鴎ルートクリア後の設定です。ですが、中々設定が難しいですね。
水着の鴎ちゃんとのプライベートビーチでの一時、お楽しみください。

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久島鴎は此処に居る

 いつかの夏。八月の中旬。

 『あの夏』と同じように俺は鳥白島へとやってきていた。

 

 島で会う面々とはすっかり馴染みとなった関係。都会では味わえない優しさが溢れている、この島が大好きだ。

 特に何かをするわけでもなく、ただただ、ぼーっと時を過ごす。

 

 こちらに来る度、利用させてもらっている加藤家。俺が寝泊りしていた部屋。

 今は布団を敷いていない畳みに寝転がると、わりと近くから発する蝉の鳴き声だけが音の世界を支配する。

 

「暑い…」

 

 無意識のうちに洩れ出た言葉。

 そう、暑い。何か涼む方法は無いか――

 

 ――答えは単純だった。

 海へ行こう。水着を持って、ジェットを借りて。

 目指す場所は七ヶ浜。

 そうと決まれば、すぐ行動だ!

 

 遠く、遠く離れた場所にいる彼女の事を想う。

 あの場所へ行けば、会えるかもしれない。そんな淡い期待を胸に俺は立ち上がる。

 

 

* * * * *

 

 

 七ヶ浜。

 

 ここは、久島家の私有地、つまりプライベートビーチ。天然の岩のアーチ、周囲を切り立った崖に囲まれ、そして背後には鴎と二人で通り抜けた洞窟が口を開けている。訪れる者は俺以外一切なく、まさに一人きりになるのに最適な場所だった。

 

 私有地ではあるが、俺は鴎の母親である鷺さんから、ここの使用許可を得ている。

 と言っても稀に訪れて、海と傍らにある『海賊船』を見つめて、想いに耽るだけだったが。

 

 早速、水着に着替える。

 誰も見ていないのだから何ら問題ない。

 無駄な衣類を脱ぎ捨てることで、浜辺を駆け抜ける風をさらに心地良く感じられる。

 

 浜辺へ枕を置き、横になる。ここは俺だけの秘密基地になっていた。

 

「鴎………」

 

 ここの本来の持ち主の名を呟く。

 誰に聞かれるでもなく、その音は波の音にかき消されていった。

  

 

* * * * *

 

 

「羽依里」

 

 懐かしい声。

 

「ねえ、羽依里ってば」

 

 一番聴きたかった彼女の声。

 

「お~い! 羽依里~!」

 

 やたら耳元で叫ばれていてうるさい。

 せっかく気持ち良く眠っていたのに…。

 瞳を開き、その声の主に抗議する――

 

「ふぎゃー!ふぎゃー!ってうるさい」

 

「第一声がそれとは失礼な! これでも緊張してたんだよ?」

 

「相変わらずだな…鴎」

 

「羽依里もね」

 

 会いたかった。

 また、会えた。

 あの時とまったく同じ、変わらない姿に思わず涙が零れてくる。

 

「ちょ、ちょっとー! 何で急に泣き出すかなあ」

 

「すぐ泣き止むから待って」

 

「じゃあ、待ってよう」

 

 至近距離で見つめていたその人物は、軽い足取りで、上体を起こした俺の隣に座り込む。

 

 腕で涙を拭い、すぐに隣を見る。

 

 久島鴎。

 小さな頃。本の感想を書いた手紙に返事をくれた少女。

 『あの夏』一緒に宝物を探し、壮大な冒険をした少女。

 遠く離れた異国の地の病院にて、眠り続けていた少女。

 

 果たして、今此処にいる彼女は幻影か…。

 

「もういいの?」

 

「平気」

 

「それじゃ、あらためまして」

 

 それだけ言うと、彼女は広げた手を高く上げ、要求する。

 真似るように俺も手を上げる。 

 

 ハイタッチ。

 

 二人きりの浜辺に、手を手を打ち合わせた軽快な音が鳴り響く。

 

「よう」

 

「よう」

 

 陽気な挨拶。俺達にはこれが似合う。

 

「…私の知ってる羽依里で安心したよ」

 

「俺の知ってる鴎で安心したぞ。ただ…」

 

「私に質問したいことがある?」

 

「うん」

 

「羽依里は今、夢を見てると思う? それとも起きてると思う?」

 

 心の中を見透かされたような問い。

 正直、どちらなのか全く分からない。

 

 先ほど起きた感覚はあったが、これがまだ夢なら覚めないで欲しい。

 起きているのなら、目の前にいる鴎は――

 

「確かめる方法あるよ」

 

「頬っぺたをつねってみる?」

 

「先に言わないでよ、もう!」

 

 自分の頬に手を伸ばそうとする。が、鴎にその手を止められる。

 

「私がやってあげるから。目閉じててね」

 

「え、なんで」

 

「いいから! ほら! はやくはやく!」

 

「わかったわかった」

 

 勢いのある物言いに、思わず目を閉じる。

 すると、感じるのは波の音、風の音、そして隣にいる鴎の息づかい。

 中々頬への痛みがこない。

 

「鴎?」

 

 目を開いたらまた消えてしまうのではないか。

 そんな不安が一瞬だけ過ぎる。

 

「ねえ、羽依里。私達って…その…どういう関係かな。一緒に遊んで、笑って、泣いて、キスもした・・・よね」

 

「………相棒、かな」

 

 少し考えてからそう答える。

 

「わわっ、予想外の言葉だ」

 

「恋人、のほうが良かったか? 苦難を共にしたパートナー、って意味では俺と鴎にはこっちのほうが合うかな、って」

 

「一人の女の子としては『恋人』が良いけど、確かに私達には『相棒』のほうが合うかもね」

 

 その言葉を最後にまた沈黙。

 柔らかい鴎の指が、先からゆっくりと頬に触れてくる。

 女の子のきめ細かな肌が無骨な男の肌と絡み合う。

 

 そろそろくるだろう頬の痛みに備える――

 

「んっ」

 

 唇に短い感触。

 瞳を開けると至近距離に鴎の顔があった。

 

「えへへ。どうだった?」

 

「これだけじゃ判断できないな」

 

「じゃあ、もっとする?」

 

「ああ」

 

 今度はこちらから。顎に手を添えて軽く上を向かせてキスをする。

 

「んっ…ぅ……」

 

 くぐもった声が触れ合っている口から洩れているのが聴こえる。

 

「…………っ…」

 

 少し長めに口付けし、離す。

 

「ど、どう? わかった?」

 

 さすがに度重なるキスに照れたのか、途切れ途切れな言葉で訊いてくる。

 俺は鴎の頬に手を添えたまま答える。

 

「キスだけじゃ足りないな」

 

「なんか目的が違って……っ………!」

 

 言葉を遮り再度口付け。

 唇から唇へ力を伝え、浜辺のさらさらとした砂の海に押し倒す。

 

