ユウの誓い。
ラフタリアはそれが痛々しい気持ちになったが、それでもどうしようもないこの世界でそうせざるを得ないのだ。
けれど。
(ユウ様はそう言ったけどーー私がやろう)
ユウ様がやるくらいなら自分がやったほうが心は苦しくない。
ごめんなさい、ナオフミ様。
ぶっきらぼうでけれどたしかに優しいどこかお兄さんのような彼に心のなかで謝る。
ごめんなさい、リファナちゃん。
幸せを掴めたはずの親友の最愛の人を奪うことに。
けれども、そのすべてが彼を守ることに比べれば答えはひとつなのだ。
どこか平気な風をしてきりりとした表情を浮かべるが、顔色は今も悪く小さく震えている。
ラフタリアはユウをそっと抱きしめた。
奴隷商から買われたときは自分より大きかったのに、今では自分のほうが大人に見える。
けれど旅で日々彼もまたおとなになっていった。
少しずつ身長が伸びているように見えたし、体つきも大きくなってきているようだった。
リファナと同じ幼なじみのキールくんと並べばその違いに驚くことができただろうか。
心もまた一気に成長する亜人である自分と違い勇者である、人であり、平和な異世界で生きていた彼は理屈が違うのだ。
旅の中で時々聞かせてくれた彼の故郷の話。
この世界で勇者になる前も別の世界で勇者になっていた彼はそれでも家族を語るときはいつもより表情が柔らかくて。
平和で倫理的で命のやり取りのない穏やかで賑やかな世界。
すごいなあ、そんな世界に行ってみたいなあ。
でも、そんな世界から来たんだなあ……って。
最愛の男性をラフタリアは心だって守りたい。
**
そっと抱きしめる。静かなテント内ではお互いの吐息と心臓の音がとても大きく聞こえる。
静かにお互い聞き入るように抱き合う。
ゆっくりとラフタリアの体の中に沈み込んで行くようにユウの体は脱力しており、それがより一層相手の体温を感じる結果になる。
ゾッとするほど冷たかった彼の体に温かみがうつっていくようだった。
砂時計がこぼれ落ちきるくらいそうしていると、いつの間にか彼の震えは止まっていた。
「なんか……恥ずかしい」
「そうですか」
「赤ん坊みたいだし……」
そう言われてよしよしと撫でる。
「調子に乗ってっ!」
反撃するようにユウはラフタリアの胸に吸い付いた。
ユウはうまい。舌で千房をなぞられるだけで簡単にスイッチが入ってしまう。
何度となく体を交わせば簡単に胸だけでイケるようになる。
けれども今はあやすイメージのせいで快感を感じながらもより深まる愛おしさにぎゅっと抱きしめる。
胸のうちにコンコンと湧き出す幸福感にうっとりと浸っていると、顔を胸元に抱え込まれて動けなくなったユウはもぞもぞと体勢を変えながら大きく凶悪に固くなったそれをパジャマをずらしながらそのまま挿入してくる。
抱きしめあったこと、胸を愛撫されたことでだらりと溢れ出していた愛液が挿入を柔らかく受け入れてしまい声が漏れる。
「あんっ♡ イタズラはだめでちゅよ、ユウ様♡」
「何がユウ様だ! 年齢はお前のほうが子供じゃないか。俺はこんなに男なんだぞっ」
頭を抱えられたままの体勢でもものが刺さっているのなら問題ないとばかりにグッチュグッチュと動かれ、そのたびに水音が大きくなっていく。子供を抱えるような気持ちはあえぐ声と一緒に漏れ出してゆく。
「ゆっう、ユウ……様はわるいっ、男ですねっ♡」
知り尽くされた中身は蹂躙されるがままだった。
しかし、何度となく交わした体と獣人の体力でユウを抱きしめたまま攻め返す。
腟内を締め付け、緩め、再度締め付ける。
強弱をつけて行われるその行為は蛇の捕食の方にグイグイと奥に飲み込んでゆき、緩急のあるその動きは強く締め付けられるたびにユウの射精感を煽った。
獣人のとろける熱さのとろりとした腟内もまたその強い攻めを心地の良いものとして実現させていた。
心が弱っているときに抱きしめられ、感じ入ってしまっていて、弱まっていた隙間を突かれた形になっており、相手をいかせるより先に射精してしまいそうになる。
ギュッと力を入れて出てしまわないよう締め付けるもののーー
「ふふっ、いい子いい子です……♡」
ジュブジュブと愛液を書き出すようにストローク強く腰を振っていて、ラフタリアは感じているはずなのに、優しく頭を撫でられる。
それがどうにもむず痒くて……気が緩んでしまった。
「あっ……!?」
ドビューーっ!!
強力な水鉄砲を打ち付けたような勢いで精液はラフタリアの奥に放たれた。
粘土の高い精液はいつもならビッタリ奥に食いついていたが、不意を打たたせいで制御なく出しっぱなしにされており、一回の射精でコップを倒したように諾々とラフタリアのあそこからたれ流れてくる。
「いっぱい出しましたねっ。ユウ様エライです♡」
「ムムムッ」
お姉さんぶっている。
年下のくせに。
それが妙に気に食わなかったユウは抱えられたままの体勢から力付くでラフタリアを押し倒した。
「勇者として舐められる訳にはいかないっ!」
何がどうして勇者としてなのか本人もわかっていなかったが、抱きしめてくる手を抑え込み、犯すように腰を降り始める。
これにはラフタリアも母性溢れた状態からようやくいつもの男女の空気に変わってゆき……
そのまま作戦開始の直前まで2人はまぐわいつづけた。
作戦に呼ばれて部屋を出ていくユウとラフタリアの代わりにテントを片付けていた兵士はーー
「うわくっさ! 匂いだけではらみそうっ!」
あまりにも濃厚な男と女の匂いに咳き込んだ。
前回の投稿から……え、まじでって時間が立ってしまいましたが、エタらないつもりではありますので頑張ります……。