイトの頬を指でつついた。
アキラは時計を見た。
『もう、こんな時間か...』
...俺も、シャワーでも浴びてさっさと寝るか。
カイトの頭を慎重に自身の膝から下ろす。
『...おやすみ』
『とってもお子ちゃまな...、俺の王子様』
そして、カイトの額に優しくキスを落としシャワー室へと向かった。
しばらくして、カイトは目を開いた。
『誰がお子ちゃまだよ』
起き上がり、カイトはムッとした。
『目にもの見せてやる...』
カイトは妖しく笑う。
そう呟いてアキラのいるシャワー室へと向かった。
ーーー翌朝 志藤邸屋上ーーー
カイト、アキラ、アスカ、ハヤトは屋上に集められた。
カイトはあくびをした。
それにつられてしまったのか続いてアキラもあくびをした。
『あら、今回の任務には貴方も来るのね』
茶髪のロングヘアの女性がカイトに話しかけてきた。
彼女の名は蛇ヶ崎アスカ。
嫉妬を司る戦士、仮面ライダーインヴィディアに変身する。
彼女は(フューリーとスペルビアを除けば)歴代の有資格者の中でも大変珍しい“記憶持ち”。即ち、ライダーになった際に前任者の記憶も受け継いでいるのだ。
ちなみに、インヴィディアの前任者は男性。
今、カイト達が所属するライダー部隊のリーダーを勤めていた人物らしく、現在でもリーダー的な役割をしてくれている。
『貴方...、アキラの部屋に泊まったわね』
『もう、任務前夜にあまり無理させないで。 アキラに何かあったら私が容赦しないわよ』
アスカは眉を潜めた。
...アスカさんはめっちゃ鼻が効く。
『すっ...すいません』
カイトは冷や汗をかいて、目を反らした。
『...』
アキラは頬を幽かに赤く染めて、こちらを睨み付けていた。
アスカは溜め息をついた。
『...本当にわかっているのかしら』
ちょっと不満そうな表情だ。
『行きましょう、アキラ』
アスカは微笑み、アキラの腕を引く。
そして、アキラと共にヘリに乗り込んだ。
『相変わらずアスカさんはアキラ坊っちゃん贔屓だね~』
ハヤトはそう言ってカイトの肩に腕を回した。
ハヤトは溜め息をついた。
『...僕たちも行こうか』
彼の名は猪鹿月ハヤト。
暴食を司る戦士、仮面ライダーグラに変身する。
僕らと共にこの屋敷に連れて来られ皆が困惑する中で1人だけ当初から楽観的で、何とも言えない異彩を放っていた元医師の男性。(アキラを除けば)実はライダー第一号だったりする。
『...はい』
カイトは戸惑いながらもそう答えた。
ーーー同時刻 マンションの1室ーーー
銀髪のロングヘアに、ゴスロリ姿の少女がご機嫌な様子で鼻唄を歌っている。
彼女の足元にはガムテープで全身をぐるぐる巻きにされた男女が眠ったように倒れていた。
『ン゙ン゙ン゙ンン゙ン』
ガムテープで全身をぐるぐる巻きにされ、口を塞がれた中年男性が両目に涙をためながら恐怖に満ちた表情で少女を見ている。
少女は男性に近づき、妖しい笑みを浮かべる。
そして、次の瞬間。少女はその男性の頭をガブッと噛んだ。
さっきまで騒いでいた男性は噛まれた瞬間に意識を失う。
咀嚼をする少女。
そして、それを喉を鳴らして美味しそうに飲み込んだ。
少女は恍惚とした表情を浮かべる。
『やっぱり、政治家の夢は美味しいなぁ~』
『...ちょっと癖があるけど』
少女はそんな独り言を言ってクスクスと笑った。
インターホンがなった。
『どうぞ~、空いてますよ~』
少女はクスクスと笑う。
ドアが開き、こちらに向かってくる足音が聴こえてきた。
部屋のドアが開き、黒髪の少女が入ってきた。
そして、笑顔で言う。
『おはよう。ノエル』
『メアリちゃん‼』
ノエルは嬉しそうに言った。
『遊びに来てくれたの!』
『ねぇ、何して遊ぶ? switch?PS4?』
ノエルは笑顔でポケットからswitchとPS4のコントローラーを取り出した。
『残念だったな、...今日は別件だ』
メアリの後ろから色黒で白髪の男性がひょっこりと顔を出した。
