「────はい。それではおやすみなさい、志貴さん」
琥珀さんも、おやすみ。
そんな就寝の挨拶を交わして、わたしは部屋の戸を閉めた。
からからから、と立て付けの悪い引き戸が擦れる音。
遠野邸の広い庭の片隅にあるこの旧館は、老朽化が進んで所々痛みが来ている。
一応取り壊さずに残してあるだけ、と言ったところの建物だ。住居として使われてはいない。ましてや、本館に部屋のある志貴さんが本来居るべき場所ではなかった。
「…………はあ」
縁側に降りて夜空を見上げる。
ひとつ、ため息が漏れた。心中には重く、鉛の錯覚。
────この屋敷の住人は、変わってしまった。
それは暗喩でもあり、直喩でもある。
「………………」
女とは、こうも変わるモノなのか────
秋葉さまと翡翠ちゃんを見ていると、そう思わされる。
あれほど志貴さまを愛し、慕っていた二人。ずっと続くように思えたそれはあっさりと崩れた。一人の闖入者によって。
秋葉さまも通っている学園の教師、なのだという。正直に言って最初は疑った。とてもとても、教鞭を執り指導に励むような人間とは思えなかったからだ。
第一印象は豚。平均体重を大幅に超す、肥えた体躯に醜い容貌。見た目で人を判断してはならない、なんて言うが、それにだって限度がある。そもそもあの男は身だしなみに最低限の気配りさえしていない。偏見どうこうの前に生理的嫌悪が浮かんでしまう。
しかしてその中身は豚というよりも猿だ。性欲だけは満々と漲っている彼は、信じられないことに、アルクェイドさま、シエルさま、秋葉さま、そして翡翠ちゃんと肉体関係を持っている。これはもう間違いない。なぜなら彼は遠野邸に部屋を持ち、憚ることなく彼女らと身体を重ねているのだから。
そう、彼は今、この遠野邸に宿泊している。以前秋葉さまはここに志貴さんを呼び寄せたとき、わざわざそれまで住み込んでいた家政婦や軋間の坊っちゃまを追い出してまで志貴さまの部屋をつくった。
だというのに──その部屋に住んでいるのは彼。志貴さまの部屋は、今や彼の部屋になっているのだ。そして志貴さまは本館を追い出され、さりとて有間の家に戻ることも許されず、外庭の古びた別館にいるのだった。
だから、この屋敷の住人は文字通り変わってしまったのだ──女性陣から愛を集める男性が、入れ替わるようにして。
辛い、などと言う訳にはいかない。本当に辛いのは志貴さんの方であって、わたしではない。
「……待っていてください、志貴さん。わたしが、貴方を守ってみせます」
この状況を打破出来るのは私だけなのだから────と。
心を決め、わたしは歩きだした。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「目を覚ませ? ……はあ、何言ってるの琥珀。私は正気も正気よ、本心からおじさまをお慕いしているの」
「姉さんは誤解しています。私や秋葉さまは無理やりご主人さまに迫られた訳ではなく、自分からあの方のモノになりたいと思ったのですよ」
何度ふたりを説得しても同じ答えだった。
はじめ、悪い男に騙されているだけだと高を括っていたわたしもそうではないと気付く。どうやら本当に、ふたりはあの男に惚れ込んでいるらしい。錯覚でも勘違いでもなく。
わたしとて立場上は秋葉さまに雇用されている使用人でしかない。結局は当主である秋葉さまの方針がこの家の中では全てにおいて優先される。
だから、外に追いやられる志貴さんを庇い抜くことは出来なかった。言葉を重ねたけれど、秋葉さまに加え翡翠ちゃん、更に言えばアルクェイドさんたちまでもあちら側なのだ。わたしひとりで抵抗するには限界がある。
でも。だからと言って、この状況を簡単に受け入れる訳にはいかない。
わたしは志貴さんのことが好きだ。そして以前までの遠野邸と今の遠野邸、どちらがより好きかというと前者である。
今の状況になってしまったのは、これはもう仕方がないこと。この辺りわたしの思考は割りとドライだ。起きたことは起きたこと、なるべくしてなったのだろう。
けれども、それは現状を放置するという話ではない。認められないことがあるなら手を回すのがわたしのやり方である。出来れば裏から操る方が性に合うのだが味方は自分しかいないから実力行使に出るほかない。
そういう訳で────
「お待たせ致しました。琥珀、参りました」
ドアをノックすると、待ち侘びたかのようにすぐに開いた。
……対面すると、本当に大きい人。縦にではなく、横に、だけど。
肩を抱かれて部屋に連れ込まれた。もう興奮しているのか汗ばんだ手のひらと荒い息が極めて不快だが、まあ良しとしよう。今日は、初めからそのつもりで来たのだし。
ここは彼の部屋。いや、元、志貴さんの部屋だった場所。
志貴さんは私物をほとんど置かず、部屋はいつも殺風景だった。けれど今は違う。彼の脱ぎ捨てた服やら放り出した小物やらが散乱している。翡翠ちゃんが定期的に片付けているというのにこれだ。自制心のなさに呆れてしまう。
自制心といえば、シモのだらしなさに関しては一際だ。
部屋の中央には大きなベッドがある。志貴さんの頃は一つだった枕は今では二つ、三つ。連日ここで女性と──かつては志貴さんの相手だった方々と寝ているのは、この部屋に寄り付かないわたしでも分かっていた。しょっちゅう、恐らくわざとドアの隙間が開いていて、聞き覚えのある女の子の甲高い嬌声が廊下まで響くのだ。そんな夜の翌朝はたいてい誰かの起床が遅く、ようやく起きたと思ったらあの男と連れだってリビングに来るのが常。夜の相手をするのは秋葉さまや翡翠ちゃんだけとは限らず、アルクェイドさまやシエルさまが泊まっていかれることも多々ある。さすがに部屋の外でおっ始めることはまだないが、所構わずアルクェイドさまやシエルさまの胸を掴み、秋葉さまのお尻を撫で、翡翠ちゃんに口移しでご飯を食べさせられている様を見ると、それも危ういと思わざるを得ない。
ああ、許せない。秋葉さまたちに手を出しているのも許せない、志貴さまを苦しめているのも許せない。
そして、翡翠ちゃんに不埒な真似をしていることも許せない。
私の大切な翡翠ちゃん。この世でたった一人の妹。
命より大事な存在を中年男に汚されているという状況を看過出来るほど私はおおらかではない。相手が志貴さんなら納得出来る、いや安心出来る。きっと幸せにしてくれるだろう。
だけど、これは駄目だ。翡翠ちゃんを、ムラムラした時に男性器をハメられる美少女オナホの一つとしてしか見ていない、この男には。
「さて。一応聞いておきますが、約束は忘れていませんね」
表情を削ぎ落として彼を見ると、戸惑った様子。
まあ、無理もあるまい。一応これまでは客人の扱いで笑顔の仮面を張り付けていた。それが突然無表情で眇めてきたら驚くだろう。どちらかというと、こっちが私の素なのだが。
彼は慌ててこくこくと頷いた。それから、今夜のわたしとの約束を復唱する。
────今夜一晩、私を抱く。
────お互いの絶頂した回数で競う。
────少ない方が勝ち。貴方が勝てば貴方のモノになって差し上げます。ただし、わたしが勝ったら、すぐさまこの屋敷を出ていってください。
「ええ、その通りです。よく分かって頂けているようで安心しました」
そう。それが、わたしが今日ここに来た理由。
今の内容は書面に起こして血判も押させてある。もしそれをしらばっくれたとしたら、数日前から仕掛けておいた隠しカメラの映像を使ってやる。この男は一応学園の教師であるらしい。学園の女生徒である秋葉さまとも寝ている映像を出す所に出せば最低でも懲戒免職だろう。
もしわたしが負けたら、それはマズい。遠野家は終わる。下衆な中年男に乗っ取られた連れ込み宿と化すだろう。
けれどそれは有り得ないと言っていい。自慢ではないが、わたしは性技には人一倍優れている。この男なんて弄べる程度には。
わたしが思うに、この男は運が良かっただけなのだ。最初に引っ掛かったのはアルクェイドさまだという。もちろん驚いたが、腑に落ちると言えば落ちる。自由奔放ながら無垢な彼女は新しい快楽を知って夢中になってしまったのだろう。それは他の皆も同じ。志貴さん以外に恋愛経験など全くなかったであろう純粋な方々だ、連鎖的に転んでいってしまったのは想像に難くない。
だが──お生憎さま。わたしは少しばかり事情が違う。
こんな男、簡単に手玉に取れる。これは推測ではなく単なる事実だ。皮肉なものだ、意に沿わず性経験豊富であることがこんな風に役立つだなんて。
絶頂した回数、なんて馬鹿げたルールを設けたのは、意趣返しのようなもの。
本来、志貴さんのモノなはずの女の子たちに好き勝手するこの男を、性的に誅罰してやりたかったのだ。
「それで? いつまでそうやって突っ立っておられるのです。わたしはいつでも始めて頂いて構わないのですが」
そう言うと、彼は慌ただしくズボンを下ろした。
全く、いきなり下半身裸になる配慮の無さはまさしく常識のマヒしたこの男らしいが……その下から出てきた男性器に、ひそかに息をのむ。
確かに、それは大きかった。比べてしまって申し訳ないが、志貴さんとは比べ物にならないだろう。槙久さまや四季さまとも比較にならない、けったいな大きさだ。もちろんわたしは少しソレが大きかろうが小さかろうが意に介さないが、秋葉さまたちのような他に男を知らない生娘なら話は別か。皆がこの男にどハマリしたのも理解出来る。……しかし、
「もうそんなに勃たせていらっしゃるとは。いやはや、貴方の節操のなさには感心致します。……準備していた? それはそれは、結構な御配慮で」
わたしが来る時刻の数十分前から勃起が収まらず、自分で扱いて紛らわしていたのだという。見れば、勃起の先端はもうべとべとだ。本当に、頭の中は性欲しかないらしい。
だが、好都合とも言えるか。この様子ならろくに堪えることも出来まい。
わたしが搾り、性的に屈服させ、根をあげたこの男を追い出す。それで終わりだ。遠野家は、元の形を取り戻す。
ゆっくりと彼ににじり寄る。今から抱く女が寄ってきたというのに、気圧されたかのように床に腰を抜かした男を冷たく見下ろす。
「全くみっともない。秋葉さまたちに手を出しておきながらそれですか。志貴さんならこの程度、軽く受け流しますよ」
言われ、反発したのか彼がわめき散らした。何でも、自分はあいつらを堕とせる器の男だとか、遠野なんか足元に及ばないんだとか──わたしもちんぽでぐちゃぐちゃに虐めてやるとか、余りに下らない失笑ものの内容を。
ここでわたしは確信した。思っていた以上にこの男は小物だ。このような腰抜けに、わたしが遅れを取るはずがない、と。
じりじりと距離を更に詰めると、ひぃ、なんて呻きながら尻を床に擦って後退していく。馬鹿馬鹿しい、これでは始まる前から勝負が着いているようなものである。
「ほう、わたしを虐めると。
────それではほら、どうぞベッドへ。その言葉が本当かどうか、確かめさせて頂きましょう」
恐らく一方的な蹂躙になるだろう、と予測しながら。
わたしは静かに、ベッドへ腰を下ろした。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
どうも皆様、御無沙汰しております。おまんこオナホメイドこと翡翠と申します。
一日の仕事を終えた私は厨房におりました。以前は料理は姉さんに任せきりだった私ですが、今では姉さんに追い付く勢いでメニューのレパートリーを増やしています。今もえっちらおっちら準備している最中です。
用意しているのはもちろんご主人さま用。よく食べよく呑む方ですから作る側も身が入るというものです。今日のご注文は食事ではなくお酒とのこと。いつもの飲食関連は姉さんが遠野家全員分まとめて用意するのですが、こういったご主人さまのみの注文はなかなか作りたがりません。どうもご主人さまのモノになるのを拒否しているようなのです。
「もう……姉さんも意外と人を見る目がないのですから」
たぶん、未だに志貴さまを想っているのでしょう。姉さんも事情が事情ですから、以前の感情に固執してしまうのも無理もないかも知れません。
だけども、それにも限度があるでしょう。ご主人さまは度々姉さんに求愛なさっておられます。可愛いとか、そそるとか、エロいとかいった褒め言葉で口説くのは日常茶飯事。食事の最中、秋葉さまにフェラ抜きさせたあと姉さんの着物で拭ってマーキングを施したり、抱き締めて首もとの匂いを嗅いでみたり、この前などはお尻をがっちり掴んでもみもみ手のひらを開閉させたり。私だってあれほど熱烈にご主人さまに求められた覚えはないくらいです。
だというのに、姉さんはその度にご主人さまを突き飛ばしお誘いを袖にしているのです。
これはいけません。ご主人さまほど優れた男性と巡り合う機会などそうそう有り得ません。それを、ちょっと昔から想っていたというだけで志貴さまを優先し、メスとして満たされるチャンスをふいにしている。志貴さまのような人柄はよくてもオスとして愚鈍の方ではなく、アルクェイドさまやシエルさまや秋葉さまを孕ませ上等肉便器ハーレムにせしめたご主人さまこそお慕いするべきなのは明白なのに、我が姉ながら心配になってしまいます。
だからこそ、なのでしょう。ご主人さまが今夜の姉さんとの勝負を受けられたのは。
妹の私が言うのも何ですが、姉さんは美人です。顔のつくりや身体の起伏も整っていますがそれよりも、全身からむんむんと色気を立ち上らせています。男好きのする、とでも表現するのでしょうか。きっと過去の経験から来るものなのでしょう。とにかく私や秋葉さまでさえ時々くらりとしてしまうくらい、被虐的な誘惑を撒き散らすのです。
