司令官「え?人類見つかったの?......ふーん。」 作:九折
2Bは司令官の私室の前に佇んでいた。
9Sとの初体験を経験してからゆっくりと性交渉の経験を積んで2週間。
2Bは司令官に「2Bだけに話があるから時間があるときに私の私室に来て欲しい。」と言われていたので、9Sがパスカルのお使い任務中にバンカーに戻って来たのだ。
「失礼します。」
仲が良いとは言え上司。礼節は大事だ。
「…………入れ。」
入室を許可されて2Bは部屋に入る。
司令官の部屋ははっきり言って恐ろしいほどに汚れていた。といっても2Bは驚くことはなく、脱ぎ散らかされた服やその他を踏まないように気をつけながら入室し、おいてある椅子に腰をかけた。
バンカー内では限られたものしか知らない司令官の私室は汚いと有名である。
司令官は体を重たそうに起こしながらベッドに腰をかけた。
今の今まで寝ていたのかもしれない。
「実はお前に特別な任務を課したい。」
「それは、あの任務について………ですか?」
2Bには隠された任務がいくつかある。
しかし「違う。」と言われて少しだけ安堵した。
「2Bには地球に未だ生息しているあらゆる生命体の生体データのサンプルをとって来て欲しい。」
「生体サンプル………臓物や血液でしょうか?」
「いや、はっきり言えば精液だ。」
司令官の回答を少しだけ予測していた2Bに驚きは少なかった。しかしながら「なぜ?」という疑問はある。
「後々に2B、お前には見つけた人類、彼の相手をしてもらう可能性がある。彼の遺伝子は人類再建の要になるかもしれない。そんな彼の遺伝子と比較対象が必要になる。」
「………つまりは人間の生体データの差異を調べたいのですか?」
「そういうことだ。」
司令官は2Bに顔を向けずに窓の外、地球に目を向ける。
「地球で見つかったとはいえカプセルで発見された。現在生身のタンパク質で生きている哺乳類やその他生命体は汚染されている可能性のある地球でなぜ生き長らえたのか、それを解明し、より深く知ることで新たに人類は地球に降り立つ可能性を見つけることができる。」
「わかりました。」
「………嫌か?」
2Bは別段嫌そうな顔をしていなかった。
しかし2人とも2週間を人間の女性と変わらぬ感性で生活していて、肉体的にも精神は人間のような心持ちに引っ張られていた。
「いえ…………これは9Sには?」
「極秘だ。」
「なぜですか?」
「…………9Sも貴重な男性型アンドロイドだ。士気にかかわる。」
「…………私以外に適任はいないのでしょうか?」
「いなくはない。ただし高度な戦闘力を持ち、セックスをそれなりに理解しているものとなると限られる。」
その理論に2Bは納得して、いち兵士として任務を受けることにした。もちろんいやでも最初から受ける気ではいたが、なぜ自分が嫌なのかを理解するために問答を続けたのだ。
「了解しました。最善を尽くします。」
「ああ、ありがとう。」
司令官はそのまま、ベッドから立ち上がりシャワールームへと向かう。服をゆっくり脱ぎ始めたので2Bは退室しようとドアへ向かうと、
「最近9Sとはどうなんだ。」
「………とても、とても楽しい?気がします。」
「楽しい?」
「はい、相手に求められることは嬉しいと思いました。」
「…………そうかもしれない、な。」
2Bはそのまま何も言うことはなく部屋を後にした。
司令官は服を脱ぎ終わると、浴室に入り、汗を流す。
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「2B!お帰りなさい!」
「ん、ただいま。」
2BがAPを使って地球に降り立つと、9Sがパスカルと話し込んでいる最中だった。のだがすぐに2Bが来たことを察知して喜んで近づいてくる。
『9Sさんは本当に2Bさんのことがお好きですねぇ。』
パスカルが表情こそあまり変わらないものの、穏やかな口調で微笑ましそうに笑った。
パスカルの村でちょうど9Sがお使いを終えたところだった。
「それじゃあ、レジスタンスのところに戻ろう9S。」
「ああ、はいお手洗いもしたいですし。」