ノエルは舌打ちをした。
『...黒こげも来てんのかよ』
不満そうな表情を浮かべる。
『ごめんなさいノエル。今日は貴女をスカウトしに来たの』
メアリは申し訳なさそうに言った。
『何度も言うけど、私は“ディアーボルスの楽園”になんて興味ないよ~』
『私は、ただ人間の夢が食べれればそれでいいの』
ノエルはゴッ○イーター3を始めていた。
メアリはノエルからswitchを取り上げた。
『お願いノエル、話を聞いて』
メアリは必死に訴えた。
『何するのよ‼』
『私からゲームを奪うなんて...、いくらメアリちゃんでも許されないよ‼』
ノエルは怒った。
『...!?』
ノエルは背中に急に痛みが走る。
恐る恐る背中をみるとそこには蛇の尾のようなものが刺さっていた。
『はぁ...はぁっ.........』
ノエルはその場に倒れた。
『リョウヘイ‼ ...貴方‼』
メアリは怒りの表情で色黒の男性を見た。
『友達だか何だか知らないけど、甘いんだよメアリは。 最初からこうすべきだったんだ』
リョウヘイは鼻で笑う。
『...でも!』
メアリは叫んだ。
リョウヘイはメアリの前にしゃごみ、メアリと視線を合わせた。
そして、メアリの両肩を掴みこう言う。
『...俺達に友達なんて必要ない!』
『俺達に必要なのは...“家族だけ”だ。 ...あの人と付き合いの長いあんたなら.........、わかるだろ?』
リョウヘイは表情こそ笑っているが、顔には冷や汗がたらりと流れていた。
『...!?』
『わ...わかってるわよ』
メアリは表情が曇った。
ノエルが勢いよく起き上がった。
目は死んでいて、顔の右半分は血管が浮き出ていた。
『...』
ーーーーーー
カイト達は、獏型の潜伏するマンションに到着した。
『何...これ』
『...凄い気配だわ。こんなに強いのは久しぶりよ』
アスカは冷や汗を一筋流し、呟いた。
『...アナザーと同レベルね』
『随分と大きな結界が張られてますね』
ハヤトは顎に手を当てて考えるようなポーズをする。
『破れそうですか? アキラ坊っちゃん』
ハヤトはアキラに言った。
『フン...、誰に尋ねている』
アキラは鼻で笑う。
『変身...』
アキラは仮面ライダースペルビアに変身した。
『カイト、ハヤト君。私の後ろに隠れて』
アスカは言った。
カイトとハヤトは仮面ライダーインヴィディアに変身したアスカに言われた通り、アスカの後ろに隠れた。
アキラは変身ベルトの上のほうを叩き、専用武器“スペルビア・アロー”を召喚した。
そして、その弓で力を込めた白銀に輝く矢を放った。
その矢は結界のど真ん中をい抜き、結界はまるでガラスのように粉々にくだけ散った。
『さすがは坊っちゃん!』
ハヤトは嬉しそうに言った。
『...中へ入るぞ』
アキラはハヤトを完全に無視し、冷めた口調で言った。
『...』
カイトは唖然としている。
...こういう姿見ちゃうと、つくづく自分はとんでもない人を愛し、愛されているんだなと思う。
ーーーーーー
マンション内に入ると其処ら中に人が転がっていた。
ハヤトが倒れている人の脈を図る。
『気絶してるだけみたいだ。脈も正常』
『良いなぁ~、ぐっすり寝れて羨ましいよ』
ハヤトは溜め息をついた。
カイトは神経を研ぎ澄ませた。
...確か、事前の調査によるとここには300人が住んでいる。
300人分の生命反応が感じられた。
『...良かった。亡くなってる人はいないみたいです』
カイトは安堵した。
『ただ...、こんな平日に300人しっかりマンションにいるのは不自然ですよね』
カイトは眉を潜めた。
『ああ、恐らく獏型の能力によるものだろうな』
『こんな数、無理に集められたとしか思えん』
アキラは言った。
『まさか...、襲ってきたりはしないわよね?』
『私達、人間は殺せないのよ?』
『もしも、こんな数に襲われたら......』
...過去の似たような出来事を思い出した。
アスカは少し不安そうだ。
