※この作品はR-18です。

指揮官と少女達の絆   作:氷野心雫

10 / 30
続きをどうぞ


猛海の一週間(後半)

木曜日、まだ東の空が明るくなる前の早朝。ベッドでまだ夢の中にいる猛海。しかし、強制的に身体を揺さぶられ、現実に引き戻される。

「…何…だぁ」

揺さぶられたまま目蓋を開けると、目の前には伊勢の顔。しかも、満面の笑み。

「…どうした?」

「おう、指揮官。ちょっとあたしに付き合え!」

「はぁ!?」

猛海の返事も聞かず、半ば強引に身体を引っ張り、外へ向かう伊勢。急な事に声を上げる猛海。

「……どうされました?っあ」

その声に他の女性達も部屋から出て来はじめていたが、すでに猛海と伊勢の姿は見えなかった。

 

 

 

 

校舎の裏手に、猛海と伊勢の姿。二人は少しだけ離れ見合う。二人の手には、何故か木刀と薙刀が握られていた。

「…伊勢、ちょっと聞いて良いか?」

「おう」

「どうして、俺とお前は向かい合ってるんだ?」

猛海の問いに、一瞬呆ける伊勢。その後、吹き出すように笑い。

「何でって、今から稽古するんだろ?」

「…いやいや、そんな約束してねぇよ!」

さも当然の様に答えた伊勢に、鋭く突っ込む猛海。しかし、伊勢はそれすら楽しんでいるようで。

「まぁ何でも良いじゃん!ほら、早く構えろよ」

「……はぁ、何でこんな事に付き合わされないと」

猛海の言葉を遮るように、伊勢が鋭く突きを繰り出す。猛海は驚きながらも木刀の背で受け流す。

「…あ、ぶねぇ」

「へぇ、やるじゃん」

「感心するな!ってか、伊勢お前」

また猛海の言葉を遮り、伊勢が薙刀を横に払う。木刀でしっかりと受ける猛海。二人は無言で打ち合う。数十分後、息を切らして見合う二人。伊勢は感情が抑えられない。白い歯を見せて、笑う。一方、猛海はうんざりとした表情。

「よし、指揮官。海辺まで走ろうぜ」

またしても猛海の返事も聞かず、猛海の手を取り、強引に引っ張る伊勢。もう抵抗する気も失せた猛海は、自らの意思で走る。伊勢は繋いでいた手を放す。約1キロ近くある距離を全力で走った猛海は、海辺に辿り着くと浜辺に寝転んだ。寝転んだ猛海の横に立つ伊勢。視線は真っ直ぐ水平線の空を見ていた。空が徐々に明るくなり、海と山、街を照らし出す。猛海は寝転んだまま伊勢を見た。太陽の光に照らされ、伊勢の綺麗な顔がより美しく見える。息を呑む猛海。

「…っしゃ!指揮官、戻るぞ!」

寝転んだ猛海を置いて、伊勢が全速力で走り出す。取り残された猛海。呆然と小さくなる伊勢の後ろ姿を見つめた。

「……何なんだよ、あいつは」

ポツリと溢しながら、ゆっくりと伊勢の後を追った。

 

 

 

 

日中、猛海の集中力はがた落ちだった。理由は、勿論伊勢。講義中に、猛海に声を掛ける伊勢。何度、注意しても治らず、廊下に追い出す。それでも伊勢は平然と教室に入ってくる。それを繰り返した。昼は昼で、稽古に付き合わされ、昼食も取れず午後の講義を受け。当然、伊勢が邪魔をした為、教員に大目玉を食らう。

「……散々な一日だった」

ベッドに倒れ込み愚痴る猛海。どっと疲れが出て、そのまま猛海の意識は途切れた。

 

 

 

 

金曜日、昨日の疲れが取れないのか、猛海はまだ寝ていた。時刻は6時半。静かに猛海の部屋の扉が開く。部屋に入って来たのは、キュラソー。寝ている猛海に近付き、頬にキスをする。

「猛海様、朝です」

キュラソーの優しい声に猛海の目蓋が開く。目の前には、優しく微笑むキュラソーの姿。猛海は小さく安堵の溜め息を溢した。

「…あぁ、お早う」

「大丈夫ですか?お疲れの様ですが」

「……まぁちょっとな」

昨日の出来事を思い出し、グッタリとした表情を見せる。キュラソーも分かっているのかそれ以上は聞いてこない。猛海を無言で見つめるキュラソー。

「キュラソー、どうした?」

「……いいえ、何でもありません」

何処か冴えない表情のキュラソー。猛海はキュラソーの手を取り、引き寄せ抱き締める。

「猛海様」

「ん、甘えて良いぞ」

キュラソーの頬を指でなぞる。堪らずキュラソーが猛海の唇を自らの唇で塞ぐ。二人は長い時間、唇を重ねる。啄む様なキス。舌を絡め合う濃厚なキス。様々なキスを時間の許す限り貪った。