それでいて姉さんは敏く、一歩引いた視点で周囲を見、他人を操ることに長けています。裏で糸を引き、慌てる人たちを尻目に自分は安全地帯でくすくすと笑うのが趣味なのです。
そんな女が押し倒され待ちの雰囲気を纏わせて同じ館をちょろちょろしている。女主人とメイドは既にオナホにして、あとはその策士を気取った生意気和服家政婦だけ。ご主人さまのおちんちんが激怒するのも当然と言えましょう。
その姉さんから持ちかけられたセックス勝負です。ご主人さまが断るはずもなく、即決したと聞かされました。
「……しかし、不安はありますね」
カラン、とグラスと瓶をトレーに乗せ厨房を出ます。
行く先はご主人さまの部屋。今頃姉さんを抱いているでしょうか、それともまだでしょうか。出来れば前者であって欲しいところです。
何故なら、どうにも胸騒ぎが止まらないのです。もしかして。もしかして、姉さんは本当にご主人さまのおちんちんに勝ってしまうのではないかと。そしてご主人さまをここから追い出すなどという、有難迷惑を実現してしまうのではないかと。
故に、ご主人さまの部屋にお邪魔する理由が出来たのは好都合でした。お二人の様子を見て、もし万が一姉さんが優勢であったりしたら、私もご主人さまに協力する必要があるだろうと思ったからです。
「…………さて」
部屋の前に着きました。
ドアは厚く、中の様子を窺わせません。かすかな物音一つ漏れ聞こえることはありませんでした。
ノブを握って、ひとつ深呼吸。開ければ姉さんの命運が分かります。
勝利か、敗北か。ご主人さまを搾り取って薄く笑っているのか、押し倒されて喘いでいるのか。どちらにせよ、二人がセックスしているのは確実です。
出来れば早く、姉妹揃ってご主人さまに御奉仕できればいいのだけど──と。
私は、静かにドアを開けました。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「本当ですか? あは、よかった。今日は気合いを入れて腕を振るったんですよ」
美味しかったよ、琥珀さん────
志貴さんは、わたしの料理を食べてそうおっしゃった。
志貴さんは旧館と学校を往復する毎日。本館には寄り付かず、ここに持ってきた本を一人で黙々と読み耽って時間を潰されている。
……だけど、最近、少し雰囲気が明るくなった気がする。
それは──自惚れでなければ、わたしの影響なのだと思う。わたしがここに訪れるとぱあっと表情を明るくしてくださるし、なんと言うか、わたしへの想いが強くなったように感じられるのだ。他の女の子たちが志貴さんへの執着をなくした中、わたしだけは親身に寄り添っているのだから無理もないだろう。
わたしとしては、秋葉さまたちが脱落したから志貴さんがわたしだけを見てくれた、という複雑な思いと、素直に嬉しいという気持ちが半々だ。以前までは、こんな風に一対一で長く時間を過ごすこともそう無かったから。
「もう、くすぐったいですよ志貴さん。そんなにモゾモゾしないでくださいな」
食事後、就寝される志貴さんを膝枕していた。……元々はむしろ寝付きの良かった志貴さんだけど、今はこうしてわたしが付き添わなければ睡眠を取るのも一苦労だ。
────ありがとう。俺の味方は、琥珀さんだけだよ。
「…………そんなこと、おっしゃらないでください」
わたしの膝にすがりつくようにして呟く志貴さんに言葉を返す。
不安を吐き出したのか、志貴さんの呼吸が一定に、静かになっていく。表情も穏やか。無事に安眠出来たらしい。
「良かった。……安心してお休みくださいね、志貴さん」
膝と枕を入れ替えて布団をかぶせる。志貴さんは一度寝られれば眠りは深い。明日の朝まで、しっかり休めるだろう。わたしは一礼して、旧館をあとにした。
「────ふう」
『昨日』と同じように月の出た空を見上げる。
変わらない風景。だけど、昨日はどんな決意で空を見ていたのか、もうよく思い出せない。
「…………」
出来れば、誰にも見つからず自室に戻って眠ってしまいたい。
けれど、そんなことが許されるはずもなく、
「おっ、琥珀、やっと出てきたーっ。もう待たせるんだからぁ」
「……アルクェイド、さま」
「ほら、みんな待ってるよ? はやく行こっ」
「きゃ……!!」
軽やかに屋根から木の枝へ、そして地面へ飛び下りた金髪赤目の美女。
アルクェイドさまはいつも通りのにこにことした笑顔でわたしの腰を抱えて、本館へ連れ去った。
「お待たせ~っ。琥珀連れてきたよ~」
連れていかれた本館のリビング。
そこには全員揃っていた。シエルさま、秋葉さま──それに翡翠ちゃんまで。
「あ、琥珀さん。お待ちしてましたよ」
「遅かったわね、兄さんの世話なんて早く切り上げてもいいのに。先に観させて貰ってるわよ」
「姉さん、こちらに」
「っ……ぅ……」
リビングには最近購入されたテレビがあり、それを取り囲むようにコの字型にソファが置いてある。
わたしはテレビの対面のソファに座らされた。逃げようにも両隣に秋葉さまと翡翠ちゃんが座って動けない。
いや、そんなことはどうでもいい。問題は……テレビに映っているもの。
あんまりにも恥ずかしくて、屈辱で、直視できない。ただ音声だけが、耳に響く。
『────ひっいいぃぃぃっ!!?♥️♥️♥️ なっ、何回する気ですかっ、い加減に……オ゙ッ!? お゙ほッッ♥️♥️♥️ こっ、このちんぽだけ大きい屑がっ、ん゙ん゙お゙お゙お゙お゙~~ッ♥️♥️ 知らない、こんなの知らな……♥️♥️ なんでっ♥️♥️ 志貴さんじゃ届かなかったとこ♥️♥️ わたしも知らないところ、見つけないでくださいぃ♥️♥️♥️ ひぎっ♥️♥️ 嘘、子宮下りてないっ♥️♥️ 入り口ぱかぱかさせてませんっ♥️♥️♥️ あ、貴方がちんぽでしつこく叩くから弛んじゃってるだけですっ♥️♥️♥️ 太った身体でそんな風にがっちり押し倒して、逃げられないようにして……♥️♥️ それで腰だけひたすら打ち付けられたらこじ開けられちゃうのも仕方ないんですっ♥️♥️♥️ 嫌っ、キスは駄目っ、んぶぅうう~っ♥️♥️ ぶちゅるるるっ♥️♥️ ずじゅるるるる♥️♥️ くっさぁ♥️♥️♥️ 煙草くさいし加齢臭くさいですっ♥️♥️ 息も苦しいし♥️♥️ んじゅぷるるれるるれろれろぉ~~♥️♥️♥️ ぶはぁっ……♥️♥️ だ、だから苦しいって、んぐぇおおおんおおおおお♥️♥️♥️ くっ、首絞めないで……オ゙エ゙ッ♥️♥️ オ゙オ゙オ゙♥️♥️♥️ うおお゙お゙…………ぶはああぁっ!! な、んで、首なんか絞めて……あ、秋葉さまから? わたしがそうやって虐待されてたって聞いた……って……♥️♥️ だ、だから何なんですか……♥️♥️ ち、違うっ♥️♥️ そんな、わたしは首絞められて感じるマゾなんかじゃ……♥️♥️♥️ ぐぶええ♥️♥️ ゴゲッ♥️♥️ おゴォオオオッ♥️♥️ ぐるじ……お゙うッ!? ♥️♥️ くっ、首絞めながらのピストン……反則……ッ♥️♥️♥️ オッ♥️♥️ オッ♥️♥️ オッ♥️♥️ オッ♥️♥️ オッ♥️♥️ オッ♥️♥️ おげぇッ♥️♥️ ぐうぇっ♥️♥️ ひ、ちんぽ膨らん……ッッぐぅぅうううう~~~っっっ♥️♥️♥️♥️ また大量射精きたあっ♥️♥️♥️ ッ♥️♥️ おおお♥️♥️♥️ ヤバっ、窒息アクメ……頭おかしくなる……♥️♥️♥️ も、もうお腹ぱんっぱん……♥️♥️ む、無理、もう無理っ♥️♥️ これ以上中出しされたら死ぬ、子宮破れます♥️♥️♥️ ……は……? 勝負? そ、そうですけど……こんなの結果見えてるでしょう!? だ、だってこれで、貴方が3回めで、わたしが……に、にじゅうはっかいめ……♥️♥️♥️ こんなのもう絶対勝ち目ない……♥️♥️ わ、分かりました、謝ります謝ります♥️♥️ わ、わたしが間違っていました……♥️♥️ 認めます、貴方はどうしようもない屑だけど……セックスだけはとんでもなく強い優秀なオスだって……♥️♥️ そ、そうです♥️♥️ 今なら秋葉さまたちの気持ちも分かります……こんなセックス教えられたら、一発で堕ちて貴方専属肉便器契約を交わすのも無理はありません……♥️♥️ 志貴さんには悪いですけど、いくら恋心は志貴さんにあっても、これだけちんぽに差があったら理性丸ごと貴方で塗り替えられちゃうのも当然です♥️♥️ わたしたちだってメスなんですから……貴方みたいなオスに組み伏せられたら、本能で遺伝子植え付けられ待ち状態になって卵子差し出しちゃいます♥️♥️ ……え? わたしですか? ふ、ふん、おあいにく様です……わたしは秋葉さまたちと違って耐性がありますから。確かに貴方にはちんぽの大きさも精液の濃さも遠く及ばない方々でしたけど、これでも経験は豊富なんです。ですからこの程度……ホゲぇッ♥️♥️♥️ い、いきなり突かないで、おかしな声出ちゃ……んッ♥️♥️ あんっ♥️♥️ ひぁああ♥️♥️ な……だ、だったら堕ちるまで何回でも続けるって……ま、まだ!? 冗談でしょう、まだやれるんですか……!? そ、そんなことされたら本当に堕ち……っ!?♥️♥️ い、嫌っ♥️♥️ 駄目です、それだけは駄目♥️♥️ あとはわたしだけなんです♥️♥️ 志貴さんの味方出来るのはわたしだけ♥️♥️♥️ わたしまで堕とされたら、志貴さんはハーレム丸ごと貴方に寝取られたオス失格の男の子になっちゃいます♥️♥️♥️ だからそんなにポルチオぐりぐりしてわたしの性感帯開発しちゃ駄目ですぅ♥️♥️♥️ やだっ、怖い♥️♥️♥️ たすけてっ♥️♥️ 助けて翡翠ちゃん♥️♥️ 秋葉さま♥️♥️ 志貴さん~~っ♥️♥️♥️』
「くすっ。琥珀ったら意外と堪え性がないのね。おじさまに挿入されてからまだ30分も経っていないわよ?」
「お、お願いです秋葉さま……御容赦を……」
「なに言ってるの、別に責めている訳ではないわ。ただ始める前におじさまを脅して尻餅つかせてたわりにはおまんこ激弱ねって」
「姉さん、恥じることはありません。ご主人さまのおちんちんは志貴さまとは比較にならぬ規格外です。あちらに慣れてしまい見誤るのも無理はないでしょう」
「ひ……翡翠ちゃんまで……」
言葉に釣られ、視線を上げる。
大画面には、男女が身体を重ねている動画が映っている。他でもない、わたしと──『御主人様』の行為だった。
昨夜──わたしは敗北した。
完膚なきまでの惨敗だった。今思えば、何を勘違いしていたのだろうか。
わたしはただ経験回数が多かったというだけで、そのどれにも質が伴っていなかった。それを床上手だと思い上がっていただけ。
御主人様は違った。アルクェイドさまを筆頭に、極上の女性を毎日のように抱き潰し、ちんぽを鍛えていたのだ。元々性豪の素質があった所に磨きがかかった結果、とんでもないセックスモンスターとなっていた。好き放題イカされまくり、身も心も完膚なきまでに明け方まで犯しつくされ最後は股間から精液溜まりを吹き出しながら失神してしまったのだ。
この映像は、わたしが隠し撮りしておいたカメラのものだ。当然のように御主人様……というかアルクェイドさまやシエルさまには事前から筒抜けで、御主人様も知っていたらしい。結果、映像はわたしの想定とは全く逆の、わたしを追い詰める為の材料となってしまっていた。
「あーあ琥珀さん、もうちんぽどころか指マンされただけで潮噴いてますね。あんなに仰け反って、なんてはしたない」
「顔すっごいことになってるね~。わたし知ってるよ、ああいうのアへ顔って言うんでしょ。さっきまで『その言葉が本当かどうか、確かめさせて頂きましょう』とか格好つけて言ってたのに……ぷぷぷ」
「ぐ……う…………」
……もう耳まで真っ赤、目の端に涙が滲んでしまう。
でも、言い返せない。お二人の言い分はまだオブラートに包んだ方だ。実際の映像の中のわたしの様子は、もっと酷い。御主人様の手でおまんこをほじられ、ガニ股でブリッジしながら部屋の壁まで潮を噴射し、ガチガチと歯を鳴らして白目を向いて打ち上げられた魚のように跳ね回っている。これは……たぶん、20回ほどアクメさせられた後だ。身体を屈服させられてからは、ちんぽを挿れられなくとも御主人様の指先だけで絶頂へ昇らされてしまっていた。
それにアルクェイドさまたちの言い方も、本気でバカにしているというよりは親近感を持っているという感じ。きっと彼女たちも御主人様に抱かれる際は同じようなものなんだろう、と容易に想像がつく。
「ああでも、琥珀がわたしたちの為に頑張ろうとしてくれたのは嬉しかったわ。もちろんどうなろうとおじさまから離れる気はないけれど、貴女の気持ちはよく分かったから」
「はい、まったくです。相談せず一人で行動しようとしてしまうのは姉さんの困った所だと思いますが」
左右に座った秋葉さまと翡翠ちゃんが距離を詰めてくる。
不意に両側からふぅ、と吐息を吹かれ、背筋が震えてしまった。
「ひゃあっ!? な、何を……」
「姉さん……本当に感じるとあんな顔をするのですね。二人で志貴さまと寝たことはあったけれど大違いだわ。メスの喜びを教えてくださったご主人さまに感謝しなければなりませんね?」
「おじさまがよくおっしゃっていたわ、『はやく琥珀を寝取ってハメ潰したい』って。私も最初はそうだったけれど、生意気な女を堕とすのは格別らしいわよ。おじさまは底無しだけどここまで一方的にアクメ地獄に落とされることはまずないわ。それだけ琥珀が気に入ったのね」