『さぁな。...まあ、その時はあんたの神経毒で何とかしてくれ』
アキラは冷めた口調で言った。
『頼りにしてるぞ...。 リーダー』
アキラはフッと笑った。
『もう...、簡単に言うんだから』
アスカは呆れている。
だが、少し嬉しそうだ。
アスカはカイトを見た。
...貴方のおかげでアキラはいい方向に変わってきてるわね。
『...?』
アキラは何故見られてるのかわからなかった。
だが、すぐに意図を察して微笑んだ。
捜索を続ける4人。
そんな中、気絶している1人の住人の指がピクリと少し動いた。
ーーーーーー
屋上に到着した4人。
そんな4人をノエルが待ち構えていた。
『どうも~皆さん。皆さんが噂の狩人さんかな?☆』
ノエルは笑顔で言った。
『そういう君は...、獏型さんかな?』
ハヤトは戸惑った様子で言った。
『ご名答~☆ 私が噂のディアーボルス、マジカルバクちゃんだよ~ん☆』
ノエルはノリノリだ。
そして、ノエルはバクのような姿の怪物に変身した。
長い鼻に黒い手足、胴は白く全体的にずんぐりむっくりな体型をしている。
そして、体全体がモコモコな毛で覆われている。
『...五月蝿い小娘だ』
アキラは嫌悪感たっぷりに言った。
『今回の子は随分とテンションが高いなぁ...。おじさん付いていけなくて気疲れしちゃうよ......』
ハヤトは苦笑いしながら仮面ライダーグラに変身した。
...あの血管の浮き出し具合、アナザーインヴィディアの洗脳毒だ。
カイトは思った。
...やっぱり、彼女とアナザーには接点が。
...潰さなくちゃ。
カイトは仮面ライダーフューリーに変身し、本気モードになった。
ノエルは遅いかかってきた。
応戦する4人。
『はぁっ!』
インヴィディアの長くしなやかな鞭は一瞬でノエルを捕らえ、そのままノエルを天高く上げる。
『食らいなさい‼』
そして、ノエルは地面に叩きつけられた。
『...?』
アスカは何だか違和感を感じた。
...手応えがあまりないわね。
『ぐあぁぁぁぁぁ‼』
叫ぶノエル。
『相変わらず容赦ないな~......』
『本当...、アスカさんだけは敵に回したくない』
ハヤトはインヴィディアの容赦ない攻撃に脅える。
『無駄口叩いてる暇があったら貴方も戦いなさい』
アスカは冷たい口調で言った。
『はいィィィィィ‼』
ハヤトはビビっている。
『はぁ...。一方的ってあんまり好きじゃないんだけどなぁ』
ハヤトはそう呟いて、自身の武器(ハンマー)を召喚する。
『...やりますか』
ハンマーを引きずり、ハンマーと地面の摩擦で火花を出しながらノエルに向かって走る。
『おりゃあ‼』
そして、それをノエルの脳天に叩き込む。
『ああぁぁぁぁぁー!!』
ノエルは頭から大量の血を吹き出し、叫ぶ。
『...?』
ハヤトは自身の手を見た。
...何か、軽い。
『アキラさん‼』
カイトはアキラの名を呼んだ。
『嗚呼、わかってる』
アキラはそう言って、自身の武器(弓)を召喚する。
そして、それでノエルに斬撃を食らわせた。
アキラの斬撃はノエルの左腕と右足を切り落とした。
『...?』
アキラも何か感じたようだ。
『いゃあぁぁぁぁぁ‼』
ノエルは悲鳴を上げた。
床に這いつくばり、震えながら言った。
『い...いや..........。お願い...殺さないで.........』
『...!?』
カイトの良心が揺らいだ。
『鳴瀧! 惑わされるな!』
アキラは叫んだ。
カイトはその声で我に帰る。
...そうだ。 こいつは彼らをあんな目に遭わせた奴なんだ‼
『....っ!』
カイトはライダーキックを発動した。
『はぁぁ...』
カイトは力んだ。
『...たぁっ!』
天高くジャンプしたカイトの回りを赤い龍が翔ぶ。
『せいっ! やぁぁぁぁぁぁぁ‼』
全身に炎を纏ったカイトは真上からノエルにライダーキックを食らわせた。
ノエルは悲鳴をあげながら、燃えた。
そして、最後には灰となった。