「…ちょっとヤバそう」

猛海がポツリ溢した。少しだけ硬くなった肉棒をキュラソーに触れさせる。頬を染めるキュラソー。

「猛海様ぁ」

「キュラソー、時間無いから後で」

そう言って、もう一度キスをする猛海。キュラソーの頭を撫でると部屋を出た。日中、昨日伊勢のせいでまともに講義を受けられなかった分、猛海は集中して講義を受ける。その間、頬を染めたキュラソーが猛海の後ろ姿を、熱い眼差しで見つめていた。他の指揮官候補生達は、キュラソーの醸し出す色気に、みな生唾を飲み込む。

「…水瀬のパートナーって、ほとんどが巨乳だよな」

「昨日のパートナーは、じゃじゃ馬だったけどな」

そんな事を口々に言う。

「止めとけよ、手を出したら死ぬぞ」

誰かがそう言った。その言葉で他の指揮官候補生達が口を閉じる。そして、猛海を横目で見ると、黙って講義を受けたのだった。

 

 

 

 

夕方、誰も使っていない空き教室に猛海とキュラソーの姿。二人は舌を絡め、互いの唇を貪る。すでに猛海の肉棒は準備万端。朝から我慢していた分、その肉棒は血管が浮き出るほど硬く、ギンギンに反り上がっていた。キュラソーの手が、肉棒を撫で上げる。脈打つ肉棒。

「…キュラソー、咥えて」

「はい、猛海様」

キュラソーはしゃがみ、猛海の肉棒を優しく握ると、舌を出し、下から上へと一気に舐め上げ、すかさず尖端を口に含む。キュラソーの舌が肉棒を這う度、猛海の腰が浮く。それを確認して、キュラソーの手が上下に扱き始めた。

「…はぁ、ヤバい」

そう言うと、猛海は腰を引き、キュラソーのショーツを脱がす。キュラソーはメイド服を着たまま、スカートを捲し上げられ、壁に手をついた。そして、ショーツを脱がされたお尻を突き出す。猛海は、ズボンとボクサーパンツを脱ぎ捨て、ギンギンに反り上がった肉棒をキュラソーの割れ目に宛がった。肉棒が割れ目を往復する度、グチュグチュと卑猥な音が耳を犯す。

「猛海様」

肩越しに視線送るキュラソー。その瞳は熱を帯びていた。キュラソーの反応をみながら、ゆっくりとキュラソーの中に肉棒を突き入れる。小刻みに震えるキュラソー。

「…あぁ…やぁあ」

しっかりとキュラソーの奥まで突き入れ、キュラソーの中が肉棒に馴染むのを待つ。キュッキュッと肉棒を締め付けるキュラソーの中。猛海の我慢は限界だった。キュラソーの艶かしい括れを両手で掴み、ムッチリとした臀部に腰を打ち付ける。乾いた音が教室に響き渡った。

「…あ……猛…猛海様ぁ…気持ち…い」

喘ぎ声を上げながら、キュラソーが言う。潤んだ瞳でキュラソーが見つめる。猛海はキュラソーの片足を持ち上げ、下から突き上げた。

「やぁあ…」

甲高い喘ぎがキュラソーの口から出る。猛海はキュラソーの唇を塞ぐ。そのまま、激しく腰を打ち付けた。

「…ん……んん、んぁ」

キュラソーの中が蠢き、肉棒を絞り上げる。猛海は何度も腰を突き入れ、キュラソーの一番奥に、大量の精子を流し込んだ。その勢いにキュラソーも何度も小さく絶頂。

「…はぁ…はぁ、こんなに沢山、赤ちゃん出来ちゃいそうです」

うっとりとした表情でキュラソーが言う。

「その時はどうする?」

「…勿論、産みます」

「そうか」

猛海の問いに、笑顔で答えるキュラソー。その返事を聞いて、猛海も笑顔だった。

 

 

 

 

土曜日、学校は休日。しかし、ここ数日の生活環境が変化した為、猛海はいつもの時間。6時には起床していた。ベッドに腰掛け、小さく溜め息をつくと、扉をノックする音。

「ご主人様、カーリューです」

「…あぁ、どうぞ」

猛海の返事に、ゆっくりと扉を開き、部屋の中に入ってくるカーリュー。

 

(キュラソーに比べて、カーリューは固いな)

 

黙ってカーリューを見ながら、猛海は思った。カーリューは、扉の前でカーリューは歩みを止め、その場から動かない。

「ご主人様、朝食の準備が出来ております」

「…あのさ、ご主人様って呼び方、やめてくれるか?」

「申し訳ございません。それは致しかねます。私はご主人様のメイドですので」

カーリューの返答に、猛海は一瞬呆ける。

「…やっぱり、キュラソーと違うな」

「姉妹艦ですが、キュラソーとは考え方が違いますので」

何処か二人の間に距離感があるのを猛海は感じた。掛ける言葉を探す猛海。

「それではご主人様」

カーリューが部屋の外で待機する。猛海は思案しながら部屋を出た。

 

 

 

 

猛海の休日の過ごし方は、一つしかない。1階の整備場で小野と武具作りが、猛海の休日の過ごし方だ。今、二人が没頭しているのは、拳銃と刀を合体させた武具と、後ろに背負う砲台だ。

