※この作品はR-18です。

カーんスト99なら強いよね?   作:チョロォーク

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路地

「……んぁ?……チッ!」

 

ナイフ男がこちらに気づき振り返る。

 

「……おいどうし……見られた!」

 

「……人通りなかったじゃねーか!」

 

ガタイ男が言うと、デブが慌てたように言う。

 

「……んん?!…………………んん」

 

ギャルっぽいちゃんは、こちらを嬉しそうに見るが……目のハイライトが消え、また泣き出してしまった。

 

「…………」

 

……助けが来たと思ったけど……見てみたら、デブスの俺がいて……3人が4人になったと思ってるんだろうなぁ……

 

……だっでぇ……俺だで?

 

「……見られたからにはタダで返さねーぞ? 分かるよな?」

 

ナイフ男は、ナイフをこちらに向けてニヤッとする。

 

「…………」

 

……ガタイ男は、ギャルっぽいちゃんをホールドしてるから除外して……ナイフ男とデブ……俺に勝ち目は……

 

「……おい! 聞いているのか!? デブ!」

 

「……なんすか? 兄貴?」

 

「……てめーじゃねーよ! あいつに言ってるんだよ! おめ〜は、馬鹿なのか?」

 

「……それはひどくないっすか!? いつもあんたらが俺をデブって呼ぶから仕方ないじゃないですか!!」

 

「……うるせー! 黙ってろ!」

 

ナイフ男とデブが勝手にもめた。……あるあるだよなぁ……俺もデブって聞こえるとつい振り返ってしまう……俺は一人が多いって言うのにな……はぁ……

 

「……それとも……おめ〜もやりてぇのか? ブサイクのデブだもんなぁ♪ どうせ童貞だろ? ……こいつも童貞だぜ♪」

 

ナイフ男は、デブを指差してニヤける。

 

「……兄貴も童貞でしょ……」

 

「……あ?! 今なんか言ったか!」

 

「……いや……何でもないです……」

 

「…………」

 

……これは……プレイじゃなさそうだな……もしギャルっぽいちゃんが痴女だとして、路地でそう言う感じでプレイを楽しんでいる可能性も無くはないから……どうする……

 

「……んん!」

 

ギャルっぽいちゃんは、俺を怯えた目で見る。

 

「……俺は……そういうことはしないと誓ったから……

 

その人を……離してやってください!!」

 

俺には……勝ち目がないのだから……頼むしかない……

 

ケイゴは、ナイフ男達に頭を下げる。

 

「……そうかい……」

 

ナイフ男は、俺のすぐ前に立つ……俺はこのまま死んでしまうかもしれない……でも……この状況を変える事は俺には出来ない……

 

……彼女を見捨てるくらいなら……死んだ方がマシだ……

 

「……いいぜ……顔あげろよ……」

 

ナイフ男が肩に手を置く……

 

「…………」

 

俺は、ナイフ男の攻撃範囲の中にいる……いつ死んでもおかしくない……

 

「……ふっ……………なるわけねぇーだろうがよ!!」

 

「……ウッ!!」

 

ナイフ男は、ケイゴの腹にパンチを食らわす。

 

ケイゴは、ナイフ男に倒れないようにされるので倒れないで顔だけを下げる。

 

「……おら! おら! おら! あ?! ここまで来て止める奴は居ねーだろうが……よっ!

 

……おらよっと!」

 

「……う! あう! うぅ! ん! ……うえ〜」

 

ナイフ男は、ケイゴの腹を何度も殴り、ケイゴが吐く瞬間に肩を掴んで居た手を引き、ケイゴを地面に顔面から倒す。

 

ケイゴは、地面に顔面から倒され、その時ゲロを吐いた。

 

「……お! 兄貴の必殺技……ゲロ〜ンが決まった!」

 

デブが楽しそうに言う。

 

「……流石だぜ……デブも食らってたよな?」

 

「……思い出させないでくれよ……ガチで痛かったぜ……」

 

デブは、お腹をさすり痛がるような顔をする。

 

「……ククク……どうだ? 俺の技は……おめ〜ゲロの量……少ねーな? 太ってるくせに……ククク……」

 

ナイフ男は、笑いながらケイゴの頭をグリグリと足で抑える。

 

「……うぅ……」

 

……いでぇ……よぉ……臭いよぉ……くそぉ……俺は……どうしてこんなに……

 

……無力なんだよぉ……

 

「……ククク……そうだ! おめ〜よ? 俺らがしているところを見てろよ♪ なんかその方が面白そうじゃん……なぁ♪ おめーら!」

 

ナイフ男は、ケイゴのボサボサの頭を掴み顔を持ち上げるとそう言った。

 

「……やめて……ください……お願い……します……俺は……どうなってもいいから……お願いします……」

 

ケイゴは、痛みで涙を流しながらナイフ男に願う。

 

「……ククク……ブサイクなデブのそんな願い全然嬉しかねーよ! 美女だったら身体で許してやるがなぁ♪ ……ククク」

 

ナイフ男は、ニヤッと笑いケイゴを壁に向かって蹴る。

 

「……うぐぁ……」

 

ザザザーーダンッ! ドサ……

 

「……ククク……大人しくそこで見てろ……雑魚が……この女が汚れて行く様を……よぉ♪」

 

ナイフ男は、ギャルっぽいちゃんに近づきナイフを取り出す。

 

「……ククク」

 

「……んん! んんんっ!! んん……」

 

「……げへへ♪」

 

「……えへへ♪」

 

 

 

 

「…………」

 

……意識が遠のく……クソ……俺は……彼女を助けることが出来ない……ここで気絶したら彼女はもう笑って生きて行くことが出来ないかもしれないのに……そんなの……ダメなのに……

 

……誰でもいい……彼女を助けてください……俺なんかじゃ無理だ……お願いします……誰か……

 

「……助けて……」

 

 

 

 

 

 

 

ポンッ!

