女1:踊り子っぽい女性を怠け豚ことエレナ、女2:魔女っ子をレスティとしています。
エレナは募集から、レスティはマルティと付き合いありとしています。
鏡に映る真紅の髪はつややかに輝く。
自分の肌色と合わせた口紅でぐっとラインを描く。
鏡の前には以前より艶やかさがました自分の姿がある。
愛のせいだろうか。きっとそうに違いない。マルティは自分がより美しくなる未来を鏡越しに見た。
「で、あんた達、将来決めた?」
「……どーしたの、マイン。珍しいこと言って」
「親みたいなこと言わないでほしい。めんどくさい」
元康が自由行動と言うことで王都に遊びに行ってしまった。きっとナンパでもしていることだろう。
普段ならエステでも行くところだが、いい機会だとパーティメンバーの二人を部屋に呼びつけたのだ。
元康がいる場と違い、男の目がなくなり二人はゆったりとしている。
レスティはツンと尖った魔法使い帽子をソファーにほおってだらりとしているし、エレナはといえばベッドにごろ寝である。
「あんた達このまま元康様くっつく予定? そろそろ勇者達の人間性も将来も見えてきたでしょ?」
「そう言われても。私は家から勇者を手助けしてこいって言われたからここにいるわけだし」
「元康楽だし」
二人は癖のある人間ではあるが、ゆるい槍の勇者の元であっても、ここまで勇者についてきた人間でもある。
エレナの家は三勇教の強いこの国で珍しい四聖教の教徒であり、彼女の父親は四聖に限らずすべての勇者の信奉者である。
ファンと言い換えてもいい。
実際、活躍している勇者は分け隔てなく情報を集めているようで、実家からの活躍の様子を知らせろと何度も手紙を受け取っては辟易としている様子を何度も見ている。彼女自身は面倒を嫌う性格で、女性に対して楽そうなスタンスを取る元康様を程々におだてる行動をとっている。
それが元康様本人を除く女性たちには透けて見えるため、仲間の間の争うからは適度に縁遠い位置でうまくやっていた。
もうひとりのレスティはそれなりに大きい家の貴族の娘である。女王の娘の友人役になる程度に。
貴族の令嬢としてガチガチの教育をしている中、遊びを教えた影響で羽目の外し方を覚えてからは人間らしく生きるようになった。
ちやほやされるのが好きで勇者の仲間をやっているらしい。
表情の変化は少ないが、感情がしっかり現れるので割とわかりやすい娘である。
このメンツにプラスして、入れ替わりの激しい仲間として1~2人の枠がある。元康様が引っ掛けてきたり、どこぞの家が勇者とつながるためにと押し付けてくる枠だ。実力も世渡りの経験もないため、すぐに入れ替わる。
「波は思ってたほど大したことなかったじゃない? 今の強化速度なら勇者のレベルアップの方が早いわ。そろそろ波が終わったあとのことも考えないと」
「……刹那を生きるマルティが珍しい。そんなにあいつ気に入ったの?」
「私達に刀の勇者に乗り換えろって? マインは相変わらずめんどくさい……」
二人は気だるそうにグタっとしているが、将来のためにも、ユウに喜んでもらうためにもマルティは彼女たちを捧げたかった。
そのためにもしっかりと丸め込んでおきたい。
「レン様はドラゴン退治、魔物退治と実績が多いし話もできるから扱いやすい。イツキ様はまあ、手綱さえ握れるなら便利よね。ナオフミはママの下についてすでに土地持ち領主」
「元ルロロナ村の亜人がいい値で売れたわよね。マインが情報くれたから実家にかき集めてもらって盾の勇者様懇意の奴隷商に流したけど」
「払ったのは報奨と迷惑料代わりの王家の金だけど、ママも値段分恩を売れるからって釣り上げはむしろ歓迎だったし潤ったわよね」
「……でも、盾の勇者ってやっぱり亜人が好きなんだ。マルティのいう事聞いてモトヤスについてよかった」
なしかな、とかどうでもいいと上がる声。
「モトヤス様。あっちこちで色々やってはいるものの、女に弱いとか言われて、成果はほどほどかしら。で、ユウ。戦果は十分。城の兵士の強化にも努めていて、以前の事件もあって、勇者らしい美談が流れたせいで広く人気よね」
「……モトヤスが一枚落ちるってこと?」
「それもあるけど、問題はナオフミが報酬を先払いでもらってるってところ。波が終わったあとの報酬は、ナオフミの報酬を基準にプラスマイナスして出るでしょうね。要するに、新しく貴族になるなら村二、三個くらいの低い爵位の領主。国の薦める相手と結婚するならそこそこの爵位、って感じになると思うわ」
勇者の栄誉といえば響きはいいが、波が終われば武力にはそこまで価値がなくなる。
傭兵のように魔物退治と兵力として使い回すならともかく、貴族にするなら生まれてくる子供も強い点だけだ。
商売に強いナオフミや方方にツテを作っているユウはともかく、他の勇者はサポートなしにはろくに運営できないだろう。
「……まーわからなくない予想」
「で、その立場ってあなた達どう思うの? どちらも実家を継ぐ立場じゃないから、元康様に新しい家を立ててもらってその妻になるとして……」
「……ちやほやされなくなる!」
「立身出世したばかりの家とかめんどくさそう……」
レスティは目を大きく開き、エレナはレスティを見たあと、心底めんどくさそうに顔を歪める。
「で? 刀の勇者は何が違うの?」
二人のベストは今のように適当におだてるだけでちやほやされたり面倒のない生活だ。
だが、四聖勇者はナオフミ以外政治に対して興味を示さないだろうから、このままだとレスティは正妻になったとしても実家から干渉を受け続けながら舵取りする羽目になるし、正妻を誰かに譲るなら自分より高い立場の女を正妻になってもらい犬のように媚を売らなくてはいけない。
