これは、誰も知らない物語。蒼を巡る最後の戦いの裏で起こった二人の出会いと...別れの物語
「!っつぅ...」
「おい、あんま動くなよ。手当てしずれぇだろ?」
「う、うん。ごめんね」
「あともうちょいだからさ」
私は、マイ=ナツメ。第七機関という所でココノエ博士の指示である調査をしていたんだけど...
『ケヒ !!蒼 ケハ ガス ゾ』
『な、何だこいつ!』
突然黒い化け物、確かアラクネって言ったかな。そいつに襲われてしまい......
『う、うぁぁ!』
(と、とりこまれていく...)
『ホ ョクダ!クイヤ ル ダ!』
(私、こんなところで死ぬのか...)
『ディヴァイン、スマッシャー!』
あわや捕食されてしまうという所で私の手当てをしてくれている目の前の男の子、ナオト=クロガネに助けられた。彼はアラクネを撃退すると消耗していた私を連れて近くの山小屋まで運んでくれた
「ふう、これでよしと。しかしちょうど良さそうな小屋を見かけてて良かったぜ。こっち来たばっかだったからな、俺も」
「ありがとう。君、どこかからか転移されてきたの?」
「転移、いや、何て言えばいいのか...うーん...」
「あ、話しにくいならいいよ無理にしなくても。君は悪い人じゃないし」
「わりい、俺も何回か経験してるけど説明の仕方がわかんねぇんだよな。にしても...」
「?」
「あんたのその服、趣味か?」
ナオト君は顔を赤くして聞いてくる。あ、そりゃそうなるか。私の服装はかなり布面積が少なく背中なんて丸見えだからね。動きやすいからそういう所はきにいってるけど
「えっと...」
「いや、言わなくていい。余計に邪推しちゃいそうだから」
「あはは、ごめんね。所で君はどうしてここに来たの?」
「俺?実はさ、命の恩人ていうかなんというか。前まで一緒にいた女の子がいるんだけどそいつにあるものを探せって言われてね」
「あるもの?」
「『蒼』っていう存在らしいんだけど...」
「!?」
私は驚いた。それはかつて私自信も探していた物だったからだ。どうして、この子がそれを?
「君は、その『蒼』を探してどうするの?」
「ああ、その命の恩人の女の子を見つけるためだったり俺がもといた場所に帰るためだったりまあ色々だよ。さて、飯の調達でもしてくるか」
「ごはん?」
「ああ、あんたも食うだろ?川があったから魚でも取ってくるよ。怪我も軽いわけじゃなさそうだししばらくは俺が一緒にいるからさ」
「ナオト君...」
ドキ
(...え?今のって...)
ナオト君が私に笑顔を向けた時胸が高鳴る感じがした。それはまだ学生だったころ感じた物よりもはっきり、そして強く胸に響いた
その後彼が食料を調達してきて食事を取った後私は会ったばかりの彼に自分の秘密を打ち明けた。超味覚とそれの原因になった...私が男から女になった人間だということを。そして彼が違う世界から来たという事を教えてもらった
「超味覚に...性転換ねぇ。そんなことがあるなんて本当に魔導書ってなんでもありだな」
「うん、本当にね。...あれ、それだけ?」
「ん?それだけって?」
「いや、元々男って聞いてさ...気持ち悪いとかって思ったりしないの?」
「いや?だって男だろうが女だろうが、あんたはあんた、マイさんだろ?」
「私は、私...そうだよね 」
「って超味覚のほうがやばくねえか?悪い、知らなかったとはいえ魚とか取ってきたけど大丈夫か?」
「......ぐすっ」
「え?お、おい!」
私は会ったばかりなはずの彼が自分を受け入れてくれた驚きと嬉しさで涙を流していた。
「ご、ごめんね、ナオト君。いきなり...私の事、そんな風に思ってくれてありがとう」
「...なぁ、あんたの超味覚ってさ...こういうのでも起こるのか?」
「え?」
気がつけばナオト君は、私にキスをしていた。そしてそこから、私の中に流れる思い。彼の私を守りたい、共にいたい、いとおしいという思いが。
「ナオト、君...」
「会ったばかりのガキが何いってんだって思うかもしんねぇけどさ、俺のこの思いはあんたの友達にだって負けねえよ!」