 鴎が頭に被っていたキャプテンハットがぽとりと落ちる。

 俺も鴎もそれには気付かず、目の前の相手に夢中になる。

 

 鴎の魅力を全開にする白いビキニ姿が眩しい。細々とした紐だけで止められたそれは上も下も、軽く引っ張っただけで零れ落ちそう。女の子の大事な部分を僅かな布だけで隠す、それが帰って男の情欲を煽る。紐を引かなくても溢れんばかりの美巨乳は押し倒した衝撃でぷるんぷるんと震えている。今すぐにでも掴みたい。その布を取り払って直接触れたい。吸い付きたい。そんな魅力を十二分に発揮している。

 

 また、上着として羽織っている海賊意匠を取り入れた服は、掌まで隠すほどの袖の長さ。大きめのサイズでぶかぶかなのか、元々そういう作りなのかは分からないが、どことなく彼氏の衣類を借りたシチュエーションを脳内に思い浮かば興奮させる。

 

 そんな鴎の艶やかな姿をみて、自身も水着の内側からこんもりと主張を始めてきた。これから訪れる快楽に期待し膨張。このままでいるのは結構辛い。

 

「やっぱり男の子ってそういうこと、したいんだ?」

 

「好きな女の子となら、したいな…ただ、もう少し段階を踏むべきだったか?」

 

「羽依里なら仕方ないかなあ」

 

「え、どういう意味だ、それ」

 

「『むごっほ』?」

 

「む、むごっほ…」

 

 どうしても一番主張の激しい鴎の双房に目線が向いてしまう。

 その視線は鴎にもバレバレなわけで…

 

「あ! 触りたいんでしょ!」

 

「そりゃまあ、はい」

 

 ついつい本音を洩らしてしまう。

 

「いいよ」

 

「いいの?」

 

「いいよ。好きなだけ触って」

 

「あ、ああ」

 

 GOサインが出る。

 俺は目の前の巨大な果実に手を伸ばす――

 

 むにゅり。そんな音がなりそうなぐらいの弾力。触ってみて初めて分かるこのサイズ感。見るからに巨乳だとは思っていたがまさかここまでとは。掌から伝わる新情報は、視界から得た情報を悉く上書きしていく。幸せな信号が全身をくまなく駆け巡り、結果もっと強く感じたいと脳に操作の依頼をする。

 

「ひゃん!」

 

「ご、ごめん! 痛かったか」

 

 急な反応に一度手を離す。

 

「ちょっとびっくりしただけだから。羽依里のしたいようにしていいんだよ?」

 

「お、おう」

 

 再び胸へ。

 

 手を全体に充てて円形に動かす。布の手触りとその一枚隔てた向こうにある地肌を一度に堪能する。頂点を中心にぐるぐると擦っていると鴎も感じてきたのか、水着越しに突起が浮かび上がって主張しだしてくる。

 それにはまだ触れず、次は布でカバーされていない横乳へ攻め入る。横乳はそのはち切れんばかりの質量が影響し、肌との間に僅かな空間を作ってしまうぐらいだ。肌との境目のラインを人差し指でなぞると、くすぐったいのか、気持良いのか鴎は頬を赤らめてそっぽを向く。隙間から掬い上げるように小指を指し込み、大事に大事に抱えるようにして揉む。

 

「………っ…っ!」

 

 声を上げるのを我慢しているのか、袖で口を覆い、横を向いて表情を見せないようにしている鴎。

 だが、その反応こそが余計に俺を興奮させる材料になることを彼女はまだ知らない。

 

 一度、胸から外れ、肩から鎖骨の部分を撫でる。

 うなじをぐるりと一周している白い水着の紐を指で摘む。紐の繊維の感触を味わっていると思い安心したのか、鴎はこちらに向き直るが…それを見計らって肌と紐の隙間へ両手をそれぞれ指し込み、空間を作る。そのまま胸部へとスライドさせていくと、感触がハッキリしたものから柔らかい感触へと移る。

 

「わわ…直接………ぁ……っ!」

 

 通過する際に、一瞬だけ頂点の蕾に指が触れた。コリコリとしたそれはまだ直接拝んではいないものの、鴎の魅力が詰まった一部位であることを脳に刻み込んだ。 

 

 水着に俺の手の形が浮かび上がる。

 それは通常、触れてはいけない領域に男の欲望が触れたことを示す結果。

 鴎のそこに触れ、堪能する許可を得た証拠だ。

 

「あ~……ずっとこのままでいたい……」

 

 掌から幸福を味わっていると不意に言葉が洩れ出る。

 

「羽依里はおっぱいだけで満足できるのかなあ」

 

 少し状況に慣れたのか、こちらを懐疑的な視線で見詰めてくる。

 そしてその視線は俺の下半身まで移り、極限まで起立した逸物が張ったテントを見つけてしまう。

 

「……羽依里も気持ち良くさせてあげなきゃ、だよね。今度は羽依里が寝転がってみてよ」

 

「わかった」

 

 水着から手を引き抜き、そのまま背後へ倒れる。

 鳥白島の砂浜はどこも天然のベッドみたい。その中でもこの七ヶ浜は心地良い風も通り抜けていて、夏でも涼を感じる。そのベッドに寝転がった俺の腰の横辺りに陣取った鴎が、より至近距離で張ったテントを観察している。

 

「まさに『テント』って表現で合ってるね。あの時寝泊りしたテントみたい…」

 

「…そういえばあの時、変なテントのせいでドキドキする羽目になったな」

 

「あったねえ。あのままチューしちゃうかと思った…えっと、脱がしちゃう?」

 

「まずはそのまま触ってみて」

 

「わかったよ。やってみるね」

 

 布を突き破らんばかりに張っている剛直に女の子のか細い指が迫る。

 

 人差し指の腹が布越しに触れた。

 

「っ!?」

 

 軽く触れられたそれだけなのに、今までの人生の中で最大級の快楽が海綿体を通して走り出す。

 

「なんだか私と同じ反応してるよ」

 

「これは想像以上…」

 

「ふーん?」

 

 俺の反応をみて面白いのか、鴎はやけに楽しそうでノリノリな様子。再度指の腹で触れると今度はテントの頂点部分の少し柔らかいところを旋回するように撫で回す。 

 

「…くぁ………」

 

 あまりの気持ち良さと直接触れられていないもどかしさが混ざり合って変な呻き声を上げる。

 

「ほうほう。なるほど…」

 

 突いたり撫で回したり、不思議な生き物を見つけたかのように鴎はそれを観察している。

 正直もう我慢ならない。脱ぎさって開放されたい。

 

「直接触ってみてくれ」

 

「あ、うん…じゃ、脱がすね」

 