 

ケイゴの頭の上から白いフワフワが飛び出す。

 

「……兄貴……なんかでたっす……」

 

「……あ? 邪魔すんなよな……あいつ何ヒカルン使ってんだ?

 

……あぁ……見やすくするためか♪ ククク」

 

「……でも…….あいつ詠唱してなかっような?」

 

「……んん!」

 

白いフワフワは、3人とノエちゃんの真ん中に入る形でフワフワする。

 

「……おお! 気がきくじゃねーか」

 

「……暗かったですもんね」

 

「……でも……詠唱……」

 

そして……

 

 

ピカーン!!

 

 

「「「うぎゃーーー!! 目がー!!」」」

 

「目がー見えないっすー!」

 

その場にいる3人とノエちゃんはみんな手で目を抑え膝立ちするもの、転げ回るもの立ったままの状態で苦しんでいた。

 

「……この光は……シロフワさん……」

 

……俺は……ヒカルンなんてしてないのに……

 

ケイゴが、光の方を見ると……ガタイ男はギャルっぽいさんを離して立ったまま目を抑え。デブは、その場で転げ回り。ナイフ男は、目を抑えながら壁に手をついて立っていた。

 

ギャルっぽいちゃんは、膝立ちで目を抑えていた。

 

「……シロフワさん……俺はまだ動けるはずだ……

 

……うおおおおおおおーー!! 」

 

ケイゴは、意識の遠のくのを無理やり大声を出し覚醒させ、立ち上がった。

 

「……クソ! 目が見えねー!!」

 

「……ギャーー!! イデーー!」

 

「……ぬおおおーー!!」

 

「……目が焼けるっす!!」

 

ケイゴは、眩しいシロフワさんを手で遮りながらギャルっぽいちゃんに近づき。

 

「……立ってください……逃げます!」

 

「……前が見えなくて……動けないっす!」

 

「……すみません!」

 

ケイゴは、無理やり腕を掴み立たせるとゆっくりとだが強引に引っ張る。

 

「……痛いっすよ! もっと優しくして……」

 

「……す、すいません……」

 

ケイゴとギャルっぽいちゃんがそうこうしてると……

 

「……逃すか! <| サーチィン |>

 

……デブ!! おめーの右向きにあれ使え!!」

 

ナイフ男が、そう叫ぶ。

 

「ギャーー!! く、クソォー!!

 

<| ジュークル |>!!」

 

デブがそう叫ぶと、ケイゴの方に吹っ飛んできた。

 

「……ぐぁーーー!! ぐはぁ!!」

 

ケイゴは、咄嗟にギャルっぽいちゃんの腕を離して、手を前に交差しようとしたが間に合わずにそのままデブと一緒にぶっ飛んで壁にぶつかった。

 

ケイゴは、吐血した。

 

「……どうしたっすか! 何が起きたの」

 

ギャルっぽいちゃんは、その場であたふたしていた。

 

「……おい……女を捕まえろ……左前だ」

 

ナイフ男は、目を閉じながら、ガタイ男に指示を出す。

 

「……あ、ああ……目が焼けるようだ……」

 

「……い、いや! た、助けて!」

 

ギャルっぽいちゃんは、ガタイ男にまたしても捕まってしまった。

 

「……クソが! よくもやってくれたな! デブ!! 押さえているか!」

 

「……兄貴! この抱きついてるのがあいつっすか! 太ってるからそうだと思うけど……」

 

「……ああ、それだよ……」

 

ケイゴは、デブにマウントを取られていた。

 

「……はぁ……はぁ……ご、めん……」

 

……血の味だ……いだいよ……ぐるじいよ……助けられたと思ったのに……結局……こうなるのかよ……うぅ……

 

シロフワさんの閃光が終わった。

 

「……雑魚が……まだ目がよく見えね……どけ! デブ!」

 

ナイフ男は、デブにそう叫びケイゴのすぐ横に立つ。

 

「……わかったよ、兄貴」

 

デブは、そういうとケイゴから離れる。

 

「…………」

 

……俺は……ここで死ぬんだな……ごめんなさい……俺が強かったら……助けられたのに……本当に……ごめん……

 

「………てめーは殺すよ……ククク……悪く思うなよ? オメーからやってきたんだからよ? 見てればそのまま返してやろうかと思ってたのによ? ククク」

 

ナイフ男は、ナイフを逆さに持ちケイゴの首の上ら辺に持ってくる。

 

「…………」

 

……門番ちゃん……約束守れなくてごめん……

 

……受付嬢ちゃん……授業行けなくてごめん……

 

……スリちゃん……助けられなくてごめん……

 

……盾士ちゃん……何もなかったか……でもごめん……

 

……さようなら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……閃光が見えたから来てみれば……これはどういう状況だ……

 

 

……醜いオーク……」

 

声のする方を見るとそこには……

 

ブレイクが立っていた。

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