耳元で熱い囁き。だんだんとそれは近くなって、唇がわたしの耳たぶに触れてしまう。それだけでなく、ぺろ、れろっと舌で耳溝をくすぐられる。
「ふ、ぁ、あ……♥️ お、おやめください秋葉さま……」
「れる、れろぉ♡ 駄目よ琥珀、ちゃんと画面を見て。おじさまにチン負けした自分の姿、しっかり直視するの♡」
「ちゅっ……♡ ご主人さまに啼かされる姉さん、なんて可愛い……♡ 志貴さまでは到底引き出せなかった顔、ご主人さまだけが見られる姉さんのメスの顔……私にも見せて♡」
「ひぁぁっ♥️」
じゅるじゅると左右の耳をしゃぶられ、今までにない感覚がぞわぞわと全身に走り、力が抜けてしまう。耳穴が塞がれ、頭の中は反響する二人の耳フェラの音だけで一杯になった。
くたりと脱力したわたしの腰に唐突に快感が迸る。くちゅ、という水音。着物の裾から秋葉さまと翡翠ちゃんが手を差し込んでいる。二人同時、左右からだ。
「なっなっ……!? 何を、あっ♥️」
「もう濡れていますね。自分の隠し撮りを見て興奮してしまったの? 姉さんももうご主人さま好みになってしまったのね」
「ち、違……ひん♥️ わたしは、御主人様なんかで感じたり……♥️」
「あら、『御主人様』だなんて。この前まではあの男とか彼とか言っていたのに、琥珀ったら」
……秋葉さまの言う通りだ。心身ともに犯され尽くした結果、わたしは彼を御主人様と呼ぶようになっていた。勿論彼がそう命じたからだけれど、それでも以前までなら固く拒んでいただろう。今ではそれを素直に呼んでしまっているのだった。
ぐちゃ、ぐちゅ、と秘裂を弄られる。止めさせようにも腕に力が入らずされるがままになってしまう。
翡翠ちゃんが指でくぱっと割れ目を拡げると、秋葉さまが中へ指を差し込む。細く長い中指でコリコリと天井を引っ掻かれ腰が跳ねる。二人の耳フェラは更に激しくなって、舌を耳の穴まで突っ込まれてしまった。両側からの耳舐めで思考を犯され、股間からは蕩けるような快感が襲い、わたしはおとがいを反らして痙攣することしか出来なくなった。
テレビでは相変わらずわたしの痴態が流れていて、今は騎乗位で突き上げられているところ。初めて志貴さまに抱かれた時、自分で動いてみてと言われて、それまでただ犯されるばかりだったわたしは戸惑ってしまったのを思い出す。それからもこの体位の時はぎこちない動きだったのに、御主人様はしっかり動きを合わせてくれるうえにちんぽが大きすぎて常に気持ちいい所に当たって無我夢中で腰を上下させてしまった。耳が塞がれていて音は聞こえないけれどきゃんきゃん泣いていたはずだ。やめて、許してと言っても御主人様は聞き入れてくれず、思い上がっていたわたしのおまんこをちんぽで掘削するのを徹底したのだ。
視線を移せばシエルさまは呑気にお茶をすすっていて、アルクェイドさまはううん、と伸びをしている。それが、逆に不自然だった。秋葉さまと翡翠ちゃんはどうみたってリビングでするべきでないエッチなことをしているのに、それを特に気にかけるでもなくくつろいでいる。それはわたし以外の4人にとっては、お互いのふしだらな姿を見ることなんてそう大したことじゃないと言わんばかりの様子だ。
「んぷっ。ふふ、着物に染みがつくぐらい感じちゃったわね。そうだ琥珀、聞きたいことがあったんだけど──結局、『勝負』は何対何だったのかしら?」
「いっ……言えませんそれは……っひぁあああ!?♥️♥️♥️」
「だめです、姉さん。ちゃんと結果は報告しないと」
言い逃れしようとすると、翡翠ちゃんに陰核をつねられた。ビリビリと鋭い刺激が走り、身体が仰け反る。
「あっあああああ♥️♥️ やめて翡翠ちゃん、やめてえ♥️♥️」
「やめません。答えなければずっとこのままよ、姉さん」
「くぅううう……♥️♥️ ううっ……よ、よん……♥️♥️」
「はい? よく聞こえませんね、もっと強くしますか?」
翡翠ちゃんが力を込めようとする。わたしは慌てて叫んだ。
「よんじゅうはっかいですっ♥️♥️ わたしが48回で御主人様が5回っ♥️♥️♥️ 48対5でしたぁ♥️♥️♥️」
……間違いない。だって、しっかり数えていたから。今思うとばかばかしいけれど、本気で勝つ気でいたんだから。
秋葉さまと翡翠ちゃんは──意外にも、笑ったりしなかった。むしろそうだと思っていた、と言わんばかりに頷く。
「へえ。まあそんなものでしょう。むしろよく耐えたじゃない」
「ええ、そうですね。私たちが抱かれる時も大体そんなものでしょう。まあ、流石に48回は……かなり行っていますが」
「うっ……うぐぅうう……!」
もう恥ずかしいを通り越して心が死にそうだ。いつ以来か分からない涙が滲む。
「ああっ姉さん、泣かないでください。ほら、気持ちよくしてあげますから」
「────っひぎぃぃ!?」
「わっ。いきなり飛び跳ねないでよ琥珀、びっくりするじゃない」
油断していた所にクリ捩りを喰らわされ、あっさりアクメしてしまう。びゅるっと愛液が吹き出してもう太ももまでべたべた。自分でも分かるくらい濃厚なメス臭がぷぅんと漂った。
「っ、ぐ、く……!!」
もう駄目だ。
これ以上ここにいては頭のネジが飛ぶまで玩具にされてしまう。今はまだ秋葉さまと翡翠ちゃんに遊ばれるだけで済んでいるけど、アルクェイドさまたちまで参戦したらどうなることか。腰が抜けるまで責められるに違いない。
「お、おやめください秋葉さま、それに翡翠ちゃん。わたし、もう部屋に帰りますからっ」
「ええ? なに言ってるの、これからがいい所じゃない」
「そうですよ姉さん。ビデオもまだ終わっていませんし」
「い、いい加減にして……! こんなのもう付き合っていられません!!」
二人の手を振りほどく。あらあら、とシエルさまが目を丸くしているのが見える。
意外なことに4人とも強く引き留めはしなかった。もっと無理やり力で押さえ付けられるかと思っていたけれど。
いや、とりあえず今はどうでもいい。早くこの空間から脱出して頭を冷やさないと。正直、御主人様に開花させられた身体は一回アクメした程度ではムラムラが収まらないけれど、それは一人で処理すれば済む話だ。
そう思いながらよたよたと部屋の入り口へ向かう。翡翠ちゃんが何やら言っているけれど、よく聞こえない。わたしの頭の中は一刻も早く自室のベッドに倒れ込み、おまんこを掻き回したいという一心だった。
と────
「わぷ……っ!?」
どすん、と。廊下に出る寸前、何かにぶつかった。
生暖かく、柔らかい感触。
でも重みがあってびくともしない。
頭をうずめる格好になってしまったそれから顔を離し。
手をついて、見上げると。
「────ひっ」
喉から空気が漏れる音がした。
驚きか、恐怖か、よく分からない感情に頬がひきつる。足がすくみ、動けなくなって。膝が崩れそうになり、よけい頭が真っ白になる。
「あら、おじさま。丁度いい所に」
秋葉さまが言った。
間違えるはずもない。それは、つい昨日わたしを蹂躙した、わたしの──『わたしたち』の──御主人様だった。
「い、いや……離し……っ」
御主人様から離れようとする。本能的に危機を感じた。
それは危害を加えられると思ったのではなくて、
「おっ……お!?♥️♥️ んぐぅぅっ……??♥️♥️」
中年男のくっさい体臭を鼻腔いっぱいに吸い込んでしまう。普通ならえずいてしまうはず、なのに頭が芯まで痺れる。一体どういう反応をしているのか目に霞がかかり、口からこぼれそうなほど唾液が溢れた。御主人様が、そんな発情家政婦を逃がす訳もない。わたしをより強く抱きすくめて着物の上からお尻を掴んだ。座っていたからお尻の方まで愛液が染みていて、びちゃりと御主人様の手のひらを濡らす。
「おッッ♥️ ほおぉっっ!??♥️♥️ おおおっ……♥️♥️」
ああ────と。
再度、昨夜ぶりに自覚する。身体はもう、御主人様のモノだ。いくら秋葉さまたちに御膳立てされていたからって、匂いをかいでお尻を触られただけで子宮が落ちきりちんぽ挿入待ち状態になってしまうなんて普通じゃない。新たに分泌される愛液も、秋葉さまと翡翠ちゃんにあれだけしつこく触られていた時はさらりとしたものだったのに、御主人様相手だとたったこれだけの接触でどろっどろに糸を引く本気汁。志貴さんとのセックス中でも少し染みる程度だったそれが、今は既に下着を貫通してふくらはぎまで伝っていた。
反射的に御主人様の胸元にすがりついてしまう。秋葉さまたちから見れば、それは発情したメス猫が身体をすり寄せているようにしか見えなかっただろう。
「はい、そうですご主人さま。今は皆で昨日の映像を見ておりました。ええ、志貴さまの味方を気取っていた姉さんを一晩で専用オナホケースにする手腕、改めて感服致します」
翡翠ちゃんが、柔らかな口調で言う。わたしの記憶の中では、それは翡翠ちゃんが志貴さんと話している時の喋り方と全く同一のものだった。
「ひっ、翡翠ちゃん、たた、助け」
「姉さん、私も終いには起こりますよ? ちゃんとご主人さまのお気持ちを汲み取ってください。ほら、腰に当たっているでしょう、姉さんが傅くべきモノが」
「────、────」
言われ、視線を落として。
ぶわあッ……と、冷や汗が吹き出る。ズボンの前をめりめりと膨らます股間のモノ。昨夜わたしの股ぐらを3割ほど拡張させ二度と戻らないよう均した肉塊が、帯の少し下、下腹部、子宮の直上に、ぐりぐりと。
「ッ……!??♥️♥️ ッッッ♥️♥️♥️ ~~っ♥️♥️♥️」
必死に、志貴さんの顔を思い浮かべようとする。
でも裏切り者の子宮は、昨日出来たばかりの飼い主の感触に喜んでまたアクメする。むぎゅう、と更に密着させられて、ズボンの下から汚ならしい先走り汁が滲み、着物に染みて、その熱が伝わってまた甘イキ。御主人様さまにべろぉと頬を舐められてアクメ、胸元から腕を入れられて乳房を揉まれてまたアクメ。
駄目、だ。もう、この人がわたしにするどんな接触でも、それが性感に通じてしまう。だって、知っているから。このオスはわたしに快楽を与えてくれると、身体が学習してしまっている。
「はい、是非とも。反抗的な姉を躾けてやってくださいませ」
「おじさま言っていたでしょう、琥珀を寝取りたいって。ふふ、丁度いい食べ頃よ?」
何か言っている声がする。けど、なんて言っているかは、よく分からなかった。
「あっ♥️♥️ あんっ♥️♥️ ああっ♥️♥️ ごっ、御主人様ぁっ♥️♥️ 待って、ピストン緩めてくださいぃ~っ♥️♥️♥️」
ぱん、ぱん、ぱんっ──と。
廊下に肉のぶつかる音がこだましていた。着物を脱ぎもせず、袴をまくられてお尻が丸出しになったわたしの下半身に御主人様のちんぽが捩じ込まれていた。
最初は部屋まで連れていかれるのかと思った。きっと御主人様もそのつもりだったのだろう。
だけど発情したオスとメスが二人連れ歩いていて、別に物陰じゃなく堂々と廊下で致していても誰にも咎められない環境だと思えば、その場でハメられてしまうのも道理だった。
壁に手をついた立ちバックは獣の交尾のようだった。早くメスの柔らかい肉でちんぽを扱きたい、尻肉のまろやかさを腰で味わいつつ挿入したいという御主人様の欲望まみれの体位だ。この屋敷でただ一人残った寝取られ順番待ちの女を後ろから犯すのはよほど征服感が刺激されるのだろう。ぐりぐりと股間を押し付けてわたしの蜜壺を貪る御主人様が恍惚のため息を漏らした。
「ん゙お゙お゙お゙ッ♥️♥️♥️ 深……ッ♥️♥️♥️ 奥まで届いちゃってます♥️♥️ やめてくらさいッ♥️♥️♥️ 子宮口虐めるの駄目えッ♥️♥️♥️」
子宮の入り口をこりこり亀頭で潰されるたびに頭に電撃が走る。なんて、気持ち良いんだろう。これまでセックスは苦痛なものか、志貴さんと愛を確かめるものでしかなくて、快楽なんて二の次だったのに。御主人様のちんぽでは、理性が吹っ飛ぶほどの性感を覚えてしまう。
「は、はぁぁっ!? ちがう、マゾじゃないですっ♥️♥️ うぅぅ♥️♥️♥️ そうですけど、敗北アクメでイカされてますけどおっ♥️♥️ わたし、これでも経験豊富なんですよっ??♥️♥️ こんなちんぽでちょっとおまんこを抉られたくらいじゃ、オほぉぉぉッッ♥️♥️ ガン突きやめてぇっ♥️♥️ 子宮下りきってるんですからぁっ♥️♥️♥️」
ごっつん、と子宮を下からぶっ叩かれて身体がふわりと浮く錯覚。これも今までなかった感覚だ。志貴さんはこんなに力強くちんぽで内臓を持ち上げてくれなかったから。
自分でも驚くくらいおまんこが拡がって御主人様のちんぽを呑み込む。これじゃあ、それこそ御主人様専用のおまんこになってしまう。御主人様のぶっといちんぽでなきゃまともに締め付けも出来ない、ガバガバの膣穴になってしまう──。
「おうッ♥️♥️ おんッ♥️♥️ 志貴さんのこと忘れたかって……そんなっ……こと、無いぃっ♥️♥️ こんなちんぽでっ♥️♥️ ちょっと志貴さんより逞しいだけのちんぽで、わたしが負けるはず、なぁぁあああっっ♥️♥️♥️」
口答えにお仕置きの子宮ぶち抜きピストン。ただでさえ長大な上に子宮が降りきっていて、亀頭が子宮口に触れるまで挿れてもちんぽの7割くらいしか膣に収まっていない。それを無理やりぼっちゅんぼっちゅん突き込むものだから子宮口が弛んで胎内を明け渡そうとしている。
ぺちぃん、とお尻を叩かれ背筋にゾクゾク快感が走る。かんっぺきに、モノ扱いだ。負けてないと言い張っているのはわたしだけ。完全勝利を確信した御主人様はわたしを寝取りのスパイスを感じられる肉オナホとしか思っていない。
