「…………」
ここは……どこだ……
「……布団に寝てる……なぜ?」
……てか、見覚えあると思ったら……家か……
「……俺異世界いたよな……」
ケイゴは、布団から起きると、階段を降りる……俺は二階で寝てるからな……
「……おぉ……」
「……ケイゴ、おはよう」
……お父さん……
「……ん? あ、起きてきた……おはよう」
……お母さん……
「……おはよう」
……お姉ちゃん……
「…………」
……弟……
「…………」
「……どうしたんだ? ご飯食べな……」
「……あ、うん」
「……今日は弁当作ってないけどいいよな」
「……まぁ、無理に作らなくていいよ……お母さんも今さっきまで寝てたみたいだし……」
お父さんは、俺にそう言うと、電動髭剃りで剃り始める。
俺は、ご飯が置いてある所に座る……鮭フレークの卵ご飯で食べるか……
「ケイゴ……寒くないの?」
「……え? ああ〜……大丈夫だよ……肌寒いくらいがちょうどいいから……」
お母さんが、心配までもいかない普通の顔で、俺に言う……俺は、パンツとシャツだ……
「…………もぐもぐ」
……卵ご飯美味いな……久しぶりのような気がする……
「…………」
弟は、最近手にしたケータイでサッカーのゲームでもしているのか……
「……もぐもぐ」
お姉ちゃんは、支度を洗面所でしていた。
「……もぐもぐ」
お母さんは、ニュースを見ている。
「……もぐもぐ」
お父さんは、トイレに入っていった。
「…………」
……そろそろ時間だ……バスに乗り遅れるからな……着替えるか……
ケイゴは、ジーパンを着て、服を着る……ジーパンと服が俺のコーデだな……めんどくさいから……
「……ケイゴ行くの? 大丈夫? 忘れ物ない?」
「……あぁ、お母さんありがとう」
「……お前の日記……クズだな♪ ……アップァ♪」
「……いきなりなんだよ……飽きたって言って読まなくなったんじゃないのかよ」
弟が、急にこちらを向いて、バカにした顔をしながら言う。
「……パターンが同じだし……読みづらいから……小説じゃなくて日記読んでるみたいだからな?」
「……はいはい……流石ですね先生」
……弟は、なかなかの大作を書いていて……俺もファンの1人だ……小説書くようになったのも誘ってきた弟に言われたからだ……
「……最初よりは、読みやすくなったな……俺のおかげで♪」
「……それは認める……てか……早く投稿しろよ……読みたいんだけど……先生♪」
「……あ、今、読専だから……アップァ♪」
「……そうかよ……じゃあ行ってきます」
「……いってらー」
弟が、ケータイの画面を見ながら言う。
「……行ってらっしゃい……ケイゴ」
お母さんが、笑顔で言う。
「……行ってらっしゃい……ケイゴ……なんで二枚着てるの?」
「……毛!」
「……そっか♪ ごめん……見間違えたわ」
お姉ちゃんが、俺の腕の毛を見て言う……いつもやるやりとりだ……
「……行ってらっしゃい……髪は……今日はそのままでも良さそうだな」
お父さんが言う。
「……じゃあ……行ってくる」
俺は、荷物を持ち、玄関のドアを開けた。
「…………」
……夢か……現実が……こっちなんだよな……
「……皆んな……いつも顔を見ていた……家族……」
……もう会えないんだろ……
「……暖かくなってきたなぁ……」
寒い時期から暖かい時期に映る最中なのか、昨日はあまり寒くなく寝れた……
「……行ってきます……頑張るから」
俺は、家族全員の顔を思い出す……皆んなも、元気でね……
ケイゴは、荷物を持ち、大きく一歩を踏み出した。
「……ギルドに行く道を俺は……覚えた!」
ケイゴは、ドヤ顔で歩く。
「……この道を、そうそう……そして……」
……この匂い……
「……よう!」
「……おはようございます」
串焼きのおっさんだ……
「……どうだ? 冒険者にはなれたか?」
串焼きのおっさんは、串焼きを焼きながら聞く。
「……まだです……」
「……そうかい……頑張れや……」
「……五本、お願いします」
「……あいよ」
「……ん? これはなんですか?」
俺が見つけたそこには、串焼きがバラの状態で容器の中に入っていた。
「……ん? お! 気づいたか……味見みたいなもんだな……」
「……味見ですか……」
……食べていいの? ……タダで?
「………お前はダメだぞ? もう美味しいのはわかってんだろ?」
串焼きのおっさんは、ニヤッと笑う。
「……そうですね……食べさせてあげたいです……」
「……誰にだ?……ほら……五本出来たぜ」
「……ありがとうございます……10銅タプです……家族にです……」
「……そうか……近くに住んでないのか?」
「……はい、会うには……遠すぎますね……」
ケイゴは、串焼きを見ながら言う。
「……たまに帰ってやんな……それだけで親は嬉しいもんだ……」
串焼きのおっさんは、優しく言う。
「……はい……では……行きます……」
「おう……頑張れや!」
「……はい!」
ケイゴは、軽くお辞儀してから屋台を離れた。