「…猛海、あれ放っておいて大丈夫か?」

小野が指差す場所にいるのは、カーリュー。猛海は小さく溜め息を一つ。

「…あぁ、俺の事は気にするなって言っても、ご主人様の護衛は我々の責務なので。って言って、聞かないんで。無視して下さい」

「…そうか、それにしても、猛海も大変だよな」

小野の言葉に、猛海は項垂れる。

「新しいメンバーが、あまりにも固すぎて息が詰まりそうな時がありますね」

「まぁ、来たばかりだから仕方ないな。少しずつ仲良くなれば良いだろ」

「……現時点でその可能性は感じないな」

ポツリと溢した猛海の言葉に、カーリューが反応した事は、猛海は知らない。

 

 

 

 

夜、猛海は驚いた。風呂から上がって、部屋に戻ったらベッドに腰掛けているカーリューがいたからだ。

「…っえ、と」

「…………」

猛海が掛ける言葉を探していると、いきなりカーリューが立ち上がった。

「……ご主人、様」

潤んだ瞳で猛海を見つめるカーリュー。猛海は生唾を飲み込んだ。

「……私、私はご主人様と」

言葉の続きは聞けなかった。何故なら、顔を真っ赤に染め、カーリューが部屋を出ていったから。

 

 

 

 

日曜日、カーリューの事で悶々とした猛海は、朝方にようやく眠りにつこうとしていた。飛び掛けた意識の中で、扉がノックされる。朦朧とした意識で部屋に入ってきた人物を見た。優しい笑みで猛海を見つめる天城。

「毎日天城の姿を見るのに、なんか久しぶりな感じがするな」

「…猛海様、眠たいのですか?」

「ああ、夜寝付けなくてさ。ごめんちょっと寝る」

「分かりました。ゆっくりとお休み下さい」

そう言って、部屋を出ていこうとする天城。猛海は咄嗟に腕を掴んだ。

「…一緒に寝て、天城」

天城の返事を聞かずに、猛海は天城をベッドに引っ張り込んだ。横になったまま、天城を抱き締める猛海。天城の髪に顔を埋め、思い切り吸い込む。天城の甘い香りが猛海の鼻孔を擽る。天城の腕が猛海の身体を抱き締めた。

「…俺が起きるまでここにいろよ」

「はい」

天城の返事を聞いて、猛海は意識を手放した。

 

 

 

 

どのくらい時間が経ったのだろう。猛海はゆっくりと意識を覚醒させる。目の前に、天城の綺麗な顔があった。目蓋が閉じられ、すやすやと寝息を立てる天城。どうやら、猛海の眠気に当てられ、寝ていた。柔らかく温かい天城の身体。甘い香りに、猛海の肉棒が反応する。布越しから、天城の乳房を撫で始める猛海。首筋に舌を這わせ、着物を脱がしていく。まだ眠いっている天城。天城の綺麗な裸体が、猛海の肉棒を刺激した。大きく柔らかな乳房を揉みしだく。先端の摘まみ、片方にしゃぶりついた。寝ていても、少しずつ息が荒くなる天城。猛海は天城の割れ目に指を這わせる。クチュクチュと濡れた音。猛海の指が天城の中に入っていく。二本の指が天城の中をかき混ぜた。

「…我慢出来ねぇ」

猛海は服を脱ぎ捨て、天城と同じように全裸になると、ギンギンに反り上がった肉棒を天城の中に突き入れた。

「…あぁああ」

入れた瞬間、喘ぎ声と共に覚醒する天城。何が起こったのか分からず、猛海を見た。

「…猛海様?」

天城が覚醒した事で、天城の中がキツく肉棒を締める。堪らず猛海は腰を打ち付けた。グチュグチュと卑猥な音が部屋に響く。

「…あぁ…待っ……猛海…様ぁ」

急に与えられた快楽に、天城の身体が反応する。天城は必死に喘ぎ声を圧し殺す。猛海は天城の腕を掴み、ベッドに押し付けた。ギシギシと激しく軋むベッド。

「…やぁ……猛…んん、みな……聞かれ…んん」

「…なんだ。みんないるのか?」

腰を激しく打ち付けながら、天城に問う猛海。天城は必死に頷いた。

「そうか」

涙を流す天城に、猛海は一旦動きを止めた。

「ごめんな、意地悪するつもりじゃなかったんだ」

「……猛海様」

「もう少しだけ我慢して」

天城の唇を塞ぐ猛海。同時に腰の動きが再開。ギシギシと軋むベッド。天城も猛海を抱き締めた。唇を重ねたまま、天城の一番奥に精子を流し込む猛海。その勢いに天城も絶頂した。荒い息でキスする二人。すると、勢い良く部屋の扉が開かれる。猛海と天城は扉の方を見た。部屋の向こう側で仁王立ちするエンタープライズ達。

「……指揮官、話がある」

猛海は静かに生唾を飲み込んだのだった。




思いの外、長い話になりました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。