貴族でないエレナはレスティ以上に苦労するだろう。
マルティが正妻になるなら二人も今と変わらない態度で変わらずついてきただろうが、一抜けされると立場が変わる。
苦労の予感を感じたのか、ふたりとも姿勢を正して聞く姿勢に変わった。
「ユウはメルロマルクの王配になる」
「……マルティがするの間違いでしょ」
「そうね」
ユウはすでに妹であり、次期女王のメルティを落としている。
子供がメルティとマルティしかいない以上、両方の愛を受け取っているユウは王配の有力候補だ。
だが問題がないわけではない。
「どっちと結婚するの?」
「当然両方よ」
「……マルティなら楽そうな愛人で済ますと思ったのに」
「本気で気に入ったんだ。でもそれが私達に関係あるの?」
「おおあり。ママはナオフミを気に入ってんのよ」
そう、この点が懸念点である。
ママが城に帰ってきてたらユウに差し出して屈服させてしまうところだが、ここにいないとなっては仕方がない。
それにあれでママはパパを溺愛しているし、それでいて国家の最善を考える程度の非情さはある。
体を許しても、心を許しても女王としては別の判断をする可能性があるのだ。
「盾の勇者はアジンスキーなんでしょ?」
「ママの影はナオフミは亜人が好きなのではなく、盾の勇者ということで差別されたから好意的な亜人に傾いているだけで人間嫌いではないと判断したみたいね。実際、フィロリアルマニアのメルティとは友人になったみたい」
メルティはナオフミに男性として好意を抱いてはいないだろうが、人としては好意的で友人関係を気づいてしまったのも問題だ。
「ママは外国に目を向けてるからね。三勇教で盾外してると亜人優遇のシルトヴェルトと融和できないし、勇者の国のフォーブレイもいい顔しない。盾を王配にして三勇教を廃止して四聖教に国教変えたいのよ」
「でも、メルティ王女は差し出し済みなんでしょ?」
「メルティは女王教育されてるからね。ユウを娶れるよう努力はするでしょうけど、駄目だったら涙を呑んで受け入れるはずよ」
盾の勇者はともかく、現地の勇者と言う意味合いの強い八星勇者の刀にはその絶対的な強さ以外に政治的に取り込まないといけない理由はない。
それこそ私が繋がっているので王家としてはこれ以上つながりを深くする必要がないのだ。
メルティが好きだからと言う理由ではママはあえてユウを選ぶまい。
そうなると王配はナオフミになってしまい、私はこの国をユウに捧げられないのだ。
「……で、私達に期待するのは?」
「貴族たちの根回し、民衆のコントロールね」
結婚が決まってからならナオフミとメルティの結婚に反対の声も潰せるだろう。
亜人村の整備に熱心で国政にしゃしゃり出ないなら納得されるはずだ。
だが、結婚前からバレていれば話は別だ。この国の人間なら盾の勇者のナオフミより、ユウを選ぶに違いない。
メルティとユウの仲を引き裂き、無理やり盾の勇者と結婚させようとする、ナオフミも別にメルティを好きなわけではないとなればどうだろうか。
諸外国からもちょっかいが出るに違いない。こうなれば諦めざるを得ない。
「……わかった。元々マルティに付き合うつもりだったし、ユウにすることにする。貴族の根回しは任せて」
「ユウ様はすでに民衆にも人気が広がりつつあるから少し話を広げるくらいかんたん。めんどくさいけど」
家族である妹をユウに捧げたときの興奮を思い出す。
それだけで快感が脳をしびれさせ、イッてしまいそうになる。
私を、家族を捧げる程度では足りないのだ。愛する人にはより素晴らしいものを贈りたい。
愛を示したい。
今、そのために新しく仲間を捧げるのだと思うと興奮が高まってくるのを感じる。
「じゃ、二人にもユウのこと知ってもらいましょうか」
ふたりとも愛に染まるような人間ではないが、欲には弱い人間である。
どの程度でユウから離れられなくなるか、自分と同じように自分から役立とうとするだろうかと楽しみになった。
原作だとマルティに気に入られている元康は出世候補(に見える)勇者ですが、割と平均的に活躍している四聖勇者の状況と、尚文が報酬を先払いされていることから、将来を見越して今後を懸念する状況に。
爵位が低くても冒険者とかだと十分チャンスかもしれませんが、王女の友人役レベルだとちょっと物足りない相手になりそうかなとか。
ミレリア女王は作中で尚文の最大の協力者(武器屋のおっちゃんレベル)って感じですが、その背景には外交問題や宗教問題、フィロリアル大好き問題が関わっている気がします。
いやまあ、勇者としてまっとうかつ戦力というのもありますが。
リーシアさんの方向性を参考に教えて下さい
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樹様大好き一途。勇様ありがとうございます
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樹様大好き一途。勇様はエロテク教師です
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樹様大好き、でもエロは勇様と♥
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樹様は尊敬、でもパートナーは勇様です♥
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樹様も勇様も純粋に尊敬してます!!