 鴎の手が水着の端にかかる。自分以外の手で自らの穿いている衣類を脱がされる経験は…まぁ覚えていない幼少期を除けば当然初めてだ。

 汗ばんだ肌にひっかかり悪戦苦闘。それも何だか互いに初々しさが出ていて少し嬉しい。

 

 水着が取り払われ、快晴の空の下、全裸の男が出来上がった。

 極度の興奮により、ほぼ真上に起立した肉棒は臍まで届きそうなぐらいに伸びている。

 

「でっか…! こんなの隠してたの!?」

 

「すごいお宝見つけました! みたいに言われても照れる…」

 

「お、お宝だよ…羽依里…なんというか…すごいね…」

 

 純粋に褒められた自身が歓喜の舞を踊り勝手に震え上がる。

 赤々と充血し熱が集まった膨張した海綿体の生殖器は、今か今かと快楽の音を待ち望んでいる。

 

「鴎らしい感想でちょっと安心した」

 

「うん? うーん? それなら、良かったのかなあ」

 

 だぼだぼの上着からちょこんと突き出た指は、傷一つない病的なまでの真っ白な素肌。お嬢様然としたそれが、優雅な軌道を空間に描き、俺の肉棒に迫る。

 

「触るね」

 

「ああ」

 

 ぴと、と音が聴こえた気がした。まさに鳥が丁寧に地面に降り立つように、一羽の鴎が亀頭の上に着地した。人差し指と親指だけで直立したそれはしかし動かず。おそらく勝手が分からないのだろう、「えと、どうしたらいいのかな?」とこちらを伺うような瞳。

 

「全体を手で握って上下に扱いてみて」

 

 鴎はそれに頷くと、言われた通りにその高級感溢れる美少女の掌を、勃起した肉棒へと纏わり付かせる。女の子の柔らかい肌が自分の性器を覆ったことに無常の興奮を覚える。

 上下に動かし始めると摩擦による刺激も加わり、性興奮は一気に加速する。快楽を得た肉棒からは、待ってましたと言わんばかりに先走り液が滲み出し、鴎自身を、その上着の袖を穢していく。

 既にいきり立っていた肉棒が鴎の優しい手淫によりさらにさらに強度を増していく。時折、敏感になった亀頭に接触する服の繊維の感触が心地良い。何ならこれにも擦りつけたいと思った。

 

「こんな感じかなあ。羽依里、気持ち良い?」

 

「……っあ……むっちゃ…気持ち良いぞ」

 

「これは中々、面白いかもしれないね。羽依里の反応も可愛いし! こっちの羽依里も私が手を動かす度にぴくぴくしてて小さな生き物みたい!」

 

 鴎は自身の楽しめる玩具を見つけた子供のようにはしゃぐ。玉袋の中では次々と虚空に撃ち出す精子が装填されていく。

 限界のときは近い。そういえばここ最近は一切の自慰行為をしていなかったことを思い出す。おそらく夥しい量が出るであろう。

 

「そーれ! そーれ!」

 

 気分が乗ってきたのか、鴎の手淫の速度が段々とペースアップしていく。それに伴って先走り汁もさらに滲み、いや、漏れ出ているといっていいだろう。先っぽから滝のように零れ落ちていくため、それ自体が潤滑油となり余計に速度が増し、快楽も増していく。

 

「ぐっ! それやばい…! 出ちゃう…!」

 

「好きなときに出していいよ」

 

「…っ……! ちょ、ちょっと待った!」

 

「どうしたの?」

 

 一旦扱きが止まり、手が離れる。

 俺は体を起こし、立ち上がると砂浜に女の子座りをしたままの再度鴎の手を取り、肉棒を握らせる。鴎はされるがまま、受け入れてくれた。

 通常握るのとは九十度向きを変え、袖口に肉棒の先端が埋まる様にする。そう、最後はこの袖の中に性を吐き出したいからだ。

 鴎にもその意図は伝わったようで。

 

「おお~…羽依里イズエロいやつ…この上着を穢したいと? そういうことなんだね?」

 

「頼む…」

 

「わかったよ。私の手と袖でたくさん気持ち良くなって、たくさん出してね?」

 

 思わず唾を飲み込む。あの鴎がこんな言葉を…!

 

 体勢を変えた手淫が始まる。腕を前後に動かして扱かれる。握る、というよりは手に包まれている感覚。指の第一関節、第二関節までも肉棒に密着する。

 掌で擦られ、手首にも近い小指球のぷっくらとした膨らみの谷を潜ると、その先にあるのは海賊の洞窟。鴎の指先と同じく、未だ日の光に晒されていない真っ白な腕、という極上のお宝が眠っている。

 そして、洞窟の内壁は手触りを重視した高級な衣類の繊維で出来ているため、本来、男のそれを悦ばせる為の存在ではないにも関わらず、擦り付ける度に痺れるような信号を脳に発信してしまう。

 

 他の誰にも見られる恐れはないが、それでも全身裸で、浜辺に直立しているのはなんとも恥ずかしい。

 鴎もその姿を見て、もう片方の袖で先ほどと同じように口元を押さえ、照れながら扱いている。

 そんな鴎の佇まいが何とも絵になっていて、可愛らしく、しかし行っているのは男の肉棒への手淫という、お嬢様が決してしてはいけない行為。その現実が余計に俺を興奮へと導いていく。

 

「………ぅあ……」

 

「で、出そう?」

 

 勢い余った手淫で時折、指頭が精液を貯蔵する巨大な玉袋に直にぶつかる。鴎の爪は綺麗に切り揃えられているため、触れても痛いということはなく、むしろ精巣を直接刺激されることで頂きへと昇るその瞬間を早送りさせる。

 

「……あぁ………」

 

 視界に真っ白に染まる。黒ではなく白。空からの光が瞼に降り注ぐ。暖かな幸せが体中に行き届く。

 それを齎してくれた鴎の手の中、服の袖の中へ――

 

 びゅびゅびゅ、と何度も何度も精を吐き出す。練りに練られた固形物のような液体。袖の中の空間を埋め尽くすほどの精液の濁流が鴎の腕を喰らう。

 肘の辺りまで飛んだのだろう。服の内側からの湿りが、丈夫な繊維を通り抜けて外側にまで侵食してくる。

 

「あつつ! でてる! でてるよ羽依里!」

 

 鴎の声にも反応できないぐらいに脳がトランス状態になっている。

 

 長い射精が終わり、鴎はするすると腕を引き、埋没していた肉棒を引き剥がす。肉棒の先端からは飛びきらなかった精液が少し垂れ、鴎の服の袖口からは大量のどろどろとした精液が溢れ、プライベートビーチに白い水溜りを作る。

 

 俺はその場にへたり込んで、顔を落とし、賢者の時を過ごす。

 

「……………すっごい気持ち良かった…」

 

「ああー! 羽依里が蝉の抜け殻みたいになってるよ!」

 

