※この作品はR-18です。

性勇者様のやり直し   作:もこもこ@

51 / 149
051 二度目の波の戦い

 

 00:03

 

 後3分。

 

「さて、いよいよだ。準備はいいな」

 

 城の訓練所にて、迅速な行動を行うためにと竜になったガエリオンに俺たちはまたがって待っている。

 兵士全てには守りの呪文をかけており、準備は万端である。

 最後の確認にとラフタリアとガエリオンを見る。

 ラフタリアは少しこわばりながらも勇ましくうなずき、ガエリオンは大丈夫なのっと少しだけ凛々しめに応えた。

 

 どこにいても波の場に行けるせいで王都にいるパーティーはうちと槍のところだけだったが、彼もまた準備運動をしながらも緊張した様子はなく自然体のようだった。

 

 00:00

 

 ──勇者の使命。波の戦いが始まる。

 

 世界中に響くガラスを割る様な大きな音が木霊する。

 景色が一瞬にして変わった。

 異様な光景も二度目となればなれる。

 

「ガエリオン、空へ! ──兵士たちよ! 波の解決は勇者の使命。おまえたちは人命の救助を第一に行動せよ。恐れることはない。勇者の守護が必ずお前たちを守る!」

 

 空から降ってくる魔物たちは前回と比べればレベルが上っている。前回は大人であれば戦闘経験がろくになくても逃げるくらいはできたレベルだが、雑魚一体一体が城の兵士級レベルだろうか。雑魚ではあるが強くなっている。数も多い。

 けれど、戦力はこちらも多い。すぐさま兵士たちもまた、行動を開始する。

 素でも相対できる兵士長が果敢に魔物に切りかかり、切り倒す。囲まれ、反撃されても怪我一つ追わず、返しの刃でまた一匹打倒した。

 

「勇者様の力があれば何も恐れることはない! とはいえ、油断せずに迅速に行動せよ!」

 

 勇者の守りに実感を得られたのか、兵士全体が動き出す。50人くらいの大人数が、5人一組の10組に分かれてさほど大きくない村に散っていく。

 

 **

 

 ガエリオンは空を飛び、波より現れる魔物のうち、比較的レベルの高そうな相手に向かって食らいついてゆく。

 その合間合間で数を減らすことを目的に魔法を放ち続ける。

 ラフタリアも弓を撃ち、魔物を墜落させて殺し続けている。

 

「これだけレベル差があると、バルーンに攻撃された程度にしか思わないだろうなぁ」

 

 敵が弱くて結構なことだ。思ったよりは強くなっていないこれならどこの勇者パーティーも苦戦していないだろう。

 実際空から見るに、どこのパーティーも魔物にぶつかっては溶かすように先に進んでいる。

 村人の中にも冒険者なのか、元気に戦う老婆がいる。

 周りの人間をかばいながら戦っているようだ。

 

 光で下で戦う兵士たちに救助信号を送り、周りの魔物を殲滅しては次へと移っていく。

 

 **

 

「なんだろ、遅いな」

 

 1時間もする頃には村中の避難と救援が完了し、兵士は村人を守り、そんな兵士たちを盾の勇者の尚文パーティーが守っている。適材適所といえばそうだが、残りのパーティーはずっと一箇所におり変化がない。

 湧いてくる敵も倒しきったのかもう出てこない。

 

 そのせいで休憩モードになってしまった。

 ラフタリアとリファナは忙しそうにけが人の手当に走っているが、ガエリオンは少女の姿になってだらしなく座り込んでいる。

 

「おい、勇。アイツラは一体何をしているんだっ」

 

 尚文はイライラとしているのか、怒鳴りつけるように言ってくる。感じるボスのレベルはそれこそ竜帝と比べれば小さな力しかないもので、さほど強さも感じない。

 別れてから一切レベルが上っていなくても、3パーティー集まっての戦闘であれば一瞬で消し炭になるはずだ。

 

「わからない。倒せない敵じゃないと思うんだけど」

「あいつらっ。ボスを倒さないと波が終わらないとわかってないのかっ!?」

「レベル上げでもしてるのかな。無限湧き系のボスとか?」

 

 仲間を呼ぶとか特定の攻撃をしないと永遠に蘇って倒せるからレベル上げになるとか。

 空を飛ぶ幽霊船の上で3勇者パーティーはたやすくボスを何度も倒しては待って、倒しては待ってと繰り返しているので後者かもしれない。

 

「ふざけやがって! 人は死ななくても村は襲われ続けているんだぞっ。俺は行ってくる。ここはまかせた」

「行ってらっしゃい」

 

 強化魔法をかけ直すと、鳥状態のフィーロにまたがり、走っていってしまった。流石に女を抱いている場合ではないので暇は勘弁してほしいが、それでもレベル上げなら付き合わないでもないと思うのだ。まあ、先に言っておいてほしいが。

 

 突撃していった尚文は他の勇者たちに怒鳴って……

 

 その瞬間、今まで感じなかった気配に振り向くとそこには長い黒髪の美少女が立っていた。

 着物を着ており、京美人といった風体だ。

 RPG系ファンタジーのこの世界にはそぐわない人間。

 

「はじめまして。私はグラス。扇の勇者です」

 

 




謎の勇者参上! いったいなにラスなんだ!

原作では勇者が弱すぎるとか、一箇所の波に四聖投入するとかアホだろありえないと思ったとかの凡ミスで勇者を誤認したとかなんとからしいですね?
下調べの大切さがわかりますね! まあ、そういうとこないと負けイベントなのに本当にゲームオーバー表示出ちゃうからね。しょうがないね。

ゲームだったら×ターン経過で戦闘終了、なのに毒とかアイテムを駆使して勝ちを狙う人とかいそう。倒すとグラスの下着とか落とす感じで。

エロシーンでのハートマークの使用は?

  • なしがいい
  • ここぞというときに使ってほしい
  • あってもなくてもいい
  • 好きなので使ってほしい
  • めちゃすき❤❤❤
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。