9Sが少しだけ申し訳なさと恥ずかしさを混ぜ合わせたような顔をして言った。というのも本来アンドロイドには排泄器官はない。しかしアップグレードして人間にほぼ近づいたことで、人間と同様な食料を摂り、人間と同様余分な毒素は排泄するようになっていた。
バンカーには「有機転換炉」というものがある。
有機物であれば余ったものを炉に入れるとエネルギーを保存して再度食料などの有機物全般に戻すことができる代物だ。
バンカーには現在も多くの排泄物循環を行ういわゆるトイレや排水溝などを完備していた。
『21Oから9Sへ新規通達です。』
「あっ21Oさんどうも!」
『現在近隣の密林で生体反応が活発化しています。機械生命体が現地の生態系を脅かしている場合は排除してください。在来動物であった場合は糞の状態や食性、移動ルートなどを調べて来てください。』
「了解です!そういえば例の人類はどうなりましたか?」
『任務に関係のない情報は…………、いえ失礼しました。現在隔離スペースで健康状態確認をしています。』
以前であれば冷たくあしらっていた21Oも例の「感情」という存在を肯定する動きにゆっくりと変わろうとはしていたが、相変わらず硬いままではある。
『6Oから2Bさんへってああもう通達は21Oさんがやってくれたみたいですね。ところで2Bさん司令官と何話したんですかー?』
共有通信に6Oが入ってきて、少し寒々とした会話が暖かくなる。
9Sも後で聞こうとしていたことが今聞けて僥倖といった面持ちだった。
「…………現地で何か人類に益になる情報があったら、すぐに知らせろと言われた。」
「でもそれくらいなら僕にもいってくれてもいいと思いますけどねー。」
決して責めるような言い方ではなく、司令官も変な人だと茶化すように言う9S。
「いや、今でさえ9Sは十分働いているから戦闘面の私も情報を集めれるように頑張れという激励的な意味もあったように思う。」
2Bは嘘がバレないように慎重に言葉を選び誤魔化す。
『確かに2Bさん戦闘面以外でも強化できたら効率上がりまくりですもんね〜。』
『ついにCPUを使う時が来ましたね。』
21Oがいらぬ一言をいって2Bに睨まれると同時に通信は切断された。
「まっまぁ、僕を助けてくれるってことですよぉね?」
9Sがフォローして2Bは少し機嫌を直したのだった。
「そういえば9S、お手洗いは?」
2Bたちは任務を遂行すべく、近隣の指定された密林に来ていた。
木々が生い茂り、まるで熱帯林のように移動が難しい地形だった。
しかしそこはアンドロイド、例え足場が悪くとも難なく進む。
「ああ、そういえば………、結構あるんですけどアップグレードされたこの義体、忘れっぽいのか結構他のことが始まるとお手洗いのこと忘れちゃうんですよね。」
義体のせいといえばそうなのだが、男性型は比較的膀胱が大きく、人類の男性にありがちな「トイレ行こうと思ってたんだけど他のことしてたら忘れた」が9Sにも起きていた。
2Bは本人が気にしてないならいいかと思って辺りを見渡す。
「あまり、大量の生命体がいるようには見えない。」
「そうですね。ちょうどこの木、登れそうですし上に行ってみますか?」
「わかった。」
2Bと9Sは人類ではありえない動きで跳躍し、途中途中にある枝を使って上の方にある2Bたちよりも太い枝に立つ。
ちょうど山の中でそれなりに高い木のようで景色も良く9Sは「綺麗だなぁ。」と声を漏らした。
「ん、あそこに。」
少しだけ距離を開けたところに動物たちの群れが見える。
「あれはぁ………、バンカーのデータベースにアクセスしてみましたが、どうやら『馬』という動物に酷似した生物のようです。」
「基本的に温厚で、草食動物なのでアンドロイドを見ても襲ってくることはないように思えます。ん?あっそういうことか。」
2Bも同時に気づいた。
あの群れがなぜあれほどまでに走っているのか?それは後ろから機械生命体が群れに対して攻撃を仕掛けていたからだった。
「この場合機械生命体を排除するべき、だと思う。」
「そう………ですね。行きましょう!」
「了解」
2Bと9Sは枝から飛び上がりポッドに手をかけ滑空し始めた。
熱い、と2Bは思った。