「もうちょい待ってて…すぐ復活するから…」

 

「つ、次は何しちゃうのかなあ」

 

 射精はしたものの、当然まだまだやり足りていないのは分かっていた。

 

「せっかくの上着がべとべとだよ! あんなに出るなんて知らなかったし!」

 

「ご、ごめん…」

 

 上着を脱ぎ捨てて真っ白のビキニだけの姿になった鴎が抗議する。

 白濁が絡まっている右手は想像以上の汚れっぷりだった。アレが全て自分の精液だということにまた少し興奮を覚え肉棒が勢いを取り戻す。

 

「まあ、私で気持ち良くなってくれた証拠だしいいよ。気にしないで。そうだ、せっかくだし海で洗っちゃえー」

 

 押し寄せる白波に腕を浸けて、白い精液を洗い流す。

 

「鴎、ここ座って」

 

 砂浜に座り足を大きく広げ、地面を手で叩き示す。

 

「ここって、思いっきり羽依里の足の間なんだけど…」

 

「なんにもしないから」

 

「なんにもするでしょ!」

 

 そうは言いつつも、その空間に素直に座り込み、俺の体に体重を預けてくる鴎。ちょっと甘えたい気持ちがもっちりとした肌を通して直に伝わってくる。ピッタリとくっついているからか、巨大な胸にも負けない魅力がある桃尻が俺の肉棒をちょうど谷間で挟みこみ水着越しに微弱な快楽を覚えさせる。

 

「さっき出したのにまだ全然硬いね…ひゃぁ、熱いままだ…」

 

「あ、ああ…。可愛い鴎の水着姿見てたら興奮してきちゃって…ごめん」

 

 尻に当てていた肉棒が逆手で掴まれる。そのまま先程のように軽く扱かれる。冷めやらぬ射精の興奮が玉袋を刺激し、次弾の再装填が急がれる。目視せずにしているせいか、鴎の指が精巣を守る皮に触れる、その度に性器が左右に喜びのステップを踏み、より一層濃い精液を製造し出す。

 

「か、可愛い…お、おう…可愛い、かあ…嬉しいね…でも今度は羽依里が気持ち良くして欲しいなあ。ちょっと我慢できる?」

 

「そうだな。鴎の鳴き声が聞きたい」

 

「ふぎゃーふぎゃー?」

 

 こっちに振り返り訊いて来る。

 当然聞きたいのは、そんな声ではなく――

 

「もっと官能的な声を聞かせてもらうよ」

 

 後ろから鴎のお腹を両手で弄る。臍を一周撫で回し、そのままの勢いで右手は壮大な景色が眺められる山脈に。水着と肌の隙間から右手を潜り込ませ、すべすべの乳を掌全体で堪能する。左手は蜜が溢れる下半身の花畑の表面に触れる。

 

「さ、触り方がすごいスケベー!」

 

 まだ足りないらしい。

 高級な素材で出来た真っ白、それで隠された割れ目の線を指一本でそっとなぞる。布越しに少し滲んできた愛液が指先に纏わり付き、湿り気を感じさせる。

 

「っ……ぁ………ん…」

 

 相変わらず鴎は口を手で必死に押さえて声が洩れないように頑張っている。

 ガードが外れた下半身はもう俺のやりたい放題になっていた。

 蜜壷の入り口を指の腹で軽く押し込む。布地の抵抗感が心地良い。沈める度に下の口からは、堪えきれなかった愛の液が左右にびゅっとはみ出す。

 

「そんなところ押したら……だ……やぁん!」

 

 抗議のために唇を開いたが最後。鴎の声帯から魅惑の音波が、夏の空気を震わせながら俺の耳へ伝わる。

 

「可愛いよ」

 

「は、恥ずかしいよう………んっ…あ……こえ…がまんできないっ!」

 

 右手は巨乳の先端の果実を丁寧に摘み弄くり回す。きゅっと力を入れる度に鴎の体がびくんびくんと反応し、喘ぎ声を空高く響かせる。

 段々と水着の抑え付けが邪魔らしく感じてきた。そのまま布地を上へと押し上げてたわわな乳房を陽の下に晒す。外した際の反動で大きく上下に揺れる。トランポリンに乗っているかのように俺の手はそれに打ち上げられ虚空を彷徨う。

 水着から開放された右乳と未だ抑え付けられている左乳。そのアンバランスな状況がまた男の獣欲を煽っていく。

 もはや我慢できず、両手で女性器を堪能しながらも、自らも腰を動かし肉棒を水着越しに鴎の尻に擦り付け、先走り液でマーキングしていく。

 

「お尻に熱いの…擦り付けてるし!」

 

「めっちゃ気持ち良い……」

 

 そして極めつけは目の前に広がる鴎の美しき黒髪の大海。『痛み』という言葉が存在しないのだろう、傷一つ無い柔肌と同様のそれは唯一、空から降る太陽の視線を反射せず貪欲に喰らっていく。

 漆黒の帳に包まれた視界。そこから漂う愛撫によって発生した彼女自身の馨しい淫靡な香り。今まで意識して嗅いだ事の無かった香りを鼻呼吸で体内器官に取り込んでいく。香りを構成する要素が体内にある『好き』という感情と混ざり合って溶ける。

 

「いま絶対髪の匂い嗅いでるでしょ! えっち!」

 

「嫌だった?」

 

「嫌ではないよ。女の子はね…いきなりされると恥ずかしいの」

 

「なるほど……それならここ直接触って良い?」

 

 布の守護がそろそろ意味を成さないくらいには脇から溢れている局所の泉を指で押し込む。

 

「ど、どうぞ?」

 

「では遠慮なく、っと……」

 

 水着の端を指で摘み横へずらし乙女の秘密を曝け出す。開いた隙間を縫って指で噴水の入り口を押さえる。

 

「指きた……ぁ……」

 

 ぐちゅぐちゅの開口部はあっという間に指を愛液でコーティングさせてしまう。後ろからなので直接見ているわけではないものの、一切触れられたことのない貝の淵。いくら良家のお嬢様であろうとも、人間である限り平等で淫猥な感触を触れた者に与える。

 中指の指頭をその穴に少し潜り込ませる。名湯はここにあった。俺専用の露天風呂。程よい暖かさで歓迎されつつも指に絡みつく愛液が先への侵入を拒む。

 

「あっ…あっ…」

 

 それでも指の侵攻には勝てないのかずぶずぶと中を突き進んでいく。第二間接辺りまで入ったか。周囲の肉壁を掻き回して刺激する。ある程度横の運動をしたら今度は縦方向に動かして中のぬるっとした体液を外へ掻きだしつつもさらに奥へ奥へ。遠慮なく突き刺していく。

 

「あぁああ! は、羽依っ里ッ…! それっん!! へん! へんになるよ! わたしへんになっちゃう!」

 

