着々と勢力を伸ばし、アインズ・ウール・ゴウンの威光は世に広まり、浸透して行っている…
始原の魔法を手に入れ、ギルド武器を破壊しレベルオーバーを達成、ナザリックは正しく機能し、先日とうとう息子まで生まれた。
まさに順風満帆…
ともいかないのである。
たまたま集まった男たちのお茶会--…そしてさらにたまたま、既婚者が多かった事に気付いたアインズは、努めて何事もないかのように振舞い、話題を振った。
「最近フラミーさんと閨を共にしてない」
全然振舞えていなかった。
唐突過ぎるプライベートな話に、男たちの理解は追いつかないのも当然である。
男達は当然アインズとテーブルを囲めるだけの地位を持つ者達だ。
貴族であったり、有力者であったり、高官であったりと様々で、皆自分の持っている最高の一張羅に袖を通して参加している。
「さみしい…」
アカン。この骨の魔王、本気でドン凹みしている。
とは言え、この夫婦は世界が羨む円満具合だ。相思相愛、お互いを敬い、頼り合っている…
そこで、すこし年嵩の貴族が細心の注意を払い、自然体に見えるよう明るく言った。
「なるほど…光神陛下は先日母におなりだ。妻というより、母になってしまったのですな」
よくある話である。男はいつまでも男のままだが、女はまるで別の生き物のようになってしまう。
「それとなく…触れてみたり、お誘いしてもダメなのですか?」
すこし場の空気の重みが増した。
それまでゆったりとソファに腰かけ、リラックスしていた様子の陛下が身を起こし
膝に肘をつけ、手を組みそこに額を乗せる。
完全なる「悩みがある人」のポーズだ…
ただ、さすがに魔導王陛下ともなればそんなポーズも絵になる…できればオシャシンが欲しい。
(ここで撮ったら間違いなく不敬罪で小麦粉よりも細かく微塵にされるだろう)
豪奢な衣装に身を包み、値のつけられない宝飾品を身にまとう支配者たる支配者。
神聖アインズ・ウール・ゴウン魔導王陛下が、実に重々しい声で言う。
「そんな事をして、もし拒まれたらどうすればいいんだ」
気弱か。
「もしも万が一、エロ親父のように思われて、あの人に嫌われてしまったら…俺は…」
伏せていた顔を上げて、背もたれに体を預けて遠くを見るような陛下は、発言というより考えが漏れて声になったかのようなものが、うららかな午後の日差しに溢れる茶室に響いた。
「何をするか、わからないな…」
アカーーーーン!!めっちゃ煮詰まってる!煮詰まってるぞ陛下!フラミー様逃げて!いや助けて!!!
誰を、どこを、何もないものであったが、ここにいた面々全ての脳裏に過ったのは焦土となった世界であった…
この夫婦(というか陛下)、あまりにも危険物すぎないか!!???誰か助けに来て!!
真面目な文体だと思った?残念!いつもの私でした!!
冷や汗で脇や背中がビッショビショになってるトコで軽やかなノックが響いて
フララがぴょいって顔を出すんでしょ!知ってる♥
光神陛下を崇めよ…平和のキーワードはこれだ
不敬警察は日々あらゆるところで生まれているが、今回産まれたのは
ゴリッゴリのガチなやつだと思われますね。