「…………」
「……職業見るのは当然でしょ?」
門番ちゃんは当たり前よ、と言う顔で俺に言う
「……お! 人が来たわ、俺はちょっと相手してくるから頼んだ♪」
門番さんは門前に来た人の対応に向かった。
「あっ、お願い」
「…………」
おい! ヤベーぞ! 職業って一番見られたくないんですけど! 性癖書いてあるんだぞ!
それに一番見られたくない相手なんですがぁ? 頼むよ! こう言う時さ、主人公補正来いよ!
「…………あの〜……なぜ職業みるんですか?」
俺はカードを門番ちゃんから見えないよう後ろに隠しながら聞く
「………知らないの? はぁ〜……わかったわ説明してあげる。そのカードは書き換えされてくのよ、レベルとかステータスとか上がればちゃんと表記が書き換えられるの。
職業も同じで最初みんな住民や農民とかが一般的になってるものなんだけど……もし犯罪とか殺人などした場合その表記が書き換えられる用になってるのよ」
「…………」
えっ? このカードやばくね? 犯罪出来んやん……いや! しねーよ? 本当本当しないしない
「もし犯罪とか殺人などをした場合、元書いてあった職業の隣に犯罪名が描かれるのよ……
あっ! もしかして他の所見られるのが嫌だったりする? レベルとかステータスの方……
大丈夫よ? 見られたくない場合この……ミチャイで職業だけを見ることできるから」
門番ちゃんはポーチからカードがピタリとハマりそうなケースを出した、蓋側に透明なガラス?が貼ってありいかにもそこから見るんだろうと分かる……でもね? 門番ちゃん……俺は……
…… 職業が一番見られたくないのーー!
いやね? レベルとかステータスもね? カンストしてるからさ普通見せたくないよ? なんか色々なゴタゴタに巻き込まれそうだし……ここの世界の住人達も自分の強さとか見られたくないものがあるだろう……けどさ……そうじゃないんだよ
異性に! それも……その……綺麗な門番ちゃんに! 性癖を知られのは嫌なんだー!!
男なら誰でも……いや女性だって異性に知られるのは嫌だろ?!
「…………」
「ケイゴ? ほら……はやく見せてちょうだい、早く帰りたいでしょ?」
門番ちゃんは手を俺の前に出す
「…………」
「……もしかして……見せられない理由があるの?」
門番ちゃんは手を引っ込めて、 俺をじっと見る。
門番ちゃん! そんな目で見ないで……あなたにそんな顔で見られると……くっ!
「…………職業を……見ても……いや……なんでもないです……」
「……私は気にしないわ、犯罪をしてなければね?」
俺は……覚悟を決める!
門番ちゃんとの関係が終わってしまうことに……
まず何も始まってすらいなかったが……
「…………どうぞ……」
俺は後ろに回していたカードをゆっくり門番ちゃんに渡す。
「……えぇ、じゃあ見させてもらうわね? レベルとかステータスは見てもいいのかしら?」
「……はい」
そんなの見られてもいいし……はぁ……
「…………」
門番ちゃんはカードを見る
名前 ケイゴ
職業 脚フェチ
レベル 6 (99)
ステータス
体力 3243 (999)
魔力 2609 (999)
攻撃力 3564 (999)
魔攻撃力 2003 (999)
物理防御 4107 (999)
魔力防御 2128 (999)
速さ 1291 (999)
運 1053 (999)
「…………」
「…………」
……なんだ? このカッコの前の数字……カンストした数字より多いし……レベル6?
何が何だかわからん……
「……ス、ステータスはあれね……普通なんじゃないかしら……」
門番ちゃんが一歩下がった……
「……運は低すぎると思うのだけど……」
門番ちゃんは俺をチラチラと見たりを繰り返す……もじもじとしている
「…………」
「…………」
……だよなぁ……そりゃーなるよな……だってさ?
俺は脚フェチなんだ♪ よろしくって言われてみ? 近づきたいと思う?
……ないわー、近づきたくねーわ。
それも……デブスでカッコ悪いところしか見せねー男となれば尚更のこと嫌だよなぁ……
「……スタスオン……変なの見せてごめんなさい……これありがとうございました……ではさようなら……」
門番ちゃんにグニョングニョンされていたカードをスタスオンでしまった俺は深くお辞儀をして振り返り早歩きでライトセルに入っていく
「あっ!ごめんなさい!……さようなら!」
「…………」
門番ちゃんに振り返らずケイゴは町に消えていった。
「……そのローブと方位マッフはあなたのおかげで必要なくなったのよ……」
門番さんが門番ちゃんの所に来た。
「……おい……どうしたんだよ」
「あ……いや、何でもないの……」
門番ちゃんは震えていた。
「……あのクソデブ! 何しやがった!」
「違うの! 別にケイゴは何もしてないわ……本当よ……私が……いけないの……」
「………」
「ありがと……また心配かけて……」
「そんなこと無い……あの時は全部あのやろーが悪いんだ……」
「…………ケイゴはそんな人じゃない……わ」
「あん時も同じこと言っていた……」
「…………」
「…………」
二人はケイゴが歩いて行った方向を見ていた。
「……はぁ〜」
見られてしまった……俺の……性癖を……
「……もう、前みたいに話す事は出来ないんだ……」
俺は門番ちゃんがくれた方位マッフとローブを見る
「…………でも……いいじゃん……俺は最初から彼女と何もないのだから……」
ケイゴはいつもの場所に来た。
「…………よっこいしょっと」
いつもの位置に座る。
「……それに……門番ちゃんは優しい……でもさ? それっておかしいよな……普通あそこまでしてくれるか?」
ケイゴは前に、川側で助けてくれた日を思い出す。
「…………あんたそこでなにしてるのよ……今でも覚えてる……あなたが俺を助けてくれたこの言葉を……」
ケイゴはローブを羽織る、ローブは門番ちゃんの言う通り小さかったが来た途端に、丁度いい大きさになった。
「…………門番ちゃん、貴方はどうして俺に優しくしてくれるの?」
俺はローブにくるまり横向きに倒れる。
「……あったかい……なぁ……門番ちゃんが着ていたローブ……いい匂いがする……」
ケイゴは目を閉じる。
「…………貴方にどう思われてるか……わからないけど、俺は恩返しをするって決めたから……避けられようと……必ず……するがぁら〜……
俺……弱いげどぉ……いつか……絶対……冒険者になってぇ〜……うぅ……」
ケイゴは泣く。
グゥリュリュ〜〜
「…………朝から何もぐっでながった……」
「……手料理食べだい……」
門番ちゃんはもう俺と接してはくれないだろう……さようなら……おやすみ
ケイゴは疲れていたのもあり空腹のまま、眠った。