※この作品はR-18です。

指揮官と少女達の絆   作:氷野心雫

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猛海の一週間(前半)

新たにエンタープライズ達が加わってから、初めての月曜日。四畳半位のスペースに区切られた部屋で、猛海は寝ていた。一応、リフォーム業者に改装してもらったが、元が整備場の2階スペース。壁は明らかに薄い。隣の部屋の音が良く聞こえる。猛海の部屋の隣は居間にしていた。勿論、猛海の護衛と別の目的の為だ。そして、今聞こえているのは、七人の女性の会話である。

「さて、昨日色々と決め事をしたが、みんな覚えているな?」

「うむ、勿論だ」

「はい」

エンタープライズの問いに、みんな口々に答える。

「…よし、では今日から指揮官の為、精一杯責務に励むように」

エンタープライズが手を叩く音。それを合図に女性七人が各々の目的の為、行動する。それぞれの配置に向かう姿を見届けて、エンタープライズが猛海の寝ている部屋へ近付いていく。

「……指揮官、起きているか?入るぞ」

「…あぁ」

猛海の意識はまだ微睡んでいる。扉の開く音を聴きながら、再び目蓋を閉じた。柔らかく、暖かな温もりが右頬に触れる。猛海はゆっくりと目蓋を開けた。猛海を覗き込む様にエンタープライズの顔が近くにある。そして、右手が猛海の頬に触れていた。急激に高鳴る猛海の鼓動。エンタープライズの頬はうっすらとピンクに染まっている。

「…指揮官、朝だぞ」

「……あぁ」

生唾を飲み込む猛海とは対称的に、エンタープライズの表情が曇る。

「寝過ぎだ、指揮官。もっと自覚を持て」

「……はい、すみません」

仁王立ちのエンタープライズに、気付けば猛海はベッドの上で正座。謝罪していたのだった。

 

 

 

 

日中、まだ高校生の猛海は校舎にいる。勿論、他の指揮官候補生達も教室で講義を受けていた。真面目に講義を受けている猛海に対して、他の指揮官候補生達は、教室の後ろで立っているエンタープライズを横目でチラチラと盗み見している。理由は簡単。エンタープライズが美女だからだ。

「……あれ、水瀬のパートナーだってよ」

「マジで!?何人いるんだよ、水瀬のパートナー」

「…さぁ、知らねぇ。でも、他のパートナーもめちゃくちゃ美人だったぜ」

指揮官候補生達が猛海を見る。当の猛海は聞こえていない。黒板に書かれている講義の内容をノートに書き写していた。そんな猛海の姿を満足そうに見つめるエンタープライズ。お昼、猛海はエンタープライズと中庭に移動。二人で天城が作ってくれたお昼弁当を食べ始めた。

「指揮官」

「…あのさ、その指揮官って呼び方、やめてくれるか?」

「では、何と呼べば良い」

「猛海で良いよ。本当は、ベルファスト達もそう呼んで欲しいんだけどな」

「…分かった。では、猛海」

真剣な表情のエンタープライズ。猛海はエンタープライズを真っ直ぐに見つめる。

「…昨日の続きだが、私達は戦艦だ」

「分かっている」

「いや、猛海。貴方は分かっていない。私達は、指揮官を護り、闘う存在。余計な感情は無用だ」

その言葉に、猛海の表情が変わる。それは苛立ちの表情。無言で立ち上がる猛海。エンタープライズを一瞥すると、その場を立ち去った。

 

 

 

火曜日、ベルファストが猛海を起こしに来た。エンタープライズ達を気にしてか、ベルファストはベッドの横に立ち、猛海に声を掛ける。

「猛海様、お早うございます」

「…あぁ、お早う」

いつもの様に、猛海の身体に触れる事なく、ベルファストは恭しく頭を下げた。

「朝食の準備は整っています」

「……そうか」

メイドとしての責務を全うしようとするベルファスト。しかし、その表情は冴えない。猛海は無言でベルファストの頬に触れた。

「…駄目です。猛海様」

「何で駄目なんだ?」

首を左右に振り、猛海から離れようとするベルファスト。そんなベルファストに、猛海は優しく抱き締め、軽くキスをする。

「…ベルファスト、今まで通り俺に触れろ」

そう言って、今度は深いキスをする。困惑していたベルファストも舌を出し、絡め合う。

「…猛海様ぁ」

甘ったるい声を出し、ベルファストが見つめる。猛海が微笑み、そっと耳打ち。真っ赤に染まるベルファストの頬。猛海はベルファストを部屋に残し、出ていく。夕方、誰もいない校舎に猛海とベルファストの姿があった。すでに、ベルファストの服は乱れ、豊満な乳房が顔を覗かせている。猛海がベルファストに覆い被さった。

