※この作品はR-18です。

カーんスト99なら強いよね?   作:チョロォーク

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独り言は起きてから言う

「……本当に方位マッフ使えるな……」

 

ケイゴは方位マッフを見ながら言う。

 

「……これもらってなかったら俺……帰ってこれねーぞ、ライトセルに……」

 

ケイゴはパンパンに膨らんだ袋を右肩から左肩に移し言う。

 

「…………門番ちゃん……俺の職業知ってるよなぁ……だからあんな事言ってきたと思うんだけど……あそこまでしてくれるのって……俺のこと好きだったりするのかな……

 

彼氏いるのに……そんな事無いとは分かっているんだけどさ……そう思うよ? これもらったし」

 

ケイゴはローブと方位マッフに意識を向ける。

 

「……でも……惚れられる要素なくね? ダメ人間が良いとか? なんだろう母性本能? そう言う人いるって聞くし……」

 

曖昧な知識で都合の良い解釈をする、ケイゴ。

 

「…………一途だろうし……レンさんに……門番ちゃんは……」

 

 

えへへ♪ すまねーお前はオレのもんだから

 

……うん♪ 貴方にしか心の門は開かないわ……

 

 

「……門番さん……いや……レンさんは……こんなやつじゃ無いと思うよ? でも……はぁ〜……

 

実際、そんな感じだしな……仲良いし……」

 

ケイゴは、前に見た二人の会話の風景を曖昧に思い出す。

 

「…………」

 

方位マッフを見る……誰にでも優しそうだよな……門番ちゃんは……身内とか特に……

 

「…………」

 

……別のこと考えよう! そうしよう! うーんとねー……

 

「……泥人形はアッパーする頻度高い感じ……てか攻撃に二、三発くらってやられちゃうからわかんないけど……一発じゃねーし! 今日は俺、結構いけたし! あと少しだったんだって……」

 

一人でもう一人居るように話す……独り言が多い……

 

「……俺ならいけたって? 無理だね! あのロッパーは避けられる気がしねーよ? マジで……だって変な歩法で近づいてきたし……片足上げたままこっちきたんだぞ?! なにあれ!! 怖すぎだし!」

 

「……それに! あのボディーブロー? みぞ殴られて顔を下に向けちゃったんだよ……そしたらもう脚が見えたんだぜ? そして、蹴り上げた脚を綺麗に伸ばしてた……綺麗な脚してたよ……くそ! モンスターのくせに……あの蹴りなんかのゲームでも見たような気がしたけど……よく待ってる人が使う気がした……」

 

ケイゴは周りに人がいないのをいいことに独り言を言う。

 

「……ああいうの、コンボが決まったって言うんだろうな……ロッパーでいいや泥人形は言い辛いし……

 

ロッパーって、倒したやつに水をかけるもんなの? あの瓶って回復薬の瓶だよな……」

 

「……俺が瓶を弾き飛ばした時……凄く慌ててたように見えた……そんなに大切なもんかねー……

 

瓶に傷入ってたし剣先の跡……一太刀は浴びせられたのか?……瓶だけど」

「……おっ! ライトセルが見えてきた……門前に二人がいる……

 

……生きて帰ってこれた……」

 

ケイゴはそう呟き、早歩きで会いたい人の元に向かう。

 

 

 

 

ケイゴが近づいていくとこちらに気づいたようだ。

 

「……お疲れ様です」

 

「お疲れ様。……その袋……パンパンね……」

 

門番ちゃんは、ケイゴの持つ、草でパンパンになった袋を見ていう。

 

「……薬草があれば、タプになるかなぁと思って……」

 

「そうなの……薬草をそんなに見つけられるなんて……凄いわね」

 

門番ちゃんは、凄く驚いた顔で言う。

 

「……あ、いや……薬草の見た目わからないから適当に取ってきました……」

 

「……そ、そう……ギルドの人なら見分けられると思うから、きっと大丈夫よ」

 

「……ですよね」

 

まぁ、それがわかった上でこうしてるんだけど……俺が見分けられるわけないじゃん……

 

…….だって俺だぜ?

 

ケイゴと門番ちゃんが話していると……

 

「……おつかれ〜……最強さん♪」

 

来たよ……門番さん……そう、レンさんが……

 

「……お疲れ様です」

 

ケイゴはさっきよりテンション低めのお疲れ様を言う。

 

「ぷっ……オメーの顔おもしれー……あはは」

 

はぁ? いきなり顔おもしれーって……馬鹿にしすぎだろ! お、オメーだってな!

 

……モテそうな顔しやがって! 馬鹿にさせろし!