中年のたるんだ腹肉とわたしのお尻がぺちぺちぶつかる。本当にただちんぽと運だけが良かっただけの人でなしが欲望を存分に充たしている。何が恐ろしいかと言えば、御主人様がわたしの媚肉でちんぽを擦る度にわたしにも耐え難い快感が襲っているということ。カリで膣ひだを削られ、ぱつんと腰と腰がぶつかる度にわたしの生殖本能が叫ぶのだ。
────孕んでしまえ。
────余計なことは忘れて、このオスの立派な生殖器から恵んで貰った種子で交配してしまえ、と。
「ひ、痛……ッ♥️♥️ やめて、噛まないで♥️♥️ 痕つけられたら志貴さんにばれちゃいますっ♥️♥️」
がぶり、と首もとに噛み付く御主人様。コレは、このメスは自分のモノだと言うようにわたしに歯形を残していく。歯形だけじゃない、虫刺されみたいなキスマークまで。戦利品に名前を書くのと同じ、持ち主の印を付ける行為だ。
征服、されている。わたしの中の屈折した性癖が反応してる。生来のものか、虐待を受けた故かは分からない。とにかくわたしの中に眠っている、オスに手荒く組伏せられたいという欲求が疼いている。志貴さんじゃ絶対充たされなかったそれが、このオスなら自分を食い散らかしてくれると確信している────。
「あ。やーっぱりヤッてた」
「ッ…………!?」
声に視線を向けると、廊下の奥からアルクェイドさまがこちらへ歩いていた。くすくすと目を細めている様子は、わたしの初めて見る──メスとしての顔。
「おじさん、琥珀のおまんこは気持ち良い? ……へえ、最高だって。良かったねー琥珀、おじさんのおちんちん、ちゃんと喜んでくれたってさ♥️」
トコトコと近寄ってきて。アルクェイドさまは、躊躇いなく御主人様に口付けた。
「れろっ……ちゅ♥️♥️ んふ、好き……♥️♥️ だぁい好き、おじさん……♥️♥️ むちゅっ♥️♥️」
頬をそっと両手で挟んでの甘いキス。それはまさしく恋人へするキスだ。
「え~? 今言って欲しいの? 琥珀をハメてるから? もお、鬼畜なんだから……♥️」
恥ずかしげに言いながらも、高ぶったように唇を舐める。
そして、わたしのおまんこを犯している御主人様の耳元で囁く。
「おじさん、好き……♥️ 一番好き……志貴よりも、好き♥️♥️ くすくす……♥️♥️ 志貴の粗チンじゃ満足 出来ないの♥️♥️ オス失格の志貴じゃ話になんない♥️♥️ もうおじさんの格上おちんちんじゃなきゃおまんこに挿れたくな~いっ♥️♥️ ふふっ♥️♥️」
熱く、吐息混じりの囁き。それは御主人様を賛美するものになっていく。
「良かったなあ、あの日、おじさんと浮気セックスして……♥️♥️ あの日までは志貴以外の人なんて考えられなかったのに♥️♥️ おじさんがかっこいいおちんちんで教えてくれたのよね♥️♥️ 志貴はオスとして足りてないって♥️♥️ 本当のセックスはこんなに気持ち良いんだって♥️♥️ だから二人で計画したんだよね、志貴の周りの女の子、み~んなおじさんのモノにしちゃおうって♥️♥️」
御主人様の手が、アルクェイドさまの身体に絡む。薄く身体に張り付くニットセーターは、アルクェイドさまのノーブラおっぱいの形をくっきりと反映している。その巨乳を我が物顔で揉みしだき、掴むとフル勃起だと思っていたわたしの膣内にあるちんぽが更に硬くなっていく。
「わたしもけっこう根回ししたものね♥️♥️ シエルたちをレイプするおじさん、志貴の百倍かっこよかったよ……♥️♥️ シエルを襲って、妹を罠に嵌めて、翡翠を誘い込んで♥️♥️ やーっと琥珀におちんちん挿れられたね♥️♥️ 志貴のハーレム丸ごと寝取るの、愉しかった? 優越感すごい? そうだよね、みんな志貴のことが大好きだった女の子たちだもん♥️♥️ もう身体も心もおじさんのモノだよ♥️♥️ あとは……ほら、今おちんちん挿れてるこのメスブタだけ♥️ でもたぶん、あと何回かレイプしたら堕ちちゃうんじゃないかな……♥️♥️ だって昨日初めてハメ潰したのにもう堕ちかけだもん♥️♥️ もしかしたら一番おまんこ弱いんじゃない? ほら、手加減なんていらないよ? 最後の一人をオナホにして、他人のハーレム完全制覇しちゃお……♥️♥️」
身体をまさぐるのに飽き足らず、御主人様とアルクェイドさまが唇を重ねる。わたしにしたような貪るものじゃない、それこそ恋人同士の愛情の籠ったキスだ。
口では吸血姫とラブラブディープキスを交わす一方で、下半身はわたしの──つまみ食いされた下女のおまんこで性処理中。女の子からの愛情を一心に受けつつ公認で違う女の子のおまんこにちんぽを挿れるのはさぞ愉悦だろう。ましてや両方が同じ男から寝取った女と来たら。
「アルクェイド、さまっ……そんな、酷いことを……♥️♥️」
「ん~? でも琥珀もよかったでしょ? おじさんがわたしたちを堕としてくれたおかげで、志貴よりもずっと気持ち良いセックスを知れたんだしさ。まあ結果オーライじゃない? 妹たちもきっと同じだよ、最初はビックリしたけど、今となっては志貴で女の子としての人生終えちゃわなくて良かったーって♥️♥️
────ねえ? 琥珀も本当はそうなんでしょ?」
鋭く示された質問に、とっさに答えられない。
即答できないということ。それは、わたしの理性の崩れ具合を表していて。
なんだか、よく分からない。だって、もう自分だけなのだ。わたしと同じくらい、もしかしたらもっと強く志貴さんを思っていた皆は全員が鞍替えして、そしてその筆頭だったアルクェイドさまにこんなことを聞かれたら。
全部がひっくり返っていて、まだ一人だけ以前のままでいる自分の方が、おかしいような気になってしまう。
「おじさん、出そう? うん、そりゃ分かっちゃうよ。いつもおじさんの精液なんて一滴も無駄にしちゃ駄目だーって抱かれてるんだもん♥️♥️」
「んうっ♥️♥️ は、あ……♥️♥️」
「それじゃ、琥珀の中にぜんぶ出そうか。そうだ、わたしがもっと気持ち良くしてあげるね」
そう言って、アルクェイドさんが蹲る。わたしじゃなく、御主人様の後ろへ。
「ん~っ……んぷっ♥️♥️ れるれる、んむぇ~っ♥️♥️」
にゅる、ぴちゃ、と音がする。
わたしからはアルクェイドさまが何をしているかは見えない。見えないけれど、音がする場所から、そして途端に御主人様が腰をひくつかせたことから、アルクェイドさまが御主人様のお尻を舐め始めたのだと分かった。
「じゅるっ、ずるるるる♥️♥️ べろ~っ♥️♥️ ぢゅぅぅ~~♥️♥️」
御主人様の贅肉のたっぷりついた、汚ならしい臀部の尻穴にアルクェイドさまの赤い舌がねじ込まれているのだろう。金髪美女のアナル舐めは格別の快感のようで、御主人様が身体を強張らせる。ぷぴゅ、と先走り汁がおまんこに吹き漏れた。
「んんべぇろべろべろれろぉぉッ♥️♥️ じゅぶずずずずびぃぃッッ♥️♥️ ぶぢゅるるるるるるるるるッッ♥️♥️♥️」
更に凄まじくなる、真祖の姫のアナルほじり。直腸まで舌が入り込んでいるのではないだろうか。御主人様のちんぽが耐えきれないと叫ぶようにわたしの膣内で激しく脈打つ。上向きの剛直に天井を抉られ、もうわたしも限界だ。
御主人様がアルクェイドさまの舌から逃れるようにわたしの最奥までちんぽを押し付ける。それでも舌は追ってきて、更に亀頭がごりごりと奥へ。たまったものではないのは子宮口だ。がっちり腰を掴まれて退けもせず、ただひたすらちんぽに嬲られる。
────ばちん、と尻を叩かれる。射精するからもっと締めろ、という肉オナホへの下知。
それが、遠慮のない無責任生中出し射精の合図。
びゅる、びゅうう──ーっ♥️♥️♥️ ぶびゅびゅびゅるるるるっ♥️♥️♥️ どぴゅるるるっ、どぷどぷどぷ♥️♥️ ぴるるるる~~っ♥️♥️♥️
「んんぐああああっ♥️♥️♥️ イッッグ♥️♥️ オオッ♥️♥️ イッちゃいますぅぅぅ♥️♥️♥️」
どろっどろの精液を感じ、強制的にアクメへ飛ばされる。
こんなに濃い精液、間違いなく初めてだ。子宮に張り付いて、三日三晩落ちそうにない。
どくっ♥️♥️ どくっ♥️♥️ どぷぷっ♥️♥️♥️
「あぐぁ♥️♥️ くうっ♥️♥️ ま、まだ出て……♥️♥️ 溢れちゃうっ♥️♥️♥️」
ちんぽが一跳ねするごとに精液の塊が撃ち込まれる。直接見なくたって分かる、ゼリーみたいに濃厚でずっしり重い御主人様の精液。妊娠を避けるなんて気は欠片もない、むしろ孕ませてやろうという気しかない無責任射精だ。
お腹がたっぷん、と重くなる。お目当ての精子と出会ってきゅんきゅんと疼く子宮。今日は大丈夫な日だ。でも、決して絶対に孕まないという訳じゃない。何より、この御主人様の強い精虫だったら初潮前の幼女だって孕みかねない。
「どれだけ出すんですか♥️♥️ 妊娠したらどうするの……♥️♥️ も、もちろん産ませるって……わたしはそんな気はありませんっ♥️♥️」
当然だ。こんな男の種で孕むつもりなんてない。志貴さんから全てを奪った下衆、遠野家を乗っ取ろうとしている下手人の子なんて。
そのはず。そのはず、なのに。
なんでわたしは、御主人様の赤ちゃんでお腹を膨らませる想像をして、頭を痺れさせているのか。
「うわ、まーたいっぱい出したね、おじさん。……でも一発じゃ足りないでしょ。琥珀はこれで根性あるから、まだきっと志貴のことが好きだよ。だからほら、気の済むまで恋人持ち家政婦さんを寝取りレイプし放題ってこと! ふふっ、おじさんのちんぽでよがっちゃってる浮気者のよわよわおまんこ、戻らなくなるまでおじさんのおちんちんで調教しちゃえ~っ♥️♥️」
「嘘っ、待って、あ♥️♥️♥️ いやぁあああ♥️♥️ もう精液でいっぱいなんですからっ、これ以上流し込まないでええええ♥️♥️♥️」
ぼたぼたと精液を股間から漏らしながら半泣きで懇願する。けれど興の乗った御主人様とアルクェイドさまが許してくれるはずもなく、数時間後わたしの腰が抜けて立たなくなるまで、廊下での生ハメバックは続いた。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
その日から、わたしは最下層の存在となった。
わたしが自分から持ちかけた『勝負』。その結果も、敗者へのペナルティも、わたしと御主人様だけでなく屋敷の滞在者全員が知るところとなった。勝手に身体をまさぐられるのは当たり前、土下座を強要されたり、全裸で屋敷を歩かされたり、犯されている映像の垂れ流し、そして当然、御主人様がムラッと来たらすぐさまおまんこを明け渡す精液便所扱い。
誰も庇う人なんていない。むしろ言外に急かされるくらいだ。
『早く折れろ』って。
『御主人様に奉仕する寝取られハーレムの一員となれ』って。
皆、信じて疑わない。志貴さんではなく、御主人様にひれ伏すべきだと。その方が琥珀も幸せになれるのだから無駄な抵抗はやめればいいのにと、わたし以外の全員が思っている。
志貴さんに心の氷を融かされた女の子たち。命も、心も、志貴さんが救ってくれたからこそ今、喜びを享受出来ている、遠野志貴の攻略対象ヒロイン。
それが今や、全く第三者の中年男を運命の人と仰いでいる。
どこかで歯車が噛み合わせを間違えたのだ。
そう思うけれど。
この閉じられた屋敷の中で、わたし以外の全員が口を揃えて言うのなら、まるで。
まるでわたしの方が、無用な抵抗をしているように思えてくるのも、また事実だった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
御主人様が女の子に手を出す機会はどんどん増えていく。部屋の中だけでなく廊下やリビング、果ては屋敷の森でも交わるようになった。
それは、染みが侵食していくかのよう。ゆっくりと屋敷自体が御主人様の色に染まっていくのだ。
そうして、その手は志貴さんの近くまで及んでいく。
ある時は旧館で。いつものようにわたしが志貴さんを寝かし付けたあと────。
「んむっ、むちゅううっ……♥️♥️ 駄目です御主人様、志貴さんに聞こえてしまいます……あんっ♥️♥️」
出てきたわたしを待ち構えていた御主人様に唇を奪われた。どん、と壁に背中を押し付けられる。大して厚くない壁の向こうは、さっきまでわたしの膝枕で安心しきっていた志貴さんが眠っているはず。
眠りに落ちるまで見届けたから、起きてはいない。いないと思うけれど、どうしても声を潜めてしまう。
「れるっ……ちゅ……♥️♥️ し、志貴さんと……? そんな、キスなんてほいほいする物じゃありませんっ。御主人様とは……無理やりさせられてるだけで、あ、ンンッ♥️♥️ んん~~っ♥️♥️」
さっきまで、ほんの数分前まで志貴さんと穏やかな時間を過ごしていたっていうのに。その足で御主人様と舌を絡めている。
……嫌悪感というのは、段々と薄れていくもの。今では御主人様とのキスをろくに拒むこともなくなっていた。
じゅるじゅると舌を吸われると頭に響くようで思考がぼうっと霞んできてしまう。同時に股間が熱く、湿り気を帯びてくる。
感じている。唇を合わせるだけで御主人様のちんぽを迎え入れる準備をするようになった自分の身体を、制御出来ない。ぱくぱく開閉する膣口からは愛液が垂れ流しだ。
御主人様に腰を抱えられ、背中を壁に預けた駅弁の体勢に。おまんこに宛がわれたちんぽは、吸い込まれるように挿入された。
「んぅ、ふうっ♥️♥️ あんッ♥️♥️ 駄目、そんなに壁、ぎしぎしさせたら♥️♥️ 志貴さんに聞こえちゃううっ……♥️♥️」
旧館はふるい木造だ、人間が二人体重をかけていたら簡単に軋んでしまう。わたしの子宮に亀頭が当たる度に、ギッ、ミシッ、と異音が響く。
────琥珀さん?
