お風呂に入らないとなんというか気持ち悪くて眠れない人はいないだろうか。
なんというか、スッキリしないとだめというか、体が元気なままのせいで寝る気にならないというか。
案内された部屋にはタオルや水等はあるがお風呂はなく、これではすっきりできないなと俺は部屋を飛び出した。
(一人は食べないと眠れないな。コレは)
気持ちが高ぶってるせいか、おとなしくしていられなかった。
トコトコと歩いていると、丁度いいところにタオルをもって歩いている若いメイドがいる。
まだ城務めになって短いのか、歩き方がどこかよたよたと頼りない。
曲がり角でわざとぶつかる。
「きゃっ」
「わっ、ごめんなさい!」
尻もちをついて転ぶメイド。淡い茶色の長い髪を背中でまとめており、胸こそ小ぶりであるものの、腰とヒップのラインの艶めかしい美味しそうなメイドだった。
「ゆ、勇者様っ!? こちらこそごめんなさい!」
「ううん。怪我もなかったから」
そう言って手を差し出す。
握り返された手を引っ張るのにあわせて──力を込める。
「ちょうどよかった。あのね、初めてのお城で一人って寂しくて。ごめんなさい、俺が寝るまで一緒にいてくれないかなあ」
「え、ああ。勇者様は一人でこの世界に来たんですものね。そうですね、わかりました。でも、寝るまでですよ?」
ちょろいちょろい。
俺はそんな素振りを見せずにこりと笑った。
**
「はっ、あっ、あんっ」
一体、どうしてこうなったんだっけ。
そこそこの貴族家の三女。繋がりのあるめぼしい相手がいないこともあり、お城にメイドとして奉公にでて。
甘やかされていた今までの生活と比べれば忙しい日々にようやくなれてきた頃だ。
勇者、そう、勇者様が召喚されて。
みんな美形だとか、かっこいいとか──まあ、盾の勇者様以外について語り合ったりして……。
彼に出会ったのだ。
ただでさえ、勇者様特有の黒髪は心惹かれてしまうが、小柄で、ただ一人異郷で不安そうな彼はそれだけで胸をギュッと掴むような愛おしさを感じた。
家に残した弟は元気だろうか。
最後に弟と一緒に寝たのはどのくらいだったろう。
勇者様よりは小さかったと思うけれど、もしかしたら帰ってもう一度言ってみれば一緒に寝てくれたかな? なんて思うと勇者様にも弟と同じように愛おしい気持ちが膨らんで。
けれど、やましい気持ちは一切なかったのだ。当たり前だ。
なにせ相手は少年なのだ。
だから、純粋な気持ちで一緒にベッドに入っただけなのに……。
「ねえ、もっと気持ちよくしてあげるね」
ギュッと抱きしめられているうちに体がかっかと熱くなって、不意をうつように唇を奪われた。
繰り返されるたびにねっとりと変化していくその口づけにいつの間にか自分が何をしているのかわからなくなって、流されてしまって。
するすると衣服は脱がされていて……あっという間に、あっという間に……。
初めてなのに、気持ちが良くて、快感がビリビリと頭をしびれさせて何も考えることができない。
ああ、私は、私は、いやらしくなんかないはずなのに──。
可愛い見た目に反した真っ黒で恐ろしい彼のものが出し入れされる度にぐちゃぐちゃと音を立てている。
自分がその音に恥ずかしがるたびに彼は「とっても感じてるんだね」と私をなぶるのだ。
それだけでキュンとお腹が締め付けられて、ああ、ああ、駄目、このままじゃ、入れたまんまじゃ駄目なのに、駄目なのに──。
いつ出されてしまうかわかったものではないのに──。
気持ちよくて、一分一秒でも長くそうしていたいと思ってしまうのだ。
高まるだけ高まった快感に声にもならない声を上げ、熱いものが体の奥に放たれた。
**
「さすがお城のメイドさんだなあ」
メイドのメルさんはおいたはダメですよ! と可愛らしく叱ってから、水に濡らしたタオルで俺の体を丁寧に拭いていった。
あそこを拭くときに真っ赤になりながら、この子は悪い子ですねっ! ってギュッと握りながら拭いていたのは最高に可愛くてピンと立ってしまった。
拭きにくそうにしていたけれど、あれは彼女が悪いと思う。
しかし、メイドであんなに可愛いのだから、これは期待が持てるなあ。
そう、俺は性依存症を患っていた。
日々の不安から逃れるために、俺は性にどっぷりと浸かって不安を紛らわせていたのだ。
それが許される立場で、むしろ推奨される状態で。
快感に溺れる日々は甘い毒として俺を浸しきった。
それは、不安から解消されても、それが許される環境でなくなっても俺を蝕んでいた。
だから。
──異世界に来れてよかった。
俺は嬉しい。
アニメの部屋に案内してくれるメイドさんかわいい。
元康くんも可愛かったと言ってましたね。
とはいえ、モブなのでかるーいエロシーンで。