ラフタリアを抱いた日から、メルさんとラフタリアの間で静かなる戦争が繰り広げられていた。
そう、朝のご奉仕である。
朝起こしに来るついでに口で数回抜いていってくれるメルさんだったが、その役割を奪うように咥えに来るのだ。
膣も熱いほどだったが口内もそうで、あの口に咥えられると毎回とろけてしまうんじゃないかと思うほどだ。
ただ、技術はまだ拙く、咥えているうちに自分も興奮してきてしまうのか、自分で自分を慰め出してしまい、奉仕しているのか、俺の肉棒を使って一人遊びをしているのかといった様相である。
しばらくピチャピチャされていると流石に目も覚めるので、そのまま抱いてたっぷり出すことになる。
なので、朝の入浴という習慣が増えた。
**
ラフタリアもメルさんもとても素晴らしい相手ではあるが、男たるもの、新天地開拓は義務である。
体を動かすついでとばかりに魔物や盗賊を借りに出かける。
魔物退治ではしなやかな体を持つ豹のような冒険者を抱いたり、盗賊退治では奴隷や誘拐された令嬢を抱いたりと日々を楽しんでいた。
彼らに出会ったのはそんなときのことだ。
王都付近の小さな村で休んだ後の戻りの山道。
大型の狼に似た魔物に冒険者らしき数名のパーティが襲われて苦戦をしているとこに空からわりいった。
「紅蓮一閃!」
刀を抜くまでもない相手であるが、演出は必要である。自己紹介前にこうやって魅せることでその後の態度にも大きく影響するのだ。
リーダーらしき戦士と二人の女性の三~四名くらいのパーティである。
「大丈夫だったかな。俺は刀の勇者ユウ」
キンと刃を収める。時代劇でもよく響くこの音はちょっと癖になる。リーダーの男は驚愕からこちらの名乗りにヘラリと笑い出す。茶髪のツンツン髪に金の鼻ピアス。手入れはあまりしてそうな荒れた肌にはそばかすが浮かんでいた。
「なんてこった! いやあ、俺は運がいいなあ。俺の名前はケンタ。投擲具の勇者さ。刀の勇者様に会えて嬉しいぜ」
四聖と別の俺を入れて八星になった勇者の一人ということである。ただ、その実力はさほど高くなさそうだ。
ヘラヘラと笑みを浮かべながらも、目は笑っておらず、どこかやらしさすら感じる。欲を感じる目つきである。
勇者を支援していたことから自分も、と言ったところだろうか? ──少々違いそうだった。
「へえ。四聖以外の勇者って初めてあった」
「俺の武器って投擲具でさあ。ブーメランとか投げナイフとか。でもさ、それってやっぱりかっこ悪いだろ? 剣、槍、刀。羨ましいよなあぁ。かっこいいよなあ。それでさあぁ」
ニマニマしたまま、握手を求めるように右手を差し出してくる。
「刀、くれよ」
手を向けられた瞬間。
体の一部をむしり取ろうとするような引力。
腰に下げていた刀が抜いてもいないのに惹かれるのを見て──
「《イージスの盾》!」
全身をシャボン玉のように淡く光る膜が覆う。その瞬間引っ張る力が完全に消える。
イージスの盾は外部からのあらゆる魔法、呪術を防ぐ最高の防御魔法である。欠点は防いだ魔法の10倍の魔力を消費するため、強敵相手に使用した場合むしろ劣勢に陥る欠陥魔法であるし、複数人数戦の場合、あっという間に魔力が枯渇してしまう。ただし、初見の搦手に関しては絶大な効果があるといっていいだろう。
「ふっ。大した力じゃないな」
まるで全く効果ありませんよーと言う顔で告げる。むしろ憐れむくらいの勢いで。正直いって随時展開しつつ戦うと魔力に響く可能性がある。正面からの力押しに切り替えたい。
それだけ、全くの未知に驚異を感じていた。
「馬鹿な! 神から授かったこの力を防ぐだと!? まあいい、殺して奪ってやる!」
「格の違いを思い知らせてやる」
ケンタは怒りに歯をむき出しにして眷属機を投げナイフに変え、投げようとして──
「ぎゃああ!? みぎ、右腕がああ!?」
腕を切り裂いた。
「ノロノロしてるから悪いんだ」
ナイフを握ったまま地面に落ちた腕。刃の部分を足で踏みつけて抑える。
「くっ、円月輪っ!」
今度は男の左手に武器が握られていた。落ちた右手からはナイフが消えている。勇者の武器は便利だが敵に回ると不便である。