 ビーチの隅々にまで鴎の大声が響く。ここがプライベートビーチで本当に良かった…。いや、そもそも外でやるべきことではないのだが、今は気にしない。

 鴎の艶やかな鳴き声は自身が限界であることを確実に示していた。

 ぷるぷると上下左右に跳ねる体。それを後ろから抱えるように抱きしめている俺の体まで揺さぶられる。

 それに伴い舞う黒髪。夏の空気に混じって辺り一面に、俺を魅了する香料が散布されると、脳がそれにやられ性欲を満たすことしか考えられなくなる。

 下半身の肉棒を水着をずらした隙間から差し込み、尻の谷間と水着との空間にすっぽり収める。立ち込める射精の気配に頭がぼーっとする。

 

「なんか! やあっ…! あたって…!?う、内側にでっかいのが入ってる!」

 

 気付いていなかったのか。鴎がそれを意識し出しさらに動きが加速する。

 

「もう! 羽依里のえっち! そんなやあぁ!とこにぃっ!」

 

 もはや全身が鴎の体と密着していた。二羽で踊るフェザーダンス。舞うのは羽根ではなく淫猥な二人の体液。真っ白な砂浜に行為の証が次々と垂れて刻まれていく。

 右手は巨乳をむにむにと堪能し、左手は中指が坩堝に嵌り、抜け出そうにも快楽の虜になっているため抜け出せずまた浸かりに行ってしまう。

 すべすべの背中に自身の体の筋肉を擦り付ける運動をする度に、水着と桃尻の包まれている肉棒が喜び、布地から突き出た亀頭からはスペルマが放出され続け、白い肌を犯していく。

 

「あんっ、んっ、もうっ!」

 

「はっ、はっ…鴎ッ!」

 

 必死に呼びかける。

 鴎がこちらを振り向くのと同時に唇と重ね合わせる。結合部からだらしなく垂れる大量の涎が彼女と俺の行為への没頭具合を実感させる。

 

「んぐぅ! んんっ! んーー!!」

 

 唇をぴったりと合わせていると鴎の喘ぎ声が聴こえない。

 ただそれも少しの間だけ。重ね合わせていた朱唇は激しい動きに合体を維持できず再び分かれていく。

 

 フィニッシュと言わんばかりに膣内に挿入している中指の動きを加速させる。

 

 くねくねと俺を誘うエロティックな腰が、ある一点を超えてがくがくと震えだした。

 お嬢様の泉から湧き出る粘液が段々と噴水となり、指先を奥へ入れ手前へ掻き出すたびに異常なまでの飛沫をあげる。

 

「ああーっ! やぁあーー! はあ~~~~……」

 

 最後に一際甲高い声をあげて鴎は果てた。  

 体から一気に力が抜ける絶頂後の脱力状態。後ろから抱えている俺の体にぐったりと体重をかけてくる。

 

「…ぁ…ごめん羽依里…ちょ、ちょっと寄り掛からせてね」

 

「気持ち良かったんだ?」

 

「………すっごく、ね。……うわぁ…指べとべとだね」

 

 愛液まみれになった左手の指を鴎の目の前に運び、見せ付ける。

 

「その指はどうなっちゃうのかな?」

 

「こうする」

 

 極上のスイーツを味わうかのように大事に大事に自らの口へ。舌全体で文字通り甘い甘い鴎の体液を味わい脳で覚えこむ。

 

「わわ…だ、大丈夫なの?」

 

「美味しい」

 

「美味しいの!?」

 

「舐めてみるか?」

 

「じ、自分のはいいよ! 羽依里のこれを舐めたり咥えたりしてあげるのがいいんじゃないの?」

 

 鴎は絶頂後の一時が終わったのか、するっと俺の腕を抜け出して体を反転。元気いっぱいに俺の股間にある先ほど射精に至れなかった愚息をまじまじと観察する。

 何を思ったのか人差し指でつんつんと亀頭を軽く突かれる。ぷにぷにの指の腹の感触が実に心地良く、またかなり精液がつり上がっている状態のため感度も増している。

 危うく最初の一撃で吐き出すところだったのは黙っておこう。

 

「…お願いしても良いか?」

 

「カモメイドに任せて!」

 

 メイドは言っても真っ白のビキニを着たメイドさんなので、見た目は全然違うが、大事なのは雰囲気だろう。

 さすがに丸出しは恥ずかしかったのか、水着の位置を直し右乳を再度布の下に。ほぼ隠せてはいないが大体隠す。

 その様子を見て一つ邪心が芽生える。

 

「しては貰いたいんだけどさ」

 

「うん?」

 

「挿みながら咥えてほしい…」

 

「なにで?」

 

「これで」

 

 左右から畑に実ったメロンにも負けないぐらい大きい鴎の果実を揉みあげる。

 それには反応を…いや、少し頬を赤らめつつも気付かないフリをしている。

 

「挿むと気持ち良いの?」

 

「絶対気持ち良い」

 

「それならやってあげよう!」

 

 相変わらずテンション高くノリの良い鴎。「やり方はよくわからないけどね!」と言いながらも、自前の乳房を肉棒の真ん前まで持っていき、水着の紐部分が邪魔…と悩んだ末。

 下乳から続く深い谷間のトンネルに肉棒の先端がキスした。どうやら紐の下を通すようだ。

 そのままめりめりと闇の中に飲み込まれていくと、代わりに感じるのは圧倒的なまでの乳肉の感触。左右からの圧力で肉棒が潰されてしまうのではないか、と危機感すら感じる。

 目の前で起きている出来事なのに、内側の状態が一切分からない。それだけ鴎のおっぱいがでかい、ということだ。

 

 男性器を自らの胸の鞘に納めていく鴎。

 

「うわ、やっぱりあっついよこれ! しかも大きすぎて! このっ! 入りきらないよっ!」

 

 すっぽりと根元まで挿まれてしまったが、鴎の巨乳を持ってしてでも俺の男性器は覆いきれなかった様子。先端から可愛らしくも亀頭が芽を出している。

 

「これを咥えるのは中々大変かもしれない!」

 

「無理なことさせちゃってすまん」

 

「でも頑張ってみるよ。羽依里のためだからね」

 

 舌をちろっと口からだして上目遣いでウインクしつつ亀頭の先端を唇に充てる。ゆっくりと飲み込まれていく。唇のゲートを通過した瞬間、生暖かい鴎の咥内の様子が性器越しに伝わってきた。先ほどからの度重なる行為で発情し、淫猥な熱と香りで満たされたその空間に今自身の分身が侵入していることに興奮を覚える。

 胸で挿み、口で咥えた上体のまま再度こちらを見上げてくる。「舐めれば良いんだよね?」と口をもごもごさせるが、既にその音を発生させるための筋肉の動きですら、激しい快楽となっていることをこのお嬢様はまだ知らないだろう。

