※この作品はR-18です。

カーんスト99なら強いよね?   作:チョロォーク

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再びの敗北

「…………」

 

……負けた……今回も、何もできず負けた……

 

……魔法名言えなくて……魔法使えないとか……

 

……てか……ロッパーって魔法使えんのかよ……

 

……こんなに強いの? ……勝てるビジョン浮かばないんだけど……

 

……瓶に傷が付いていた……俺が前対峙したロッパーなのか? ……まさかな……

 

魔導士になったのに……成り上がりパターンじゃなかったよ……モテたかった……

 

 

 

チョンチョンチョン………グリグリッ!

 

「……イタタ! な、何だ!」

 

「……あ、起きた……死んでたと思った」

 

声のする方を見ると……パラ魔ちゃんが杖で俺のほっぺをグリグリとしていた……目が笑ってますよ?

 

「…………」

 

「……な、なに? せっかく泥人形に襲われてるの助けてあげたのに……お礼の一つもないの?」

 

俺がジッと目を見ると、なにか後ろめたいことがあるような態度でそういった……あなたのせいじゃない?

 

「……あ、ありがとうございます」

 

……一応助けてくれたみたいだし……一応な?

 

「……分かればいいのよ……大きな音がしてきてみたら、泥人形があんたの頭に、水をバシャバシャとかけてたから……感謝してよね?」

 

パラ魔ちゃんは、突くのをやめずにそういった……ロッパー……死体撃ちとはよくも! 許さねー!!

 

「……そのロ……泥人形は、倒したんですか?」

 

……アイツきっと前の個体だ……目と髪生えてたけど……瓶に俺のつけた傷があったからなぁ……倒せるなら、俺が倒したいけど……

 

「……避けられた……」

 

パラ魔ちゃんは、悔しそうに俺を突く……やめてくれないかな……えっ? 何故動かないのか?

 

……このアングル……最高だから……

 

「……避けられた?」

 

「……死角からアイチュール打ったのに!

 

……魔法が当たる瞬間……ちょっと横にずれて避けたのよ! 泥人形のくせに!」

 

「…………」

 

アイチュールって……どんな魔法だ? てか……ロッパー強すぎね? 死角の攻撃避けるって……

 

「あ〜イライラする! ……いつまで寝てるつもりよ! 今日はもう遅いから帰らないと」

 

「……あっ、そういえば……暗くなってきた」

 

辺りは、夕焼けに染まるっていた……時間過ぎるのって早いよな……

 

「……チョロ虫のせいで、今日は、あまり稼げなかったじゃない!」

 

パラ魔ちゃんは、その場に立ち俺を指差し怒る。

 

「……すいません」

 

……理不尽な……でも……立つ時……綺麗な脚を拝めたので……ゆるしゅ♪

 

俺も立った……たった……ローブで隠す

 

「……ほらライトセルに帰るよ!」

 

[ ヒカルン ]

 

パラ魔ちゃんは、杖の先端に、光る白いフワフワを出して先導して歩きはじめた。

 

「……はい!」

 

……前は、チョロ虫さんだったのに……さんすら消えたよ……年上なのに……威厳がないんだな♪

 

……だって俺だぜ?

 

 

 

 

「……死んでなくて……本当に良かった……」

 

パラ魔ちゃんは、安堵するように額の汗を拭った。

 

 

「…………」

 

「…………」

 

……この空気辛くね? コミュ障だから話すネタとか無いし……

 

「……チョロ虫……まだ冒険者になってなかったの?」

 

「……はい……」

 

……パラ魔ちゃんに見られてしまったなぁ……誰でも倒せる泥人形にボロ負けしたところ……はぁ……

 

「……ふ〜ん……そう……」

 

パラ魔ちゃんは、こちらを振り向かずに言う。

 

「…………」

 

……ここで何か言えばいいんだろうけど……だって俺だぜ?

 

「……盾士にしなよ……魔法使いこなせないんでしょ?」

 

「……そ、そうですね……」

 

……俺もその方がいいかもしれん……魔法名が覚えられないと思うし……記憶力舐めんな?……逆の意味で……

 

「……私が一緒なのやだし……」

 

「…………」

 

……盾士オススメする理由は、それが一番なんじゃ無いの?

 

「……チョロ虫は……パーティーって居るの?

 

……あっ♪ 誰も組んでくれないよね……ごめんなさい♪」

 

パラ魔ちゃんは、少し離れた位置から振り返り、後ろに腕を組み身体を少し傾けて笑顔で言う……可愛い……でもめっちゃ傷つくわ〜

 

「……いえ……大丈夫です」

 

……パラ魔ちゃんに断られたのまだ引きずってるのに……元凶の本人から振ってくるとは……鬼畜〜♪

 

……慣れてるから……余裕だし……

 

「……何♪ 期待した?♪ チョロ虫は……荷物持ちとかなら使えそうねー♪ 」

 

パラ魔ちゃんは、すごく楽しそうに……俺の心を砕く……ライフがゼロだよ……ああ……そうだよ! ……パーティーの話しし始めた時から少し期待してたよ!

 

「……少し待ってもらってもいいですか?」

 

「……えっ? な、何……さっきのことは、謝らないから!」

 

パラ魔ちゃんは、俺から距離を取りながら言う。

 

「……ちょっと薬ソウネとか魔力ソウネを摘みたくて……」

 

……ロッパー倒せなかったし、これが今の俺の収入源だからさ……暗くてわかんないし適当に抜いてって解体室で選別するか……まだ見分けられないしな……先生に手伝ってもらわなきゃ♪

 

「……なに気持ち悪い顔をしてるのよ……私は行くから! 置いてくわよ!」

 

「……分かりました……助けていただきありがとうございます」

 

……俺がこうしてライトセルに帰れるのは、パラ魔ちゃんが助けてくれたからだしな……パラ魔ちゃんのせいでもあるんだけど……でも、門番ちゃんとの約束が守れるんだ……本当に感謝しているんだ……

 

「……ちょ……それじゃあ私がこま……あ〜……もう!

 

……あんた一人にしたらまた死にかけるかもしれないじゃない……どうして私が心配しなきゃいけないのよ!」

 

「…………」

 

……パラ魔ちゃんが離れたところで、荒ぶってらっしゃる……こう言ってるのか……

 

デブスの変態脚フェチヤロー……助けてあげたのに恩も返さないなんて! この世のクズ! ゴミ!

 

……な〜んて言ってたりして……女性は怖いなぁ……

 

「……チョロ虫!」

 

「……はい? 何でしょうか……」

 

俺は草を袋に詰めながらパラ魔ちゃんの方を見る。

 

「……早くしないと、また麻痺させるから!」

 

パラ魔ちゃんの方から、白いフワフワが飛んできた……えっ? 帰んないの?

 

「……チョロ虫! 手が止まってる!」

 

パラ魔ちゃんは、俺に杖を向けて言う。

 

「……は、はい! すぐ終わらせます!」

 

……パラパラは、もう懲り懲りだ!

 

ケイゴは、パラ魔ちゃんに監視されながらせっせと草を袋にパンパンに詰めた。

 

「……終わりました……」

 

「……本当トロイ……デブって……ふん!」

 

パラ魔ちゃんは、そのまま歩き出した。

 

「……す、すいません……光……ありがとうございました……」

 

「……無駄な魔力使わせないでよね」

 

「……はい……」

 

そして、俺とパラ魔ちゃんは、ライトセルに着いた。

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