体はよく動く、未だこのアップグレードされた義体を完全に使いこなしているかと言われればわからないという言葉を使うことになるが、とにかく以前の義体よりは敵の把握がしやすかった。
また機械生命体を破壊した時に放出される液体が体にかかっても今までのように少しだけ痺れたりすることはなかった。
2Bは大きく大剣を横薙ぎに振り回し、機械生命体を切るというよりは力任せに吹き飛ばし衝撃で破壊していた。
(でも風を切ったり、手から伝わる振動で、空気からくる振動で情報は洗練されて最適な動きができる。)
(この義体はすごい。)
2Bは最後の一体を美しい流れのある動きでから竹割りした。
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「2B!」
9Sが駆け寄ってくる。
「僕はなぜこの機械生命体が群れを襲っていたのか確かめてみます。今までの機械生命体とも若干形状が異なりますから廃品を一時レジスタンスにも運ぼうと思います。」
「2Bはどうしますか?」
「………私は、群れの方を見てみる。9Sの手伝いは042に任せる。」
2Bは9Sの手伝いをしようかとも考えたが、司令官に言われた任務のことを思い出し、ポッドを通じて情報が漏洩するのを避けるため一時的に9Sに042の命令権を委譲した。
「ありがとう2B、でも1人で大丈夫そう?」
「大丈夫……だと思う。私もS型のように調査ができるように頑張る。」
9Sは半ば少し心配だったが、相棒が頑張るといっているので応援することにした。
「そうですね。………じゃあ1時間後に合流しましょう。」
「了解」
9Sと戦闘を終えて話しているうちに群れはかなり遠くに行ってしまった。
もちろんすぐに移動できる距離ではあるので2Bは素早く移動を開始した。
「それにしても………ポッド、この形状と機関、今までの機械生命体にあったっけ?」
『……………該当なし。過去データにも類似するものは発見できず。』
「ふむ。とりあえず部品を回収しよう。」
『了解』
9Sは破壊された機械生命体に近寄る。
いつもと同じようなドラム缶型の胴体に球形の頭部がある。
しかし胴体は少しだけ引き締まっており、手足も細かな指のようなものが見える。
胴体部分には今まで接合部や可動部は存在していなかったが、後付のパーツも数多く見えた。
(なんだろう………人型に似せてきている?)
(でも、体を再構成し直すことなんて可能なのか?)
9Sはガラクタを漁りながらそんなことを考えていた。
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2Bは少しだけふっと息を吐いて、野原にたどり着く。
「………フゥ、追いついた。」
2Bの目の前には白い体や黒い体、茶色い体の様々な種類の馬が無数にいた。ここは他の肉食動物がいないのか、穏やかに野原に生えた植物を食べている。
数十匹がこの大きな群れに合流したようで、合流と同時に仕切りに2Bの方を確認している。
(こっちを見ている?)
2Bは刺激しないように武器は納刀し、ゆっくりと近づいていく。
すると群れの奥から一体の馬が群れをかき分けてゆっくりと歩いてくる。かき分けて、というよりは群れ自体が避けていくようだった。
(もしかすると群れのボス?)
2Bと雄馬の距離が10mほどになると馬は立ち止まり2Bをじっと見つめ始める。
2Bは雄馬のデータをできるだけ集められるように観察する。
(大きい体、私の2倍、いや3倍以上はある。9Sと共有したデータではこれほど大きい個体はいなかったはず。)
(それに頭にツノはなかった。)
2Bがしばらく観察しているとゆっくり馬が近づいてくる。
(どうしよう?)
退避すべきか、それとも戦うべきか?迷う2Bは、司令官の任務を思い出す。2Bは友好的な態度を見せること選択する。
2Bがじっとしていると馬は首をゆっくりと2Bの顔ほどの高さに落としスリスリと顔を擦り付ける。どうやら馬の方も友好的に振舞うことにしたらしい。
2B無でをなでおろし、馬の首や頭、顔を撫でる。
(柔らかくて弾力がある。ふかふかだけど少し硬い。肌触りはいい。)
2Bはそのまま撫で続けると、馬はゆっくりと腰を屈め2Bに視線を向ける。
(乗れ、ということ?)