 唇に含まれた亀頭が咥内に隠れていた舌で愛撫される。

 鈴口をちろちろと、舐められ、突っつかれ、そんな意図はないだろうに、先走りの迸りを促される。

 

「ぐっ…、舐めるのと、同時っ、に胸を動かしてみて」

 

 要望を出してみたものの、鴎からの返答は唇をモゴモゴと動かして亀頭への多大なる刺激を行うのみ。

 そのため、希望する動きを実現するべく、鴎の細い白腕を手に取り、肉棒を挿んだままの乳房へと導く。

 俺の手と鴎の手は重なり合い、乳をしっかりとホールド。柔らかい手の甲越しに、さらに柔らかく巨大な乳肉を掴む。

 手を上下に動かす。痛くならないように優しく。その卑猥な胸奉仕の動きを教え込ませる。

 挿んだだけで圧倒的な乳圧を感じてはいたが、両手から力を加えることでさらにピッタリと張り付く。この密着具合…見えはしないが、きっと鴎の谷間は俺の肉棒の型がついてしまっていることだろう。

 

 こうして自身の手も重ねてのパイズリをされていると、無理やりに乳穴に肉棒を挿し込んでいるシチュエーションにも捉えることができ、少しの嗜虐心が芽生えるがそういうプレイはもっと時が経ってからで良いだろう。

 

「ああっ、これすっげー気持ち良い…」

 

 あまりの快楽に脳が麻痺して言葉が単純なものしか出てこなくなる。

 そんな言葉にも鴎は嬉しいのか、笑顔の表情で応えてくれて、より一層、胸の上下の動きのペースが速くなる。

 

「ああ、くぅっ」

 

 先端から先走った体液が飛び抜けていくのを感じる。それすら量が多かったようで、咥内から毀れてきた体液は鴎の朱唇を白色で穢しつつ、肉棒との隙間からじわじわと滝のように涎と一緒に胸元に納まる肉棒へと垂れる。淫猥な光景は、普段の元気一杯で無邪気な鴎とかけ離れた非現実のようで、性興奮を最大まで引き出していく。

 極限状態にまで肥大化した肉棒は、悠々と巨乳の谷を抜け、その先に待つ暖かな咥内へと、感度を最大レベルまで引き上げて出たり入ったり。

 工夫を凝らしたのか、胸の上下に合わせて首を縦に振り出すと、もうそれは俺が知る限り完璧な咥えパイズリの動きが出来上がっていた。

 

 快楽に体が後ろへ反り返る。もう自分の手のサポートは必要ないだろうと離し、体勢を維持するため後ろに手をつく。

 手の支えが加わったことで、腰が宙に浮かび上がる。

 

「ん、ちゅ、……んっ………!」

 

 下半身が暴れ出して、鴎の胸の谷間で跳ねる。あまりの暴走っぷりに、咥えられていた唇からも外れ、愚息は鴎の上半身を漏れ出た体液で染めていく。

 双乳の谷間にできた淫穴に肉棒を突き刺し生まれる摩擦と、そのシチュエーションが堪らない。

 乳と乳の間の空間を自身の精液で犯したい。ここで射精したい。俺の思考は既にその一点だけに集中していた。

 

「あぁ! すごい! どんどん先っぽから溢れてくる! 挿んでるこれも大きくなって膨らんできてるよ! 私の胸どう? 気持ち良い?」

 

「っ! はぁ、最高! おかしくなりそう…」

 

「好きなときに好きなだけ出して良いからね?」

 

 乳深くまで飲み込まれた俺の肉棒も、そろそろ限界だ、と脳に信号を送ってくる。

 吐き出すか――

 そう思った瞬間にはもう精子が先っぽから飛び出していた。

 下半身に溜まっていた熱が一気に競り上がり、我先にと鴎の胸の楽園へと駆け抜けていく。

 びゅうびゅう、と粘度の高いソース上の精液が極上の感触を持つ乳と乳の合間の空間を満たしていく。

 

「ああっ、羽依里の出てるね! わわっー! このっ、暴れて…ひゃん、熱いよう!」

 

「くっ、はあ……ああ…」

 

「うそっ、まだ出てくる…! 受け止めきれない~!」

 

 谷間に納まりきらなかった精液は上下から溢れ、北半球、南半球の大地をも白で塗りつぶしていく。

 

 ようやく射精が止まり、賢者タイムに突入した俺はがっくりと背後の砂浜へ倒れこむ。

 乳穴から抜け出した肉棒がぷるんと畝って、最後の一塊を吐き出した。

 

「うおお……すごい…間で粘ついてるよ! 羽依里!」

 

 自身の谷間に住み着き、白い糸を引いている射精した精液をみせてくれる鴎のその行動が面白くて、こちらもふにゃりと笑顔になる。

 

「あ、気持ち良くなりすぎて喋れない状態なんだね?」

 

 まだ言葉が出ないため、頷き肯定する。

 

「そっかそっか、これはそんなに気持ち良いんだね!」

 

 先ほどの動きを逸物なしで再現し、乳を左右から押さえつけて捏ね繰り回す。間に居ついた精液をぬちゃぬちゃ、と厭らしい音を奏でながら弄ぶ。

 

「…はぁ…最高だったぞ」

 

「もういいの? って、こちらさんはまだやる気だね」

 

 その肉棒を再び握り締めて軽く扱き、そして感想。

 

 二度の射精を終え、未だに怒張を続ける愚息はさらに快楽が欲しい、と夏の青空へとそそり立っている。

 

 互いに愛撫を行い、感度も雰囲気も既に最高潮。鴎も続きを期待するかのような瞳でこちらを見詰めている。

 

「もっと凄い冒険…してみるか?」

 

「ど、どんな冒険なんだろうなあ…」

 

「痛みとかが伴うかもしれないが」

 

「それは大丈夫! 君と一緒なら何処までもいけるよ」

 

「『with』?」

 

「そうそう! わかってるねえ」

 

「鴎のこと大好きだからな」

 

「おわっ…直球で攻めてきた! ……わ、私も羽依里のこと大好きだよ!」

 

 少し照れ照れしながらも、しっかりとした言葉で返してくれることがとても嬉しい。

 

 浜辺に置いた枕をぽんぽん、と叩き鴎をこちらに寝転がるように誘導する。

 素直に従い、枕に頭を起き、砂浜でできた天然のベッドに横になる。

 あまり激しい体位などは鴎の体に良くないだろうからこれでいい。

 

「足広げて」

 

「は、はい!」

 

 開脚。鴎の美脚が左右に開かれ、俺専用の空間が用意される。

 そこへ腰を落として、濡れ濡れの水着の割れ目をなでると、鴎の全身がびくっと痙攣して応えた。

 どうやら想像以上の感度のようだ。

 

「脱がすよ?」

 

