世界が一つになって数百年が経過していた。
ビッチ女神はふと食べそこねた世界を思い出した。
世界の汚れがいる世界。
かつては食べれば腹を痛めたであろう。
汚物を口にすれば腹を下す。
当然の話しだ。
そんなきちゃない世界であったが、今はもう勇者の魂も魔王の魂も世界に還ったはずだ。
そうなればむしろ世界に良い栄養になっているはずだった。
良い土壌には良い経験値が宿る。
世界を管理している女神も自分より弱いとわかっている。
「なら、美味しいところはもらわないとね」
ルンルン気分で女神はかつて訪れたあの世界にやってきた。
豊かに輝く大きな世界に女神は舌なめずりをする。
早速食べてしまおう。手をのばす。
しかしその手をつかんだものがいた。
「だれ?」
あの女神による儚い抵抗か?
この私に逆らおうというのなら、痛い目に合わせてやろう。
だが相手は、女神じゃなかった。
「来ると思ってた」
「え、あ、その、誰かしら?」
ビッチ女神は眼の前の男神にときめいていた。
強くかっこいい相手だったからだ。
自分より強い神は少ない。
かっこいい男神ならなおさらだ。
だからこそ自分より遥かに弱いとわかっていて、マインのような端末使って男と遊んでいるのである。
気分はVRゲームで男漁りをする喪女のようなものだ。
対等の相手はおらず、いても女神に興味を持つとは限らない。
神同士が世界という経験値を狙い合うライバルでもある以上、出会いは思った以上にないのである。
である以上、自分と対等以上な相手を恋人に選ぶ男神は希少だ、
さらにいえば、人間ではなく女神を選ぶような相手がわざわざビッチ女神を選ぶとは限らない。
とても狭き門である。
ビッチ女神には自分は選ぶ側だという自負があるため、そのズレに本人も気づいていなかった。
そんな中、こんなに力強くアプローチしてくるなんて有望だ。
だからこそそんな男神が自分の腕を情熱的に掴み、素敵な笑顔を浮かべているのだ。
ときめくのもおかしくはない。
……だが、なぜだろう?
不思議とその顔には覚えがあるような気がする。
どこのだれだったか?
「久しぶり」
そう、ユウは勇者として、家族を愛する一人の男として生きた。
しかし、寿命を全うしなかった。
魔王の魂を得て、強大な力を持ち、神の領域に手をかけた。
その状態で……尚文がこっそりユウに神に至る方法を残していた。
愛する女性のいるこの世界を、女神たちに好きにはさせない。
その思いで神になることにしたのだ。
神になったユウが最初に接触したのはユウにとっては前の世界の女神だった。
世界を育て収穫することでゆっくりと経験をためている農耕神は、神となったユウの男神としての力に全くの無力だった。
益荒男相手に農家の小娘が相手にならないように組み敷かれ、何度も何度も何度も永遠のような時間わからされたのである。
彼女の持つ全ての力はユウに捧げられた。
だが、この程度では一般兵士と侵略経験豊富な略奪大好きな女将軍くらいの差があった。
だから、紹介してもらうことにしたのである。
育てるタイプの女神には他の同じように育てるタイプの女神と交流があった。
お互いに己の領域を侵し合わない相手なので、話が合うのだ。
だからこそ、だれもが自分より遥かに強い男には勝てなかった。
なにせ、彼女たちは揃いも揃って男性経験がなかった。
正確にはないでもなかったが、端末を使ってのものだった。
恋愛ゲームで異性経験百戦錬磨になれるようなものだったのである。
生の経験を知る男には蹂躙されるだけだった。
何人もの女神を食い物にしながら、ユウは世界を守り続けた。
そんな世界にビッチ女神は手を付けようとしたのである。
「お、思い出した!! あなた、ユウね! あの、勇者!」
ビッチ女神は相手が心のなかでは自分を受け入れているはずがないと判断した。
相手は敵だ!
女神と男神の戦いが始まった。
**
「あひいいいいいいい♡ 全部奪われちゃうううううう♡♡!!!」
ユウは端末であるマインを誰より知っていた。
その中も、イカセ方も。
そして、女神相手に経験も積んでおり、どうすれば彼女たちを気持ちよくさせられるかもよく知っていた。
逆にビッチ女神はビッチではあってもリアルを知らなかった。
端末では何本でも男根を加えこんでいたが、神としての経験は0だった。
彼女は自分より劣る男を女神として受け入れる気などなかった。
そんな彼女を受け入れる男もいなかった。
だが、相手は端末相手とはいえ、自分を知り尽くした男だった。
神の性交は魂の性交でもあった。
だだ男根を出し入れするだけのものではなかった。
でも、女をイキ殺せるような男がそのコツまで掴み、ヨワヨワとはいえ、ビッチ女神と同じ経験のない農耕神相手に経験を積みまくったのである。
一発で落ちた。
イかせにイかせ続けられ、脳内麻薬にジャンキーにさせられ、ビッチ女神はユウのためなら何でもできるし何でも差し出す女神になってしまった。
「オラッ 全部捧げるといえ!!」
「あひい♡ じぇ、じぇんぶ捧げます♡」
こうしてビッチ女神は歴戦のナンパ男とただの生娘が出会ってしまったかのように一瞬で勝負はついてしまった。
すべてを捧げながらもビッチ女神は「全ては今日このときのために合ったんだわ♡」と幸せそうにイキ続けた。
刀の勇者の刀は神になっても最高の切れ味だったのである。
こうして美味しそうな世界に釣られる女神を釣っては食い尽くす神としてユウは世界を末永く守り続けた。
守護する神の影響かちょっと性におおらかな世界に育ちつつあったが、世界に住む人々も守る神様も今日も彼らは幸せそうだった。
最強無敵のビッチ女神を倒せるのは刀の勇者のカタナ(意味深)しかないと決めてました!
途中連載が止まっていましたが待ってくれて読んでくれた皆様ありがとうございます。
止まっている間に来ていたコメントで待ってくれている人を感じられていつか完結しなきゃな、と思っていられました。
この物語はみなさんと描いた物語でもあります。
誤字脱字を号哭してくれた方、コメントをくれた方、読んでくれた方々、ありがとうございます!!
推しの子でも書いてますので、お前の書いた作品なら読んでやるぜという優しい方はぜひよろしくお願いします。