「ッッ……!!?」
心臓が止まる。
聞き慣れた、優しい声。それはさっきまで聞いていた、志貴さんの声だった。
「し、志貴さん!? 起こしてしまいましたか……っ♥️♥️」
いつもは一度眠ったら目を覚まさない志貴さん。だけど今日に限って寝付きが悪かったらしく、物音で起きてしまったらしい。
「い、いえ、何でもっ♥️♥️ ほら、こちらはずっと掃除してませ、んんッ♥️♥️ し、してませんでしたからっ。夜のうちに雑巾がけでもしておこうかと……♥️♥️」
志貴さんが寝惚けた声で、そうなんだ、ありがとう、と呟く。……どうやら、ほとんど夢の中にいるみたい。
これなら何とか誤魔化せそう──と思った矢先、
「んぐぉおおッッ!?♥️♥️ ご、御主人様、おやめくださ……♥️♥️」
ごっちゅん、と。わたしの体重ぶんをかけた駅弁ピストンで、子宮が貫かれる。
視界に星が飛ぶ。快楽を通り越した激感に意識がショートしかけた。
「はっ……はい、何でも……♥️♥️ 何でもありませんよ志貴さん……♥️♥️ ちょっとバケツを倒してしまって……お゙ッ♥️♥️ うぉッ♥️♥️ い、いえ、大丈夫ですからっ♥️♥️ どうか早くお休みください……♥️♥️」
早く。早く眠って欲しい。
志貴さんがさっさと眠って退場してくれないと、いつまで経っても気持ちよくアクメ出来ないんだからと、そう思ってしまった。
「はーっ……はーっ……♥️♥️ ……志貴、さん? ……眠られましたか……?」
声がしなくなった。御主人様と二人で耳をすませて、志貴さんがやっと深い眠りについたことを察した。
そうなればもう、余計なことに頭を割く必要もない。
「ご、御主人様……♥️♥️ あの、志貴さん、眠ったみたいで……あんッ♥️♥️ あっ♥️♥️ あっ♥️♥️ あっ♥️♥️ ああ♥️♥️ 子宮、貫かれてっ♥️♥️ 子宮口で亀頭、ちゅぱちゅぱ吸っちゃってますぅぅ……♥️♥️」
細身の志貴さんと違って御主人様の身体は大柄だ。太い腕に支えられていると安心感がある。
すぐそばに志貴さんが眠っているというスリルもあってか、いつもより興奮するくらいだ。ゴツゴツと子宮を射抜かれて、あっという間に絶頂へ届いてしまう。
「あ、んんんッ……♥️♥️ イッ……くぅぅぅ……♥️♥️」
僅かな理性がわたしに声を抑えさせた。自分の指を噛んでどうにか叫びを噛み殺す。
ほぼ同時に御主人様も射精していて、とぷとぷと精液が注がれる。夜の森で、御主人様と二人で身体を震わせていた。
またある時は、とある樹の下で。
「ふッ……♥️♥️ ふぅーっ♥️♥️」
ズボンを下ろした御主人様の股間に顔を埋めるわたし。
晴天のもと、大樹の下は日陰になっている。
日光から切り取られた空間で、下着のうえから顔面コキをしていた。
ついさっきまでいつも通り玄関の掃き掃除をしていたというのにたった数分でこれだ。学園の仕事から帰ってきた御主人様は玄関先で箒を持っているわたしを見るや否や、腕を掴んでここまで引きずってきた。
「うわ……ますます大きくなって……♥️♥️ 女の子の顔面にちんぽ擦り付けて勃起強くするとか……♥️♥️ 恥ずかしいとか思わないんですかっ♥️♥️」
……まあ、そんな神経があったら自分の生徒の周りの女の子を寝取るとかする訳ないんですけど。というか、わたしの言葉でかえって勃起してますし。
薄い布越しに感じる肉棒の熱さ、逞しさ。顔が火照ってしまいそうだ。
仕方ない。仕方ないので、下着の上から唇を落とす。むちゅ、ぺろ、と唇と舌で刺激するとちんぽが跳ねて先っぽの部分がじんわりと染みてくる。ますます汚くて心臓がばくばくした。
「きったな……♥️♥️ これ誰が洗うと思ってるんですか……♥️♥️ これ以上汚れたパンツ洗うの嫌ですから早く脱いでください♥️♥️」
ずる、と下着を引き落とす。
飛び出てきたちんぽはもうフル勃起。ぴくぴく震えて、柔らかい女の肉を求めている。
すん、と匂いをかぐ。御主人様の体臭と同時に、しないはずのかぐわしい香りがした。
「むっちゅ♥️♥️ れろ……♥️♥️ 御主人様、ちんぽから女の子の匂いがしてます……♥️♥️ 学校で誰かにしゃぶらせてきましたね♥️♥️」
間違いない。だって幹はおろかカリ首まで恥垢が全くなくぴかぴか、一日放置していれば当然するはずの汗の匂いがしてこない。キンタマ袋にはリップの薄桃色がべったり、根本に鼻をくっつけて思い切り息を吸い込めば爽やかなリンスの香りまで。間違いなくほんのついさっき、女の子にこのちんぽをディープスロートさせていたのだ。
「御主人様、どなたと……? シエルさまですか? まったくもう♥️♥️」
しかし、なんだか癪だ。そりゃあわたしはいつでもどこでもハメれるちんぽケース、御主人様のお手付き自由の小間使いではあるけれど。
それでもこんな、学園であの女生徒にちんぽしゃぶらせたから帰ったらあの家政婦とどっちのお口の具合いがいいか比べてみよう──なんて扱いは癇に触る。こっちにだって女としてのプライドがある。御相手がシエルさん──経験の浅いだろう女生徒ときたらなおさらだ。
「御主人様、酷いです……♥️♥️ 二発目だからって容赦しません。腰が抜けるまで吸い取って差し上げますからね……♥️♥️」
────そう宣言して亀頭を頬張るわたし。
まあ、当然の帰結と言いますか、
「ぉぶッ♥️♥️ ごッッぼ♥️♥️ んぶぷッ♥️♥️ ぶちぶちゅちゅんぶぶぶぶぷぷっっ♥️♥️♥️ んぐぶぅ~~ッッ♥️♥️♥️」
数分後。そこには頭を掴まれ口を非貫通オナホールとして使われているわたしがいた。
調子に乗ったわたしの発言を聞いて御主人様は激怒された。数発頬をちんぽで張られ、屈辱甘イキアクメで弛んだ唇にちんぽをねじ込まれた。そのあとは安物の性具扱いだ。顎がはずれかねない勢いで太いちんぽを出し入れされていた。
「んぶッ♥️♥️ ぶッ♥️♥️ ぶッ♥️♥️ ぶぅッ♥️♥️ っっ♥️♥️」
酸素が足りなくなってぼうっとしてくる。ふらふらと視線はさ迷い、頭上の緑葉樹へ。
……ああ、そうだ。なんて懐かしい。ここは、志貴さんと別れた場所。
まだ幼い時分。志貴さんが屋敷を追い出され、もう二度と会えないと思った時、思わず駆け出したわたしはこの樹の下で志貴さんと初めて言葉を交わしたのだったか。
あれから何年もたち、志貴さんが戻って来られて、それはそれは嬉しかった。この樹の下で思い出に浸った時もあった。
そしていま、巡りめぐってここで御主人様のちんぽを呑み込んでいる。正確にはイラマチオで喉を犯されている。……一体どういう因果なのだろう。全くもって理解できない。
「んぐおッ──んんんんん~っ♥️♥️♥️ ごぼぉぉッ♥️♥️ ごぶッ♥️♥️ ごきゅっ♥️♥️ ごくッ♥️♥️ ごくん♥️♥️ んくっ♥️♥️」
勿論、御主人様はそんな事に頓着しない。
むしろわたしの感傷も汚すように射精する。わたしは必死で、盛大にぶちまけられる精液を飲み干した。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
それからしばらくして、御主人様がわたしに手を出すことは少なくなった。
理由は分からない。何となく、わたし以外の──秋葉さまやアルクェイドさんたちも、取っ替え引っ替え抱いているという感じではなくなった。
もしかしたら、飽きたのだろうか。そうなら助かるけれど……御主人様がアルクェイドさんたちのような美女を飽きるかどうかは、怪しい所だった。
「あら、姉さん」
「翡翠ちゃん……」
ある日、ばったりと翡翠ちゃんと出くわした。
わたしはお掃除が終わり、部屋に戻るところ。翡翠ちゃんはいつものメイド服だ。また御主人様のお世話だろうか。
「翡翠ちゃん、大丈夫? 御主人様に酷いことされてない?」
「なに言ってるんですか。そんなことより、嬉しいことがあったんです。ふふ、私が一号なんですよ」
「はあ……?」
翡翠ちゃんはいつになく陽気だ。滅多に表情を変えることがないのに今は見て分かるくらい頬を染めている。
「何かあったの、翡翠ちゃん?」
「はい。そうですね、姉さんに最初に教えましょう。ほら、これです」
そう言って、翡翠ちゃんは棒状のモノを差し出した。
使ったことはなくても、誰しも存在くらいは知っているモノ。わたしもそうだ。これが何の用途に使われるモノかはよく知っている。
それは──妊娠検査薬だ。尿をかけて妊娠の有無を検査するタイプ。真ん中の小窓には、妊娠の証である黒線がくっきり浮かんでいる。
「え──う、嘘……?」
「嘘な訳ありません。私、ご主人さまのお子を授かったのです」
目の前が真っ暗になる。
翡翠ちゃんは声を弾ませて言う。彼の遺伝子で孕んだのが嬉しくて堪らない、その結果に欠片も後悔はないという顔。
わたしにとっては真逆だ。
正直──心のどこかで思っていた。いずれ翡翠ちゃんたちも目が覚めて、以前の皆に戻るんじゃないかと。楽観的すぎるかも知れないけれど、それでも信じずにはいられなかったのだ。
「う……産むの、翡翠ちゃん」
「?? 当然ではないですか。堕ろす意味がありません」
「………………」
「危険日に溢れるほど中出しして頂いた甲斐がありました。私が孕んだということは他の皆様も遠からずでしょうね。ご主人さまは私たち一同に種付けされたがっておられましたから。秋葉さまたちもたっぷり精を注がれているでしょう」
お腹をさすって翡翠ちゃんは言う。
────ぐらり、とした。
頭をハンマーで殴られたような気分。
足元がおぼつかない。
喉がからからに渇いている。
どうしてか、胎内の下の方がきゅっとなった。
「ぁ……わ、わたし部屋に戻るね、翡翠ちゃ──」
何故だか怖じ気づいて歩き去ろうとする。
だけど、後ろから引き留められてしまった。
「待ってください姉さん。妹が妊娠したというのにおめでとうの一言もないんですか?」
「……そんな、おめでとうなんて言えない……」
「ふうん。それはどうしてです?」
「だ……だって、あんな人の」
子どもだから──と。
言葉を絞り出したわたしに、翡翠ちゃんは笑った。
それは、いつもの優しい微笑みではなく、しっとり濡れた女の嗤い。
「姉さんこそ嘘をついて。そんな理由ではないでしょうに」
「ど、どういう事」
「簡単な話です。本当は羨ましくて妬ましいから言えないんですよね、姉さん」
「………………は?」
理解出来ない。
翡翠ちゃんはいったい何を言っているのだろう。
羨ましい……? そんな訳がない。あんな男の種で孕むなんて寒気がする。抱かれるのだって嫌。本当は彼がこの屋敷にいること自体我慢ならないのだ。だから大事な翡翠ちゃんが彼に孕まされて喜べないのは当然。そして翡翠ちゃんの指摘が大外れなのも当然だ。
そう、当然のはず。わたしは何も間違ってない。何もおかしくなんかない。
そのはずなのに。
「ふふ、お腹を膨らました姉さん、きっと綺麗です。着物の帯、新しいの買わないといけませんね。……ああもう、そんなに顔を赤くして。想像しただけで達しそうでしょう? お腹をぼてっとさせられて、きっと重いのでしょうね。ご主人さまのせいで身軽に歩くことも難しい身体にされてしまうんです。女にとって一番大切な場所である子宮をご主人さまに差し出しました、って大きくなったお腹で皆に宣言するのですよ。もちろん志貴さまにも、『他のオスに奪われました』『貴方よりも先にあのオスの精子で孕みました』『もう貴方の精子で孕む隙間はありません』ってそのお腹でもって突きつけるんです。あっと、ほら、私の腕に掴まって。そんなに脚を震わせて……もしかして甘イキしてしまいましたか? でも気持ちは良く分かります。毎回のセックスであんなに負かされて、その敗北感をクセにさせられて、そのうえで最後には孕まされて。人生そのものを征服されてしまうんですから、想像しただけで堪えられない屈服アクメですよね?」
「────、────」
……そのはず、なのに。
どうしてわたしの鼓動は、こんなにも上がっているのだろうか。
ばくんばくんと心臓が跳ねて嘔吐きそうなくらい。涎が溢れそうになって慌てて口を塞いだ。じゅる、と唇の端から唾液が漏れる。
ひく、ひくん、と腰が甘く疼く。
視界が狭窄していく。一つのことしか考えられなくなる。頭の中でがんがん鳴り響いている。どうにかしてそれから目を逸らそうと身体を強張らせて震えを抑えるしかない。
──だっていうのに。
「……あ。分かりました。姉さん、今日危ない日なんですね」
翡翠ちゃんは、事も無げに言い当てた。
「成る程、そういうことでしたか。道理で盛りを堪えたメス犬のような顔をしていると思いました。こそこそ逃げ隠れしているのもその為ですね。確かにそんな身体でご主人さまに抱かれては一発で着床でしょう。しかしなんと哀れな。もしやこのあと、一人で慰めるつもりでしたか?」
「ち、ちが……あ、哀れって」
「だってそうでしょう? 私の報告を聞いただけでそんな状態になってしまうというのに、下らない建前でご主人さまの子種を戴くことも出来ず自分で処理しようというのですから。何が哀れって、姉さんの子宮が何より哀れでしょう。もう相手を見定めているというのに空っぽのままで過ごさなければいけないなんて」