 

「……レン君……酷いこと言わないの……」

 

門番ちゃんがレンやろーに優しく言う。

 

「わかった、わかったって……ごめんな♪」

 

レンヤローはテヘペロして言う。

 

「……いいですよ? 全然……」

 

「ごめんなさいね? レン君には後で厳しく言っとくから……」

 

「……ありがとうございます」

 

ふっ! ふはははは♪ 後で厳しくされとくがいい! 馬鹿め!

 

……でも、門番ちゃんに構ってもらえるのは……いいなぁ……その後……なんやかんやいいながら……仲良く笑いあったりするんだろ?

 

「…………」

 

「……ケイゴ? 大丈夫? 下向いて……何か落としたの?」

 

「……いえ……なんでもありません」

 

ケイゴは作り笑いを浮かべ、顔を上げる。

 

「……あっ!」

 

門番ちゃんは、いきなり何かに気づいた風に言うと……モジモジし始める

 

「お、おいどうしたんだよ……急に、びっくりした〜」

 

レンやろーは、ビクッとした後そう言う。

 

「……っ!……どうかしたんですか?」

 

ケイゴも、ビクッとした後にそう言った。

 

「……い、いいえ? 何でもないわよ? 」

 

門番ちゃんは、少し声が高くなって言う。

 

「……そ、そうか……ならいいんだけど……」

 

明らかにモジモジしている門番ちゃんを、怪訝に見ながら言う、レンやろー。

 

「…………」

 

な、なんだろう……門番ちゃんが俺をチラチラ見てくる……どうしたんだ?

 

……マジモジモジなんだけど……

 

「それでよ〜お前さ? 泥人形倒せたんだろ? 昨日言ってたよな?♪」

 

「…………」

 

うっ……聞かれたくないことを……バレたくないなぁ……こいつには絶対に!

 

「……み、見つからなかった……」

 

レンヤローはこっちを見て……ピクピクと肩が揺れ始め……口角が上がる。

 

「あははは♪ マジかよ! ぷっ! あははは♪ アハハハ♪」

 

「…………」

 

……チクショ〜! 笑うんじゃねーよ! しょうがねーじゃん……ロッパーは誰でも倒せるモンスターなんだぞ……恥ずかしくて言えねーよ!

 

「……ふふっ♪ あっ……ご、ごめんなさい……ケイゴ……レン君につられちゃって……」

 

「……い、いいですよ別に……気にしてませんし……」

 

……門番ちゃんにも笑われちゃったじゃん! このヤロー! つられて笑っちゃう時とかあるから門番ちゃんは許すけど……お前はユルサン!

 

「あははは♪ 息が……苦しい♪ ふーふー……ぷふっ♪ こ、こっち見んな♪ ……こっちを見んなし♪」

 

ケイゴはじっとレンを見る。

 

レンヤローは更に笑う……笑い苦しめ!

 

「……ふふっ♪ 仲良いわね? 二人共……羨ましいわ♪ 」

 

門番ちゃんが、優しく笑う……仲良くないし……

 

でも……その笑顔が見れて嬉しい……

 

「……いや? 仲良くねーよ?」

 

レンやろーは今まで何もなかったかのように無表情でそう言った……少し頬がピクピクしてる……

 

「そうは見えなかったわよ?♪」

 

「こいつと仲良いわけねーじゃん! こんな……ぷふっ♪ 見んじゃねーて言っただろーが♪」

 

ケイゴはレンヤローを無表情で見ていた。

 

……ふっ! 雑魚め……

 

ちょっと待って? 俺の顔ってそんな……オモロイン?

 

「……ケイゴ? 今日も見つからなかったのね? 泥人形」

 

「……そうです……狩場変えたんですけどね……先に人が来ていて……」

 

パラ魔ちゃん来てたし……やべ! あの時思い出してめっちゃ耳暑いんだけど……恥ず!

 

「……そう……明日も頑張ってね?」

 

門番ちゃんは優しくそう言う。

 

「はい」

 

門番ちゃんはレンヤローに向き……

 

「レン君……持ち場に戻ってて? 後は私がしとくから」

 

「……わかった……じゃあ任せた……

 

最強さん? 明日こそ頑張れよ? 泥人形は余裕だからさ? 俺、ちょちょっとやれば倒せるし♪ じゃあな!」

 

そう言うとレンヤローは持ち場に戻っていった。

 

「…………」

 

「…………」

 

門番ちゃんは、レンが持ち場に戻ったのを見てからこちらを向き話し出す。

 

「……これで、大丈夫よ……か、カードを見るから出してちょうだい」

 

門番ちゃんはモジモジしながら手をこちらに出す……なんだろうか、この気持ち……

 

「……はい……お、お願いします!