「......」
「探してる人がいるって、いったよな?」
「う、うん...」
「...帰らねぇ」
「え?」
「見つけても帰らねぇ。そいつと、あんたと一緒にこの世界で生きていく。」
「で、でもそれじゃ君が!」
「いいんだよ!俺は、あんたと一緒にいたいんだ。ぶっちゃけ、最初会ったときから綺麗だと思ってたし...ってあんたの返事聞いてねえ!」
「...ふふ、じゃあこれが私の返事...んっ」
今度は私から彼にキスをした。
「これからよろしくね、ナオト」
その後何度も、深くキスをした私たちはもう自分達をおさえきれなくっていた。
「ぅぅ、あぁ!なおと、なおとぉ...」
ジュル、チュウ
「はぁ、はぁ、マイ、痛くないか?」
ナオトは私の秘部を口や指で責めていた
「う、うん、大丈夫...ねぇ、ナオト」
「なんだ?」
「私も、したい...」
「え!?いや、でもお前...」
「大丈夫だよ、だって私もナオトを気持ちよくしてあげたいから」
「あ、ああ」
私は彼の服を脱がせ、昔は自分にもついていたそれを取り出した。もう固く反りたっていたそれを見たとき私のあそこがキュとした感覚があった。もう私自身我慢が出来なくなって自分が心の底から女に、彼の物になりたがっているという事を分からされている感じがした
「...ゴク。あむ、んっんっんっ」
知識でしか知らなかったその行為をするのに全く嫌悪感はなかった。ただ純粋に彼に気持ちよくなってほしかった。舐めているなかそれから伝わってきたのは、快楽、愛、罪悪感。私を気遣っているのか後ろめたさを感じていることすら私は愛しくなった
「な、なぁ...」
「ん?」
「ごめん、俺、もう...」
チュポ
「うん、じゃあ...」
「あ...」
「ど、どうしたの?」
「いや、その...」
「?」
「...避妊、どうしようかと思って...」
「な、なぁ...本当にいいのか?」
「うん、大丈夫だよ」
さすがにそう都合よく避妊道具まで在るわけがなく私達はそのままですることにした。
「ふぅー...いいよ、来て」
女の子の初めてはとても痛いものだと聞いた事があったので全身の力を抜いて彼を受け入れる準備を整えた
「ああ...」
ズプ
「んっ!」
「大丈夫か!?」
「あ、大丈夫だよ、ちょっと、びっくりして...そのまま、ゆっくり...」
ヌプ、ヌプ.......メリ
「ぅ!」
メリメリメリ
「ぅ、くぅ!」
これが、破瓜の、痛み...膣の中を無理やり押し広げるようなこの感覚...これで、私は本当の意味で『女』になった...目の前にいる愛する人の...
「おい、大丈夫か!?」
「平気、だよ...ねぇ、キス、して?」
「ああ...」
チュ
今まで超味覚の事は使いようによっては人の助けに使うことが出来る程度のものだった。それとノエルの手料理を美味しく食べることが出来る事。だけど心の底から幸せを感じる事が出来たのはこれが初めて。彼の優しさ、愛情、その思いが頭の中を支配するような勢いで流れ込んでくる。
「はぁ、はぁ、ナオト、もっと、動いて?」
「痛くない程度に...な」
ズッズッズッ
もう私はだめだ、もう彼なしじゃ生きていけない。超味覚で感情をストレートにぶつけられて次第により強く叩きつけられるそれを本能的に求めてしまっている。
「ぅぅ、はぁはぁ、もう、出そう?」
「あ、ああ...」
超味覚で感じ取って聞いてみるとあっさり白状した
ギュウ
「お、おい!」
それを聞いた私は足で彼の胴体を挟み込んだ
「だ、だめだ、もう!」
「うん、いいよ、気にせず、沢山、だし...」
ビュル!!ビュル!
「ん!」
「うぁ!」
これが、中に出されるってことか...病み付きになりそうだ
「ねえ...」
「はぁはぁ...」
『気持ち、よかった?」
「ああ、マイは?」
「うん...ねぇ」
「?」
「もう一回......しない?」
それから朝までずっとわたしたちはし続けた。もうそれこそ精力尽きるまで。大事な人に出会えた幸せを噛み締めて...