再び刀を振る。抵抗すら感じず刀は肉を切り裂いた。
「おがあああっ、俺の、おれのりょうてがあああ。なんてことを、おれの、おれのじんせいをおおお、おれをだれだとおもってるんだああ! 神に選ばれし勇者だぞおおおお!?」
「俺も勇者だからノーカンじゃない?」
殺す気にはなれず、首に縄でもして連れて行こうかと思っているとそれまで動きのなかった二人の女が男を抱きかかえると二人同時に何かを地面に叩きつけた。
激しい光と音が響く。
「《回復》──逃げたか」
眩しさに目をパチパチさせながらも回復ですぐにもとに戻る。
まあ、逃がす気はない。生命感知の魔法を起動し、離れて行く三名をマークする。これで永遠に逃がすことはない。
あとはゆっくりと狩ればいい。命からがらといった速度で走る彼らを眺めながら──
「あ、死んだ」
はあ。ため息をつく。三名に誰かが合流したと思ったら反応が消えてしまった。隠れていた仲間か別の敵か。しかも、新しい存在をマークする前に幻術のようなもので妨害され、逃げ出されてしまった。
「手際がいいな……。報告しておくか……」
勇者の武器を奪う事ができるというのは恐ろしい事実だった。対処できることは確信できたが、その手段のない四聖にとっては危険かもしれない。
**
「なんだよっ、何だよアレ」
ケンタは日本人だった。小心者で、気が弱い彼は県外の大学に行くことをきっかけに自分を変えたいと願った。髪を茶色に染め、鼻にピアスを開けた。
鏡にうつる自分は強くてかっこよく変化していた。
そんな俺は不幸にも大学に行く前に前をよたよた歩くババアを追い越して先に行った瞬間に向うから走ってくるトラックに引かれて死んだ。
だが、ケンタは選ばれしものだった。この世のだれよりも美しい女神に新しい人生をプレゼントされたのだった。
ケンタは強かった。殴り合ったことなど一度もなかったが、女神の力かまわりの人間よりあっという間に強くなった。
勇者の武器も奪って勇者になった。そんな自分に二人の女と荷物持ちがついてきた。
女神にちょっと雰囲気の似ている二人の美女。豊満な胸。白い肌。快楽に溺れるのはあっという間だった。
選ばれた人間。そのことが万能感を与えていた。なのに。
「殺してやる。ころして、ころ──」
喚くケンタに二人の女は冷めた目で見ていたがそれに気づくことがなかった。いや、気づいても気づかなくても関係なかった。
「両腕をなくしたんだから、もう君にその武器は不要だろ?」
卑しい寄生するしかない荷物持ちのガキが偉そうにそういった。ふざけるな、そう言おうとして──命すら奪われた。
「まさか、また会えるなんて」
幻術で姿を隠し、奪い取った眷属機に龍刻の砂時計の砂を取り込ませる。転移後からですぐにこの場を去った。
人を殺したのは初めてだったが、思った程なんともないな。何食わぬ顔で街を歩き、宿に戻る。
思い出しただけで憎しみがコンコンと湧いてくる。
『ごめんなさい。私、あの人が好きになってしまったの』
『お母さんには取られたくない』
『私だって。今日からライバルだからね』
近所でも評判の美人だった母親。
──どうして。お父さんはあんなに変わってしまったよ。
学校でも羨まれる自慢の姉。
──相手は母親を抱いたやつだよ。屑だよ。
ユウはまわりの女全てに手を出すクズだった。誰彼構わず笑顔を向けては貪るように女を抱いていた。
そのくせやつは人気だった。だれもが二度目三度目を求めていた。僕の家庭をめちゃくちゃにしておいて。
殺してやる。お前の全部をめちゃくちゃにしてから殺してやる。
そのためにはもっともっと強くならなければいけない。
投擲具は金を力にする勇者の武器。僕には金を稼ぐ方法なんてわからない。
──だったら
女神の尖兵はいろいろなキャラで出せて書くの楽しいかもしれない。
ユウはトラウマを克服しましたがその陰から生まれた敵対者ということで、タクトより強力に育ってほしいですね!
エロシーンほしいサブキャラは?
-
メルティ・マルティ
-
メイドのメルさん
-
商人のラビさん
-
ガエリオン
-
まだエッチしてない原作キャラ