いつしかわたしは、妹に壁際まで追いやられていた。
翡翠ちゃんに見下ろされている。いや、見下されているかのよう。背丈は同じだというのに、抜けそうな腰を壁にもたれて支えているせいだ。明かりを遮られ薄く翳った中、翡翠ちゃんの──名前の通りの──宝石のような瞳が輝いている。
「哀れといえば志貴さまもでしょうか。こんな孕みたがりの雌が側にいながら生殖相手にも選んで貰えないとは。姉さん、ご主人さまに孕まされたくないのならそれこそ想い人である志貴さまと子作りすればいいというのに──そもそもその選択肢が浮かばなかったのでしょう? それはとても正しいですよ。きっと姉さんの子宮もほっとしているでしょう、ご主人さまというオスを知っておきながら志貴さまに孕まされるなんて屈辱もいい所ですもの。そのオスとしての魅力のなさも、姉さんにオスとして見て貰えないのも哀れというか──侘しいというか。元主人ながら、お気の毒に」
以前の翡翠ちゃんなら有り得なかった言葉。わたしだけでなく志貴さんも見下す翡翠ちゃんは異様な迫力と、優越感に溢れているように見えた。
ぺたん、と尻餅をついたわたしへ覆い被さるように翡翠ちゃんが膝をつく。もしかしたら殆ど初めてかも知れない、翡翠ちゃんからの抱擁。
「姉さん? くすっ……いいかげん素直になったらどうです?」
「う、ぁ……翡翠、ちゃん……」
「今からでも遅くありません。いえ、姉さんが求めてくれたとなったら、ご主人さまはこれまでの無礼も全て水に流して下さるでしょう。姉ちゃんが一番良いようにしてくれます。ですから」
翡翠ちゃんはぴっとりとわたしの耳朶に唇を付けて、熱く、吐息混じりの声で、
「今日は私が夜伽の担当ですので、宜しければ──交ぜてあげてもいいのですよ?」
そう囁いた。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「はっ、はっ……!! はあ……!!」
瓶が並べられた戸棚を乱雑に漁る。
その中の一つ、薄茶の遮光瓶を見付けて手に取った。
「これだ……!」
中には錠剤がほんの数個だけ入っていた。わたしの手製、コーティングなどはない白い素錠だ。
翡翠ちゃんの誘惑から這々の体で逃げ出したわたしは自分の研究室へと飛び込んでいた。内緒で作った屋敷の地下にある部屋だ。特に志貴さんが来るまでの間、わたしはここで色々と実験をすることがあった。
わたしの手にあるのもその産物の一つ。
これは、屋敷の裏庭で栽培した薬草から作った薬だ。
一言で言うならば、即効性の排卵誘発剤。催淫剤としての効能も入っている。
「もう、これしかない。これを使えば……」
じゃら、と手のひらに錠剤を転がした。
ただでさえ危険日真っ最中。更には『ご無沙汰』なせいで身体は発情しっぱなし。
そこにこれを飲めば──きっと孕めるはずだ。
もちろん、御主人様の子じゃない。志貴さんの子だ。
悔しいけど、翡翠ちゃんの言う通りだ。御主人様とのセックスを知って、わたしは当てられてしまっていた。志貴さんが大変な状況であることもあって性行為をしようという発想すらなかった。……確かに、本能的に選択肢から外していた面も有るかもしれない。
でも、この薬はきっとそんな建前を打ち崩してくれる。御主人様と志貴さんのセックスの差なんて気にならないくらいに感じて、孕み率100%になった子宮で志貴さんの精子を迎え入れれば間違いなく妊娠できるはずだ。
わずかに躊躇してから覚悟を決める。早ければ早い方がいい。もしこの先、また御主人様に襲われて孕んでしまうとも限らない。
だから──今日だ。今日、思いきってこれを飲んで、そして志貴さんと。
「──────っ」
放り込んだ錠剤を、カリッ、と奥歯で砕いた。水なしでもとにかく胃に落とせばいい。
ごっくん、と嚥下して一息つく。……流石に数秒で効果が表れる、なんてことはないだろう。経口剤は吸収まで時間がかかる。
「……ふぅ。でもこれで」
少なくとも。少なくとも、わたしはまともでいられる。
志貴さんの味方の、琥珀さんでいられる。
はずだ。
それから30分ほどして、じんわりと下腹が熱くなってきた。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「ふふ♡♡ ご主人さま、あーん♡♡」
ぱくっ。
私が差し出した料理を、ご主人さまが頬張りました。
ご主人さまの夕食の取り方はまちまちです。外で食べてくる日もありますし、私以外のアルクェイドさまやシエルさまと取られることも、もちろん皆で一緒の場合もあります。
とはいえその中でも一番多いのが、私と取る食事。お互い、食事を食べさせあいっこするのが癖になっているのかも知れません。今もご主人さまの膝の上にのり、甲斐甲斐しくお渡ししていました。
「あ、んッ……♡♡ ご主人さま、手が♡♡ い、いえ、確かに手持ち無沙汰とは思いますが……」
両手が暇になったとのことで、もみゅもみゅ、とお尻を揉み込まれました。ご主人さま指定の紐パンツが頼り無げに捩れます。
「ごひゅじんしゃま、あ~ん……むちゅっ♡♡ れる……♡♡ ん、むっ♡♡ ちゅっ♡♡ んん~っ♡♡」
食事を軽く咀嚼してからご主人さまに口移し。そのまま深いキスをされてしまいます。
ぴちゃぴちゃとリビングに舌をからめる音が響きます。皆様気を遣って下さったのでしょう、食卓には二人きり。このあと就寝前のセックスが控えていることもあってご主人さまの動きは遠慮がありません。お尻にあてられていた手はいつの間にか前へ。隙間からくちくちと膣口が弄られぴっちり閉じていた割れ目が綻んでいきます。
先ほどご主人さまに妊娠をお伝えしたところ、それはそれはお喜び戴きました。間違いなく志貴さまではなくご主人さまのお子です、なぜならもうずっと志貴さまと寝ておりませんから──と申したとき、ご主人さまの股間がむくっと膨らんだのを覚えています。
妊娠したこともあって他の方の孕ませを優先されるかとも思いましたが、そこは色情魔のご主人さま。孕ませた女に無責任中出しするのも乙なものと当然の如く抱いて戴けるようでした。
これは、いわば前戯のようなもの。私をまさぐってご主人さまのおちんちんも既にズボンのなかで主張を強めています。
「はい、それでは参りましょう……♡♡ ご主人さまに種付けされた身体、ご自由になさってください♡♡」
食事も終わり、本題であるまぐわいの時間。ご主人さまに腰やら胸やら抱かれながらリビングを出て移動します。
目指す先はご主人さまのお部屋です。私の自室でも良いのですが、やはりご主人さまのベッドに招かれた方が幸せというものですから。
と──その途中。
「あら? どうしたの姉さん、こんな所で」
廊下の隅、ちょうど昼間と同じ辺りで姉さんに出くわしました。
と言っても、その様子は異なっています。具合が悪いのかよろよろと足を引きずり、壁に手をつかなければ倒れてしまいそう。顔も真っ赤で顎に伝うほどに汗だくです。
私の声に視線を寄越しますが、熱病にかかったように目はうつろ。まともに頭が働いているか怪しく見えます。
「姉さん……? ちょっと、大丈夫ですか」
「ひ、すい、ちゃん……?」
「ええ、私です。ほら掴まって」
抱き留めるとじんわりと熱が伝わってきます。厚めの和服の上からこれでは、実際の体温は相当でしょう。
私の肩に掴まった姉さんが顔を上げて、ひぃ、と後退りました。どうやら今さらご主人さまに気付いた様子です。
「あ、う、ぁ」
姉さんの顔から更に汗が噴き出します。熱いのに真っ青というなかなか器用な表情です。
一見体調が悪いように見える姉さん。しかし、私は大方の事情を察していました。
あからさまに濃厚に、ぷんぷんと。むせかえるような匂い。姉さんの身体から立ち上る匂い。
それは──性臭です。お腹の中にたまごを抱えて精子を欲しがっている発情期丸出しの孕ませ希望メス臭です。
危険日だった姉さんですが、それだけでここまでの状態にはならないでしょう。ならば、なんらかの方法を用いたという事で。
「ああ──可哀想な姉さん。志貴さまは満足させてくれませんでしたか?」
「うっ、うう……♥️」
「ほら泣かないで。気持ちは分かります。せっかく志貴さま用に卵子を準備して──きっとお薬も使ったのでしょう? だっていうのに腰抜けセックスで終わってしまったのですね。ご主人さまと比べたらエッチも駄目で、精液も──」
するり、と着物の裾をまくると、やはり太ももにはべっとべと。精液と愛液の混ざった淫汁が張り付いています。
量はかなりのもの。数時間に渡り志貴さまに跨がってどうにか精液を胎に収めようとする姉さんの姿が容易に想像出来ます。しかし、それは決して濃厚なものではなく。ご主人さまの粘性の強いタールじみた精液に比べればまるで水のようなさらさらとした液体でしかありませんでした。
「あらあら。志貴さまの精液、また更に薄くなっていませんか? 性行から遠ざかった為でしょうか。精神状態もあるのでしょうが……確かに、こんな米の研ぎ汁みたいな精液で孕みたくはありませんよね」
「ちが、違うぅ……♥️」
「何が違うのです? こんなの推測するまでもなく分かります。志貴さまとのセックスで孕もうとして、でもよわよわ精子じゃ無理っぽいからお薬を使って、そうしたらぜんぜん満足出来ずに逆に身体を昂らせるだけの逆効果になってしまったんですよね。今ごろお腹の中で卵子が右往左往していますよ、せっかく排卵されたのに肝心の精子が襲いに来てくれないって」
──でも、と。蹲った姉さんの顔を上げさせました。
ぴっとりと姉さんの顔面に密着する肉塊。理解の追い付かない姉さんが寄り目になってそれを凝視して、ゆっくりと呑み込んでいきます。
「……あ♥️♥️ ああぁぁぁぁぁ♥️♥️♥️」
ずるぅり、と鼻梁を撫で上げる、姉さんの高まった体温より熱い肉棒。
私との愛撫で既に勃起したご主人さまのおちんちんが、姉さんの理性を焼きました。
姉さんの瞳孔が開いていきます。
異常なまでに興奮した身体を持て余している所に押し付けられた、特大おちんちん。きっと今、姉さんの頭にはこのおちんちんにハメられた時の快楽が怒涛の勢いで思い出されていることでしょう。
ぺたん、と床についたお尻はへこへこと揺れて、眉尻はとろんと垂れ下がり、だらしなく鼻の下が伸びていきます。試しにご主人さまが腰を引き、それに合わせておちんちんに引かれるがごとく顔が追い掛けていく様はさながら釣られた魚のよう。しまいには腰に抱き付き顔面でご主人さまのおちんちんと金玉を抱擁し始めました。
「むふーっ♥️♥️ んふぅううう♥️♥️ すうっ♥️♥️ はあぁぁぁ……♥️♥️」
金玉袋の裏っかわに鼻先を埋めて深呼吸。そこにお目当ての精液が詰まっている故でしょうか。鼻で裏筋を擦り、頬で袋を磨きます。手強かった使用人が精子をおねだりしているのを見てそそられたのか、ご主人さまのおちんちんも更に硬さと大きさを増していきました。
「はっ、はあっ……♥️♥️ 嘘、嘘です♥️♥️ これ以上ちんぽおっきくなるとか絶対嘘♥️♥️ あっちゃいけないことですっ♥️♥️♥️」
「嘘ではありませんよ姉さん。ああ、ちなみに今は勿論、以前姉さんを犯していたときもこのおちんちんは本気ではありません。ご主人さまのおちんちんが本当の本気になるのは、孕ませ完全同意セックスの時だけですから」
「ふぅっ♥️♥️ ふ──ーっ♥️♥️」
ぷちゅ、ぴゅるっ。
鈴口から吹いた先走りが姉さんの顔に引っ掛かります。
粘液をぬめぬめと顔に広げていく亀頭。姉さんはもう息も絶え絶えに瞳を上向かせて甘イキします。
「姉さん。これから私はご主人さまに組伏せて戴き、逞しいおちんちんでごりごりお腹を抉られて、おまんこから溢れるまで精液を注いで貰うのですが」
「は…………」
姉さんの顔に頬を寄せます。
びちゃあっ……と張り付く先走り。私と姉さんの頬でおちんちんを優しく挟んで。
「お昼も言った通り──姉さんが望むのでしたら、御一緒に如何でしょう?」
「は……あ……♥️」
ぐるぐる揺らめく濁った瞳。
やがて、姉さんは────、
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「今までの無礼を御詫び致します……」
ふかふかの絨毯に額がめり込むまで頭を下げた。
三つ指をついてひれ伏す、わたしに出来る最大限に反省の意を示したポーズ。『もう逆らいません』『わたしが間違っていました』『貴方が全て正しかったです』──と御主人様に伝わるように、だ。
「ふふっ──♡ ご主人さま、姉さんの土下座でまた勃起なさるなんて。ええ、不遜にもご主人さま以外の精子で孕もうとしていた姉さんの敗北宣言、しっかり御覧になってください♡♡」
翡翠ちゃんが頭上で煽るのが聞こえる、けれど面を上げることは許されない。
