村の宿は商人を泊めることを想定しているのか、一部屋にベッド二つに食事のできるテーブルも置いており、そこそこの広さがある。
グラスは椅子に座るとテーブル上においてあった水差しからグラス二つに水を注ぐ。
「座ったらどうですか?」
言われるがままに向かい合って席につく。
彼女は優雅であり、余裕を感じさせる。
言葉数少ない彼女はあまり口がうまくない上に不器用そうに感じる。
その上で余裕なのは、彼女にとっては俺が敵ではないからかもしれない。
それが刀の勇者という向こうの勇者だからなのか、俺だからなのか。
ただ、彼女は生娘である。俺にはわかる。
普通に考えれば自分より実力上で敵対するかもしれない手の早い男にこんな態度を取るだろうか。
であれば勇者らしい行いをしている仲間の少年である勇者と見ているのではないだろうか。
彼女がなんの抵抗もなしに宿で二人っきりになったことを考えると前者なのではないだろうか。
真に強い信念や常識は性交の快楽では変えられないと思っているが、性交は情を交わす行為でもある。
抱いた女に情が湧くのと同じく、抱かれた女も何かを感じるだろう。
異世界は俺に何をさせようとしているか。その糸口が彼女なのである。
必ず情報は得て見せる。
**
グラスは扇の勇者である。
世界支配を企む魔竜の野望を阻止するため、四聖の一人である狩猟具の勇者、グラス、ラルクベルク、テリスたちとパーティを組み、使命を果たした。
だが、船旅の途中狩猟具の勇者は遭難。
助けること叶わず、時間だけが過ぎてゆくうちに彼女の世界でも波が起こり、転生者により行方不明の友達……狩猟具の勇者以外は死亡。
もはや伝承に残る手段である、融合先の世界を滅ぼすしか方法はないのでは、となったところに女神が現れ刀の勇者を融合先の世界に紛れ込ませたこと、彼がいれば融合しても世界は無事であると告げられたとのこと。
彼女の世界の勝利条件は四聖が一人でも生き残っていること、刀の勇者が生存して波による融合を果たすことだと告げた。
「なるほどなぁ」
過去、勇者を行っていたときに覚えた術は数多とあるが、熱心に学んだものの一つが房中術である。
地球ではただの性交を行う上での技ではあるが、こちらは術でもある。
何が一番恐ろしいかといえば、性交……己の肉棒を相手に差し入れているときは相手の肉体と己の肉体にある壁がなくなることだ。
通常相手に魔法をかけようとしてもマイナス効果のある魔法は対抗されやすい。
例えばいい匂いだと思ったものを性的にもいい匂いであると錯覚させたり、人として好意を抱いたときに性的にも抱かせるのは刷り込みしやすいが、酔いや自白させたりといった状態にさせようとすると難しい。
だが、性的につながることで、己の体の延長線となれば抵抗はほぼゼロにできてしまう。
相手からも鑑賞されてしまうということだが、そこはこちらのほうが力量も経験も上なので、どうなるかは一目瞭然である。
「ああああっ♥ あっ、せかい、めが、ぐるぐる、あっ♥」
華奢な彼女は細身だ。腰を掴んで乱暴に出し入れを続けているが、肌のぶつかり合うパンパンという音も控えめだ。
だが、下半身は欲しがりできゅうきゅうと締め付けては肉棒にびったりとくっついてくる。
そのせいで亀頭のカリにごりごりとえぐられる羽目になるのだが。
「くっ、はっ♥ こん、こんな事するなんて♥ あなた、それでも、ゆうしゃですかっ♥」
小さな親切、小さな好意を膨らませて、近くで話をしたいとソファーに場所を移して、肩や手、接触のたびに好意を膨らませ、押し倒した。
勇者は苦痛に強いが、快楽については正常である。特に強いわけではない。薬で廃人になったりはしないが、快楽を得られないわけではない。
信頼する仲間から情愛を抱く相手とスライドさせることは難しくない。
仲間なのだから話してもいい、恋する相手なのだから親切に。
ただ彼女も勇者である。
急激な自分の変化に怪しんで、持ち直し始めたようである。
グラスの中はすでに攻略を終えたダンジョンのようなもので、どこが弱いかはもうわかってしまっている。
腰を掴んでぐっと持ち上げ、お互い見つめ合う、対面座位へと体位を変える。
体の密着度が上がり、自重で深く差し込まれるものの、出し入れの回数がぐっとへり、グラスは息を整えようと大きく深呼吸をして……