「…あまり声を出すなよ」

「はい、猛海様」

頬を染め、猛海を見つめるベルファスト。二人はほとんど服を着たまま。ショーツはベルファストの片足に掛かっている。猛海は制服のズボンとボクサーパンツを少しだけ下ろし、肉棒を出した。準備万端の肉棒。ギンギンに反り上がった肉棒が、ベルファストの割れ目を擦る。まだ入れていないのに、ベルファストの割れ目は濡れていた。

「入れるぞ」

一言声を掛け、猛海はベルファストの中に肉棒を押し入れる。

「…あぁ……はぁ…ん」

色白の首筋を見せながら、声を上げるベルファスト。猛海の腕にベルファストの爪が食い込む。ベルファストの中は、猛海の形になり、猛海の肉棒を優しく包み込む。ベルファストの腰を掴み、深く突き入れる猛海。咄嗟に口を塞ぎ、ベルファストは声を圧し殺した。教室に響き渡る乾いた音。時折、ベルファストが我慢出来ず、声を漏らす。

「…ベルファスト」

腰を突き動かしながら、猛海が囁く。猛海の声に反応し、ベルファストの中が蠢いた。激しくなる猛海の責めに、ベルファストがついに声を上げる。

「…あぁ…猛…海様ぁ」

もう限界が来ていた。必死に喘ぎ声を圧し殺すベルファストを見つめ、猛海は白濁の液をベルファストの一番奥に流し込んだ。射精の勢いに、ベルファストも身体を震わせる。

「ベルファスト」

「猛海様」

二人は呼吸が整うまで、何度も口付けをしたのだった。

 

 

 

 

水曜日、猛海の部屋をノックしたのは、ビスマルク。エンタープライズよりも威圧的な視線を猛海に向ける。

「お早う、指揮官」

「…あぁ、お早う」

「起こしに来る前に起きていたのは、感心だ」

「それはどうも」

ビスマルクの言葉に、視線を逸らす猛海。教鞭の様な物を何度もしならせ、猛海を睨む。

「さて、そろそろ朝食の時間だ。冷める前に食べた方が」

「…言われなくても分かっている。それと、今日の講義に、ついて来るな」

「それは無理な相談だな、指揮官護衛は我々の責務だ」

猛海の言葉を聞き入れる様子はない。エンタープライズと同様に、ビスマルクは教室の後ろで立っている。指揮官候補生達が、これまたエンタープライズの時と同様、ビスマルクを横目でチラチラと見ていた。

「今日は、黒の海軍美人か」

「俺、白の海軍美人が好み」

こそこそと話す指揮官候補生達。相変わらず、猛海は聞こえていない。ビスマルクは無言で猛海の後ろ姿を見つめた。お昼、二人は天城が作ってくれた弁当を食べる。

「指揮官話がある」

「…言いたい事は分かっている。それと、エンタープライズにも言ったけど、俺の事は名前で呼べ。指揮官とか言われるとムカつく」

猛海の言葉に、考え込むビスマルク。そして、小さく頷き。

「…分かった。それが、猛海の望みなら」

納得したのか、ビスマルクは了承した。しかし、猛海の表情は怒りだ。

「どうせ、その後に我々は戦艦だ。とか、指揮官を護衛するのが責務だ。とか、余計な感情は無用だ。とか、言うなら、聞くつもりないぞ」

「……う」

どうやら、それを言うつもりだったようだ。ビスマルクの表情が赤く染まる。猛海はビスマルクを一瞥。

「俺は護られるより、護りたいんだよ。……大切なんだ」

真剣な表情で言う猛海。ビスマルクはそれ以上何も言えなかった。




今回は前半、後半に分かれてます。
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