御主人様の寝室で、ベッドの上の御主人様へ床からの土下座。わたしは全裸だった。身に付けているのは髪をむすぶリボンのみで脱いだ服は傍らにしっかり畳んで置かれていた。御主人様の言い付けで、一番上に脱ぎたてショーツをちょこんと乗せて。
「わたしが間違っておりました……♥️ どうかお許し下さい♥️ どのような罰でも受けます♥️ さっき志貴さんに抱かれたんです。すっごく──すっごくつまらないエッチでした……♥️ もう駄目なんです、御主人様とのセックスを知ったら、志貴さんのセックスなんて子どものお遊びにしか思えません♥️♥️ ちんぽは小さいし硬さが足りないし精液も薄いし♥️♥️ なにより『こいつを種付けしてやる』って気概がまるで足りないんです♥️♥️ あんな腰抜け、こっちだって孕まされるのは御免ですぅ♥️♥️」
志貴さんは優しい。でもそれは時と場合に依るというもの。
ちんぽまで優しく軟弱じゃあ話にならない。わたしの過去を慮ってくれているんだろうが余計なお世話だ。
ぐり、と頭に重みが掛かる。御主人様が足で踏みつけたのだ。この屋敷に唯一残っていた障壁を打ち崩した達成感を踏み締めているに違いない。
「んぐうッ♥️ ぅぁ……♥️」
志貴さんにはない横暴さを見せられて胸がときめく。負ける訳にはいかないと気を張っていたのが破れた反動か、手荒く扱われる事に甘美な快感を覚えてしまう。
「ご主人さま、どうぞこちらへ♡♡ 即ハメも良いですが、今回は姉さんを確実に妊娠させることが最優先ですから──少しでもたくさん精液が出るように、私のおまんこで下準備致しますね♡♡」
元・志貴さんのベッドに横たわる御主人様と、その上に跨がる翡翠ちゃん。翡翠ちゃんもわたしと同じ、全裸にヘッドブリムを着けただけの格好だ。
仰向けになったご主人さまの股間には天に向かって巨根ちんぽが屹立している。既に限界近くまで膨れ上がって鈴口からはぬらぬらと先走りが亀頭をぬらしていた。
翡翠ちゃんはみっともない蟹股になって男性器を腹へ収めていく。御主人様の身体には負荷をかけないよう接地面はお互いの性器のみ。蹲踞の姿勢になってにゅるにゅるとスクワットし、御主人様ちんぽを自らのおまんこで扱いていく。
「っふ♡♡ んんっ♡♡ はっ♡♡ くすっ、ご主人さまのおちんちん、私のおまんこ磨きで益々大きくなっております……♡♡ ほら、姉さんもしっかりおまんこを解しておいて♡♡ ちゃんとこのおちんちんをお迎えできるように……♡♡ さっきまで挿入していた志貴さんの粗チンとは比べ物になりませんから♡♡」
「はぁ……♥️」
ああ、言われなくても、全然違うってよく分かる。みちみちと拡げられる妹の膣口がそれを証明している。
机の上に転がっていた大人の玩具を手に取る。ピンク色をした、男性器を模した張り型。こういったものが散乱している御主人様の部屋を以前は近寄りたくもないと思っていたのに、今では自主的に抱かれに来ているなんて不思議なものだ。
妹の性交を見せ付けられながら、張り型を自分のおまんこに挿入していく。志貴さんのモノより大きく、御主人様のモノより小さいといったところ。柔らか目のシリコンバイブを翡翠ちゃんのピストンスクワットに合わせて出して、入れて、また出して。押し退けられた膣内の精液がこぼれ落ちていく。志貴さんには悪いけどこれだけでも志貴さんとのエッチよりも気持ち良いくらいで、知らず知らずのうちにどれほど御主人様に開発され快楽の閾値が高くなってしまっていたのか改めて自覚させられてしまう。
「ほッ♡♡ ぅおッ♡♡ っっぐぅ♡♡ も、申し訳ありませんご主人さまっ、あ、余りに気持ち良すぎて……少しピストン緩めさせて戴きま──ッッぐうぉぉお!?♡♡♡」
翡翠ちゃんの泣き言をご主人さまが許すはずはなかった。
ごつん、とちんぽに子宮を突き上げられ翡翠ちゃんが絶頂した。それでも自分で決めた役割を果たすよう、ガクガクと震える膝を立たせてちんぽ扱きオナホ役を継続する。
「ふッ、ふーッ♡♡ い、いえ、駄目ではありません……♡♡ 勿論ご主人さまのお好きに虐めて下さって結構で御座います♡♡ では、ピストンを再開──オッ♡♡ おッッほ♡♡ ふぐっ♡♡ ぅおお♡♡」
健気な様子に嗜虐心を刺激されたのか。にやついた御主人様がゴンゴンと腰を突き上げる。
……寄り目で喘ぐ翡翠ちゃんは、今まで目にしたことのない姿だった。大切にしていた、槙久さまや四季さまから身を挺して護った妹が中年男の肉穴になっている様は、崩れたわたしのプライドを更に粉々にした。
なんと言うか。ようやく理解した。
わたしの抵抗が実を結ばなかった、というよりは。初めから、御主人様に楯突くこと自体が間違いだったのだ。
ああ、こんなことならさっさと諦めていればよかった。
そうすれば、御主人様の手を煩わせることも、志貴さんのしょぼいエッチの相手をすることもなく、晴れて翡翠ちゃんと一緒に双子姉妹オナホになっていたんだから。
「おッおおおぉぉおおおお……♡♡♡ ご主人さま、申し訳……あ、ありまへっ♡♡♡ お、オナホの役目もまっとう出来ず……翡翠はわるいメイドで御座います……♡♡♡ そんな、よく頑張ったなんて、勿体ない御言葉……♡♡」
ついに翡翠ちゃんは腰を抜かして御主人様の胸元に倒れこんでしまった。
御主人様は大柄だ。翡翠ちゃんの身体はすっぽり収まってしまう。
御主人様に髪を撫でられて翡翠ちゃんが目を細めて笑う。志貴さんにだって見せたことのない表情。きっと最初は身体を篭絡されたことから始まった関係だろうに、子宮を堕とされ心を堕とされいつの間にやら恋愛感情までもそっくり寝取られてしまったのだろう。翡翠ちゃんだけじゃない。秋葉さまも、アルクェイドさんもシエルさんもきっとそう。それぞれ志貴さんとの間に積み上げたものがあったはずなのに、ちょっと大きなちんぽで突っつかれたらころっと傾いてしまったのだ。
そして、わたしも。
以前は皆を見て、女性とはここまで綺麗に心変わりするのかと戦慄していた癖に。ここまで丸ごと女の子たちを奪われるのを目の当たりにして、実際にこの身でエッチの違いも体験して、オスとしての格差を知ってしまうと素直に『志貴さんじゃ嫌だな』と思ってしまうのだから不思議だ。
お付き合いするのも、御奉仕するのも、子どもを授かるのも志貴さん相手はもう御免だ。
──御主人様じゃないと。
この人じゃなきゃ嫌だと、子宮がわんわん喚いているんだもの。
「はい……♥️♥️ 御主人様、準備は出来ております♥️♥️ ちんぽを挿入するための穴、しっかり解しておきました♥️♥️ ……え? ああ、確かにさっきまで志貴さんに抱かれていましたけど、アレじゃあおまんこの準備運動にもなりません♥️♥️ 今日はしっかり御主人様のデカちんぽをお出迎えしなければなりませんから、奥の奥まで拡げておきました♥️♥️」
わたしもベッドに上って大股開きで御主人様に股間を晒す。
ちょっとみっともないくらいに開いたおまんこは覗き込めば子宮口が見えてしまうかも知れないくらいだ。これでも御主人様のちんぽが挿れば拡張されてしまうだろうけれど。
「ああもう、姉さんったら。志貴さまの精液が垂れてしまっているではないですか。ご主人さまにそんな汚いモノを見せてはいけません」
そう言いながら翡翠ちゃんがわたしの膣口に唇を付ける。そのまま、『じゅるるるるるっ♡♡』と啜った。
「ひゃあああ♥️♥️ ひ、翡翠ちゃんっ!?」
「くちゅ…………ぺっ。これで少しは綺麗になりましたか」
口に含んだものをゴミ箱に吐き捨てる翡翠ちゃん。おかげで精液の大部分は無くなったようだった。
それでもまだ完全に綺麗になった訳じゃない。おまんこの襞には志貴さんの精液がいくらか残っている。
でも──
「あとは御主人様が? ……はい♥️♥️ 是非とも御主人様のちんぽで間男の精液をお掃除してください♥️♥️」
御主人様のカリ高ちんぽが膣口に当てられる。
ちんぽのカリ首のくびれは、他のオスの精液を掻き出すためのもの。自分以外のオスの遺伝子を奪い棄てて、自分の遺伝子だけを卵子に届かせるためのもの。
志貴さんのうっすい精液がこびりついていたって問題ない。そんなもの全部、御主人様が掻き出してくれるんだから。
つぷ、と亀頭がめりこむ。
来る。わたしはのし掛かってくる御主人様を見上げながら、少し腰を浮かせて挿入しやすいように──
ぬぶぶぶちゅちゅぶぷぷぷッ♥️♥️
「お────ッほ♥️♥️♥️」
身構えた時にはもうちんぽが膣壁を抉っていた。
鉄の棒みたいに硬いちんぽが柔らかいおまんこを掻き分けていく。張り型で拡げた、なんて馬鹿馬鹿しい。限界まで弛めたおまんこでさえ御主人様のちんぽはきついくらいだ。これまでもそうだったけど、今回は数割増し。御主人様も種付けモードの本気ちんぽにしてくださっているのだと嬉しくなってしまう。
杭のように突き込まれたちんぽがやがてゴツンと子宮を叩く。
わたしはと言えば、挿入開始からここまででもうイキっぱなし。今の子宮殴打が既にトドメだ。待ち望んだちんぽがやってきたのを察知して子宮口がくぱあっと口を開けてしまった。
「んぐおッ♥️♥️ お゙お゙ッ♥️♥️ おうッッ♥️♥️」
予告通り、御主人様はわたしのおまんこに纏わり付いた志貴さんの精液を掻き出していく。
濃さも粘り気も御主人様の先走り汁以下の精液がぶちゅ、ごぽっと流れ落ちる。
原始的な、他のオスではなく自分の種の保存を優先させる為のエッチ。ただでさえ弛くなった穴が激しい抽送で更にガバガバになってしまう。もう御主人様の太い勃起でなければ満足に締め付けられないくらいに。
「は、ひぃ……っ♥️♥️ き、気持ち良いです御主人様っ♥️♥️ ガバマンで申し訳ありません♥️♥️ あ゙ッ♥️♥️ し、志貴さんの精液……全部奪ってください……♥️♥️ 孕むのは御主人様の精液でなければ嫌ですからっ♥️♥️♥️」
ぶちゅっ♥️♥️ ぐちゅ♥️♥️ ぱつん♥️♥️ ぐりぃ……っ♥️♥️ ごっちゅん♥️♥️
「おオッ♥️♥️ 子宮が潰れてしまいますっ♥️♥️ そんなごつんごつん叩き付けないで♥️♥️ 卵子差し出しますからお許し下さいぃ~~っ♥️♥️ おひッ♥️♥️」
エッチは本来、男女がお互いに思いやって行うもの。等しい力関係で手をとってフィニッシュへ向かう共同作業のはずだ。
けれど、こと御主人様とわたしに限ってはバランスは一方的だった。最初のエッチの時から分かっていたけど、ここに来て完全に骨身に染みていた。
わたしはただ、股を開いて御主人様をお出迎えするだけ。
本当なら志貴さん用に大事にとっておいたはずの卵子を気の往くまで貪って貰うだけの、孕ませ寝取りハーレムの五人目に過ぎないのだ。
「姉さん、酷い顔になっていますよ♡ でもそれでいいのです♡ 発情すればするほど妊娠の確率は高まりますから♡ もっと子宮を下ろしてご主人さまのおちんちんとキスしやすくして下さいね♡♡ そうだ、ご主人さま、これを♡♡」
翡翠ちゃんが机の引き出しから何かを取り出す。
それは────リボンだった。真っ白な、なんの変哲もないリボン。
でも、それはただのリボンじゃない。
それは、わたしが志貴さんにあげたものだ。
槙久さまに虐げられて、ただ窓から遊ぶ志貴さんと翡翠ちゃんを羨ましく眺めるしかなかったあの頃。
屋敷から去っていく志貴さんに、何か約束をしたくて渡したのが、あのリボンだった。
…………持っていてくれたんだ。当たり前のように忘れられてしまったと思っていた、約束の証を。
その白色に、僅かに視界が晴れる。
志貴さんの笑顔が脳裏に浮かぶ。
これでいいのだろうか。
わたしはなにか、誤った道に進んでいて、まだ引き返せるんじゃないだろうか。
ふとそう思った時──
「ひ……翡翠、ちゃん? なに、を」
「ふふ。見ましたよ姉さん」
しゅるり。と、喉に紐が絡む。
翡翠ちゃんが、わたしの首にリボンを回したのだ。うなじの下から通して、ぐるりと一周。左右の先端をちろりと摘まんで。
「初エッチの隠し撮りで──ご主人さまに首を絞められてアへっていましたよね? そうやって虐待されていたからって。……私、姉さんには感謝しているんです。だって、私を守るために槙久さまの言いなりになっていたんですよね? だから、どうにかして姉さんの心の傷を癒せないかって思っていたんです。
だから──ご主人さまに忘れさせて戴きましょう♡ 思いっきり苦しくして貰って、その上で頭がおかしくなるくらい気持ち良くして貰えば、そんなトラウマきっとどうでもよくなってしまいます♡ 昔の苦しくて辛い記憶じゃなくって、苦しいけど気持ち良い、新しいエッチのプレイにして貰えば万事解決という訳です♡♡」
「──────」
にっこりと笑う妹を引き攣った顔で見上げる。
翡翠ちゃんは、冗談でも脅しでもなく、ただ純粋にわたしを思って言っている。それでわたしが幸せになると確信してそのシチュエーションを整えている。
翡翠ちゃんか差し出したリボンの両端を、御主人様が握った。
文字通り生殺与奪の権を握られて背筋に悪寒が走る。おぞましい恐怖と抗いがたい期待が半々に胸中でせめぎ合う。
