「あー、気持ちかった」
抵抗できない体勢のまま、イキっぱなしにされたマインは、性器から大量に精液を流しながら、倒れるようにぐったりと寝ていた。
「《水よ》」
魔法で桶に水を貯めるとタオルに浸して丁寧に体を拭う。汚れに汚れたシーツを外すと、自分の体も綺麗にして、部屋をでる。
のどが渇いたし、せっかくだから飲み直そうかな?
そう思ったら、元康と樹が入ってくる。
「あ、ユウさん」
「お、お前もここの宿だったか~奇遇だな」
ふたりとも少し疲れているようだが、この時間までうろつくほどに経験値稼ぎにでていたのだろう。
疲れとは逆に表情はとても晴れやかだ。
ウエイトレスのお姉さんに手をふると、元康はビールを、樹はブドウジュースを頼んだ。
夕ご飯がまだという彼らのためにおすすめを適当にいくつか注文すると、ぐうっとお腹の音が聞こえた。
美味しかったおすすめをいくつか頼むと尚文と同じように嬉しそうに異世界を味わってるなと食べてゆく。
「でさあ、ユウどうだったんだ?」
「あ、それは僕も気になります」
「バリバリだったよ。ドラゴン相手に無傷」
「うわー、マジで二度目なんだな。チートだ、チート」
「ですね」
「あ、お土産もあるよ」
袋を2つそれぞれ渡すと、二人は吸収していく。
ホクホク顔だ。
「さすがドラゴン素材。いいのがでたな。竜鱗の槍か。竜素材で開放される下の方の武器だが、2度目の波で狙うレベルだな」
「このレベルが楽々なんですか? 最低でもクラスアップ以上……70……もしかしたら100かも?」
「なお、刀の勇者としてのレベルは加算の模様」
魔法はまだ試せていないが、補助魔法が二重にかかるようなら、倍どころでは済まないかもしれない。セックスしか娯楽を知らない中、魔法の開発研究だけがまともな趣味だった。
こちらでも頑張るべきかもしれない。
「まじかー200行くってことか」
「それ、強すぎですよ。まあ、勇者仲間が強いのは助かりますが」
「あ、高レベルの狩場ってある?」
「そうですね……この時点で行くには強すぎるけど、適正レベルになるとドロップがしょっぱいところを紹介しますよ。あなたの場合はそのほうが得しそうですし」
「そういうのなら確かに結構あるな」
本当に美味しい狩場は彼らが行くために秘匿しているのだろう。
ただ、咎める気はまったくない。
俺の強さと同じように、知識が彼らの財産なのだ。これは力と知識のトレードと言っていい。
「あ、今度レベル上げに付き合ってくださいよ」
「俺も俺も」
「二人が一撃で死んだりしないレベルのとこなら付き合うよ」
よっしゃと3人で今日の行動について色々雑談を重ねる。
錬もいればなと聞いてみれば、彼は最大効率を求めて先の村まで行っているらしい。
二人は仲間との慣らしも考えて初日だしじっくり行動したのに反して、彼は最初からフルスロットルとのこと。
さっさと素材渡したかったのに。
「錬が聞いたら悔しがりそうだなー。素材もらってから稼いだほうが絶対効率上がっただろうし」
「それは仕方がないですよ。こんないいものになるとは思わないでしょうし」
と、樹は竜鱗の弓を撫でる。だいぶ気に入ったらしい。
「うーん、これならもうちょっと行動範囲広げてもいいかな?」
「おいおい。ここ、蘇生手段はないみたいだから、安全第一だぜ」
彼らのゲームでは仲間の蘇生ができるらしい。
まあ、死亡で本当に死ぬゲームのほうが少ないか。
デスペナありを期待してデスワープ(死ぬと拠点に戻ること)しようと投身自殺とかしないでくれるのは助かるか。
「勇ももってないよな?」
「さすがにね」
肉体と魂が紐付いている状態なら最上級の回復魔法で肉体の欠損も治すことができるが、つながりが無くなった状態になると直せなくなる。
「さて、僕はそろそろ休まさせてもらいますね」
「おやすみなさい。《疲労回復》」
傷や怪我ではなく、身体的な疲労を和らげる魔法を使う。
樹は薄く緑に光る自分の体に戸惑うが、体を癒やすものだと気づいてニコリと笑う。
「ありがとうございます。……異世界ですし、細かくはいいませんが、あんまり飲みすぎないでくださいね」
「おやすみ、樹」
「おう、おやすみー」
樹がいなくなると、本格的に飲み会である。
ビールにワインにがぷがぷと酒をあおりながら二人で話していく。
主な話題は異世界美人についてだ。
元康の仲間の女の子とは結構仲良くやれているらしく、そのうちいい関係になれそうだとか、メイドさんとはどうなんだとかである。
ナンパそうな見た目どうりではあるが『女の子は等しく仲良くしなきゃいけない』『愛を信じてあげなきゃいけない』と信念があるらしく、周りの女の子みんなに幸せでいてほしい、笑っていてほしいと思っているようである。
やれればいいやと思ってるところがある俺とはまったくことなる人種である。
「だから~、ちゃんとね、責任? みたいなのあると思うんだよね。好きになってもらったからには、好きでいたいし、仲良くしたいたみたいな~ぁ?」
「ためになるなあ、元康先輩」
「お、お? 先輩。いい響きだなあ。なんか俺、年下の男の子にあんまり好かれないからさあ」
気持ちはわかるみある。
異世界に行く前にはそれなりに男友達がいたが、異世界ではパーティーも、休日も関わるのは女性だけ。いくつかの事務系で関わる時があるかな程度だ。
そして、日本に戻ってからはそれこそ、女とやるときの邪魔にくらいしか思ってなかった。
学校中の女子に手を出す俺と仲良くしようという男はいなかった。
下手に仲良くすると姉妹や母親に手を出されるとなってはしょうがないけど。
それと比べると実にまっとうである。
みんなを守りたいんだー!! とか叫べちゃう勇者系だ。
色々話に付き合ってくれたお礼にと、ドラゴンのところで手に入れた鉱石を渡す。
「あー、これ、精錬用の鉱石じゃないなー」
「あれ、そうなの?」
見てみると、槍の強化法の精錬では使えないが、武器に装着させて強化する、弓の鉱石強化では使用できる。だが、元康先輩はできないらしい。
はて。
「ゲームが違ったしな。強化法も違うんじゃねー?」
「うーん? でも俺は全部できるんだけど」
「四聖以外の七星? は眷属ってあつかいなんだろ? 眷属は主の強化法が使えるとかじゃね? んで、強化率が四聖のほうが高いとか」
そう言われてみると、たくさんの強化法を実施できるより、数が少なくて強化幅が広いほうが手間は少ない。実際、精錬と鉱石強化とか、アイテムを吸わせるステータスエンチャントと、アイテムをポイント化して強化するアイテムエンチャントとか割とかぶってて強化が結構辛いところがある。
「そうかも」
強化項目が多ければ強いってもんじゃないか。
お互い余り物がでたら交換しようと決めて飲み会をしめる。
おとなしく部屋に戻り、明日はどうしようかなと悩んでいると、事件が起きた。
元康を先輩と慕う模様。
4勇者とはそれなりに関係を作っていきたいと思います。
とはいえ、錬とはどういう関係を築けるかよくわかんないっすね。
アンケート結果は一位リファナちゃんでした!
ウィンディアも結構な人気でしたね。
皆さん投票ありがとうございました!