幽霊、亡霊、そして英雄となりし、ラーズグリーズの功労者に関する記述より。
世界が一度、終焉を迎えて、あれから1年が過ぎました。
アドニスは後の神の槍グングニルを受け継ぐ神の王となり、アスガルドへと向かいました。彼が新しい神の王となった後から、神の世界からは争いは無くなったと聞きます。それよりも共存していくことを考えるようになったと聞きます。神の世界と諍いが絶えなかった妖精界アルヘイムとも、リリアという光を守護する女神のもと、神の世界と親交を深めるようになったと聞きます。
とある人間の女性に託されたドラゴンオーブは、「聖なる蒼」の女王に返還され、彼女は死者の街の盟主の妻として生きる事を選びました。
そして、地上には4つの街が生まれました。かつての混沌に還った 人々の記憶をたどり。
聖なる蒼、ブルーセインツ。
光の都、ウィンバリアシオン。
砂漠の国、デザートエンプレス。
そして、死者と芸術の都、レムレース。
四宝と呼ばれた4つの宝はまた厳重な封印の眠りへとつき、それから幾日が過ぎたのでしょう?
でも、私は今宵も盟主に抱かれる。彼の本当の愛に抱かれて。
あの不思議な銀色の髪の毛が、私の手で乱れる。狂おしい位に今宵も盟主は、私と身体を繋げる。
愛の言葉を囁いて。私と唇を重ねて。私達の互いの左手には永遠の愛を誓った指輪が月夜に輝いている。だけど、傷は無くなった。だけど私は『彼』をこう呼ぶ。
「レム…!レム…!今夜のレムも激しいよぉ……!」
「それが…堪らなく気持ちいい…。そうじゃないか?翔子?俺の姫君」
熱を帯びていつも囁く。あの声が響く甘い夜はいつまでも続いた。
薄紅色の乳首を甘く噛み、舐めて、吸い込む。下半身からは彼の熱い分身が彼女の愛で熱く燃える花びらを貫く。両方の手のひらからはあらゆる性感帯を愛を込めて柔らかく触り、指は容赦なく花の芯を擦る。悦びに満ちた声が彼の耳に届く。
やがて2人はお互いに性器を愛し合う。香りは彼女特製の愛の香水で制御不能なまでに彼らを掻き立てた。
彼のナイフのような高い鼻が、花の芯を擦る。淫らな舌が、そこを味わう。執拗なまでにラビアをこじ開け、蜜を味わう。うっとりするような甘美な彼の声が響く。
「君を妻として娶る事が出来て良かった……。こんなに美味しい蜜を毎晩のように味わう事が出来るのは夫の特権だね……ああ…最高だよ。翔子」
「はあっ……はあっ……あなたのここを存分に愛する事が出来るのは妻の特権ですね……!もっと…もっと…もっと…ください……盟主様の熱い愛を…ください」
「そんなに欲しいのか?」
「お願い……私の欲望を満たして……私の淫らな欲望を……」
「あぁッ……イイッ…イイッ!あなたの舌が絡みついて……イイッ!」
「聞いたか?リリアが妊娠したって話だよ?」
「相手は……アドニス…だよね」
「翔子?俺達も愛の結晶を作ろうか?もう毎日、レムレースの執務に追われる生活でも無くなったし……君とのこの時間をいくらでも共有出来るから」
「あなたは大丈夫なのですか?」
彼は妻の性器を愛し尽くすと、顔を向けて微笑んでくれた。
彼の顔には汗が滲み、身体にも汗が滲んでいたが、両方の手で顔に触れ、深いキスを始めた。
「俺なら大丈夫だよ……。むしろ、まだまだこれからだよ……。君こそ根を上げたりしないよな?」
全裸でベッドに横たわる2人。彼女は喜んで、自ら、彼の分身を花びらに入れた。
「動いて……」
「アッ……アッ…アアッ…!気持ちいい……気持ちいいよぉ……」
翔子は余りの悦びに涎だらけの口で愛の言葉を囁いた。
「愛している……!レム……!!」
「愛しているよ、翔子…!」
そうして、永遠に淫欲は今宵も盟主に抱かれる。
明日の晩も、明後日の晩も。
朝も、昼も、夕も、夜も。
彼女は盟主に抱かれる。
彼の欲望が潰えるまで、彼女の欲望が潰えるまで。
いつか彼らは、この世界で愛欲を象徴する夫婦と呼ばれるようになったという。
この世界は、まだ人間が神の存在すら気付いていない頃に始まったはじまりの物語である。