だけどそんな時間は長くは続かなかった
転移魔法により俺達は離ればなれになった。再開出来たのはかなり後で俺が当初の目的であったラケルという女の子から『可能性を助けて世界を救え』という目的を与えられてすぐ後だった。
しかし...その時にはもう手遅れだった。
「おい、どうなってんだよこれ!?」
「ナオト、ごめんね。私...もうダメみたい」
俺には狩人の目という人の生命力を数値として見れる能力がある。しかし彼女のそれは見えなくなっていた。それどころか体が半透明になって消えかけていた
「世界を救う...やってやるよ、それは絶対お前を助ける事に繋がるはずだ」
「いつの間にか、すごい使命を背負ってたんだね...君なら出来るよ...ナオト...またね」
「ああ...またな...」
俺とマイは口づけし...彼女は消えてしまった。
「絶対に助けるからな...」
その後俺はマイの親友というマコトさんと世界を救うため冥王イザナミに挑んで行ったチームのバックアップとしてエンブリオという黒い球体に突入。イザナミは倒されるもその後マコトさんを含めたチームのメンバーが次々と消滅してしまった。そしてラケルのそっくりさんなレイチェルという子から頼まれラグナという妙に気に入らない奴の暴走を止めた。
「世話になったな...ナオト」
「気にすんなよ...ラグナ」
そして俺も消滅しようとしていた。希望を胸に抱き...
(目が覚めたら...あいつに会いに行かないとな)
だが、その希望が叶うことはなかった...
「ん?てうぉぉぉ!!」
気がつけば俺はまっ逆さまに落ちていた。下にあった資材のおかげで大事には至らなかったが
「ナオト、大丈夫?」
そこにいたのは俺のよく知る吸血鬼の少女、ラケルだった
「ラケル!?ここは、俺の世界か!?」
「ええ、そうよ。貴方があの男を救い世界の可能性は救われたの」
「そっか...なら、またあの世界にいかないと!マイが待ってるんだ、それにラグナに礼も言わないとな!お前もいこうぜ!」
するとラケルの顔が暗くなった
「...ごめんなさい、ナオト。それはできないの。あの世界にはもう、行けないの」
「...は?どういうことだよ!」
「貴方は本来あの世界にとってイレギュラーな存在。貴方の事はもう誰も...貴方と想いを交わしたあの子も覚えていないわ...そしてあの男、ラグナザブラッドエッジももういない」
「...なんだよ、それ!?だって、マイと約束したんだ!一緒に生きていくって!それにあいつがきえたってどういうことだよ!?」
「そうしなきゃ、世界は救われなかった!悪夢は...『
泣きながら謝るラケルに俺は...
「なあ、ラケル...」
「...なに」
「俺、マイやアイツのこと、忘れられるかな?」
「久しぶり、になるのかな?ノエル」
「マイ!いらっしゃい!」
マイはシスターになったノエル達を訪ねていた。
「元気になったんだね、あの子」
彼女の見つめる先にはラムダと元気に遊ぶニューの姿があった
「うん。でもたまにすごく悲しい目をして遠くを見つめてる時があって...」
「悲しい目?」
「うん...ニューも何故かは分からないみたいでね。私達も、何か忘れてるような...」
「...そっか、ノエル達もなんだ」
「マイ?」
「私もね、大切な何かを忘れてるような気がするんだ...すごく大切な事を...」
そう語るマイは涙を流していた...
「どうかしたの?」
人が住んではいるがまるで災害でもあったような崩れた建物が目立つ町を前にして女性は鎧をきた男に尋ねた
「...何でもない...ただ、昔の事を思い出していただけだ」
「そっか...またいくの?」
「ああ...」
「気をつけてね...お父さん」
女性はお腹を撫でながら言った
「...行ってくる」
「その喋り方...すっかり様になったね」
「君の父が、男としての目標だから...かな」
そして男は町に向かって飛び去る。そこには人々に襲いかかる異形の存在がいた。異形は男に気が付くと人々を無視し男に飛びかかってきた
「あの時もっと力があれば...こんな世界にはなっていなかったのだろうか...」
男が手をかざすと異形は塵のように消えた
「貴様では勝てない...何故なら...」
「