『...』
その場に着地し、それを眺めるカイト。
だが、何故だろう...。蹴ったときの手応えがあまりなかった。
『...?』
...何なんだ?この気持ち悪い感覚は。
カイトは思った。
この違和感は他の3人も感じているようだ。
『こっちだよ~ん☆』
後方から少女の声がした。
カイト達が振り向くとそこにはノエルがいた。
先程まであった複数の傷や断面が跡形もなく消えている。
『...!?』
カイト達は驚いた。
『...どうして!?』
アスカは動揺した。
『...』
ノエルはニヤリと笑う。
『さっき貴方達が倒したのは私のげ・ん・か・く♥』
『貴方達はね...、このマンションに入った瞬間から私の幻覚にかかってたのよ!』
ノエルは高笑いをし始めた。
『そんな...!? 耐・幻覚用のインカム付けてるのに!』
ハヤトは自身の耳を触り、言った。
『はぁ? 人間ごときの文明で私の幻覚が防げるとでも思ったぁ?』
『はっずかしい~‼ ウケるぅ~www』
ノエルは高笑いをしている。
『...笑わせてくれたお礼に。もっと面白いもの見せてあ・げ・る♥』
ノエルがそう言って指をならすとマンションの住人達が白目をむき、奇声をあげながら屋上に押し寄せてきた。
『何なのよ、これ!?』
アスカは驚いた。
カイト達も動揺している。
瞬く間にカイト達はマンションの住人に取り囲まれてしまった。
カイト達は、互いに背中を合わせた。
『貴方達ってさぁ...、“人間は殺せない”んでしょ?』
ノエルはニコニコしながら言った。
『じゃあ、質問で~す☆』
『......もし襲われたらさぁ。貴方達どうするの?』
ノエルは妖しく笑みを浮かべた。
『さぁ‼ 皆殺っちゃえ~☆』
ノエルは無邪気に笑った。
その声を合図に、住人達は皆襲いかかってきた。
『みっ...皆さん! 目を覚ましてください!』
『...って聴こえるわけ無いか』
ハヤトはしょんぼりとした。
『アスカ!』
アキラは叫んだ。
『ええ、わかってるわ‼』
アスカはそう言って、毒液を無数に吐き出した。
『少し痛いだろうけど、......我慢して頂戴』
アスカは申し訳なさそうにそう言うと、鞭や後頭部にある尾も使って次々と住人達に神経毒を投与する。
住人達は毒で動けなくなり、次々と地べたに這いつくばる。
だが、毒の投与が間に合わなかった分の住人達がカイト達を押さえつけ出した。
『ちょっと! 離して!』
アスカは必死にもがいた。
『触るな...‼』
アキラは自身を掴もうとした住人を蹴り飛ばした。
『アキラさん! 殺しちゃダメです!』
カイトは叫んだ。
『...うわっ!』
カイトは地面に押さえつけられてしまった。
『はっ...離してください‼』
『鳴瀧‼』
アキラは叫んだ。
『...!?』
アキラはまるでラグビー選手のような屈強な男性に担がれてしまった。
『何をする! 降ろせ!』
必死にその男性の背中を殴った。
だが、男性にとっては痛くも痒くも無さそうだ。
カイトは住人達を振りほどき、必死にアキラに手を伸ばした。
『アキラさぁぁぁぁん!』
『...鳴瀧‼』
アキラも必死にカイトに手を伸ばす。
だが、その手が届く事はなくアキラはまだ動ける洗脳された住人達とノエルに謎の空間へと拐われてしまった。
『じゃあ、そういう事だから。 このイケメン君は貰っていくね☆』
『それじゃあ皆さん、バイバ~~イ☆』
ノエルの高笑いだけが屋上に響いた。
カイトは膝から崩れ落ちる。
『あっ...ああ』
アキラとの日々が脳裏に浮かぶ。
...アキラさんが拐われてしまった。
僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ僕のせいだ
カイトは、その場にうずくまり地面を何度も殴った。
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
カイトは天に向かって叫んだ。
第1話【龍の怒号】END