前回のイドルとの戦いの件で、勇者という立場が決して盤石ではないことから、メルロマルク国での影響力をもっと上げて立場を安定させようとしていた、ということらしい。
確かに組織力については個人が対抗できるものではない。それにいくつかの他国の波を回ることで、勇者に向けられる視線というのも感じた。
メルロマルク国が勇者を独占していることをずるいと感じる国の感情だ。
尚文から聞いた話ではフィロリアルクイーンのフィトリアというかつて盾の勇者の獣魔であった存在が人里離れた場所の波に対処してくれているらしく、波の被害をさほど受けていない国も多いらしいが、それでも村の1つ2つは波によって壊滅しているらしい。
メルロマルクの女王が各国とうまく交渉しているようだが、もしかすると勇者は他国に派遣すべきという声が出るかもしれない。
「色々ありがとう」
「このくらいなんともないわ」
エレナとレスティは今もベッドでぐったり寝入っているが、マインはむしろ元気になっているようだった。
ツヤツヤしていると言ってもいいくらいである。
「まあ、心配はないでしょうけど」
「そうだね」
懸念がないわけではない。なにせ女神である。以前勇者だった世界では一度もあったことがないが、魔王を倒したときに、何の抵抗もなく元の世界に戻せたことや、魔法が使えたものの、肉体的には転移したその瞬間のものと変わりが見つけられなかったりと、領域の違う力を持っていてもおかしくない。
現在のところ、敵対的な気配がないことが救いだろうか。
しかし、踏み込まなければわからないものはわからないまま。
そして波の終わりがゲームの終了条件であるのなら、このまま黙っていた場合にグラスの世界は勝利条件を満たせてもこちらが満たせないままの場合がある。
覚悟を決め、波へと向かい、生命感力からの全敵のターゲットと魔法の行使により一撃で波を収めながら……別の世界へと渡るのだった。
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「やあっ!」
「ぐあああっ」
「ああ! クラスアップしたはずの用心棒が吹き飛んだアアア!?」
異世界にゆくというユウさんを見送り、リーシアと刀勇者のパーティであるラフタリア、ガエリオン、それにグラスは国々を旅しながら魔物を倒して回っている。刀の勇者のいない刀の勇者パーティだが、リーシアの経験値上げで各国を回ったおかげで、名声もまたじんわりと広がりつつあるようだ。
今は魔物被害に貢物を要求されて困っているといわれて魔物を倒したところ、魔物の巣には運ばれたはずの宝がまったくなく、そこにピンときたリーシアの調べで、その裏にいた領主のおじであるモンスターマスターによる狂言であることを暴き、開き直って襲いかかってきた相手を殴り倒したところである。
「やりましたね! リーシアさん! おかげでこのあたりに平和が戻りますよ」
「リーシアにしてはやるなの。でも私も実は怪しいって思ってたなの」
「中々のものだと私も思いますよ」
パーティーの皆の言葉はとても暖かいものだった。
じんわりと涙がこみ上げそうになる。
「ありがとうございます。刀の勇者御一行様……特にリーシア様には感謝しかありません」
彼らの言葉も嬉しかったが、自分もまた、正義を行うことができたことが嬉しかった。
(私もまた、強くなったんだ! イツキ様みたいに立派に……なれる、かも?)
リーシアの脳内にいつまでも輝く記憶。
それはリーシアを救う勇者の姿。
リーシアはその姿に多くの感情を持っていた。
憧れ、恋慕、尊敬……そして嫉妬も。
助けられるのではなく、助けたい。
その気持が助けられた少女を助けられたままではなく、勇者の仲間に進化させた。
いま、仲間としてではなく、自分こそが人々を助けたという実感が、仲間や人々に認められることで、自信が少しだけでてきた。
(いつかなりたい! いいや、なるんだ!)
憧れの気持ちが、他の勘定をそぎ取り、昇華されようとしていた。
(ユウ様がいたら褒めてくれてたんだろうか……くれて、ましたよね?)
そして、この場にいないもうひとりのあこがれへの気持ちもまた、くすぶりだしていた。
元々のリーシアの展開は「樹様大好き一途。勇様はエロテク教師です」だったんですが、52%というとても高い数字でもって「樹様は尊敬、でもパートナーは勇様です♥」ルートに。
いいですか、リーシアを寝取ったのはユウではなく、投票した読者のみんななのです!(笑)
感想は直接受けられるので活力になって超嬉しいですが、アンケートも皆の気もちが見えて長楽しいです。いつも投票ありがとうございます。
リーシアさんの方向性を参考に教えて下さい
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樹様大好き一途。勇様ありがとうございます
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樹様大好き一途。勇様はエロテク教師です
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樹様大好き、でもエロは勇様と♥
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樹様は尊敬、でもパートナーは勇様です♥
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樹様も勇様も純粋に尊敬してます!!