それでも──怖い。
やっぱり、取り返しがつかなくなる前にもう一度、もう一度だけでいいから志貴さんに会いたい。
「ま、待って下さい御主人様、わたし────ぐっうぅぅいいぃぃぃ…………っっ!!」
制止の言葉を、最後まで言わせては貰えなかった。
わたしが正気に戻るのを潰すように御主人様がリボンを引いた。軽く絞めるなんて生易しいものじゃない、握り締めた紐を力任せに引く絞首。
「お、げっ……ごしゅじんざま、ぐるじ……おぐぉおおオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッッ!!???♥️♥️♥️」
ごずん、と腰が潰れそうな殴打。肥満体の御主人様が体重をかけてちんぽを叩き付けたのだ。
ただでさえ苦悶で脳が破裂しそうなのに油断していた子宮を嬲られ、快感で頭がおかしくなりそう。どすん、ばすんと連続でピストンされ下半身がガクガクとおかしな痙攣を始める。完全に人間が受け止められる感覚情報の上限を超えている。くりん、と瞳が裏返った。
「駄目よ姉さん、喉を引っ掻いたら。ほら、ばんざい」
翡翠ちゃんがわたしの両手首を握る。反射的に喉のリボンに爪を立てていた両手さえ奪われ、もう本当にただ犯されるしかない。
御主人様の腰使いはさっきまでのとは別物で、あれでも精液を掻き出す為に丁寧な動きだったのだと分かる。今はただ、わたしの穴を『使う』だけ。膣でちんぽを扱いて、亀頭で子宮を殴って、気持ち良く射精へ向かおうというだけのオナホ扱いピストン。
「おげえッ♥️♥️ ぐげぉぁッ♥️♥️ いぎッ♥️♥️ ゔえ゙え゙え゙ッ♥️♥️♥️」
段々と視界が狭まっていく。人間、首の絞められ方によっては一分かからず失神する。わたしも気絶がすぐそこまで来ている。
失神へ向かい、命の危機さえ感じながらの首絞めセックスは常軌を逸した快楽だった。
心と身体だけじゃない。
もはや命さえも御主人様の玩具。
ちんぽを扱く為の肉人形なのが、今のわたし。
「ぐぎぎいいいいいッ♥️♥️ ぐうううううう……♥️♥️」
勝手に歯がガチガチと鳴る。
気持ち良さは勿論、苦しさだって槙久さまにされた時とは段違い。
新しい鮮烈な感覚の前に、以前の記憶が消えていく。
「ひ……っ♥️♥️ ひゅ…………♥️♥️ ぶ……♥️♥️」
駄目だ。本当に、限界が近い。
死にそう。死ぬかも。
死ぬほど気持ち良い。
ブクブクと口の端から泡が零れる。
意識が明滅している。
ぶわり、と膣内でちんぽが膨らむのを確かに感じた。
────びゅっっううううううう♥️♥️♥️ ぶびゅびゅびゅびゅびゅっ♥️♥️♥️ びゅるるるるるるる♥️♥️♥️ どぼぼぼ~~っ♥️♥️♥️ びちゃびちゃっ♥️♥️♥️
「──────♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️♥️」
飛びかけた意識の中で子宮の熱さだけが鮮明だった。
ぴったり子宮口に密着した鈴口からどぷどぷと精液が注がれていく。膣道なみに弛くなっていた子宮口は亀頭さえも受け入れてしまった。ちんぽで栓をされ、逃げ場もなく卵子が精液の海に浸かる。
パチパチと脳裏がショートする。
臨死アクメで志貴さんへの想いごと脳細胞が弾けていく。
大切な感情も、過去のトラウマも、綺麗さっぱり消えていって──
御主人様に与えられる快楽だけが、鮮明に刻まれる。
────びゅくっ♥️♥️ びちちちちち♥️♥️♥️ どぷどぷどぷっ♥️♥️♥️ びゅびゅびゅびゅ~~♥️♥️♥️
容赦のない第二波。便所扱いのおまんこにじょろじょろと小便みたいな量の精液が注がれる。流し込まれる。間違いなく、孕む。ただでさえ大部分を掻き出された志貴さんの精液は、最早あっても子宮に少しこびりついている程度だ。それも御主人様の精子との競争になったら勝てる訳がない。曳き潰されて終わりだろう。
頭蓋が御主人様の精液で浸かっていくみたい。
首絞めセックスの危うい快楽に溺れていく。
「げ……ぁ……♥️♥️♥️ ぉぉぉ……♥️♥️♥️」
ぶくぶくと泡を吹きながら。
わたしの意識は闇の中に落ちていった。
「あっと、いけませんよ姉さん。ほら起きて下さい」
「え…………あれ」
────と思ったらあっさりと目が覚めた。
ぱちぱちとまばたきする。
時間は……どうやら経過していない。首絞めアクメで失神して、しかし次の瞬間には覚醒していた。
いや、全てが元通りじゃないけれど。口許は泡でべたべただし、お腹は精液で満腹だ。
でも……それこそ命の危険さえあったというのに、もう苦しさも何もない。息が上がってさえいなかった。
「あ、あれぇ……??」
何がどうなっているのかさっぱり分からない。
……いや、意識を集中してみれば、少し妙な感覚がある。何かと……誰かと糸が繋がっているような……
「よかった。姉さんとは初めてですけど、うまくいったみたいですね」
「翡翠ちゃん? どういう……?」
「私の感応能力を使いました。普通ならここまでの効果はないと思いますが……お互いに同じ能力の姉妹だからか、効果は覿面のようですね」
わたしたち姉妹は感応能力を持っている。本来なら自分の生命力を分け与える程度のものだけど、二人ともの能力が作用し合った結果、失神するまで首を絞められたダメージが瞬時に消える程になったようだった。
「さて、そんなことはいいです。はい姉さん、どうぞリボンを」
両手を解放され、リボンの先端を渡される。
リボンはまだ首に巻かれている。引っ張れば再び首が絞められるだろう。さっきまでの首絞めセックスは、それはもう危険なまでの快楽だった。常人なら病み付きになってしまい、けれど身体への負担が大き過ぎてそのうち心身を壊してしまうような。
……けれど、いま翡翠ちゃんが見せた通り。
わたしに限っては、負担を憂う必要はまったくない訳で。
「っ……、は……♥️ 御主人様、あの……出来ればもう一度……♥️」
「姉さん、ご主人さまにお願いするならはっきり言わないと。ちゃんと目を見て。しっかり敗北宣言を致しましょう」
「…………♥️♥️」
翡翠ちゃんに促されて左右の指で摘まんだリボンを御主人様に差し出す。
わたしの首にかかった──文字通り尊厳も命も明け渡す──絞縄を。
「御主人様──♥️♥️ もう一度……いいえ、何度でも♥️♥️ 気の済むまでわたしを犯してください♥️♥️ もうわたしの全ては御主人様のモノです♥️♥️ 志貴さんに捧げるはずだったわたしの人生、どうぞお好きなようにお使いくださいませ──♥️♥️♥️」
御主人様がリボンを掴んだ。
……その後は、よく覚えていない。
確かなのは、ひたすら失神窒息アクメと回復を繰り返して、わたしの脳みそごと、志貴さんへの想いが壊れたということだけだった。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
久し振りに学校へ行くため、屋敷の旧館を出た。
ぐずぐすしていたらとっくに日は高く昇っていた。体力的にも精神的にも中々一歩を出掛ける気にならなかったのだ。
けれど、最近はとても良いことがあった。久方ぶりに胸が温かくなるようなことが。
ふと視線を感じて振り返った。
本館の窓から誰かこちらを見ている。いや、遠目でも分かる。それは、琥珀さんだった。
口許が綻ぶ。良い事とは、琥珀さんに、子どもが欲しいと言われたことだ。数日前、突然旧館に押し掛けてきた琥珀さんに押し倒され、半ば無理やり絞り取られたのだ。
琥珀さんは危険日と言っていた。そこに数回避妊具もなしに中出ししてしまったのだ、きっとかなりの確率で妊娠しているはず。
……いや、していなくてもいい。だって、琥珀さんは──琥珀さんだけは、俺のことが好きだと言ってくれた。
なら大丈夫だ。これから先、どれだけでもチャンスはあるのだから。
窓際でこちらを見る琥珀さんに手を振る。……そういえば、もう昼に差し掛かり暑いこともあってか、昔の記憶を思い出した。
琥珀さんがいるのは、子どもの頃彼女が庭で遊ぶ俺たちを眺めていた、あの窓と同じ窓だ。
あの頃の琥珀さんはただこちらを眺めるだけで、近寄ろうとはして来なかった。たまに見掛けたり、別れ際にリボンをくれた時もまるで人形のように無表情だった。そのせいで、最初この屋敷に十年ぶりに来た時は翡翠と琥珀さんを間違えてしまっていたんだっけ。
そんな思い出も今では懐かしい。
琥珀さんと俺の間には、そんな他の誰にも干渉出来ない思い出が、気持ちが、他にも沢山ある。
だから大丈夫だ。琥珀さんは大丈夫。
琥珀さんがいれば、俺は大丈夫だ。
大丈夫のはずだ。
琥珀さんに見守られながら、俺は屋敷を後にした。
「んぐおぉッ♥️♥️ おほっ♥️♥️ 御主人様っ、廊下でこんな激しいエッチいけません……♥️♥️ 家政婦にする悪戯なんてちょっと胸を揉んだりお尻を撫でたりする程度が普通ですっ♥️♥️ ちんぽムズムズしたからって即ハメしたら駄目ですよぅ♥️♥️♥️」
廊下の窓を拭いていたら御主人様に襲われた。
和服のお尻を捲られ、下着を捩られただけの露出で後ろから生ハメ。尻を振りながら家事をしてるわたしを見てちんぽがイライラしてしまったのだという。いや、勿論御主人様に犯されるのは大歓迎なのだけれど、そんな破廉恥な家事はしていないという部分だけは主張したい所だ。
ばっつんばっつん腰を叩き付けられて悶えていると庭に人影があるのに気付いた。
背格好からして志貴さんだろうか。そういえば今日は数週間ぶりに頑張って学校に行ってみるよ、とか言っていた気がする。
気がする、というのは、最近はもうあまり志貴さんに構っていないからだ。
会話しても内容は聞き流す事が多くなった。志貴さんといても頭の中は御主人様とのエッチの事で一杯。正直世話係も誰か交代して欲しいのだけど、志貴さんの味方です、なんて事を言っていた手前ちょっと気まずくて言い出せないのである。思えば余計な事を言ってしまったものだ。翡翠ちゃんとか、交代してくれるならすぐにでもお任せするのだけど。
「ふふ、ええ勿論──♥️♥️ まだ分かりませんけど、きっとあの日のエッチで妊娠してると思います♥️♥️ だって凄かったですもの、朝まで何十回と中出しされて、失神して、でもすぐに治ってまた中出し……♥️♥️ これで孕んでなければ嘘ですよぉ♥️♥️♥️」
まあ、ほぼ確実に命中しているだろう。子宮がたぷたぷになるくらい御主人様の精液を注がれてわたしの孕みごろ卵子がレイプされない訳がない。
もし万が一外れていてもそれはそれで構わない。御主人様はわたしをオナホハーレムの末席に加えてくださった。なら大丈夫だ。これから先、毎日のようにこうやって摘まみ食いされるはず。何度でも何回でも、チャンスは沢山あるのだから。
「はいっ──、どうぞ膣内に……っ、あはあぁぁああああ♥️♥️ ま、まだ挿れたばっかりなのに、こんな♥️♥️ びゅーびゅー出てます……♥️♥️♥️」
本当に、ムラッときたから目についたわたしでぴゅっぴゅするだけの性処理セックス。性交と呼ぶのもおこがましい、便器に小水を吐き出すのと何ら変わらないコキ棄て射精だというのに、中も外も堕ちきったわたしには蕩けるような幸せアクメが訪れていた。
ぐりぐり、へこへこと自分からも尻を押し付けて精液を恵んで戴く。おまんこでちんぽを扱いているとすぐに元の硬さを取り戻した。まったく、昨夜だって今朝だって他の女の子をハメ潰しているのに、本当にエッチだけは人並み外れた御方である。
「はっ、はっ……♥️♥️ 御主人様、まだ射精し足りなそうですね……♥️♥️ あの、宜しければ♥️♥️ この後わたしの部屋で如何でしょうか……♥️♥️♥️」
ベッドの上での本気エッチをおねだりすると快諾して貰えた。ここにいると邪魔が入るかも知れないし、御主人様も二人きりで抱きたいと思ってくださったのだろう。一対一でたっぷり愛して戴けることが決まって子宮が甘く疼く。
お尻でちんぽを拭われていると、志貴さんが正門から出ていく所だった。
御主人様に腰を抱かれ部屋へと連れられていく。
視線を外す瞬間、志貴さんが手を振っているように見えたけれど、きっと気のせいだろう。
型月で一番思い入れのあるヒロインです。
使える物になってればいいんですが。
次はハーレムかさっちんか、五分五分ですね。
誰の話が一番エロかったですか(ハーレム編に反映します)
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アルクェイド
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シエル
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秋葉
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翡翠
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琥珀