 

……スタスオン」

 

なんか今から……門番ちゃんにいけないことをしてしまうような……この気持ち……

 

……ドキュドキュする♪

 

ケイゴは、なんとも言えない気持ちを押さえ込みながらもカードを門番ちゃんに渡す。

 

「……見させてもらうわね?……」

 

門番ちゃんは、顔を少し赤らめながら……モジモジする

 

「……どうぞ」

 

……めっちゃ門番ちゃんがかわええんだけど! 鎧着てるからモジモジする時、カチャカチャ音する

 

 

 

名前 ケイゴ

 

職業 脚フェチ ( < 魔導士 > )

 

レベル 7 ( 99 )

 

ステータス

 

体力 3502 ( 999 )

 

魔力 2637 ( 999 )

 

攻撃力 3654 ( 999 )

 

魔攻撃力 2023 ( 999 )

 

物理防御 4370 ( 999 )

 

魔力防御 2239 ( 999 )

 

速さ 1309 ( 999 )

 

運 1060 ( 999 )

 

 

「……レベル上がってるわね……確か…6じゃなかったかしら?」

 

「……え? 6ですか?」

 

「……私よりあなたの方がわかるでしょ?」

 

門番ちゃんは、モジモジしながら呆れてる。

 

「…………もしかして……前見た、カッコって見えないのか?」

 

「………え? カッコって何かしら?」

 

「あっ、いえ……なんでもないです……」

 

「……そ、そうなの……」

 

……門番ちゃんには……俺がレベル7って言っていた……カッコの前に、7と書いてあるってことは……

 

……カッコの中は見えないようになってるってことだ……

 

「……やっぱり……速さと運が…….低すぎるわ……」

 

「そうですかね……」

 

「……レベル上がって行けば大丈夫よ……きっと……

 

……ねぇ? ケイゴ……」

 

「……はい?」

 

門番ちゃんは、真剣な顔をして話し始める……

 

「……無理はしないでね? その……私、最初は戦闘をする時、怖かったわ……ケイゴは……まだしてないのだろうけど……

 

……門番をしてるとね?……色々な冒険者と顔見知りになれるの、私はそれが嬉しいのよ……」

 

門番ちゃんは、嬉しそうに微笑み言う……

 

「…………」

 

門番ちゃん……

 

「……でも……ね?……それが辛くもあるの……顔見知りになればなるほどに……ケイゴ……だから……無理はしないで? ね? 」

 

門番ちゃんは、辛そうに言う。

 

「………………はい! 毛が抜ける思いで頑張りますから!!」

 

ケイゴは、出来る限りの笑顔で答える。

 

「ふふっ♪ 毛が抜ける思いって、よくわからないわよ♪」

門番ちゃんは、辛そうな顔から笑顔になる……

 

……やっぱり笑顔が一番いいな♪ 女性ってさ!

 

「……ライトセルに必ず戻ってきますよ……だって……俺は……

 

……恩を返したい人がいるんですから♪」

 

「……恩を返したい人?」

 

「はい! とても優しい人なんです!」

 

「そ、そうなの……恩を返せたらいいわね? その人に」

 

「……はい……だから……大丈夫です」

 

「……ごめんなさいね……引き止めちゃって……もう帰りたいでしょ? はい……これ……」

 

「……ありがとうございます」

 

門番ちゃんは、カードを俺に渡す。

 

「……じゃあまたね?」

 

「……はい、ではさようなら」

 

ケイゴは、そう言うと門の中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

門番ちゃんはケイゴの後ろ姿を目で追う。

 

「……どうしたんだよ」

 

レンが、門番ちゃんに近づき聞いた。

 

「……ケイゴ……大丈夫かしら……」

 

「……アイツに、気をかけすぎじゃないか? まぁ……気持ちはわかるけど……だって……

 

バカだもんな……あれで隠せたつもりかよ♪ 顎に泥付いてたもん……嘘ついてんのバレバレだし♪」

 

レンは頭で手を組み、笑う

 

「…………」

 

門番ちゃんは、ケイゴが去って行った方を見る。

 

「…………優しすぎなんだよ……そのせいで……分からないかもしれないけど……太ったああ言う奴は、みんな危険なんだよ……あの時分かっただろ?」

 

「…………でも……」

 

「……なぜ門番をするようになったのか……忘れたのかよ……もう……辛い思いをして欲しくないんだ……」

 

レンは辛そうに門番ちゃんに訴えるように言う。

 

「……ごめんなさい……気をつけるわ」

 

「……もし何かあったら……俺が守るよ」

 

「……あの時も……助けてくれたわ……」

 

門番ちゃんは、レンの手を取り握る……優しく。

 

レンもその手を握り返す。

 

夕日が二人の影を作る……影が重なる

 

 

 

「…………お幸せに……」

 

町の中から、草でパンパンになった袋を左肩に持つローブのデブがその瞬間を見ていた。

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