「お、お願いします!」

 

 鴎は緊張してきたのか、変に丁寧な言葉遣いになっている。

 真っ白な水着の紐の蝶々結びの目を引き解く。世の中には見た目だけの結び目になっているタイプもあるらしいが、汗でべったりと張り付いたその布は、左右の紐の拘束が無くなったのと同時に風に吹かれて捲れ、乙女の一番大事な部分を意外にもあっさりと曝け出した。

 

「こんな風になってるんだ…」

 

「ぁぁあ…あんまりじろじろ見ないで!」

 

「わかったわかった」

 

 ならば、と自身の肉棒を淫猥な割れ目へと近づける。

 至近距離にある男性器と女性器。

 まだ触れていないのにそれぞれがびくびくと震えているのは、お互いの緊張の表れか、興奮の余波か。

 

 膣内へと続く入り口にペニスの先端を擦り付ける。亀頭の敏感な部分と外の皮が接吻をし、擦った衝撃で勃起した陰核が顔を見せる。

 陰唇に咥えられた肉棒はその溝部分でなぞり込み、準備運動を行う。腰を前後に動かす度に、鴎の頬は赤らめ、官能的な吐息が洩れ出ているのが分かる。

 その可愛らしい顔へ自らの顔を近づけて情熱的なキス。唇が交錯する度に二人の涎が混ざり合う。無意識に互いの舌が伸び、複雑に絡む。

 先ほどの喘ぎ声は唇が塞がれているため、音に成らず聞こえてこないが、その代わりに俺の体に、脳に直接、その疼きが伝わってくる。

 

「んふぐっ、んっ、ぁ! ぷはぁ! もうっ、激しい!」

 

「ごめんごめん、つい!」

 

「つい、じゃないよー! 羽依里の性欲に私耐えられるかなあ」

 

「まあまあ優しくするからさ」

 

「私の体のこと気遣ってくれてるのは分かるけどね! …っと、それじゃそろそろ?」

 

「ああ、挿れるぞ?」

 

「どうぞ?」

 

 接着している膣口に亀頭の先端からじわじわとめり込ませる。指で掻き回していたときよりもさらに内部はほぐれており、容易く男の肉棒の侵入を許す。

 あっという間にカリの部分までを飲み込むと、さすがに内部から異物感を感じたのか鴎の顔が少し不安げに歪む。

 頬に手を添えて優しく撫でてあげると、太陽にも負けない笑顔が戻ってくる。テンションの切り替えの早さはさすがだ。

 

 続けて竿本体の部分を挿入していく。この辺りまでくると奥への抵抗が段々と感じられ、進む速度もゆっくりとしたものに。

 さらに、進んだ先。妙な引っ掛かりがそこにあった。

 それはきっと、鴎の純潔の証で、なおかつこれから俺が奪う海賊の財宝だった。

 

「全部挿った?」

 

「いや…これから…」

 

「そ、そっか…中で当たってるの分かるよ。ヘンな感じだけど多分これがそうなんだね」

 

「鴎の『初めて』を俺にくれるか?」

 

「喜んで」

 

 それは今日見た中でも一番の笑顔だった。

 大好きな彼氏に、大事なパートナーに見せる最高最上最大級の魅惑の表情。瞳を閉じ口角が上がり、表情筋が脈動する。

 短い言葉ながらも、行う行為への同意と期待を込めた返事を貰った――

  

 乙女の最後の抵抗を肉棒で貫く。貫いた勢いでそのまま一気に最奥まで突き入れた。

 どうせ痛いのなら一瞬のほうが良い、という判断だったが果たしてどうか…。

 

「っ………!」

 

 短く呻く声。

 その声を境に動きはピッタリと止める。

 必死で処女喪失の痛みを耐えているのだろう。

 男には分からない痛み。それならば、とせめて痛覚以外の感覚が機能するよう、鴎の唇に先ほどとは違った丁寧な、愛を込めに込めまくった口付けを落とす。

 

「ぅ……んっ………ゅ」

 

 唇を合わせるために覆い被さっていた俺の背中へ鴎の腕が巻きつく。繊細な指先が背筋にめり込むような感触。それは何とかして痛みを和らげようとする鴎の無意識の行為。爪が食い込み、皮が抓られ、まるで焼けるかのような痛みを感じる。だが、それは鴎が感じている処女喪失の激痛と比べれば、それこそ爽やかな風に等しいものなのだろう。

 

 しばらくそのまま互いに痛みを耐えていると、ようやく一息ついたのか腕が離れていき、ずっと瞑っていた瞳が見開かれる。

 向日葵にも似たその澄んだ瞳には喜の感情が戻っていた。

 

「ちょっとは治まったか」

 

 至近距離で鴎に問う。

 

「むっちゃ痛かったけど、羽依里にキスしてもらってね、凄い楽になってたよ。大好きって気持ちが流れ込んできて痛みと戦ってくれてたの」

 

「少しでも力になれたなら良かったよ」

 

「ありがとう。羽依里もそろそろ動きたいよね? いいよ、いっぱい動いて気持ちよくなって」

 

「わかった。動かすよ」

 

 上体を起こし両足で体重を支える。両手は鴎のすべすべの腰を掴み、前後運動をやり易くする。

 鴎は膝を曲げているが、おそらく伸ばしてるよりはその方が楽なのだろう。

 

 突き入れた肉棒を手前へ引く。カリ首が内壁の襞を抉ると共に、天にも昇るような快楽が全身を駆け抜けていく。これは病みつきになりそうだ…。

 今度は奥へ突き入れる。亀頭の傘が膣内へ飛び込んでいくだけで喜びが渦巻く。

 

「あ、あれ…? もう痛くないや…むしろ、なんか、ふぁっ、ああっ! 急にっ、ひゃぁん!」

 

「なんだこれ…あぁっ、気持ちいい…」

 

「ひゃ、あっ、やあ、ん! だめ! こ、声が止まらぁ、あん!ない!」

 

 ずっと我慢していた嬌声は遂に抑えることができず、鴎の唇から解き放たれてきた。

 

「すっげえ可愛い声…もっと聴かせてくれよ」

 

 リズミカルに腰を振ると、鴎はそれに合わせて綺麗な嬌声の歌声を上げてくれる。

 また、接合部からはじゅぼじゅぼ、と粘膜と体液が交わりあう淫猥な音楽が聴こえる。

 プライベートビーチで行われる鳥同士の交尾。

 

 突き動く度、鴎の子宮腔にまで亀頭が届いている。性器同士が激しく口付けを交わす。勃起し続けている肉棒からはもう半分、本番汁のような先走りが、文字通り先走り、膣内をマーキングしているみたい。

 