2Bや9Sは移動手段にイノシシや鹿を使うこともあるのである程度経験則で馬がしたいことを察することができた。
2Bは馬が痛くないようになるべく自分で飛び上がりふわりと馬にまたがった。
2Bがちゃんと乗ったことを把握すると馬はゆっくりと駆け出し、走り出す。
(どこへいくんだろう?あんまり遠いと9Sに怒られる。)
「どこへいくの?」
聞いても返事はないのだが、不思議と2Bはこの馬に親近感を持ったのでつい口に出してしまう。
馬が2Bたちよりも早く移動するので帰るときも全速力で移動できれば大丈夫かと思い、馬の意向に従うことにする。
ビュンビュンとあたりの草木や木々が後ろへ消えていく。
馬は軽々と山を登り、飛び、揺れをあまり2Bに感じさせなかった。
2Bはまるで自分が何か大きなものに抱かれながら運ばれているような感覚になりなんだかぎこちなかった。
しばらくして、一定の速度で移動し続けていた馬が減速していく。
2Bはついたのかと思い辺りを見渡すと、そこは絶景という言葉がふさわしいと感じた。
あたりは澄んだ空気、酸素濃度が適正で生物が生きやすく、草木は生い茂り、崖からは透明な水が吹き出して水しぶきをあげ虹をかけている。
(すごい………これが、綺麗だという「感情」だろうか?)
(9Sにも見せてあげたい。)
2Bは馬からゆっくり降りる。
お礼を言いたくなって馬に向き直ると馬が少しだけブルブルと震えているのがわかった。2Bは少し首を傾げてお礼を言いながら背中をワシワシと撫でる。
そこで自分が結構汗をかいていることに気がついて、ふと目の前の滝壺で水浴びでもすることにした。馬も少し疲れたのか木陰で座っている。
(まぁ流石に機械生命体もここまではこないだろうし、他のアンドロイドがこっちに来ているということも聞いてない。)
2Bは服を脱いで裸になる。
(外で裸になるのは少し恥ずかしいけれど)
(でも、水も冷たくって義体を冷やせて気持ちがいい。)
少しして2Bが水浴びを終えて服を着ると、時間が結構立っていることに気がつく。
(そろそろ戻らないと)
そう思い馬の方に向き直ると、馬は木陰に立って2Bに視線を向けて鼻息を荒くしていた。
馬はゆっくりと近ずくと2Bの股間部に顔を近づけて仕切りに匂いを嗅ぎ始める。
(なっなに?)
2Bは少し動揺したが、すぐになにが起こっているのか把握することができた。
(あれって…………。)
2Bが見たものは、雄馬の性器だった。
それは半分だけ体内から剥き出していて、透明な粘液が少し尿道口と思われるところから垂れていた。
血管は少しだけ浮き出ており黒々としている竿から先端に行くほど赤に近いピンク色になっていた。胴体部はボコボコと海綿体が発達しており、先端の人間のカリに似た部分にはとげとげとした突起が整列して存在していた。
(あっあれが………馬のっペニス!?)
2Bはとっさに後退する。
生物的な本能などないが初めて見たものへの恐怖が大きい気がする。
しかしふと2Bは馬の顔をみる。
とても苦しそうで鼻息があらい、もしかすると2Bが水浴びする前に起こしていた変な挙動はこれを我慢していたのではないかと思った。
(でっでも………いや、任務は………。)
任務を遂行するのが2Bの使命。
(にん………任務を遂行………しなければ。)
一瞬だけ、誰かの顔が2Bの頭に浮かぶ。
誰だかはわからなかった。
(そう……助けるためにも、任務は在来種を生かすようにいっていた。司令官はあらゆる生命体の体液を集めろともいっていた。)
(とりあえず任務を遂行しよう。)
2Bはゆっくりと馬の下腹部へ足を進めた。
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「ふぅ、結構集めれたなぁ。2Bもちゃんと調査任務完遂できてるといいけど………。」
9Sは近くから拾って来た廃材で作ったバックのようなものにたくさんの機械生命体の残骸を入れて紐で縛っていた。
「いい天気だなぁ。」
さて4話目でみんな大好き馬姦になりまする。
本当はヤるところまで書こうと思ったけど今作は1話/約5000文字(前作は1話/約20000文字)でやっていこうということで次に回す。まぁこれからだよこれから。
結構2Bをどういうスタンスでいかせるか迷う。
前は「性知識が少ない、好奇心旺盛な知識欲の無知っ娘」だったけど。
今回はどうするかねぇ。
まぁキャラ崩壊は否めない。
許容範囲教えてください(意見は反映されるとは限りません。)もし詳細やこのアンケに関して何か意見があればコメントかメッセージいただけると幸いです。
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男(ショタとか)がいじめられる描写 あり
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男(ショタとか)がいじめられる描写 なし
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排泄(大)とかの描写 あり
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排泄(大)とかの描写 なし
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マニアックなとこどこまでもついてきますぜ