抱きしめるようにしながら背中を撫でるとピクピクと甘くイッてしまったようで、ダラダラと愛液が溢れてくるのを感じる。
「あふっ♥ こんなことで、私をしはいしたつもりですかっ、あっ♥」
「きれいな髪だね。サラサラだ」
我に返る前のグラスは素直にペラペラ喋っていた。親友である絆がいなくなって寂しかった、すぐにでも会いたい。
寂しい、寒い、あなたは温かいと。
ギュッと抱きしめて肌を触れ合わせ、背中を撫でるとそれだけで心の扉が開かれるのを感じる。
睨みつけようにも口が緩やかに和らいでしまう中途半端な表情を浮かべてはギュッと口を閉じて……快楽にパクパク開かれる。
「私は、絶対、認めません♥ からね!」
「はいはい」
キッと睨まれるが、顔を近づけると無意識なのか彼女も顔を寄せ、ちゅっちゅと口づけを交わしている。
心地よい感覚。
グラスの快楽に引きずられるように性感が高ぶってゆく。
ヌプヌプと出し入れする。グラスがイク瞬間にぐっと締まり、彼女の中を溺れさせるように射精してしまう。
萎えることなく硬いまま。
再び動き出す。何度も、何度も。
**
「ぜっ、ぜったい♥ きずなぁ……を、たすけて、くださいねっ♥」
「はいはい」
ぎゅっと抱きしめると、恐る恐るといった様子で上着の端を掴まれる。
ソファーのマットの反動を活かすように下から突き上げる。叱りつけるようにこちらを責めていた彼女はいつの間にかこちらに要求をするようになって、いつの間にか約束をしていた。
初めてのこなれていない膣内なのに、何度も何度も出してしまった。彼女はその数倍絶頂していただろうが、こちらもまた興奮させられ、意識を揺さぶられていたかもしれない。
最初に見た彼女からは信じられない緩んだ表情に、しかし確かな情を感じ始めていた。
**
「いいですか? 性交とは子を生む神聖な行為です。相手の口を割らすためにするようなものではありません。愛情なしにこのような行為に及ぶなど、生まれてくる子供に申し訳ないと思わないのですか! だいたい、私は聞かれれば答えるつもりでここに来ました。だというのに……」
勇者同士の体力でお互い交わり続けていたが、パタリと電池が切れるように寝入ったグラスに合わせて、ベッドに抱き上げて一緒に眠りについた翌日。
愛液と精液にびっちょり濡れた着物を整えだしたグラスを薄めを空けて眺めているとそれに気づかれ、説教が開始したのだ。
ガミガミと色々言われたが、要は彼女は自分の世界を転生者から守りながらもちょくちょくこちらの様子を伺いつつ助けに来る、ということだった。
生存さえしてくれればいいのでこちらでの行動はあなたに従う、とのこと。
「ええ、あなたに従います。私の仲間たちもそうでしょう。──あなたが私にしたことを知らなければそうするだろうと断言できます」
「あーうん。そうだよね」
敵対やむなし、情報搾り取ってやるという気持ちであったが、むやみに敵を作るところだったと冷や汗が流れる。
我に返られてからはともかく、それまでに語ったことは嘘じゃないだろう。
少なくても、グラスは真実だと思っている。
俺をここに派遣した女神。波が終了するまで生存しているだけで隣の世界は救われる。
だが、この世界にとってはどうなのか。グラスは女神を信じたが、本当に信じていい相手なのか。
なぜ俺なのか。
そんな疑問が浮かんでは消える。
だが、ひとまずは──
「だ、黙っててもらえる?」
「いいでしょう。あなたが約束を守ってくれるのであれば、ですが」
クールな鉄面皮でそう告げるグラス。
だが、性交の後、ヨレヨレになった着物と匂いをまとっていてはあまり決まるものでもなかった。
感度XXX倍! 口を割らせてやるぜ! → クッ、抵抗で感じてる感覚と気持ちを返します! → アヒんッ♥
他の勇者と違い、グラスは現地勇者だし、扇を崇める技術あるところの子っぽいのでちょっとは抵抗できてもいいかなと思って。
口を割らせるつもりが協力を約束してしまうことに。
グラスは嘘をついていないようですが、彼女が信じる女神とは……?
→2021/2/21 追記 書き終わりませんでした……すみません。
エロシーンほしいサブキャラは?
-
メルティ・マルティ
-
メイドのメルさん
-
商人のラビさん
-
ガエリオン
-
まだエッチしてない原作キャラ