「…………」
ここは……夢の白い場所か……
「……また来てしまった……」
ここに来たって事は……
「……わぁーへへ♪」
夢の少女さまだ〜……可愛い声だ……
「……頑張って! 負けないで!」
ん? 今日は何してるんだ?
遠くにいる少女は、座って何かを読んでいた。
「……レッちゃん! まだめくらないでよ〜もうちょっと絵を見たいの!」
夢ちゃんは、レッちゃんに邪魔されてるようだ……
「……ルーちゃん〜、レッちゃんを止めて〜」
レッちゃんは、先が読みたいのだろうか……ルーちゃんは仲裁に入る感じか……
「……ミッちゃん! ミッちゃん♪ 次読んで〜……レッちゃんが来る前に」
ミッちゃんが読んであげてるのか……レッちゃんとルーちゃんはバトルしてるんだろうか……
「それで? 勇者さまはどうなったの? ねぇ、ねぇー……わぁーー勇者さま♪ カッコいいなー」
……勇者の出る絵本かなぁ?……やっぱり勇者だよなぁ……俺全然カッコよくないもんな……どうせイケメンだろ? 勇者って……
俺、補欠だぜ?
「ねぇ、ねぇ〜♪ 勇者様って、この僧侶さんを助けてあげられるくらい強いんだよね♪」
勇者のヒロインは僧侶か……どんな話なんだろうな……
「……私もこの僧侶さんみたいに……ううん……ミッちゃん……続き読んで……」
……俺の妄想の夢ちゃんは、悲しそうに言う。
「……あっ! レッちゃんとルーちゃんが勇者と魔王みたいに戦ってるー♪ レッちゃんは、意地悪したから魔王ね♪」
レッちゃん……強制的に魔王にされちゃった……ドンマイ……勇者役が良かっただろうに……
「ルーちゃん頑張れ〜!! レッちゃんなんか倒しちゃえー♪ 」
なんか……レッちゃん可哀想だぜ……続き早く読みたかっただけだと思うんだけど……無慈悲だね……夢ちゃんわ……小悪魔的で好物です♪
俺ってMに近いからだと思う……さすが夢だな……
「……ルーちゃんの勝ち〜♪ レッちゃん負け〜♪
悪いことするとダメなんだからね? 分かった?」
……レッちゃんは追い討ちをくらい体力0だな……
「……私も勇者が来てくれないかなぁ……助けてくれるなら助けて欲しいなぁ……無理なら……
……殺して」
「……っはっ!」
「…………」
……俺の妄想の夢ちゃん……いつも最後……人が変わったように言う……
……殺して
「…………どうしてそんなことを……俺は……彼女になぜ言わせたんだ?
暖かい感じから、いきなりシリアスにもっていくなし! 夢って、ある程度操作出来るはずなのに……勝手に進むんだもんな……夢ちゃんとお話ししたい……遠いいからか、俺が声出しても反応しないし……顔遠くて見えない……なんも話さず終わるだろうけど……
……だって俺だぜ?
「…………年って15歳から20の中間だと思うんだよなー」
ケイゴは周りを見て、ゆっくり立つ。
「…………慰めて欲しかったな……泥人形に負けたから……へへ」
周りはもう暗かった……空はオレンジ色に染まっていた。
「……俺朝に出たよな……何時間寝てたんだよ……」
ケイゴは空を見る。
「…………」
空から今度は剣を見た。
「…………」
そしてポケットから方位マッフを取り出しそれを見る。
「……俺……生きてる……」
方位マッフを手が痛くなるくらい強く握る。
「……うぅ……俺……もうダメかと……もう死んじゃうっで!」
ケイゴは歪んで見える方位マッフを見続ける。
「俺が……何をやっでも! 全然攻撃あだんなぐで! 今度ごぞ! っで! おもっだんにー……くぅぅ……」
ケイゴはその場で立ち続ける。
「……死ぬ気で……本気で戦ったんだ! もう死んじゃうんだって思って! 俺の全てをぶつけたんだ! でも……モンスターの方が、一歩も百歩も上手で……何もできなかった……」
ケイゴはその場で座禅して座る。
「…………」
ケイゴは顔を歪ませ鼻水をタラタラと垂らしながら歪む地面を見る。
「なぜ俺は……弱いんだよ……戦闘技術ないのわかってたから……俺はカンストを選んだのに……敵の攻撃だって避けられる訳ないから……選んだのに……どうして!」
ケイゴは女神様の笑顔を思い出す。
「……女神様……助けてください……」
無理なのをわかった上でも、言ってしまう
「……俺以外の人ならもっと……ちゃんとやっていけたはずじゃないですか……異世界に来たかったけど……こんなのじゃないよぉ……」
「……小説みたいに……モンスターをバッタバッタと倒したり……悲鳴を聞いて、その子を助けて惚れられたり……獣人をモフモフしたり……地球で知った事広めて領主になったり……メイドさんに逆に襲われたり……お姫様を、お姫様抱っこしたり……力で従えて、でもベットの上では立場逆転してしまったり……種族の色々な掟とかで、お嫁さんもらえたり……可愛いモンスターが俺に惚れたりとか……そんなことが良かったのに!」
ケイゴは色々と想像したせいか……ポジションを変える……
「……イテテ……落ち着け……」
ケイゴはその場を立つ……たった!
「……体力少ないはずなのに……お前は元気だなぁ……」
俺は左手の平をくの字に曲げ。
「スタスオン」
ケイゴはカードを出して、見る。
「回復薬とかは……泥人形に使っちゃったよな……はぁ〜……馬鹿だよなぁ……こんな事になるくらいなら他の泥人形を探しに行って回復薬は残しとけば良かった……」
体力はすぐ回復するもんじゃないしな……宿行かないと回復できないんだよなぁ……ゲームだと……
名前 ケイゴ
職業
レベル 99
ステータス
体力 999
魔力 999
攻撃力 999
魔攻撃力 999
物理防御 999
魔力防御 999
速さ 999
運 999
どれどれ? ……ん?
体力 999
……ん?
体力 999
全回復してる……え? なんで? 俺はロッパー食らってさらに腹にパンチくらって蹴りも食らったのに……回復はやくね?
まぁ……寝てたからか……夕方だし……
ん? 職業は見ないようにしてるだけだよ?
ケイゴは方位マッフを見る。
「門番ちゃんに……また会える……
あんたそこでなにしてるのよ……へへ♪」
ケイゴは涙と鼻水をローブをめくり服で拭う……門番ちゃんにもらったらからな……
「……負けても……諦めない……俺は誓ったから……恩返しするって……」
ケイゴは真剣な顔して、方位マッフを裏返して五回ボタンを押す。
「……覚えてたよ、受付嬢ちゃん……」
……はぁ……受付違う人にするかな……
ケイゴは方位マッフを見ながらライトセルに向かう。
「適当に草抜いてくか……薬草とかあれば金になるし……」
ケイゴはそこら辺の草をたくさん抜き袋に詰めて帰る。
「タプを稼ぐんだ…….そのタプであの子を……少しでも……救えるなら……」
ケイゴはそう呟き森を進んで行った。