※この作品はR-18です。

性勇者様のやり直し   作:もこもこ@

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082 海の上の戦い

 

「波が起こる」

 

交流を深めるためもあり、勇者パーティーは一つの高級宿に宿泊していて、情報交換もあり、朝や夜の食事は一緒に取ることが多い。

数日ぶっ続けで戦い続けていたが、ラフタリアやガエリオンの精神的な疲労感が高まっており、一度引き上げてきたのだ。

熱い風呂に柔らかい寝床は張り詰めていた戦いのスイッチを簡単に切る。

ぐっすり眠って疲れは取れた。

 

さて朝食だと食堂に行くと尚文に手招きされたのだ。

そこにはすでに三人の勇者も集まっている。

 

「波? って行っても、まだ時間あるんじゃなかったっけ?」

「そうですね。まだ先のはずです。勘違いしたのでは?」

「なにか根拠はあるんだろ?」

 

ああ、と続ける尚文。なんでも潜水可能なスキルが付いたキグルミを着て海の中で神殿を見つけらたらしい。

そこには砂時計があり、波が来るとわかったとのこと。

キグルミ装備自体は手に入れていたが、当然着るシーンなどもなかった。

目の前にいるこの男がキグルミ着て海をパシャパシャしていたと思うとちょっと笑いがこみ上げる。

 

「すでにメルロマルクに戻り、メルティ王女には伝えている。海戦になるだろうからと船を何隻も用意してくれるそうだ」

「それはありがたいけどねー」

 

ちらりと見ると、元康と樹がやや嫌そうな顔をしているが、それなりに平気そうである。

もしかしたらこのカルミラ島生活で平気になったのかもしれない。

 

(単純にそういう武器を手に入れただけかもしれないけど)

 

勇者武器はそういうスキルがもりもり手に入る辺りが楽というか羨ましい。

俺はもっと苦労したのになあ、と言う感じである。

 

逆に錬は全く克服できていないのか、真っ青である。

 

「……キグルミ売ってやってもいいぞ」

「いらんっ!」

 

そこであげるとも貸すとも言わないあたりが尚文である。

きぐるみ来た勇者というのも和むが、戦場でその姿を見せるのはマイナスが大きいかもしれない。

 

というか。

 

「錬ってもしかして泳げない?」

「お、泳げる」

「まあ、溺れても暴れなければ助けてあげてもーー「俺は泳げるっ!」……ならいいけど」

「俺は船では酔ったけど、泳ぎは行ける方だぜ!」

 

ライフセーバーやったこともあるぜ! 人工呼吸も任せろと胸を叩く元康に、錬は唇を押さえてより青くなった。

いっそ可愛そうなほどである。

 

「……まあ、今回錬さんは戦力外として、船からの戦いなら僕が最適ですね。任せてください!」

 

まあ、実際近距離中距離のスタイルになる剣と、受け身な盾は活躍の場は小さいかもしれない。

 

「ユウさんは、ユウさんは、まあ戦えるんでしょうけど」

 

もちろんである。海を埋め尽くすような魔物の大群を見て、熱魔法を最大威力で放ってグツグツに煮たこともある。

海鮮鍋の如く匂いの香る戦場を勝ち抜いたこともある。

 

「まあ、倒してくれるならそれでもいいさ。今回は守るべき民も家もない。遠慮せずにいこう」

「ああ!」

「ええ」

「……わかった」

 

発見者ということもあり、今回の作戦を尚文が主導しているが、特に反論もないようだった。

俺としてもまだ姿を見せていない波の魔物相手に反対するほどの意見もない。

戦いは基本的にはガオリオンに乗っての戦いとなるだろう、であればこちらとしては困るところもない。

 

グラスは参加するのだろうか。

そして、結局経験値上げにばかり頭がいっており、まだグラスの仲間に会えていない。

 

「はいはい」

「ハイは一回でいい」

「はーい」

 

**

 

勇者も色んな場所での戦いを経験しているだろうが、海の戦いは特別である。

なにせ、船を落とされると足場を失ってしまう。

足場がなくなるとどうなるか。人は海中で戦えるものではない。

重い鎧、まとわりつく衣服。

抵抗できない中、狙ってくる魔物たち。

 

全く油断できるところはない。

 

「楽勝だったな」

 

だが、レベルを上げて物理で殴るはすべてを超越する。

      ……ときもある。

 

船団のように並ぶ大きな船。空が赤く変わり、波が始まり……現れた巨大な海の魔物は勇者たちの集中攻撃を受け、あっという間に死滅した。

カルミラ島前の勇者達ならもう少し苦戦したかもしれないが、強化法を共有しあったあとであり、経験値を大きく得られたあとであったのが幸いした。

また、魔物も潜水して船を下から攻撃する、などと言った凶悪な攻撃はせず、真正面から海面に頭を出してくる素直な敵だったこともあった。

 

「強くなったなあー」

 

まずは皆のお手並み拝見、などと思いながらガエリオンの上で雑魚を倒していたらその間にボスは死んでいた。

ただ、収穫はある。

尚文の肩をバシバシたたき、楽勝だったな、盾の坊主! と笑っている赤毛の男がーー鎌を武器にしていることだった。

 

 




原作では船に直行→弓を撃つが回避→潜水して船攻撃ですが、初撃で集中攻撃した結果、簡単に倒されてしまいました。

まあ、強化法共有の上、ラルク&テリスコンビも味方してるからね、しょうがないね。

おかげでとある少女が機転を利かすシーンが消えることに。

「ふえええ!? リストラですかああ!?」

原作と違い正当解雇に……??

エロシーンほしいサブキャラは?

  • メルティ・マルティ
  • メイドのメルさん
  • 商人のラビさん
  • ガエリオン
  • まだエッチしてない原作キャラ
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