「あなた、エッチな人ですね。無責任にそういうことするの良くないと思いますよ」
「責任は取るよ」
日本は科学技術が発達していた。テレビで後進国の支援番組を見れば科学の力でどれだけ人を助けられるかを感じられるだろう。
素敵だなあ、素晴らしいと笑顔で見ていた昔。
でも、人を助けるということは、お金になるということだ。
そして、魔法社会は魔法の力を持って様々なものを築きあげてきた。
例えば、人はカッティング理論の元に最も美しく輝く宝石を作ったが、魔法技術は素材を元に"この世にない美しさ"を見生み出す方法があるのだ。
美しさの優劣はわからないが、希少価値とは金になる。
例えば、怪我で死にかけている人に腕を生やしてやることも、目が見えないと嘆く盲目の少女に光をあげることもできるのだ。
力はいくらでも金に変えられる。日本でも金には困っていなかった。
金を払うことは責任を果たしたことなのかと言われれば否定はできないし、面倒を避けるために金を使っていたのだと言う面もあった。
それに女性にはともかく、いろんな男に恨まれていたけれど。
「子供ができたら一緒に育てよう」
「ふ、ふん、そうですか。最低限の義務は果たすつもりがあるようですね。いつの間にかしていて何がなんだかよくわかりませんが、応じたということは許したということです。私のことでもありますから、別に責任は求めませんーーできてたら別ですが……」
メルさんは子供の名前を考えておいてくださいね、と言ってくれた。
波の終わりまで一緒に戦いたいとラフタリアは避妊しているけど、自分のお腹を見つめながらいつかが楽しみですねと笑ってくれた。
責任をとっていいのなら取らさせてもらう。
金だけで済ますなんてもったいないことをする気はなかった。
孕ませたわけではないが、避妊はしなかったので、可能性は十分にある。
ぷいっとグラスはそっぽを向く。さっと首まで赤らめたまま。
問い詰めてやろうなんて気持ちはもうなくなってしまっている。
少なくても彼女は勇者である。
俺たちのような呼び出された存在ではなく、己の世界を守るために立ち上がる勇気ある者である。
嘘がないことは感じた。
「次はいつ会えそう?」
「すぐにそれですか? 勇者としての適性を疑います。波の補助……と言いたいですが、今の段階だと援護は必要ないでしょう。経験値稼ぎと勇者の観察をさせていただきます。別行動となりますね」
行動の予定を聞いたつもりだったが、たしかにナンパ男っぽかったかもしれない。
どことなく不機嫌そうにしながらも目でチラりと確認してくる。
「一緒に来てる仲間とは会えそう?」
「……!? テリスに手を出すつもりですか!?」
誰だよ、と思ったが、仲間の名前なのだろう。しかし、会ってもいない女性に手を出すもなにもない。
「いや、手なんか出さないよ……仲間とも話が聞きたいんだけど。心配なら男でいいよ」
とはいえ、ここまで言うのだから可愛いか美人なのだろう。
覚えておいて損はないと自動的に”テリス”と脳にインプットされた。
「もうひとりの仲間のラルクは一足先にカルミラ島に行っています。赤毛の軽薄そうな男とでもいえばいいでしょうか。鎌の勇者ですから見ればわかるかと思います」
「わかった。会ってみるよ」
グラスの仲間に会う目的は女神とやらについて聞くことである。
グラスは嘘をついていないだろうが、彼女の言う【彼女の世界の勝利条件は四聖が一人でも生き残っていること、刀の勇者が生存して波による融合を果たすこと】はイコールこの世界の勝利条件とは限らないのである。
とはいえ、自分の世界じゃない世界がどうなるかなんて知りはしないようで……そうなれば女神に問い詰めたいが、会う方法はわからないとのこと。
結局謎は謎のままである。
女神とはパーティ皆が会っているということで、せめて印象だけでも仲間に聞きたいところである。
勇者らしい人の良さというべきか、グラスは女神の言うことに疑いを持っていなかった。
である以上、信頼できそうかなんて聞くまでもないので、女神の話を疑える人間の意見ができれば聞きたいところである。
**
「は、はきそっ……ぐぷっ~」
「や、やめてください、僕まで、うっ」
「うう、お、おれに、ちかづくな……」
港のある街に集合し、ここからは船だと出発した瞬間にこれである。
そこそこ波の荒い中で、大きくても船は揺れる。
尚文はケロッとしているが、他三人は真っ青な顔をしている。
ただの中学生だったときは酔うこともあったが、勇者となり、馬や竜に乗り騎乗戦を重ねるうちにどんなアクロバットな動きでも酔わず苦しまなくなった。
苦しんでいても、無駄に魔法を使い続けても危険。鍛えて体を適応させるしかないのだ。
「お前は酔わないんだな」
「海上戦、空中戦も勇者には求められたからね」
「なるほど。勝手に波の場所に行ける俺達とは違うか……」
回復魔法で治すこともできるが、船酔いはいうなれば毒の沼の中で毒消しを使うようなものである。
一度直してもすぐに酔う。むしろ治った瞬間に再び酔うことでその揺れ幅はより大きくなる。
となれば直し続けるしかないのだが、そうまでしてやる気にもなれず、吐く程度ならいいかとぼうっと海を見ていた。
「お前はこれからどうするんだ?」
「これから?」
普段会話のできていない父親のような話題の振り方に首を傾げる。
とはいえ、尚文は真剣で会話に困っているような印象はない。
ふわっとしている切り口に何を答えようかと迷っていると次が出る。
「波が終わり、勇者としての役割が終わったら……元の世界に帰りたいか?」
「いや、俺は残るよ。戻らなきゃいけない理由もないし」
たくさんの女性に手を出してはいたが、心まで交わせた相手はいなかった。
それは自分が心を開いていなかったのかもしれないが、メルさんやラフタリアへの気持ちと比べれば大きな差だった。
「そうか。俺も……俺も、大切なものができたから、ここに残るさ。波から……すべてからこの世界を守る」
「そっか」
凛々しい顔で遠くを見つめる尚文は召喚されたばかりの覇気のない大学生だったときの顔とは全く違っていた。
自分の顔ももしかしたら違っているんだろうか。
14歳の少年よりご依頼を承っています。
「私と一夜をともにしていただけないでしょうか。できてもできなくても毎月お金をお支払いさせていただきます」
複数の候補者様に声をかけさせていただきます。
条件が合う場合は今すぐお声掛けください。
うーん、詐欺メールかな? 勇君が女なら手を挙げるのに!
エロシーンほしいサブキャラは?
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メルティ・マルティ
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メイドのメルさん
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商人のラビさん
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ガエリオン
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まだエッチしてない原作キャラ