我欲にまみれた人間を見ると、ほっと安心してしまうのはなんでだろうか。善人より、利益でつながる相手の方を信頼してしまうのは異常ではないだろうか?
自分ではなく、自分が与える利益に抱かれたようなシスターは、けれどだからこそ自分に惹かれ続けるだろうという確信を得て、そこに安堵するような自分に微妙な気持ちになるのだ。
「あーあ。もう空っぽだな―」
びゅるるると、数秒は続く射精を十発は出した。
彼女の性器は精液で溺れており、穴どころか、周りの陰毛も白く塗りつぶされていた。
まあ、回復魔法を使えばいっしゅんでパンパンになるが、お腹がいっぱいなのにせっかくだからと詰め込むようなもので、彼女は無理をしてまで食べ尽くしたい料理と言う感じでもない。
スッキリできれば十分だ。
回復魔法を使えたおかげで、自分でやらなくても体力を回復して腰を振ってくれたりする分、性欲処理には便利だったが、それだけなら数人抱けば同じだ。
けれど、彼女のもつ、教会の情報というのは十分な価値である。
生まれてずっと教会にいたと言う割には世俗にも詳しいと言うか、それなりに世間なれしており、教会を聖なるものだと盲信するような部分はそこまで強くなさそうだった。
(しかし、勇者武器ねえ)
四聖勇者の武器を模した力を持つ魔法の武器。
大量の魔力を必要とするものの、恐ろしいまでに強力。
(でも、勇者に吸収させればそれこそ、一人の勇者が複数の勇者の力を使えるようになるのでは?)
刀の自分にはコピーできないかもしれないが、四聖なら行けそうだ。
最初の波でそれを使うという手もあったはずなのに、そうしなかった。
つまりこれは――
(召喚した勇者を行使の対象にしている?)
勇者召喚の役者のひとりである教会は同時に勇者がよろしくない人間だったときに処分する役目も兼ねているのではないだろうか。
(召喚された勇者がみんながみんないい相手とは限らないし……)
けど、盾の勇者を害することはなかった。
いや、冷遇はしている。
けれど、暗殺はされなかった。
下手にレベルを上げるその前に害することも、罪を確定させ、バツとして行うことも強くなる前ならできたはず。となればなるべく殺したくないのは間違いない。
勇者の再召喚が全員がいなくならないと行えないことから考えても、教会が動くのは全員を変えたいとき、と言っていいだろう。
トランプで言えば手札を全替えするのはブタのときだけだ。
評判はあれだが、尚文はいい勇者だと思うし、他の三人も意欲的だ。
教会が敵になることは早々ない。
これがわかっただけでも大きかった。
シスターの案内で、教会にある色々な素材を吸収させてもらうと、アンデッド系の特攻がついた太陽の力を持つ刀も開放された。攻撃力自体は劣るが、特攻はよい。
スッキリした気持ちで宿に戻ると、妊婦のようにパンパンに膨れてベッドに寝そべるラフタリアと、それを介抱するリファナがいた。
「楽しんだみたいでなにより」
するとラフタリアがムクリと起き上がる。
ぱかりと開いた口からはあのお店は美味しかったあの料理は初めて食べた店員の態度が悪かったおばちゃんがやさしかったとマシンガンのようにまくし立ててくる。
リファナも楽しめていたようで、表情が柔らかくなっている。ラフタリアのようにお腹は膨れていなかったが。
しかし、獣人ってすごい。ちんちくりん小学生幼女だったリファナは今では女子高生サイズだ。
精神的にもどこか成長しているのを感じる。
反してラフタリアははちきれんばかりのお腹をしていたりと幼く感じるが。
座るところを探して、空いた椅子がないため、ベッドに腰掛けると、ふんすふんすと鼻息荒く嬉しそうだったラフタリアが何かに気づくように鼻を鳴らして首を傾げてから少しずつ表情を変えていく。
なにか悪い思い出でもあったのかとリファナを見ると首を横に振る。
まあいいか。
席を立ってまた明日とドアを締めると――
「ああ、帰ってたか」
とどこかスッキリしたような尚文がいた。
じっと見つめる。
すると何だよとガラ悪く返されたが、俺にはわかった。
――童貞のままだった。
童貞のままなのにスッキリしてるってどういうことだろ??
うーんうーんと唸ってみたが答えはわからなかった。
教会の武器って勇者も使えたら便利そうですよねー。
特に盾の勇者的には武器になるので最高かも。
やり直しではモリモリ盾の勇者を殺しているので、勇者を殺すのはよくない、けど政治的に戦争に発展するほどなら殺す、ってくらいの立ち位置なんですかね。
勇者確保していることで、波が早まったとしても自分の国は大丈夫的な気持ちもあるのかな。
そういえば、財政面で解決されていることもあり、鉱石掘りに行かなかった勇者一行。
まあ、リファナちゃんは狼モンスターにトラウマないしね。