 今度は覆い被さり両肘を突き、手は剥き出しの肩を抱える。鴎の体がより固定されるため、全身の密着具合もより高まる。

 先ほど位置を直していた胸を隠す水着も邪魔なので、谷間に張った紐を口で引っ張り上へずらす。開放された鴎の巨乳はぷるんと大きく震え、表面に滲み出した行為による汗を飛沫のように弾き飛ばす。

 そんな魅惑の渓谷へ顔を突っ込むと、左右から手厚い、いや乳厚い歓迎を頬に受ける。弾力もあるボリューミーな果肉は甘味を期待させる香りを鼻腔の中まで漂わせてくる。

 巨乳のクッションは激しい前後運動の衝撃を難なく吸収し、変換したエネルギーはそのままダイレクトに接している俺の頬を伝って快楽となって奔っていく。

 

 固定した鴎の膣内を俺の肉棒が激しく突いていく。一回一回、鴎の膣の形を確かめるように、堅牢な城壁に杭を打ち込むが如くの勢いで最奥まで貫く。

 最奥まで達した後はすぐに引くことをせず、鴎の膣を俺の肉棒の形で馴染ませるために、横の回転を加えたり、円を描くようにぐりぐりと抉ったり、様々な手法を凝らして鴎を快感へ導く努力をする。

 そうして打ち込んだ杭をほぼ全て引き抜くと、カリ部分に引っかかって奥から連れ出された鴎の愛液と、俺の先走り液が混合されたより粘度の高い体液が、肉棒全体を覆っていて、そこから垂れたものは砂地に水分の後を残す。

 

「きゅぅん! その、っ、ぐいっ! ってくるの! ああっ、んんー!」 

 

「これか?」

 

 胸から顔を上げて、鴎に問う。

 

 再度、腰を後ろへ引き助走をつけて息を吸い、二酸化炭素を吐き出すのと同時に一気に奥まで突き刺す。

 子宮口を亀頭でぐりぐりと攻める動きは、どうやら鴎のお気に入りらしい

 

「ぁやあ! っう! そのっ、奥っ! ぐりぐりって、っ! するの、いいっの!!」

 

 肉棒の快楽に乱れる鴎がとても愛おしく。そして余計に興奮を煽る。

 突くたびに目の前で揺れる櫻の峰。思わずそれを甘噛み。乳児が母からミルクをねだるように、唇をはむはむと動かし乳頭を口に含んで刺激する。

 

「おっぱっ、いっ! すっちゃやぁ! 母乳なんてっ! でないよーー!」

 

 ぢゅーっと口を窄めて、胸から鴎の成分を一気に吸い上げる。

 胸を吸われているという状況と、下半身を貫く異物の存在に、鴎は顔を左右に振り必死に堪え忍んでいる。

 

 胸から口を離して、キスを求めている鴎と唇を合わせる。

 

「んぅ……ゅる…ぁあ……!?」

 

 お互いにそろそろ限界が近づいてきたためか、興奮で狙いが定まらず、獣が餌を喰らうように、貪り合うような激しいキスとなった。

 唾液が飛び散り、涎は太陽の光と浴びてキラキラと輝く。

 

「ぢゅ……ゅあ……はんぅ……あんっ、ひゃあん!………ん…ぅ……」 

 

 唇は触れたり離れたり。交わってる間は声が篭るが、離れた途端に激しい喘ぎ声が洩れる。

 初めての性行為で、俺の肉棒にここまで感じてくれている鴎をもっと愛したい。

 だが射精の時はそろそろのようだ。

 子宮に先っぽが接吻をする度に、ここで吐き出したい、と欲求してくる。

 

「鴎…このまま中で…」

 

「うんっ…はぁ、いい…よ」

 

 鴎からの了承も得、頂点に上り詰める為に、腰を振るスピードを速める。

 愛を確認しあうセックスに、子を為す意味が追加された。

 ここにいる鴎は幻なんだろうか、本物なんだろうか――

 

 突き入れたカリ首が子宮の中に入り込み、引っかかったその瞬間。

 ずっと我慢していた最後の扉の鍵が開かれてしまった。

 

「あああっ、出る、出るぞ鴎っ! あああっぐぁ!」

 

「ぁ! なにこれえっ! んんーーー! すごいのくるーーー!」

 

 塞き止められていた白の奔流を、鴎が守る生命の小部屋へ注ぎ込んでいく。

 あっという間に満たされたようで、収まり切らなかった精液は僅かな隙間を駆けて膣内すべてを侵食していく。

 

 絶頂に至った鴎は大きく反り返り、焦点の定まらない瞳で空を見上げている。

 その様子を眺める俺自身も、吐き出す幸福に脳が序所にやられていき、意識が遠のいてくる。

 

「羽依里」

 

 意識を離すその瞬間に呼ばれた名前。

 

 『あの夏』初めて会った時のように嬉しそうな声で。

 

 ただ、その声はすぐ傍からではなく――

 

 少しだけ遠いところから聴こえてきた気がした。

 

 

* * * * *

 

 目が覚めた。 

 射精後の虚無に意識が落ちていたようだ。 

 あの後、どうなったか。

 

「鴎」

 

 すぐ傍にいるはずの鴎の姿を探すが見当たらない。

 彼女は一体何処へ……。

 

 浜辺を見渡すと、行為の際に落下していた鴎が被っていたキャプテンハットがあった。

 手にとってその意匠を細部まで眺めてみると、その造りの丁寧さが良く分る。

 制作者の名前だとかブランド名が刻まれていないかと思ったが、特にないみたいだ。自作?

 

 一人ぼっちになった七ヶ浜に風が強く吹き込んでくる。

 素肌に当たると夏ではあっても少し寒さを感じる。

 

 そろそろ日が沈むらしい。

 今日はもう帰ろう…。

 

 服を着て、のみきに見つかっても問題のない格好になる。

 頭には拾った鴎の帽子を被る。

 

 ジェットに跨り水面を駆け、港へ向かおうとする――

 

「私も乗せていって」

 

「悪いがこれは一人用だ」

 

「えー! 後ろに…ほら、乗れるじゃん! 海に落ちないように、ゆっくり運転でお願いしま~す!」

 

 背後に座った人物に頭の帽子がひょいと取られる。

 

「その帽子被るなら、そっちが運転しろよな!」

 

「船長は指示を出す人だからこれでいいのー! 羽依里は操舵担当なの!」

 

 振り落とされないように、と体に巻きついた両腕と背中に押し当てられた確かな感触。

 

 久島鴎は今も此処に居た。

 

「帰ったら続きするか」

 

「ま、まだやるの…?」

 

「鴎が良いなら」

 

「うーん…ちょっとだけだよー?」

 

「ああ」

 

 二人を乗せた小さな小さな船は夕暮れの七ヶ浜を飛び立ち、港へと帰る。

 

 向かうは愛の巣か。

 

 二羽は確実に未来へと羽ばたいていく。

 

【久島鴎は此処に居る 終わり】


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